- 売上高: 18.78億円
- 営業利益: -22百万円
- 当期純利益: 33百万円
- 1株当たり当期純利益: -3.36円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 18.78億円 | 19.70億円 | -4.7% |
| 売上原価 | 13.69億円 | - | - |
| 売上総利益 | 6.02億円 | - | - |
| 販管費 | 5.62億円 | - | - |
| 営業利益 | -22百万円 | 40百万円 | -155.0% |
| 営業外収益 | 28百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 16百万円 | - | - |
| 経常利益 | -10百万円 | 51百万円 | -119.6% |
| 法人税等 | 18百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 33百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -11百万円 | 33百万円 | -133.3% |
| 包括利益 | 32百万円 | -91百万円 | +135.2% |
| 支払利息 | 4百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -3.36円 | 9.31円 | -136.1% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 41.23億円 | - | - |
| 現金預金 | 17.26億円 | - | - |
| 売掛金 | 10.92億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 6.66億円 | - | - |
| 固定資産 | 21.27億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -0.6% |
| 粗利益率 | 32.1% |
| 流動比率 | 232.0% |
| 当座比率 | 194.6% |
| 負債資本倍率 | 1.03倍 |
| インタレストカバレッジ | -6.21倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -4.7% |
| 営業利益前年同期比 | +1.2% |
| 経常利益前年同期比 | -0.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -36.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.73百万株 |
| 自己株式数 | 345千株 |
| 期中平均株式数 | 3.38百万株 |
| 1株当たり純資産 | 906.01円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 18.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 88.00億円 |
| 営業利益予想 | 4.00億円 |
| 経常利益予想 | 4.25億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.75億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 77.96円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社プラッツ(7813)の2026年度第1四半期は、売上高1,878百万円(前年同期比-4.7%)と減収のなか、売上総利益602百万円、粗利益率32.1%を確保しました。一方で営業利益は-22百万円と小幅赤字ながら、前年同期比では赤字幅が大きく縮小(+118%)し、収益性の底打ちが示唆されます。経常損失は-10百万円、四半期純損失は-11百万円で、EPSは-3.36円です。支払利息は3.54百万円にとどまり、金利負担は業績の決定的な重石にはなっていません。貸借対照表では総資産6,546百万円、純資産3,063百万円で、自己資本比率は当社試算で約46.8%(3,063/6,546)と資本のクッションは比較的厚めです。流動資産4,123百万円、流動負債1,777百万円から流動比率は232%、当座比率は195%と高水準で、短期流動性は良好です。運転資本は2,346百万円と潤沢で、棚卸資産は666百万円(流動資産の約16%)にとどまり、在庫負担は適正範囲に見えます。デュポン分析では純利益率-0.59%、総資産回転率0.287回、財務レバレッジ2.14倍からROEは-0.36%と小幅マイナスで、損失の主因は利益率にあります。インタレストカバレッジは-6.2倍と、営業赤字を映じて指標上は低下していますが、支払利息の絶対額は小さく資金繰りの即時的な懸念には直結しません。税金等は18.34百万円計上されており、赤字下でも均等割等の影響が推察されます。キャッシュフロー計算書は本四半期で未開示(0表示)であり、営業CFやフリーCFの定量評価は困難です。配当は年0円で、赤字局面や投資余力確保を優先する方針が示唆されます。総じて、売上の一時的な弱含みのなかコストコントロールが奏功し営業赤字は縮小、財務体質・流動性は堅調という構図です。今後は売上の回復度合いと固定費の一段の圧縮で営業黒字化をどこまで早期に達成できるかが焦点です。指標面では総資産回転率の引き上げ(受注・出荷モメンタム)と粗利率の維持がROE改善のカギとなります。なお、減価償却費やキャッシュフローの詳細が未開示であるため、EBITDAやFCFの精緻な分析には制約がある点に留意が必要です。
