- 売上高: 38.17億円
- 営業利益: -1.28億円
- 当期純利益: 53百万円
- 1株当たり当期純利益: -56.00円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 38.17億円 | 45.36億円 | -15.9% |
| 売上原価 | 32.30億円 | - | - |
| 売上総利益 | 13.07億円 | - | - |
| 販管費 | 12.17億円 | - | - |
| 営業利益 | -1.28億円 | 90百万円 | -242.2% |
| 営業外収益 | 13百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 18百万円 | - | - |
| 経常利益 | -1.33億円 | 84百万円 | -258.3% |
| 法人税等 | 31百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 53百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -1.05億円 | 53百万円 | -298.1% |
| 包括利益 | -99百万円 | 53百万円 | -286.8% |
| 減価償却費 | 5百万円 | - | - |
| 支払利息 | 6百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -56.00円 | 28.53円 | -296.3% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 28.48円 | 28.48円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 32.14億円 | - | - |
| 現金預金 | 12.64億円 | - | - |
| 売掛金 | 4.01億円 | - | - |
| 固定資産 | 97百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 19百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -7.45億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 7.46億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -2.8% |
| 粗利益率 | 34.2% |
| 流動比率 | 180.9% |
| 当座比率 | 180.9% |
| 負債資本倍率 | 1.75倍 |
| インタレストカバレッジ | -22.11倍 |
| EBITDAマージン | -3.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -15.8% |
| 営業利益前年同期比 | -55.2% |
| 経常利益前年同期比 | -57.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -61.4% |
| 包括利益前年同期比 | -61.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.88百万株 |
| 自己株式数 | 4千株 |
| 期中平均株式数 | 1.88百万株 |
| 1株当たり純資産 | 633.37円 |
| EBITDA | -1.23億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 74.45億円 |
| 営業利益予想 | -1.71億円 |
| 経常利益予想 | -1.78億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -1.42億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -76.04円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ペットゴー株式会社(連結、JGAAP、2026年度Q2)は、売上高3,817百万円(前年比-15.8%)とトップラインが縮小する中、粗利益率34.2%を確保しつつも営業損失128百万円、経常損失133百万円、当期純損失105百万円(EPS -56円)を計上しました。営業赤字幅は前年同期比で縮小(-55.2%)している一方、売上減速が続き、売上拡大と費用吸収の両立が課題です。デュポン分解では、純利益率-2.75%、総資産回転率1.256回、財務レバレッジ2.55倍により、ROEは-8.82%となり、収益性低下が自己資本利益率を押し下げました。営業レバレッジの観点では、粗利率が34%台で安定的な水準であるものの、販管費の固定費比率が高く売上の減少がそのまま赤字幅に波及していると推察されます。EBITDAは-122.9百万円(マージン-3.2%)で、減価償却費5.1百万円と軽量な資産構造にもかかわらず、稼ぐ力の不足が表面化しています。支払利息5.8百万円に対しEBITベースのインタレストカバレッジは-22.1倍で、損益上の利払い負担耐性は不足しています。営業キャッシュフローは-744.9百万円と大幅なマイナスで、当期純損失105百万円を大きく上回るキャッシュアウトが発生しました。営業CF/純利益比率は7.09と算出されていますが、実態としては損益以上にキャッシュの流出が大きく、運転資本の増加や売上減少に伴う在庫・債権回転の悪化が影響した可能性があります。投資CFは0百万円(不記載の可能性を含む)で、当期の資本的支出は限定的とみられます。財務CFは+745.9百万円と大きく、外部資金で営業キャッシュフローのマイナスをほぼ相殺して資金繰りを維持した格好です。貸借対照表では総資産3,040百万円、負債2,084百万円、純資産1,191百万円、負債資本倍率1.75倍とレバレッジはやや高めです。流動負債1,777百万円に対し流動比率は180.9%と良好ですが、これは短期的な資金調達や流動資産構成の影響を受けやすい点に留意が必要です。配当は無配(年間配当0円、配当性向0%)で、フリーキャッシュフロー(提供値:0円)に対する配当負担はありません。売上減速とキャッシュ消費の継続から、短期は成長投資よりも収益性回復と運転資本効率の改善が最優先と判断します。中期的には、粗利率維持・改善と販管費の固定費圧縮、単価ミックス改善、顧客獲得効率(CAC)・解約率の管理がROE改善のカギとなります。なお、いくつかの勘定科目にゼロ表示や表示定義の相違が見られ、個別の科目内訳は追加開示を前提に精緻化が必要です。本分析は提示数値を前提に行っており、将来の投資判断を目的とした推奨は行いません。
