- 売上高: 45.90億円
- 営業利益: 2.42億円
- 当期純利益: 35百万円
- 1株当たり当期純利益: 111.89円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 45.90億円 | 44.43億円 | +3.3% |
| 売上原価 | 35.67億円 | - | - |
| 売上総利益 | 8.76億円 | - | - |
| 販管費 | 7.89億円 | - | - |
| 営業利益 | 2.42億円 | 86百万円 | +181.4% |
| 営業外収益 | 15百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 43百万円 | - | - |
| 経常利益 | 2.34億円 | 58百万円 | +303.4% |
| 法人税等 | 23百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 35百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.44億円 | 34百万円 | +323.5% |
| 包括利益 | 70百万円 | 1.67億円 | -58.1% |
| 減価償却費 | 1.64億円 | - | - |
| 支払利息 | 3百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 111.89円 | 26.41円 | +323.7% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 58.14億円 | - | - |
| 現金預金 | 23.82億円 | - | - |
| 売掛金 | 15.80億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 7.89億円 | - | - |
| 固定資産 | 40.38億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.41億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.22億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.1% |
| 粗利益率 | 19.1% |
| 流動比率 | 392.2% |
| 当座比率 | 339.0% |
| 負債資本倍率 | 0.37倍 |
| インタレストカバレッジ | 83.45倍 |
| EBITDAマージン | 8.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +3.3% |
| 営業利益前年同期比 | +1.8% |
| 経常利益前年同期比 | +3.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +3.2% |
| 包括利益前年同期比 | -57.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.46百万株 |
| 自己株式数 | 230千株 |
| 期中平均株式数 | 1.29百万株 |
| 1株当たり純資産 | 5,745.94円 |
| EBITDA | 4.06億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 60.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AutomobilePartsRelated | 29.71億円 | 2.29億円 |
| IndustrialMaterialsRelated | 16.19億円 | 13百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 91.00億円 |
| 営業利益予想 | 3.10億円 |
| 経常利益予想 | 3.10億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 152.66円 |
| 1株当たり配当金予想 | 60.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度第2四半期(累計)の永大化工は、売上高45.9億円(前年比+3.3%)、営業利益2.42億円(同+180.0%)と、増収に加えてコスト効率改善により大幅な増益を達成しました。営業利益率は5.3%(=2.42億円/45.9億円)と前年から顕著に改善し、粗利益率19.1%と合わせて採算是正が進展しています。経常利益は2.34億円と営業利益に近く、営業外損益の影響は限定的で、支払利息は290万円にとどまります。当期純利益は1.44億円(+315.2%)で、純利益率は3.14%と改善が顕著です。デュポン分解では、純利益率3.14%、総資産回転率0.491倍、財務レバレッジ1.32倍の積でROEは2.04%と、低レバレッジながら収益性改善がROE押し上げに寄与しました。流動比率392.2%、当座比率339.0%と流動性は非常に厚く、運転資本は43.32億円と余力が大きい一方、資産効率の観点では総資産回転が0.49倍にとどまります。インタレストカバレッジは83.4倍と金利耐性は極めて高く、財務リスクは抑制的です。営業キャッシュフローは1.41億円で、営業CF/純利益=0.98と利益のキャッシュ化はおおむね良好です。投資CFは期中ゼロ計上で、期中の大型投資は乏しい一方、生産性向上や成長投資のタイミングは通期後半にシフトする可能性に留意が必要です。年間配当はゼロ、配当性向もゼロで、内部留保を優先する方針が示唆されます。自己資本比率の数値は提供上は0.0%ですが、総資産93.45億円・負債26.48億円・純資産70.68億円の関係から、実質的には高い自己資本余力があると解釈できます(不記載項目の表示に伴う制約に留意)。粗利・EBITDA・営業利益の各段階で改善が見られることから、価格改定・ミックス改善・原材料価格の安定化等の複合効果が働いたと推察します。半期累計の総資産回転0.491倍は通期換算で約1.0倍レベルが視野に入り、下期の売上消化次第で資産効率の更なる改善余地があります。棚卸資産は7.89億円で売上比17%強、需給や受注の見通しに対し適正水準かを下期に検証する必要があります。税負担は提供指標上の実効税率0.0%と低位で、繰延税金や税額控除の影響の可能性があります。総じて、保守的な財務、改善する収益性、概ね健全なキャッシュ創出が確認され、下期の需要動向とコストパススルー持続性が次の焦点です。なお、いくつかの表示値(自己資本比率、現金、FCF、発行株式数等)は不記載項目として0表示であり、分析は開示された非ゼロデータおよび計算済み指標に依拠しています。