ROE分解(デュポン): 純利益率-0.59% × 総資産回転率0.287回 × 財務レバレッジ2.14倍 = ROE-0.36%。マイナスROEの主因は利益率であり、資産効率とレバレッジは中庸です。粗利益率は32.1%と悪くなく、売上の減少にもかかわらず毛利は600百万円超を確保。営業損失-22百万円は、販管費の吸収不足が主因と推察され、固定費負担が残る一方、前年からの改善が確認されます。営業レバレッジ: 粗利率が30%超あるため、売上回復があれば営業損益の弾性は高い構造。支払利息3.54百万円は小さく、金融費用による利益圧迫は限定的。経常損失-10百万円は為替差損益や金融収支の影響が軽微であることを示唆。税金等18.34百万円の計上により純損失は-11百万円へ拡大しており、実効税率指標は有意味ではありません。EBITDAは未開示(減価償却費0表示は不記載)で、D&A水準の把握に制約があります。利益率の質: 粗利率は堅調で価格設定/製品ミックスは一定の競争力を保持、ボトルネックは規模の経済未達と販管費の固定費部分と評価します。
売上は1,878百万円(-4.7%)と軟調。医療・介護関連需要の季節性や出荷タイミングの影響があり得ますが、四半期単位では需給モメンタムの鈍化を示唆。利益の質は粗利率32.1%維持から一定の価格競争力を確認、営業赤字縮小はコスト管理の進捗を反映。先行指標(受注/受注残、在庫回転)未開示のため、当面の売上持続性判断には限界があります。総資産回転率0.287回は低く、資産効率の改善余地が大きい一方、売上拡大によるレバレッジ効果が効きやすい余地とも解釈可能。短期見通しでは、売上のマイナス幅縮小と固定費の更なる適正化により、営業黒字回復が射程。中期では、製品ミックス最適化とサプライチェーン効率化で粗利率30%超の維持を前提に、販管費率の逓減が利益成長の主ドライバーとなる見立てです。
流動性: 流動比率232%、当座比率195%と高水準。運転資本2,346百万円、棚卸資産666百万円で短期の資金繰り耐性は良好。支払能力: 総資産6,546百万円、負債合計3,154百万円、純資産3,063百万円から自己資本比率は約46.8%と保守的。負債資本倍率1.03倍、財務レバレッジ2.14倍は適度な範囲。インタレストカバレッジは-6.2倍(営業赤字起因)ながら、支払利息3.54百万円と小口で資本性の厚みから返済耐性は良好。短期借入や手許流動性の詳細(現金残高)未開示のため、即時の現金水準は評価不能ですが、構造的なソルベンシーは健全とみます。資本構成: 純資産3,063百万円に対し負債3,154百万円でバランスは良好、追加の外部調達余力も残る水準です。
営業CF・投資CF・財務CFは本四半期で未開示(0表示)。したがって営業CF/純利益比率やフリーキャッシュフロー(FCF)の実測評価はできません。利益の質は粗利率32.1%と在庫水準の適正さから一定の信頼性を示唆する一方、運転資本の増減(売上債権・仕入債務・在庫回転)の影響度は不明です。減価償却費が未開示のため、EBITDAやキャッシュEarningsの把握に制約があります。今後は、売上債権回転日数、在庫回転日数、前受金/仕入債務の動向がキャッシュ創出力の評価に不可欠となります。
年間配当は0円、配当性向0.0%。赤字局面に鑑みれば内部留保と財務の安定を優先する妥当なスタンス。FCFカバレッジは算定不能(未開示)であり、キャッシュ創出の裏付けから配当再開時期を語るのは尚早。今後の方針は、営業黒字の定着と手元流動性の積み上げが見えるまで無配/抑制的配当が基調と想定。安定配当再開には、通期ベースでの正味FCFの黒字化とネットデット/EBITDA(または実質無借金)の確認が条件となるでしょう。
ビジネスリスク:
- 需要の季節性・案件偏重による四半期売上の振れ(Q1売上-4.7%)
- 固定費吸収不足による営業レバレッジの逆回転(営業損失-22百万円)
- 価格競争・原材料コスト上昇による粗利率圧迫リスク(粗利率32.1%維持が前提)
- 在庫・部材調達のリードタイム長期化による納期遅延・回転率低下
- 医療・介護制度・補助金等の制度変更の影響
財務リスク:
- 営業赤字継続時のインタレストカバレッジ悪化(現状-6.2倍)
- 運転資金需要増加時の短期資金調達コスト上昇
- キャッシュフロー開示不足に伴う流動性評価の不確実性
- 為替変動が調達コスト・輸出入価格に与える影響(詳細未開示)
主な懸念事項:
- 売上モメンタムの鈍化(-4.7%)の持続性
- 販管費の固定費性が高く損益分岐点が高い可能性
- CF計数(営業・投資・財務)が未開示でFCFの裏付けが取れない点
- 減価償却費未開示により実態的なキャッシュ創出力の把握が困難
重要ポイント:
- 粗利率32.1%と営業赤字縮小で収益性改善の兆し
- 流動比率232%、自己資本比率約46.8%と財務健全性は良好
- 売上-4.7%で総資産回転率0.287回、資産効率改善が課題
- キャッシュフロー未開示によりFCF・配当余力の評価は保留
- 短期は固定費圧縮と売上回復のバランスが黒字転換の鍵
注視すべき指標:
- 受注高・受注残および出荷タイミング(売上の先行指標)
- 販管費率と固定費削減の進捗(営業レバレッジ改善)
- 在庫回転日数・売上債権回転日数(運転資本効率)
- 粗利益率の維持/改善(価格とミックス)
- 営業CF・フリーCFの黒字定着と手元流動性推移
セクター内ポジション:
同業中小型の中では資本厚と流動性は良好だが、売上の伸び悩みと固定費吸収が課題。粗利率の確保により黒字化余地は高く、需要回復局面ではレバレッジが効きやすい一方、需要弱含み局面ではブレやすいポジショニング。
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