- 売上高: 32.09億円
- 営業利益: -87百万円
- 当期純利益: -2.19億円
- 1株当たり当期純利益: -3.37円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 32.09億円 | 32.09億円 | +0.0% |
| 売上原価 | 13.58億円 | - | - |
| 売上総利益 | 18.51億円 | - | - |
| 販管費 | 19.77億円 | - | - |
| 営業利益 | -87百万円 | -1.25億円 | +30.4% |
| 営業外収益 | 2百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 21百万円 | - | - |
| 経常利益 | -1.03億円 | -1.43億円 | +28.0% |
| 法人税等 | 26百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -2.19億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -1.25億円 | -2.19億円 | +42.9% |
| 包括利益 | -1.04億円 | -2.30億円 | +54.8% |
| 支払利息 | 14百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -3.37円 | -5.88円 | +42.7% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 76.25億円 | - | - |
| 現金預金 | 23.05億円 | - | - |
| 売掛金 | 9.31億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 38.92億円 | - | - |
| 固定資産 | 39.30億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -3.9% |
| 粗利益率 | 57.7% |
| 流動比率 | 135.2% |
| 当座比率 | 66.2% |
| 負債資本倍率 | 2.26倍 |
| インタレストカバレッジ | -6.33倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +-0.0% |
| 営業利益前年同期比 | +4.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 37.34百万株 |
| 自己株式数 | 21千株 |
| 期中平均株式数 | 37.32百万株 |
| 1株当たり純資産 | 93.17円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 3.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| PublishingEducation | 18百万円 | -20百万円 |
| Retail | 60万円 | -21百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 145.98億円 |
| 営業利益予想 | 3.34億円 |
| 経常利益予想 | 2.62億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.78億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 4.77円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q1(連結、JGAAP)のジャパンクラフトホールディングスは、売上高3,209百万円(前年比+0.0%)とトップラインは横ばいながら、営業損失▲87百万円、経常損失▲103百万円、純損失▲125百万円と赤字を継続しました。粗利益は1,851百万円、粗利率は57.7%と高水準で、商品ミックスや値入れは引き続き良好と見られます。一方で、販管費は推計1,938百万円(=売上総利益1,851−営業利益▲87)と粗利益を上回り、営業レベルでの黒字化に至っていません。金利負担は支払利息13.7百万円で、インタレストカバレッジは▲6.3倍(営業損失ベース)と利払い耐性は弱い状態です。貸借対照表では総資産11,435百万円、純資産3,477百万円で、財務レバレッジは3.29倍、負債資本倍率は2.26倍とやや高めのレバレッジ構成です。流動資産は7,625百万円、うち棚卸資産が3,892百万円(流動資産の約51%)を占め、在庫依存度が高い構造です。流動負債は5,640百万円で、流動比率135.2%、当座比率66.2%と、在庫を含めれば一定の流動性はある一方、当座ベースではややタイトです。