- 売上高: 1,710.03億円
- 営業利益: 23.01億円
- 当期純利益: 18.49億円
- 1株当たり当期純利益: 410.56円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 1,710.03億円 | 1,654.97億円 | +3.3% |
| 売上原価 | 1,510.24億円 | - | - |
| 売上総利益 | 144.72億円 | - | - |
| 販管費 | 128.31億円 | - | - |
| 営業利益 | 23.01億円 | 16.41億円 | +40.2% |
| 営業外収益 | 4.24億円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.69億円 | - | - |
| 経常利益 | 25.99億円 | 18.96億円 | +37.1% |
| 法人税等 | 7.79億円 | - | - |
| 当期純利益 | 18.49億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 22.16億円 | 18.49億円 | +19.8% |
| 包括利益 | 22.10億円 | 16.58億円 | +33.3% |
| 減価償却費 | 4.78億円 | - | - |
| 支払利息 | 1.13億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 410.56円 | 343.49円 | +19.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 685.21億円 | - | - |
| 現金預金 | 27.93億円 | - | - |
| 売掛金 | 332.71億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 312.33億円 | - | - |
| 固定資産 | 217.48億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -16.99億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 15.16億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 6,899.15円 |
| 純利益率 | 1.3% |
| 粗利益率 | 8.5% |
| 流動比率 | 147.9% |
| 当座比率 | 80.5% |
| 負債資本倍率 | 1.47倍 |
| インタレストカバレッジ | 20.36倍 |
| EBITDAマージン | 1.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +3.3% |
| 営業利益前年同期比 | +40.2% |
| 経常利益前年同期比 | +37.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +19.8% |
| 包括利益前年同期比 | +33.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.56百万株 |
| 自己株式数 | 164千株 |
| 期中平均株式数 | 5.40百万株 |
| 1株当たり純資産 | 6,899.10円 |
| EBITDA | 27.79億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 97.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CultureEnterprise | 18.56億円 | 4.44億円 |
| FoodProcessingEnterprise | 9.70億円 | -64百万円 |
| MarineProductReceiptOfGoodsEnterprise | 46.56億円 | 12.38億円 |
| PhysicalDistributionEnterprise | 6.34億円 | 8百万円 |
| TheMarineProductWholesaleEstablishmentOutsideAMarket | 13.90億円 | 5.92億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 3,510.00億円 |
| 営業利益予想 | 46.00億円 |
| 経常利益予想 | 49.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 40.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 741.02円 |
| 1株当たり配当金予想 | 102.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
OUGホールディングスの2026年度第2四半期は、売上高171,003百万円(前年同期比+3.3%)と増収を確保しつつ、営業利益2,301百万円(+40.2%)と利益改善が顕著でした。粗利率は8.5%で前年からの改善が示唆され、営業利益率は約1.35%と薄利ながらも収益性が改善しています。経常利益は2,599百万円、当期純利益は2,216百万円(+19.8%)で、純利益率は1.30%となりました。デュポン分解では総資産回転率1.822倍、財務レバレッジ2.52倍、純利益率1.30%からROEは5.95%と、低マージンを高回転と適度なレバレッジで補っている構図です。ROAは約2.37%(=1.30%×1.822)と、卸売・流通に類似する低ROAモデルの範囲内です。EBITDAは2,779百万円、EBITDAマージンは1.6%で、減価償却費は478百万円に留まり資本集約度は相対的に低めです。インタレストカバレッジは20.4倍と利払い負担は十分に吸収可能で、金利上昇局面でも耐性がうかがえます。貸借対照表では総資産93,879百万円、純資産37,241百万円、負債合計54,714百万円で、流動資産68,521百万円・流動負債46,320百万円より流動比率147.9%、当座比率80.5%と短期流動性はおおむね良好です。棚卸資産31,233百万円を多く抱えるビジネスモデルであり、在庫回転管理がキャッシュフローの鍵です。実際、営業キャッシュフローは▲1,699百万円とマイナスで、利益成長にもかかわらずキャッシュ創出は弱含みでした。投資CFは0、財務CFは1,516百万円のプラスで、運転資金需要を主に外部資金で賄った可能性が示唆されます。年間配当は0円、配当性向0.0%で、内部留保重視もしくは期末配当方針未定の状況が考えられます。総じて、売上成長の中で粗利改善と販管費のコントロールにより営業増益を達成し、ROEは5.95%まで改善しました。一方で、営業CFが赤字である点や棚卸資産の水準は、利益のキャッシュ化という観点で注視が必要です。データ上いくつかの科目は不記載であるため(例:自己資本比率、FCF等)、本分析は利用可能な非ゼロデータに依拠しています。短期的には需給・在庫調整と運転資本の最適化がカタリスト、足元の金利感応度は限定的、財務柔軟性は維持されています。中期的には低マージン業態の中での粗利率維持と在庫回転向上がROE押し上げの主因となる見込みです。