ROEは2.04%で、デュポン分解は純利益率3.14%×総資産回転率0.491×財務レバレッジ1.32=約2.04%。純利益率の改善(当期純利益1.44億円、営業利益2.42億円、営業利益率5.3%)が主因で、レバレッジ寄与は限定的。粗利益率19.1%、EBITDAマージン8.9%、営業利益率5.3%、純利益率3.14%と、各段階で前向き(前年比の営業利益+180%)。支払利息は290万円と軽微で、営業利益対比1.2%程度、営業外の希薄化は限定的。営業レバレッジは売上+3.3%に対し営業利益+180%と高く、固定費吸収とミックス改善の効果が顕著。減価償却費1.64億円、EBITDA4.06億円から、減価償却負担はEBITDAの約40%と中庸。原材料価格の安定と価格転嫁の定着、歩留まり・製造効率の改善がマージン押上げの主因とみられる。通期に向け維持できればROEは更に改善余地。
売上高は45.9億円で前年比+3.3%と緩やかな成長。数量よりも価格・ミックスに依存した成長の可能性があり、利益面は上振れ。営業利益+180%は一過性でなく、構造的なコスト是正(原価率低下)示唆。ただし半期ベースのため、下期の需要変動(自動車・住宅・産業資材向け等)に左右されるリスクは残る。純利益+315%は税負担軽減の影響も示唆され、持続性は税効果の反転有無に依存。総資産回転0.491倍は半期水準であり、通期では約1.0倍へ改善見込み。投資CFゼロのため、成長投資のタイミングは後ズレの可能性があり、来期の供給能力・新製品寄与の見極めが必要。見通しとしては、価格転嫁の定着と原材料市況が安定すれば、売上の単価維持とマージン確保により緩やかな増収・増益を継続できる公算がある。
流動資産58.14億円、流動負債14.82億円で流動比率392.2%、当座比率339.0%と極めて堅固。運転資本は43.32億円と厚く、短期の資金繰り余力は大。総資産93.45億円、負債26.48億円、純資産70.68億円から実質的な自己資本厚みは高い(提供の自己資本比率0.0%は不記載表示)。負債資本倍率0.37倍とレバレッジは低位。インタレストカバレッジ83.4倍と金利上昇環境でも耐性。支払利息290万円の水準から、有利子負債は限定的と推察。棚卸資産7.89億円(売上比約17%)は適正〜やや積み上がり余地、下期の在庫回転モニタリングが必要。資本構成は保守的で、財務健全性は高水準。
営業CFは1.41億円で、純利益1.44億円に対し営業CF/純利益0.98と高品質。減価償却1.64億円が非現金費用としてCFを下支え。一方で投資CFは期中ゼロ計上で、更新・能力増強投資の平準化状況は判断困難。提供指標のフリーキャッシュフローは0円(不記載表示)だが、定義上は営業CF141百万円−投資CF0円≒+141百万円と試算されるため、実質的にはプラスの可能性。運転資本は43.32億円と厚く、在庫・売上債権の効率化によりさらなるCF改善余地。今後の留意点は、下期の設備投資(増産・合理化・環境対応)とその回収力、ならびに価格転嫁の進捗に伴う運転資金の変動。
年間配当は0円、配当性向0%で内部留保優先。営業CFが実質プラスで、負債水準が低く金利負担も軽微なため、キャッシュ創出力は一定。FCFカバレッジ指標は0.00倍の表示だが不記載に起因し、期中の投資が軽微なら配当原資の潜在力はある。もっとも、成長投資や設備更新の将来負担、在庫・債権の増加局面を考慮すると、現時点での無配継続は財務柔軟性の確保という合理性がある。今後の配当方針は、通期での安定的なFCF創出と投資計画の確度次第で見直し余地。
ビジネスリスク:
- 原材料(樹脂・化学品)価格の変動と価格転嫁タイムラグ
- 需要ボラティリティ(自動車・建材・産業用途など主要顧客業界の景気循環)
- 製品ミックス変動による粗利率の振れ
- 設備投資タイミングの後ズレによる供給能力・新製品立ち上げ遅延
- 人件費・エネルギーコスト上昇
財務リスク:
- 在庫・売上債権の積み上がりに伴う運転資本負担
- 金利上昇局面での資本コスト上昇(現状耐性は高いが、将来的な借入増加時の影響)
- 税効果の変動(実効税率の反転による純利益率低下リスク)
主な懸念事項:
- 半期ベースでの総資産回転0.491倍と資産効率の改善余地
- 投資CFゼロ表示のもとでの成長投資の見通し不透明感
- 無配の継続に関する資本政策のシグナル
重要ポイント:
- 売上+3.3%に対し営業利益+180%と営業レバレッジが顕在化、収益性の構造改善が進行
- 流動性・自己資本余力は厚く、金利耐性も高い
- 営業CF/純利益0.98と利益のキャッシュ化は良好、実質FCFはプラスと推定
- 総資産回転率や在庫回転の改善が次のROE押上げドライバー
- 配当は現状ゼロで内部留保重視、将来的な還元余地はFCFと投資計画次第
注視すべき指標:
- 粗利益率と営業利益率(価格転嫁・ミックスの持続性)
- 総資産回転率および在庫回転日数
- 営業CF/純利益と運転資本の変動
- 設備投資額(投資CF)と減価償却の関係
- 実効税率の推移(税効果反転の有無)
セクター内ポジション:
内需型化学・成形関連中小型セクター内では、財務健全性が高く、利益率は中位、営業レバレッジの効きで短期的に上位へ浮上。資産効率は同業中位以下で改善余地が大きい。還元姿勢は保守的。
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