- 売上高: 471.75億円
- 営業利益: 144.44億円
- 当期純利益: 92.27億円
- 1株当たり当期純利益: 113.06円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 471.75億円 | - | - |
| 売上原価 | 410.22億円 | - | - |
| 販管費 | 128.45億円 | - | - |
| 営業利益 | 144.44億円 | 119.27億円 | +21.1% |
| 営業外収益 | 2.69億円 | - | - |
| 営業外費用 | 16百万円 | - | - |
| 経常利益 | 148.74億円 | 121.79億円 | +22.1% |
| 法人税等 | 46.41億円 | - | - |
| 当期純利益 | 92.27億円 | 75.30億円 | +22.5% |
| 支払利息 | 16百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 113.06円 | 92.28円 | +22.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,210.66億円 | - | - |
| 現金預金 | 803.81億円 | - | - |
| 売掛金 | 31.18億円 | - | - |
| 固定資産 | 411.64億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 328.14億円 | - | - |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 19.6% |
| 流動比率 | 546.7% |
| 当座比率 | 546.7% |
| 負債資本倍率 | 0.19倍 |
| インタレストカバレッジ | 902.75倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 営業利益前年同期比 | +21.1% |
| 経常利益前年同期比 | +22.1% |
| 当期純利益前年同期比 | +22.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 81.85百万株 |
| 自己株式数 | 234千株 |
| 期中平均株式数 | 81.61百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,708.93円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 73.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 営業利益予想 | 282.00億円 |
| 経常利益予想 | 290.00億円 |
| 当期純利益予想 | 197.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 241.39円 |
| 1株当たり配当金予想 | 73.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ワークマン(単体、JGAAP)の2026年度Q2は、売上高47,175百万円(前年比+0.0%)と横ばいながら、営業利益14,444百万円(+21.1%)、当期純利益9,227百万円(+22.5%)と大幅な増益を達成した。営業利益率は30.6%(=14,444/47,175)と極めて高水準で、売上停滞下でもコスト最適化・販管費効率化が進展した可能性が高い。純利益率は19.56%で、税負担(法人税等4,641百万円)を考慮しても高い収益性を維持している。デュポン分解によるROEは6.62%で、純利益率19.56%、総資産回転率0.277回、財務レバレッジ1.22倍の積に整合する。総資産は170,326百万円、純資産は139,471百万円、負債合計は26,928百万円と保守的な資本構成で、負債資本倍率0.19倍、自己資本厚みが収益変動吸収力を高めている。流動比率は546.7%(流動資産121,066百万円/流動負債22,145百万円)で、短期支払能力は非常に高い。支払利息は16百万円に過ぎず、インタレストカバレッジは約903倍と金利感応度は極めて低い。経常利益は14,874百万円で、法人税等4,641百万円を踏まえた実効税率の概算は約31.2%とみられる(税引前利益の詳細未開示のため近似)。営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー・財務キャッシュフローは未開示(0は不記載)であり、フリーキャッシュフローも算定不能でキャッシュ面の裏取りはできない。棚卸資産も未開示のため、在庫の水準や回転効率の評価は保留となる。EPSは113.06円、ただし発行済株式数は未開示のため時価総額やPER等の株式評価指標は算定できない。年間配当は0円・配当性向0.0%で、現時点では内部留保優先の姿勢が示唆される。売上が伸び悩む中での大幅増益は、販管費の削減、粗利ミックス改善、値引き抑制など複合要因の可能性がある。資本効率は保守的な財務レバレッジのため中位だが、利益率の高さがROEを下支えしている。データ面ではCF・棚卸・減価償却等の主要項目が未開示で、利益のキャッシュ裏付けや投資負担の持続可能性を判断しきれない点が留意点である。総じて、極めて健全な財務体質と高収益モデルを確認できる一方、成長ドライバーの質(既存店・新規出店・商品ミックス)とキャッシュ創出力の確認が次の検証課題となる。