ROE分解(デュポン):純利益率1.30% × 総資産回転率1.822倍 × 財務レバレッジ2.52倍 = ROE 5.95%。ROAは約2.37%で、総資産回転の高さが収益性を支えています。営業利益率は約1.35%(=2,301/171,003)で、前年からの改善幅が大きく、粗利率8.5%への改善と販管費効率化が寄与したとみられます。経常利益率は約1.52%(=2,599/171,003)、金融収支の寄与は限定的で、支払利息113百万円に対して営業利益のクッションは十分(インタレストカバレッジ20.4倍)。EBITDAマージンは1.6%と薄いが、減価償却費478百万円は軽量で、固定費負担は相対的に低め。営業レバレッジは限定的ながら、売上+3.3%に対し営業利益+40.2%と実績ベースでは高い弾性を示したため、粗利率の改善と販管費の固定費性の影響が顕在化した可能性。利益率の質は、低マージン・高回転モデルの中で改善トレンドにあり、一過性よりもコストコントロール・ミックス改善の継続が鍵。
売上は+3.3%で、需要堅調または単価上昇が示唆されます。粗利率の改善(8.5%)と営業増益+40.2%は、価格転嫁や仕入れ効率化、商品ミックスの良化の効果が想定されます。純利益は+19.8%と増益を確保し、EPS410.56円へ伸長。総資産回転率1.822倍は依然高水準で、在庫と売掛の回転効率が成長の土台。もっとも、営業CFが▲1,699百万円とマイナスで、売上成長に伴う運転資本投下(在庫・債権増)が利益のキャッシュ化を阻害した可能性があります。投資CFが0であることから、設備投資による成長寄与は限定的とみられ、短期の成長は主に既存事業のボリューム・ミックス改善によるもの。見通しとしては、在庫回転の正常化と価格転嫁の持続が確保されれば、営業利益率1%台前半の底上げ余地。リスク側は仕入価格の変動、需給のぶれ、為替の影響。成長の持続性は、粗利率の維持と運転資本効率の改善が前提。
流動資産68,521百万円、流動負債46,320百万円から流動比率147.9%、当座比率80.5%で、短期支払能力は概ね良好ながら、在庫依存度が高く当座比率は1倍未満。運転資本は22,201百万円で、事業継続に必要な運転資金は厚めに確保。総資産93,879百万円、純資産37,241百万円、負債合計54,714百万円で、負債資本倍率(D/E)1.47倍とレバレッジはやや高めながら許容範囲。利払い負担は支払利息113百万円に対し十分吸収可能(インタレストカバレッジ20.4倍)。資本構成は高回転モデルに整合的で、ROE5.95%の水準を支える一方、景気変動時の在庫評価損や債権回収遅延には注意が必要。
営業CF▲1,699百万円は、増収局面での運転資本増(在庫・売上債権)が主因となった可能性。投資CF0により、期中は有形・無形投資のキャッシュ流出は限定的。財務CF+1,516百万円で、運転資金需要を借入や短期資金で補填した構図。利益の質の観点では、純利益2,216百万円に対し営業CF/純利益比率は▲0.77と低調で、キャッシュ創出の裏付けが弱い四半期。減価償却費478百万円からみて、非現金費用は一定あり、在庫と債権の増減がCF変動の主要要因と考えられます。FCF指標は不記載のため、分析は営業CFと投資CFの非ゼロデータに基づくコメントに留めます。今後は在庫回転日数・売上債権回転日数の短縮がキャッシュコンバージョン改善の鍵。
年間配当0円、配当性向0.0%で、現時点では内部留保の積み上げまたは期末配当方針未定の可能性。営業CFがマイナスのため、仮に配当を再開・増配する場合は、運転資本のキャッシュ化と安定的な営業CF黒字化が前提。FCFカバレッジは不記載で評価困難だが、当期は財務CFに依存して資金繰りを補完した公算が高く、短期的な高配当方針は合理的ではない。中期的には、粗利率の維持と在庫効率の改善により、営業CFが純利益水準を十分に上回ることが確認できれば、安定配当余地が拡大する可能性。
ビジネスリスク:
- 水産物価格・仕入れコストの変動による粗利率圧迫
- 在庫評価損・滞留在庫のリスク(棚卸資産31,233百万円)
- 需要変動・季節性による売上ボラティリティ
- 為替変動(輸入比率が高い場合の調達コスト影響)
- 取引先与信・回収遅延による運転資本負荷
財務リスク:
- 営業CF赤字の継続による外部資金依存の増加
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇(現状の耐性は高いが累積時の影響)
- レバレッジ水準(D/E1.47倍)に伴う景気後退時の耐性低下
- 在庫・売掛の増加に伴うキャッシュコンバージョンサイクルの長期化
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益比率が▲0.77と低水準で、利益のキャッシュ化が弱い
- 当座比率80.5%と、在庫依存の高い流動性構造
- 増収局面での運転資本需要の膨張により、外部資金への依存が増加
重要ポイント:
- 低マージンながら粗利率の改善とコスト管理で営業増益を達成
- ROE5.95%は総資産回転1.822倍と適度なレバレッジ2.52倍が寄与
- 営業CFは▲1.7十億円で、運転資本の引き締めが喫緊の課題
- インタレストカバレッジ20.4倍と金利耐性は現状十分
- 流動比率148%・当座比率80%で短期流動性は可もなく不可もなし
注視すべき指標:
- 在庫回転日数・売上債権回転日数(運転資本の効率化)
- 粗利率の四半期推移(価格転嫁・ミックス動向)
- 営業CF/純利益比(利益の質)
- EBITDAマージンと販管費率の改善度合い
- D/Eレシオおよびインタレストカバレッジの維持
セクター内ポジション:
食品卸・水産流通における典型的な低マージン・高回転モデルの中で、粗利率改善とコスト管理により相対的に安定した収益改善を示す一方、運転資本起因のキャッシュ創出は同業対比で課題が残る。
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