ROEのデュポン分解:ROE=-8.82%=純利益率-2.75%×総資産回転率1.256×財務レバレッジ2.55倍。純利益率は売上減少下で販管費吸収が進まずマイナス幅を拡大。営業利益率は-3.35%(-128百万円/3,817百万円)で、粗利率34.2%とのギャップ約37.6ptが販管費(広告宣伝/物流/人件費等)の重さを示唆。EBITDAマージンは-3.2%で、減価償却が軽いにもかかわらず赤字のため、費用構造の見直し余地が大きい。インタレストカバレッジは-22.1倍と脆弱で、利益段階では利払いを賄えていない。総資産回転率1.256回はEC/リテールとしては中立~やや良好だが、売上縮小が続けば低下リスク。営業レバレッジは高めと見られ、売上の減少がほぼそのまま営業損失の拡大に波及している。粗利率維持・改善(SKU/ブランドミックス、プライベートブランド、値上げ・ロイヤルティ計画)と固定費の可変化(3PL活用、広告費のROI最適化)が収益反転の鍵。
売上は-15.8%と2桁減で、既存顧客の購入頻度・単価の低下、または新規獲得の減速が示唆される。粗利率34.2%は相対的に健闘しているが、販促圧縮による一時的改善の可能性もあり、持続性の検証が必要。営業損失縮小(前年比-55.2%)はコストコントロールの進展を示す一方、トップラインの反転が見えない限り黒字化の確度は限定的。利益の質は、営業CFが大幅マイナスである点から短期的には弱い。見通しとしては、(1) 顧客LTV向上(定期購買、サブスク型)、(2) 物流効率・出荷単価低減、(3) 値上げとPB比率引き上げによる粗利改善、の実行が必要。外部資金への依存が高く、需要回復やマーケ効率改善が遅れると通期赤字のリスク。KPIとして、注文当たり粗利、広告費売上比率、解約率、平均在庫日数/回転率、配送コスト/件のトレンドを注視。
流動性:流動比率180.9%、当座比率180.9%と短期支払余力は一見良好。運転資本は1,437.0百万円のプラスで、短期運営資金は潤沢。ただし営業CFマイナスの継続は現預金の減少圧力となる。支払能力:負債合計2,084.5百万円、純資産1,191百万円で負債資本倍率1.75倍、財務レバレッジ2.55倍。インタレストカバレッジはマイナスで、損益上の利払い耐性は不足。資本構成:自己資本比率(提供値)0.0%は表示上の特殊要因の可能性があるため、実質評価は純資産/総資産≒39.2%(1,191/3,040)を参考とするのが妥当。今後の追加資本や借入の条件は、黒字化への道筋と運転資本効率改善の実績に依存。
利益の質:当期純損失-105百万円に対して営業CF-744.9百万円とキャッシュアウトが大きく、利益のキャッシュ化は弱い。フリーキャッシュフロー(提供値:0円)は投資CFの不記載の可能性を含むため、実質評価には設備投資・無形投資の内訳開示が必要。運転資本:売上減少局面での売上債権・在庫の滞留、前払費用やポイント引当等の増加が営業CFを圧迫した可能性。短期は在庫回転日数、売上債権回転日数、買入債務回転日数のモニタリングが不可欠。財務CF+745.9百万円により資金繰りは維持されたが、反復的な外部資金依存は持続可能性を損なうため、営業CFの黒字転換が最重要。
当期は無配(年間配当0円、配当性向0%)。営業CFが大幅マイナス、かつ提供FCF=0円のため、配当余力は限定的。今後の配当方針は、(1) 営業黒字・営業CF黒字の定着、(2) 運転資本の健全化、(3) レバレッジの安定化、を条件とするのが現実的。短中期は内部留保の積み上げと成長投資・運転資本の最適化を優先し、安定的なフリーCF創出後に還元再開を検討するフェーズと位置付ける。
ビジネスリスク:
- 売上減速の長期化(既存顧客LTV低下、新規獲得効率悪化)
- 物流費・配送費の上昇と出荷単価の上昇圧力
- 仕入価格の上昇と値上げ転嫁の遅れによる粗利圧迫
- 競争激化(大手EC・ドラッグストア・ホームセンター等との価格競争)
- 広告規制・プラットフォームアルゴリズム変更による集客効率の変動
- PB開発・在庫リスク(需要予測外しによる滞留)
財務リスク:
- 営業キャッシュフローの大幅マイナス継続による資金繰り悪化
- インタレストカバレッジ負値による借入条件の悪化リスク
- レバレッジ上昇(負債資本倍率1.75倍)に伴う財務柔軟性低下
- 運転資本膨張(売上債権・在庫の回転悪化)
- 外部資金への依存度上昇と希薄化リスク(エクイティファイナンス実施時)
主な懸念事項:
- トップラインの反転時期が不透明であること
- 粗利率維持と販管費削減の両立の難度
- 営業CFの大幅マイナスが続くと追加資金調達が不可避となる可能性
- 利払い耐性の脆弱さ
重要ポイント:
- 売上が-15.8%と減少する中でも粗利率34.2%は維持、しかし販管費の固定費負担で営業損失-128百万円
- 営業CF-744.9百万円のキャッシュ消費は大きく、財務CF+745.9百万円で補填する構図
- ROE-8.82%は純利益率のマイナスに起因、総資産回転1.256回は中立水準
- 短期の流動性指標は良好だが、インタレストカバレッジは-22.1倍で利益面の耐性は弱い
- 無配継続は妥当で、まずは営業・FCFの黒字定着が優先
注視すべき指標:
- 広告費売上比率と新規獲得単価(CAC)
- 注文当たり粗利・出荷当たり物流費
- 解約率・定期購入比率・LTV/CPA
- 在庫回転日数・売上債権回転日数・買入債務回転日数
- EBITDAマージンと四半期営業CF
- デュポン各要素(純利益率、総資産回転率、レバレッジ)のトレンド
セクター内ポジション:
EC×ペット用品領域において、粗利率は相対的に健闘だが、販促・物流コストの吸収力が弱く、同業の規模メリットを持つプレイヤーに対して営業レバレッジの不利が目立つ。成長再加速と運転資本効率の改善が進めば、同業中位水準への回帰余地はあるが、現時点ではキャッシュ創出力で見劣りする。
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