- 売上高: 534.72億円
- 営業利益: 9.22億円
- 当期純利益: 6.81億円
- 1株当たり当期純利益: 126.31円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 534.72億円 | 493.96億円 | +8.3% |
| 売上原価 | 440.39億円 | - | - |
| 売上総利益 | 53.57億円 | - | - |
| 販管費 | 43.86億円 | - | - |
| 営業利益 | 9.22億円 | 9.70億円 | -4.9% |
| 営業外収益 | 97百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 42百万円 | - | - |
| 経常利益 | 10.26億円 | 10.25億円 | +0.1% |
| 法人税等 | 3.12億円 | - | - |
| 当期純利益 | 6.81億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.43億円 | 6.57億円 | -2.1% |
| 包括利益 | 9.78億円 | 3.58億円 | +173.2% |
| 減価償却費 | 3.14億円 | - | - |
| 支払利息 | 22百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 126.31円 | 130.21円 | -3.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 390.01億円 | - | - |
| 現金預金 | 126.37億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 17.95億円 | - | - |
| 固定資産 | 174.78億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 88.21億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 3.83億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -7.52億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 1.2% |
| 粗利益率 | 10.0% |
| 流動比率 | 154.1% |
| 当座比率 | 147.0% |
| 負債資本倍率 | 1.09倍 |
| インタレストカバレッジ | 41.91倍 |
| EBITDAマージン | 2.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +8.3% |
| 営業利益前年同期比 | -5.0% |
| 経常利益前年同期比 | +0.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -2.1% |
| 包括利益前年同期比 | +1.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.33百万株 |
| 自己株式数 | 201千株 |
| 期中平均株式数 | 5.10百万株 |
| 1株当たり純資産 | 5,308.38円 |
| EBITDA | 12.36億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 120.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ConstructionMaterialsAndFuelRelatedBusinesses | 1.88億円 | 3.24億円 |
| ElectricRelated | 129.96億円 | 3.69億円 |
| MachineRelated | 29.11億円 | -20百万円 |
| ShippingRelatedBusinesses | 4百万円 | 2.51億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,180.00億円 |
| 営業利益予想 | 35.00億円 |
| 経常利益予想 | 35.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 25.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 494.15円 |
| 1株当たり配当金予想 | 130.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度第2四半期(累計)のナラサキ産業は、売上高が前年同期比+8.3%の5,347.2億円と増収ながら、営業利益は9.22億円(同-5.0%)と減益で、数量伸長に対してマージンが圧迫された決算です。粗利益は535.7億円で粗利率は10.0%と横ばい圏ながら、営業利益率は1.72%にとどまり、低採算案件や販管費の増加、価格転嫁のタイムラグが示唆されます。経常利益は10.26億円、当期純利益は6.43億円(同-2.1%)で、純利益率は1.20%と薄利構造が続いています。デュポン分析では純利益率1.20%、総資産回転率0.93回、財務レバレッジ2.11倍によりROEは2.36%にとどまり、資本効率は同業中小商社平均を下回る水準とみられます。営業CFは3.83億円で、営業CF/純利益は0.60と利益の現金化は弱めで、運転資本の積み上がりが示唆されます。流動比率154.1%、当座比率147.0%と短期流動性は健全域、運転資本は1,368.7億円と潤沢です。負債資本倍率1.09倍、レバレッジ2.11倍、インタレストカバレッジ41.9倍と、支払能力は良好です。営業レバレッジ(売上に対する利益感応度)は期中の減益からみて依然高く、売上拡大が必ずしも利益に直結していない点が課題です。