- 売上高: 65百万円
- 営業利益: -8.24億円
- 当期純利益: -8.49億円
- 1株当たり当期純利益: -24.51円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 65百万円 | 1.38億円 | -52.9% |
| 売上原価 | 59百万円 | - | - |
| 売上総利益 | 79百万円 | - | - |
| 販管費 | 7.43億円 | - | - |
| 営業利益 | -8.24億円 | -6.64億円 | -24.1% |
| 営業外収益 | 67万円 | - | - |
| 営業外費用 | 6百万円 | - | - |
| 経常利益 | -8.23億円 | -6.69億円 | -23.0% |
| 法人税等 | 2百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -8.49億円 | -6.79億円 | -25.0% |
| 支払利息 | 2百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -24.51円 | -20.58円 | -19.1% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 23.12億円 | - | - |
| 現金預金 | 21.34億円 | - | - |
| 売掛金 | 37百万円 | - | - |
| 棚卸資産 | 12百万円 | - | - |
| 固定資産 | 1.21億円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -1306.2% |
| 粗利益率 | 121.4% |
| 流動比率 | 2241.7% |
| 当座比率 | 2229.6% |
| 負債資本倍率 | 0.21倍 |
| インタレストカバレッジ | -531.61倍 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 34.67百万株 |
| 自己株式数 | 156株 |
| 期中平均株式数 | 34.67百万株 |
| 1株当たり純資産 | 37.82円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CellSheetRegenerativeMedicine | 2百万円 | -5.78億円 |
| LaboratoryConsumableEquipment | 63百万円 | -80百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 80百万円 |
| 営業利益予想 | -10.40億円 |
| 経常利益予想 | -10.40億円 |
| 当期純利益予想 | -10.95億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -31.59円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社セルシード(単体、JGAAP、2025年度Q3)は、売上高6,500万円(前年比-52.8%)と商業収益の縮小が続く一方、営業損失8.24億円、最終損失8.49億円と赤字幅の大きい構造が継続しています。デュポン分解によるROEは-64.76%で、純利益率-1306.15%と極端なマイナスが主因(売上規模の縮小と固定費負担の相対的増加)です。総資産回転率は0.039回と低く、事業規模(売上)に対する資産規模の重さが効率性を押し下げています。財務レバレッジは1.27倍と低水準で、レバレッジ起因のリスクは限定的ですが、収益性改善がなければ自己資本の目減りが続く局面です。粗利益率は121.4%と計算上は異例の高水準で、売上原価の戻入・評価差や売上計上の構成要因(助成金・受託収益・返品調整等)による特殊要因が示唆されます。営業損失に比して支払利息は155万円と軽微で、金利負担が収益性の足かせにはなっていません。流動比率2,241.7%、当座比率2,229.6%と極めて高く、短期の支払能力は良好です。負債資本倍率0.21倍と保守的な資本構成で、財務安全性は相対的に高い水準です。一方で、キャッシュフロー計算書が不記載であるため、損益とキャッシュ創出力の整合は現時点で評価困難です。運転資本は22.09億円と潤沢で、棚卸資産は1,247.6万円と小規模で回転負担は限定的です。EPSは-24.51円で希薄化なしでも赤字が継続しており、資金繰り上は当面耐性があるものの、損失継続に伴う自己資本の毀損が中期的課題です。配当は無配で、現状の損益・FCF(不記載)のもとでは妥当な方針です。売上減少と固定費負担から、営業レバレッジが高い収益構造が示唆され、売上の微増減が損益へ与える影響が大きいとみられます。今後は、売上規模の回復とコスト最適化、及び安定的なキャッシュイン(ライセンス・共同研究里程金・助成金等)の獲得が損益改善の鍵です。財務安全性は当面確保されている一方で、成長投資と赤字縮小の両立には資本政策の選択が重要となります。提供データには小計と内訳の一部で整合性に課題があり(例:売上総利益の計数と売上原価、総資産と流動資産等)、本分析では提示された計算済み指標と主要損益・貸借の絶対額を重視して評価しています。
