ライフネット生命保険株式会社の2026年度第2四半期決算レポート
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四半期決算短信の開示範囲について
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 税引前利益 | 63.01億円 | 43.78億円 | +43.9% |
| 法人税等 | 12.26億円 | - | - |
| 当期純利益 | 31.52億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 44.78億円 | 31.52億円 | +42.1% |
| 包括利益 | 60.21億円 | 29.72億円 | +102.6% |
| 減価償却費 | 4.03億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 55.75円 | 39.26円 | +42.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 有形固定資産 | 5.49億円 | - | - |
| 総資産 | 1,242.01億円 | 1,161.78億円 | +80.23億円 |
| 負債合計 | 240.58億円 | - | - |
| 純資産 | 981.88億円 | 921.20億円 | +60.68億円 |
| 資本剰余金 | 265.85億円 | - | - |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 28.91億円 | - | - |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -85.73億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -59百万円 | - | - |
| 現金及び現金同等物 | 172.34億円 | - | - |
| フリーキャッシュフロー | -56.82億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 負債資本倍率 | 0.25倍 |
| 実効税率 | 19.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 税引前利益前年同期比 | +43.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +42.1% |
| 包括利益前年同期比 | +1.0% |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 80.34百万株 |
| 自己株式数 | 447株 |
| 期中平均株式数 | 80.32百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,222.15円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|---|
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 69.00億円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ライフネット生命保険(7157)の2026年度第2四半期(上期)実績は、当期純利益44.78億円(前年比+42.1%)と大幅増益。税引前利益63.01億円、法人税等12.26億円(実効税率19.5%)からも、投資・保険サービスの収益性改善が示唆される。総資産は1,242.01億円、純資産は981.88億円、負債は240.58億円で、自己資本比率は79.0%と高水準。財務レバレッジは1.26倍(総資産/自己資本 = 1,242.01/981.88)と低く、バランスシートは保守的。期中平均株式数80,324,528株に対するEPSは55.75円で、1株当たり純資産は1,222.15円。営業キャッシュフローは28.91億円、投資キャッシュフローは-85.73億円、財務キャッシュフローは-0.59億円で、フリーキャッシュフローは-56.82億円と投資超過。営業CF/純利益は0.65倍と、利益の現金化は十分とは言い難いが、保険業特有の資産運用・契約負債の期中変動影響を考慮する必要がある。現金同等物は172.34億円と潤沢で、短期の流動性に大きな懸念は見当たらない。損益計算書の売上高・営業利益などはIFRS保険会計(IFRS 17)特有の表示差異もあり未記載だが、純利益ベースでの改善が明確。ROEは期末自己資本を分母とした上期ベースで約4.6%(44.78/981.88)、単純年率換算で約9.1%と推計される。ROAは上期ベース約3.6%(44.78/1,242.01)、年率換算で約7.2%相当だが、保険業の資産運用構造を踏まえ解釈に注意が必要。利益剰余金は394.75億円、資本剰余金は265.85億円で、内部留保の蓄積が進んでいる。第2四半期時点の配当情報は未記載で、配当性向は算出不可。資本余力の観点からは還元余地がある一方、成長投資やリスクバッファー確保とのトレードオフ。データは上期時点のスナップショットであり、保険契約負債やCSM、ソルベンシー指標が未開示のため、収益持続性と資本健全性の全体像評価には制約がある。総じて、収益改善と強固な自己資本により基礎体力は向上しているが、キャッシュフローのタイミング差と投資キャッシュアウト、IFRS 17特有の表示の影響を踏まえた継続モニタリングが必要である。