減価償却費は3.14億円、EBITDAは12.36億円(マージン2.3%)と、非現金費用を足しても利益クッションは限定的です。税金等は3.12億円で、経常利益ベースの概算実効税率は約30%と見積もられます(提供指標の「実効税率0.0%」は不記載項目と解釈)。財務CFは-7.52億円と資金流出で、借入返済等の可能性がありますが、投資CFや期末現金は不記載のため、正味の資金繰り全体像は限定的にしか把握できません。配当は0円と表示されていますが、これは不記載の可能性があるため、実際の配当方針判断には開示補足が必要です。総じて、売上は堅調も利益率とキャッシュコンバージョンの改善が当面の焦点で、運転資本管理と価格転嫁の実効性が次期以降の収益性回復を左右します。期中データ(上期累計)である点、投資CF・現金残高・株式数等の主要指標が不記載である点は、分析の確度を下げる要因です。今後は受注残・案件ミックス・販管費率の推移、並びに営業CF/純利益の回復度合いが重要なチェックポイントとなります。
ROE分解:
- 純利益率: 1.20%(当期純利益6.43億円/売上5,347.2億円)
- 総資産回転率: 0.93回(売上5,347.2億円/総資産5,750.4億円)
- 財務レバレッジ: 2.11倍(総資産/純資産=5,750.4/2,720.1)
- ROE: 2.36%(報告値および計算値一致)
- 補足: ROAは約1.12%(1.20%×0.93)。資本効率は低位で、利益率の薄さが主因。
利益率の質:
- 粗利率: 10.0%(横ばい圏)
- 営業利益率: 1.72%(9.22億円/5,347.2億円)
- 経常利益率: 1.92%(10.26億円/5,347.2億円)
- 純利益率: 1.20%
- EBITDAマージン: 2.3%(12.36億円/5,347.2億円)
- 考察: 増収下で営業減益は販管費やコスト上振れの影響示唆。営業外損益の寄与は軽微で、本質的な営業力が課題。
営業レバレッジ:
- 見立て: 売上+8.3%に対し営業利益-5.0%と負のレバレッジが発生。限界利益率の低下または固定費の増加が考えられる。
- インタレストカバレッジ: 41.9倍(EBIT/支払利息=9.22/0.22)で金融費用耐性は十分。
売上持続可能性: 上期売上+8.3%は堅調。インフラ・産機・建設関連の需要底堅さや案件進捗が寄与した可能性。総資産回転率0.93回は商社としては標準〜やや低位で、さらなる売上規模拡大余地はあるが運転資本効率の改善が必要。
利益の質: 営業CF/純利益0.60と低位で、利益の現金化に課題。販管費率上昇や採算低下で営業利益が伸び悩み、EBITDAクッションも限定的。
見通し: 価格転嫁の遅れ是正、案件ミックス改善、在庫回転・債権回収の強化が進めば下期の収益・キャッシュ改善余地。受注残・見積単価のトレンドが好転すれば通期でのマージン回復も視野。
流動性: 流動比率154.1%、当座比率147.0%と健全。運転資本1,368.7億円と潤沢で、短期運転資金の耐性は高い。
支払能力: 負債資本倍率1.09倍、レバレッジ2.11倍。支払利息0.22億円に対しEBIT9.22億円でカバレッジ41.9倍と十分な余力。
資本構成: 純資産2,720.1億円、総資産5,750.4億円。レバレッジは保守的だが、ROEが低位なため資本効率の改善(マージン/回転率向上)が課題。
利益の質: 営業CF/純利益0.60と低位(理想は>1.0)。売上増に伴う運転資本の吸収や回収タイミングが影響の可能性。
FCF分析: 投資CFが不記載(0表示)であるため厳密なFCF算出不可。営業CF3.83億円の範囲では自己資金創出は限定的。財務CF-7.52億円はネット返済等の可能性を示唆。
運転資本: 棚卸資産179.5億円は売上規模比で軽量だが、売掛金・買掛金の内訳未開示のため回転日数評価は不可。上期のキャッシュコンバージョンは弱含みで、下期の回復が要。
配当性向評価: 年間配当・配当性向は不記載(0表示)。EPS126.31円から理論上の支払余力はあるが、方針不明のため評価は保留。
FCFカバレッジ: FCFが不記載のため評価困難。営業CFはプラスだが規模は限定的で、安定配当の裏付けとしては弱い。
配当方針見通し: 現金創出力の回復(営業CF/純利益>1)と利益率の改善が確認されれば、配当余力は高まる。現時点では正式開示の確認が前提。
ビジネスリスク:
- 案件ミックス悪化・低採算案件の増加によるマージン圧迫
- 価格転嫁の遅れと仕入れ価格上昇(コストインフレ)
- 需要サイクル(建設・産機・インフラ投資)の変動
- 大型案件の進捗遅延・検収遅延による売上・CFの期ずれ
- 主要顧客の信用リスク・回収遅延
財務リスク:
- 運転資本の膨張による営業CFの不安定化
- 低ROE継続による資本効率低下と資本コスト乖離
- 金利上昇時の資金調達コスト増(現状影響は軽微)
- 投資CF・現金残高の不記載による資金繰り把握の不確実性
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益0.60と利益の現金化の弱さ
- 増収下の営業減益(負の営業レバレッジ)
- EBITDAマージン2.3%と利益クッションの薄さ
重要ポイント:
- 売上は堅調だが利益率とキャッシュコンバージョンが課題
- ROE2.36%と資本効率が低位、改善にはマージンと回転率の同時向上が必要
- 流動性・支払能力は健全で、財務耐性は高い
- 下期は価格転嫁の浸透、案件ミックスの改善、運転資本圧縮が焦点
注視すべき指標:
- 粗利率と営業利益率(価格転嫁・ミックスの進捗)
- 販管費率の推移(固定費管理)
- 営業CF/純利益と運転資本回転(売掛・買掛・在庫日数)
- 受注残・案件採算(受注単価、キャンセル率)
- 総資産回転率とレバレッジの動向
- インタレストカバレッジの維持
セクター内ポジション:
地域系総合商社/産機系商社の中では、売上成長は標準以上だが利益率・ROEは同業平均を下回る公算。財務健全性は上位、資本効率は下位。
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