- 売上高: 73.73億円
- 営業利益: 9.19億円
- 当期純利益: 4.12億円
- 1株当たり当期純利益: 26.95円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 73.73億円 | 71.28億円 | +3.4% |
| 売上原価 | 41.69億円 | - | - |
| 売上総利益 | 29.59億円 | - | - |
| 販管費 | 22.69億円 | - | - |
| 営業利益 | 9.19億円 | 6.89億円 | +33.4% |
| 営業外収益 | 58百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.24億円 | - | - |
| 経常利益 | 9.57億円 | 6.24億円 | +53.4% |
| 法人税等 | 2.10億円 | - | - |
| 当期純利益 | 4.12億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.00億円 | 4.22億円 | +42.2% |
| 包括利益 | 4.81億円 | 6.98億円 | -31.1% |
| 減価償却費 | 2.64億円 | - | - |
| 支払利息 | 27百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 26.95円 | 18.85円 | +43.0% |
| 1株当たり配当金 | 7.00円 | 7.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 134.52億円 | - | - |
| 現金預金 | 41.73億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 8.79億円 | - | - |
| 固定資産 | 110.41億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 89.75億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 2.73億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.64億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 8.1% |
| 粗利益率 | 40.1% |
| 流動比率 | 295.3% |
| 当座比率 | 276.0% |
| 負債資本倍率 | 0.51倍 |
| インタレストカバレッジ | 34.57倍 |
| EBITDAマージン | 16.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +3.4% |
| 営業利益前年同期比 | +33.3% |
| 経常利益前年同期比 | +53.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +42.2% |
| 包括利益前年同期比 | -31.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 26.18百万株 |
| 自己株式数 | 4.51百万株 |
| 期中平均株式数 | 22.28百万株 |
| 1株当たり純資産 | 743.68円 |
| EBITDA | 11.83億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 7.00円 |
| 期末配当 | 9.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 155.00億円 |
| 営業利益予想 | 14.50億円 |
| 経常利益予想 | 15.30億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 9.20億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 41.06円 |
| 1株当たり配当金予想 | 10.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社オーバル(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高が73.73億円(前年比+3.4%)、営業利益が9.19億円(同+33.3%)と、緩やかな売上成長に対して利益が大幅伸長し、高い営業レバレッジが発現した決算である。粗利益率は40.1%と良好で、営業利益率は12.5%に改善、経常利益率は13.0%、当期純利益率は8.14%と利益率面の安定感がある。デュポン分解では、純利益率8.14%×総資産回転率0.310×財務レバレッジ1.48倍=ROE3.72%が成立しており、低レバレッジと控えめな資産回転の下でも一定のROEを確保した。流動性は流動比率295%、当座比率276%と非常に厚く、運転資本は88.98億円と潤沢で、短期の支払能力に懸念はない。インタレストカバレッジは34.6倍(営業利益/支払利息)と利払い負担は軽微で、財務健全性は高い。貸借対照表から推計される自己資本比率は約67.6%(純資産161.16億円/総資産238.20億円)と厚い自己資本で財務耐性が強い。一方、営業キャッシュフローは2.73億円にとどまり、純利益6.00億円に対するキャッシュ創出は0.46倍と低めで、期中の運転資本増加や税・利息等のキャッシュアウトが利益に先行している可能性がある。半期で売上が増加する中、棚卸資産は8.79億円とコンパクトで在庫回転日数は約38日(半期ベース推計)と健全域にある。EBITDAは11.83億円、EBITDAマージン16.0%と、研究開発・販管費投下を吸収したうえでの収益性を維持。経常利益が営業利益を上回っており、営業外収支(純支払利息を含む)でプラス要素が寄与したとみられる。税金等は2.10億円で、経常利益比で約22%程度の水準に見えるが、特別損益・非支配株主持分等の影響もある可能性があり、厳密な実効税率の推計には限界がある。投資キャッシュフローや現金同等物残高の開示は本データセット上ゼロ表記(不記載)であり、資金余力や設備投資規模の詳細判断はできない。配当は年間配当・配当性向ともにゼロ表記(不記載)で、方針評価は困難だが、利益計上余地と財務体質からは将来的な株主還元の柔軟性はある。総じて、適度な売上成長に対して顕著な利益伸長、堅固なバランスシート、やや弱いキャッシュコンバージョンという構図で、短期的には受注動向と運転資本の変動がキャッシュ創出の鍵となる。なお、複数の項目が不記載(0表記)であり、キャッシュ・配当・株式関連の詳細分析には制約がある。