ROE分解(デュポン的視点・簡易):財務レバレッジは1.26倍。純利益率および総資産回転率は売上・保険収益の未記載により厳密算出不可だが、代替として上期ROA約3.6%×レバレッジ1.26 ≒ 上期ROE約4.6%(年率換算約9.1%)と推計。利益率の質:実効税率19.5%と標準的で、税効果に依存した見かけの増益ではない。減価償却費4.03億円は当期純利益44.78億円に対し約9%で、非現金費用の寄与は限定的。営業外要素(投資損益・評価差額など)の寄与度は開示不足で特定不能だが、包括利益60.21億円が当期純利益を上回る(+15.43億円)ことから、その他包括利益を通じた含み益計上(主に有価証券のFVOCI等)がプラス寄与。営業レバレッジ:販管費・保険取得費の明細は未記載ながら、上期で利益成長が売上の伸び・費用効率化双方の可能性。固定費の高いオンライン生保モデルの特性上、保有契約増によるスケールメリット発現がROE押上げ要因となる。
売上持続可能性:売上高・保険収益は未記載のため数量的な持続性評価は限定的だが、純利益が前年比+42.1%の増益。新契約獲得・失効率・保険料率改定・再保険条件の改善が持続するかが鍵。利益の質:当期純利益44.78億円に対し包括利益60.21億円と、評価益の寄与がみられるため、相場環境逆風時は逆回転リスク。投資収益依存度やALMの適合度の開示がない点は留意。見通し:上期ROE年率換算約9.1%の水準は、費用効率化と契約増が継続すれば二桁ROEも視野。ただし、金利・株式市場のボラティリティ、失効率上昇、医療・死亡率の悪化は下押し要因。成長投資の継続(投資CF -85.73億円)により中期成長を見込む一方、短期のFCFはマイナスになりやすい。
流動性:現金同等物172.34億円を保有し、短期の支払能力は良好とみられる。流動資産・流動負債内訳は未記載のため定量的な流動比率は算出不能。支払能力:負債合計240.58億円、純資産981.88億円で負債資本倍率0.25倍と保守的。保険会社の健全性評価に重要なソルベンシー・マージン比率やESRは未開示であり、規制資本余力の定量評価は不可。資本構成:自己資本比率79.0%と非常に厚く、財務レバレッジ1.26倍。有利子負債の明細は未記載だが、財務CFが-0.59億円にとどまり、大規模な借入依存は低いと推測される。市場環境ストレス時の含み損耐性は、包括利益のプラスから一定のバッファーが示唆されるが、評価差損転化のリスクは残る。
利益の質:営業CF28.91億円は純利益44.78億円に対し0.65倍。保険会社では保険契約負債・取得費の資本化/償却、保険金支払時期のブレ、再保険精算、投資運用の入出金が営業CFを歪めるため、単純比較での低品質判断は避けるべき。FCF分析:フリーキャッシュフローは-56.82億円(営業CF28.91億円+投資CF-85.73億円)。投資CFのマイナスは主として有価証券等の取得とみられる。成長投資・ALM調整を反映した構造的マイナスの可能性があり、単期での財務ストレスを示すものではない。運転資本:科目未記載のため定量評価は不可。保険特有の契約サービス・CSM、保険負債の動態がキャッシュ創出力に大きく影響する点に留意。
配当は未記載で、配当性向・総額とも算出不可。上期EPS55.75円、自己資本比率79.0%と資本余力は厚く、潜在的な還元余地はある。一方、FCFは-56.82億円で、投資によるキャッシュアウトが続く場合には、安定配当には内部資金・運用キャッシュの持続性が鍵。保険会社にとっては規制資本(ソルベンシー)充足が最優先であり、外部環境変動(評価差の拡大・金利変動)次第で還元余地は変動しうる。現時点では配当方針の継続性判断には、規制資本指標と中期投資計画の追加開示が必要。
ビジネスリスク:
財務リスク:
主な懸念事項:
重要ポイント:
注視すべき指標:
セクター内ポジション: ネット生保として費用構造の軽量さと高自己資本比率で財務耐性は高い一方、スケールで劣るため新契約成長と失効管理に敏感。市場環境の影響を受けやすい評価益の寄与が見られ、伝統的大手に比べ収益のボラティリティは相対的に高い可能性がある。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
| 利益剰余金 |
| 394.75億円 |
| - |
| - |
| 自己株式 | -0円 | - | - |
| 株主資本 | 981.77億円 | 921.09億円 | +60.68億円 |
| 自己資本比率 | 79.0% | 79.3% | -0.3% |