ROEのデュポン分解は、純利益率19.56% × 総資産回転率0.277回 × 財務レバレッジ1.22倍 = 6.62%で整合。売上横ばいでも純利益率が高く、利益率起点でROEを確保している構図。営業利益率は30.6%(14,444/47,175)と極めて高水準で、販管費効率の改善や高付加価値商品の構成比上昇が示唆される。経常利益14,874百万円に対する税費4,641百万円の概算実効税率は約31.2%で、税負担は平準的。営業レバレッジは高く、売上高が+0.0%にもかかわらず営業利益が+21.1%増加している点から、固定費圧縮または販管費の変動化が進展した可能性がある。支払利息は16百万円と軽微で、金融費用の利益圧迫はほぼ無視できる。減価償却費は未開示のためEBITDAは評価不能だが、営業利益の高さから営業キャッシュ創出力は高水準である可能性が高い。製品ミックス・価格政策・物流効率化が利益率に寄与している可能性が高く、販促費の選別実行も示唆される。今後は既存店動向、PB比率、値上げ許容度が利益率の持続性を左右する。
売上高は47,175百万円(前年比+0.0%)で成長停滞。にもかかわらず営業利益+21.1%、純利益+22.5%は、コスト面の改善や粗利ミックス改善の寄与が大きいとみられる。売上の持続可能性は、既存店トラフィック、平均単価、出店・改装ペースに依存。足元は数量または客数の伸び悩みが示唆されるが、利益の質は販管費コントロールを伴うため短期的に良好。中期見通しは、ワークウェア・アウトドアPBの競争力、季節性(気温・降雨等の天候)および価格改定の継続性が鍵。売上が横ばいのままでは、利益成長の再現性は限定的となりやすく、トップライン再加速(既存店改善、カテゴリー拡張、EC機能強化)が次のカタリスト。外部環境としてはインバウンドや建設・物流の人手不足による作業服需要は下支え要因。短期は費用効率の改善を継続しつつ、商品・フォーマットの磨き込みで緩やかな増収回帰を模索する局面。
流動資産121,066百万円に対し流動負債22,145百万円で、流動比率546.7%と極めて健全。当座比率も同等水準で短期資金繰りの余裕が大きい。総資産170,326百万円、純資産139,471百万円、負債合計26,928百万円と自己資本厚めの保守的バランスシート。負債資本倍率0.19倍、財務レバレッジ1.22倍で、債務依存度は低い。支払利息は16百万円と軽微で、利払い耐性(インタレストカバレッジ約903倍)は非常に高い。長期債務の詳細内訳は未開示だが、総負債水準の低さから支払能力リスクは限定的。運転資本は98,921百万円のプラスで、運転資金余力が大きい。現金・有価証券の内訳や手元流動性は未開示のため、現金同等物の絶対水準評価は保留。
営業CF・投資CF・財務CFは未開示(0は不記載)で、営業CF/純利益比率やフリーキャッシュフロー(FCF)の算定はできない。減価償却費も未開示のため、利益とキャッシュ創出の乖離(アクルアルズ)の定量評価は不可。一般論として高い営業利益率(30.6%)は強い営業CFに繋がりやすいが、在庫・債権・債務の運転資本変動が不明なため断定は避けるべき。運転資本は98,921百万円のプラスで資金繰りに余裕がある一方、棚卸資産・受取勘定・支払勘定の内訳が不明で、在庫積み上がりや与信負担の有無は評価困難。投資CF非開示につき、出店投資・IT投資・物流投資のキャッシュ需要も把握できない。よって、現時点の利益の質評価は“暫定的に良好だが検証不足”とする。
年間配当0円、配当性向0.0%で内部留保を優先。純利益9,227百万円に対する配当支払いは現状ゼロで、キャッシュアウトは抑制的。FCFが未開示のため、FCFカバレッジは評価不能(表示上0.00倍は不記載)。自己資本厚く、仮に配当を実施する場合の耐性は高いと推察されるが、会社方針(成長投資・設備投資・出店資金・在庫政策)次第。今後の配当方針の見通しは、投資需要・成長機会・余剰資本水準の示し方に左右される。現時点では、安定配当よりも成長投資・価格競争力維持への再投資を重視している可能性がある。
ビジネスリスク:
- 需要動向の鈍化(既存店客数・客単価の伸び悩み)
- 商品ミックス・価格政策の変化による粗利率低下リスク
- 天候要因による季節商品の売上変動
- PB競争力の低下や競合(低価格アパレル・ホームセンター等)との競争激化
- サプライチェーン混乱・調達コスト上昇(為替・海上運賃・原材料)
- フランチャイズ/出店の投資効率悪化
- EC機能・デジタル施策の遅れ
財務リスク:
- 在庫・売掛金の内訳未開示に伴う運転資本悪化の兆候把握遅れ
- 投資CF未開示により将来の資金需要・資本的支出の不透明感
- インフレ・金利上昇局面でのコスト上昇(ただし利払い負担は軽微)
- 法人税負担の変動(税制変更・一時差異)
主な懸念事項:
- 売上横ばい下での高収益維持の持続可能性
- キャッシュフロー情報未開示により利益の質検証が不十分
- 棚卸資産未開示で在庫健全性・回転の評価ができない
- 増益の主因(コスト要因か一過性要因か)の透明性不足
重要ポイント:
- 売上高47,175百万円(+0.0%)ながら営業利益14,444百万円(+21.1%)で高い営業レバレッジを確認
- 営業利益率30.6%、純利益率19.56%と極めて高水準の収益性
- ROE6.62%は高純利益率が牽引、財務レバレッジは1.22倍と保守的
- 流動比率546.7%、負債資本倍率0.19倍と財務健全性は非常に高い
- 利払い16百万円・カバレッジ約903倍で金利感応度は極めて低い
- CF・在庫など重要KPIが未開示で、利益のキャッシュ裏付け評価は保留
- 配当0円・配当性向0%で内部留保優先、成長投資重視の可能性
注視すべき指標:
- 既存店売上高、客数・客単価、商品ミックス(PB比率)
- 粗利率・販管費率のトレンドと一過性費用の有無
- 在庫回転日数・滞留在庫(開示が得られ次第)
- 営業CF/純利益、FCF、投資CF内訳(出店・設備・IT)
- 新規出店数・改装効果・EC比率
- 為替(調達コスト)と価格改定の継続性
- 税率の実効ベース推移(~31%近傍の安定性)
セクター内ポジション:
国内ワークウェア・機能性アパレル小売の中で、極めて高い利益率と保守的財務を強みとするディフェンシブなポジショニング。売上成長は慎重だが、コスト効率とPB競争力で高収益を維持するモデル。
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