ROEの分解(デュポン): 純利益率8.14% × 総資産回転率0.310 × 財務レバレッジ1.48倍 = ROE3.72%。利益率の質: 粗利率40.1%、営業利益率12.5%(= 9.19億円 / 73.73億円)、経常利益率13.0%(= 9.57億円 / 73.73億円)、純利益率8.14%と、上流から最終利益までの損益段階で安定したマージンを確保。営業外では支払利息2,658万円に対し経常利益が営業利益を上回っており、受取利息・為替差益等のプラス要因が寄与した可能性。EBITDAは11.83億円、EBITDAマージン16.0%で、減価償却費2.64億円をカバーしつつ投資余力を示唆。販管費は概算で20.40億円(= 粗利29.59億円 − 営業利益9.19億円)、売上比27.7%とコストコントロールが効いている。営業レバレッジ: 売上+3.4%に対して営業利益+33.3%で、推定DOL≒9.8倍と高い固定費吸収効果が発現。これは需要の小幅な伸長でも利益が大きく伸びる構造を示す一方、景気反転局面では逆回転のリスクも示唆。ROA(近似)は純利益率×資産回転率=約2.53%と控えめで、資産効率の改善(回転率向上)が中期的なROE引き上げの鍵。
売上持続可能性: 半期売上73.73億円(+3.4%)は堅調だが、単価・数量・地域ミックスの内訳が不明なためドライバー特定には限界。営業利益は+33.3%と顕著で、価格転嫁・ミックス改善・固定費効率化のいずれか(または組み合わせ)が寄与した可能性。利益の質: 営業利益>純利益の差は税金等の影響に加え、非経常要素の有無が不明。経常>営業は営業外収益の寄与を示唆し、持続性評価は中立。減価償却費2.64億円・EBITDA11.83億円の関係から、キャッシュ創出力は利益水準に概ね整合するが、営業CFが2.73億円に留まる点は運転資本のマイナス変動が与信・在庫・前受後払等で発生した可能性。見通し: 需給タイトな局面での価格維持/上方転嫁、在庫回転の維持、受注残の消化が続けば、緩やかな売上成長でも利益は保持・拡大余地。逆に受注の踊り場やプロジェクトの期ズレが発生すると、営業レバレッジの逆作用に注意。
流動性: 流動比率295.3%、当座比率276.0%と極めて健全。棚卸資産は8.79億円と軽く、短期債務の圧迫は小さい。支払能力: インタレストカバレッジ34.6倍、負債資本倍率0.51倍で、利払い・元本返済耐性は高い。資本構成: 負債81.73億円、純資産161.16億円、総資産238.20億円から推計される自己資本比率は約67.6%。有利子負債内訳は不明だが、総負債水準自体は抑制的。短期・長期の資金繰り面での構造的リスクは低い。
利益の質: 営業CF/純利益=0.46と利益の現金化は半期時点で弱め。EBITDAに対する営業CFは約0.23(= 2.73/11.83)で、運転資本のキャッシュ吸収(売上増加に伴う売掛金増、在庫積み上がり、仕入債務減少など)の可能性が高い。FCF分析: 投資CFが不記載(0表記)のため、厳密なFCFは算出不可。本データセットのフリーキャッシュフローも0表記で参考値扱い。運転資本: 運転資本は88.98億円と厚く、短期的な需要変動吸収力はあるが、同時にキャッシュを取り込む構造にもなりうるため、売上拡大局面では営業CFが一時的に伸びにくい点に留意。
配当性向評価: 年間配当・配当性向は不記載(0表記)。EPSは26.95円で、利益水準からは還元余力がうかがえるが、実際の方針は未確認。FCFカバレッジ: FCFが不記載のため評価不可。財務体質が厚いことから、仮に配当を実施しても支払い能力には余裕があると見られる一方、キャッシュ創出(営業CF)との整合が重要。配当方針見通し: 投資・成長機会(研究開発、設備投資、M&A等)と手元資金方針次第。開示整備(キャッシュ・投資計画・配当方針)を確認するまで、持続可能性評価は保留。
ビジネスリスク:
- 需要循環性(設備投資・製造業の投資マインドに連動)
- 価格競争および原材料・部材コスト上昇によるマージン圧迫
- 為替変動(輸出入・海外売上比率次第で収益・在庫評価に影響)
- 受注/プロジェクトの期ズレによる売上・利益の四半期ブレ
- 製品ミックス変動に伴う粗利率変動
- サプライチェーン制約による納期遅延・コスト増
- 品質不具合・リコール等のレピュテーションリスク
財務リスク:
- 営業CFの弱さ(運転資本増加時のキャッシュ吸収)
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇(現状カバレッジは厚い)
- 有形固定資産・在庫の評価損リスク(需要悪化時)
- 為替差損益の振れが経常段階へ与える影響
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益が0.46と低く、利益の現金化が遅延
- 高い営業レバレッジ構造ゆえ、売上鈍化時の利益感応度が高い
- 投資CF・現金同等物・配当情報が不記載で資本配分の評価が困難
重要ポイント:
- 緩やかな売上成長でも利益が大幅増(営業利益+33.3%)と、固定費吸収が進展
- 粗利率40.1%、営業利益率12.5%、EBITDAマージン16.0%と利益率は良好
- バランスシートは強固(推計自己資本比率~67.6%、負債資本倍率0.51倍)
- 営業CFは2.73億円にとどまり、運転資本のキャッシュ吸収が課題
- 在庫回転は約38日(半期推計)で効率は良好、短期の供給対応力あり
注視すべき指標:
- 受注高・受注残およびブックトゥビル
- 営業CF/純利益および営業CF/EBITDAの改善トレンド
- 在庫回転日数・売上債権回転日数など運転資本効率
- 粗利率・価格転嫁状況・製品ミックスの推移
- 資本的支出(CapEx)と投資CF、手元流動性の開示
- 為替感応度(USD/JPY, EUR/JPY, CNY/JPY等)
セクター内ポジション:
計測・産業機器系の同業と比較して、EBITDAマージンはミッドティーンズ、負債水準は低位、流動性は厚く、防御力の高い財務体質。一方で資産回転率は0.31回とやや低めで、キャッシュコンバージョンの改善余地がある。
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