ROEのデュポン分解は、純利益率-1306.15%、総資産回転率0.039回、財務レバレッジ1.27倍の積で-64.76%となり、純利益率の大幅なマイナスが決定要因です。売上高6,500万円に対し営業損失8.24億円・最終損失8.49億円で、固定費の高さと売上規模の不足が示唆されます。粗利益率は121.4%と異例に高い一方、営業赤字が大きいことから、販管費・研究開発費等の固定費が粗利を大きく上回っています。インタレストカバレッジは-531.6倍で、利払いは損益を左右していないものの、営業損失が広いことの裏返しです。減価償却費・EBITDAは不記載(0表示)で、実質的な非現金費用の影響を把握できません。営業レバレッジは高く、売上の小幅な改善でも損益が大きく改善し得る反面、売上の更なる減少は赤字拡大に直結する脆弱な構造です。
売上は前年同期比-52.8%の6,500万円と大幅減収で、商業化収益または技術提供収益の変動が大きい構造が示唆されます。粗利益率の急伸は一過性要因(評価替え、戻入、助成金計上など)による可能性があり、持続可能性は不透明です。営業赤字が大きく、費用最適化・スリム化の進捗が見えない限り、利益成長は限定的です。今後の見通しは、- パイプラインの開発進展(治験段階・提携進展)に伴うマイルストン収入、- ライセンス・受託の安定化、- 補助金・助成金の継続可否、の3点が鍵となります。短期的には売上の低位安定が続く可能性があり、損益の改善は販管費圧縮や収益のポートフォリオ多角化の成否に依存します。
流動資産は2,312.2百万円、流動負債は103.1百万円で流動比率2,241.7%、当座比率2,229.6%と非常に高い短期安全性を示します。負債合計269.9百万円、純資産1,311.0百万円から、負債資本倍率は0.21倍と保守的です。自己資本比率は不記載ですが、純資産/総資産の単純計算では約78.7%(1,311/1,665)と推計され、財務クッションは厚いとみられます。支払利息は155万円と軽微で、利払い負担は小さいです。一方、総資産1,665百万円に対し総売上0.065億円で資産効率は極めて低く、資産の収益化が課題です。貸借対照表の内訳値には一部整合性が見られないため、比率は記載値(計算済み指標)を優先しています。
営業CF・投資CF・財務CFはいずれも不記載(0表示)で、損益とキャッシュ創出の連動性は評価不能です。営業CF/純利益比率0.00、FCF=0円という表示は、キャッシュフロー情報が未開示であることを反映しており、キャッシュ創出力の定量評価は保留とします。運転資本は22.09億円と厚く、棚卸資産は1,247.6万円と軽量なため、在庫起因のキャッシュ拘束は限定的とみられます。短期的な資金繰りは流動性の厚みで耐性がある一方、営業赤字が継続する限り、現金流出リスクは存在します。CF情報が更新され次第、営業損失と現金焼却(burn)のギャップ、前受・補助金・研究開発支出のキャッシュ性を重点確認すべきです。
年間配当は0円、配当性向0.0%で、現行の最終赤字(-8.49億円)とFCF不記載の状況を踏まえると保守的な資本配分と整合的です。短中期における配当再開には、- 営業損失の大幅縮小、- 安定したキャッシュ創出(OCF黒字化)、- 資本政策(希薄化回避と内部留保確保)の見通し、が前提となります。FCFカバレッジ0.00倍の表示はCF未開示によるものであり、実態評価は次回開示待ちです。現状の方針見通しは、内部留保の防衛と事業投資の継続を優先する無配継続が合理的と考えられます。
ビジネスリスク:
- 売上規模の縮小と高い営業レバレッジによる損益ボラティリティ
- 粗利益率の異常値が示唆する一過性要因への依存
- 研究開発・販管費の固定費負担継続
- パイプライン・提携マイルストンのタイミング依存
- 市場規模の限定性と商業化の不確実性
財務リスク:
- 継続的赤字による自己資本の毀損
- キャッシュフロー未開示による資金消費速度の不透明感
- 追加資金調達(希薄化)発生可能性
- 資産効率の低さ(総資産回転率0.039回)の長期化
主な懸念事項:
- 売上の持続性と収益構成の透明性
- 固定費の圧縮進捗と損益分岐点の引き下げ
- キャッシュポジションとバーンレートの把握
- データ整合性(損益・貸借の小計と内訳)
重要ポイント:
- ROE-64.76%は純利益率の極端なマイナスが主因、資産効率も低位
- 短期安全性は高い(流動比率2,241.7%、負債資本倍率0.21倍)
- 営業レバレッジが高く、売上回復が損益改善に直結
- 粗利率の異常値は一過性要因の可能性が高く、持続性検証が必要
- CF未開示のためキャッシュ創出力は評価保留、開示更新が重要
注視すべき指標:
- 売上トレンドと受注パイプライン(QoQ/YoY)
- 販管費・R&Dの絶対額および売上比率
- 営業損益のブレークイーブン水準(損益分岐点)
- キャッシュバーンレート(OCF、手元流動性月数)
- ライセンス・マイルストン・助成金の計上状況
- 希薄化関連指標(潜在株式数、増資動向)
セクター内ポジション:
同業の創薬・再生医療系アーリーステージ企業と比べ、財務レバレッジは低く流動性は厚い一方、売上規模の縮小と資産効率の低さ、及びCF未開示による可視性の低さが相対的なハンディキャップ。短期の資金耐性は優位だが、商業化・提携進展の実証で相対評価が左右される局面。
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