デュポン分解では純利益率▲3.90%、総資産回転率0.281回(四半期ベース)、財務レバレッジ3.29倍から算出ROEは▲3.60%と、赤字の影響が自己資本収益性を押し下げています。営業CF、投資CF、財務CF、減価償却費、現金残高等のキャッシュフロー関連科目は不記載(0は未開示を意味)で、キャッシュ創出力の評価には制約があります。売上は横ばいながら、営業損失の縮小(前年比+408.7%と表現される改善)により損益は底打ちの兆しも示唆されますが、販管費の絶対水準が引き続き収益化のボトルネックです。棚卸資産はCOGS1,358百万円に対し四半期回転率約0.35回(期中平均が不明なため参考値)で、在庫回転の改善余地が残ります。税費は法人税等26.5百万円を計上しており、赤字下でも均等割等の非課税控除不可税が発生している可能性があります。配当は年0円、配当性向0%で、赤字下での内部留保優先姿勢がうかがえます。総じて、粗利率の高さは強みである一方、販管費構造・在庫効率・利払い耐性の3点が短期収益性と資本効率の主要な制約です。売上の伸びが乏しい局面では、固定費の圧縮や在庫の適正化によるキャッシュ創出の可視化が重要です。データ面ではキャッシュフローと減価償却費の未開示が多く、利益の質(会計利益とキャッシュの乖離)評価には限界がある点に留意が必要です。
ROE分解(デュポン):純利益率▲3.90%×総資産回転率0.281回×財務レバレッジ3.29倍=ROE▲3.60%。高い粗利率(57.7%)にもかかわらず、販管費の重さが営業段階の赤字(▲87百万円)を招き、最終赤字に直結。営業レバレッジは高く、売上横ばいで固定費比率が高止まりすると損益が大きく振れやすい構造。インタレストカバレッジは▲6.3倍と、金利負担に対する収益耐性は低い。経常損失▲103百万円は、営業損失に対し非営業費用の上乗せ(支払利息等)が主因。税費26.5百万円の計上は、損金不算入の税金が中心と推測。EBITDAや減価償却費は未開示(0は未記載)で、実質のキャッシュ収益力の算定は不可。全体として、粗利の質は相対的に良好だが、販管費効率・店舗効率・本社コスト最適化が鍵。
売上高は3,209百万円で前年比+0.0%と横ばい。トップラインの伸長が乏しい中、コスト構造の見直しなしには利益成長が難しい局面。営業利益は▲87百万円ながら前年比で大幅改善(+408.7%の表示)しており、減損や一過性費用の剥落、もしくは販管費の一部抑制が進んだ可能性。純利益は▲125百万円で前年比+0.0%表記のため、前年並みの赤字水準だったと示唆。総資産回転率0.281回(四半期)から年換算で約1.12回と推定でき、資産効率は小売同業の中位程度か。棚卸資産回転(参考)=COGS1,358/棚卸3,892≈0.35回(四半期)で、年換算約1.4回と低めで在庫圧力が懸念。今後の見通しは、同店売上・EC比率の拡大、SKU最適化による在庫回転改善、賃料・人件費のコントロールが利益改善の主因。外部環境では個人消費の実質伸び、価格転嫁許容度、季節性イベント(入学・ホビー需要)に左右されやすい。短期的には販管費の固定費化を抑え、粗利維持と在庫圧縮の両立がカギ。
流動性:流動比率135.2%、当座比率66.2%。在庫が流動資産の約51%(3,892/7,625)を占め、在庫依存の流動性。運転資本は1,985百万円とプラスだが、現金水準は未開示で当座流動性は注意。支払能力:負債合計7,861百万円、純資産3,477百万円で負債資本倍率2.26倍。財務レバレッジ3.29倍とやや高めで、赤字継続は自己資本の毀損リスク。インタレストカバレッジ▲6.3倍は金利上昇や借換時の利負担増に脆弱。資本構成:自己資本比率は未記載(表示0%)だが、実数値から目安は約30.4%(=3,477/11,435)。今後、利益創出または資産圧縮が進まない場合、レバレッジの上昇に注意。
利益の質:営業CF・投資CF・財務CFはいずれも未記載(0は未開示)。したがって、会計利益とキャッシュ創出力の整合性検証は不可。フリーキャッシュフロー(FCF)も未算定。運転資本:棚卸資産3,892百万円の比重が高く、在庫回転の改善余地が利益の質とキャッシュ創出の両面で重要。COGS1,358百万円に対し四半期在庫回転0.35回(年換算1.4回、参考値)は、在庫の滞留・値下げリスクを示唆。減価償却費は未開示で、EBITDAマージン0%の指標も参考度は限定的。今後は営業CFの黒字化、在庫削減による在庫マイナスワーキングとキャッシュ回収の実現が品質改善の鍵。
当期は年間配当0円、配当性向0%。赤字であり、内部留保の確保を優先する保守的な方針。FCFカバレッジは未算定(0は未開示)で、配当継続力の定量評価はできず。短期的に配当再開には、(1) 営業黒字の定着、(2) 在庫圧縮等による営業CFの安定化、(3) 金利負担吸収力(インタレストカバレッジ>3倍程度)確保が前提。方針見通しとしては、収益性回復を優先し、自己資本維持を重視する姿勢が続くとみられます。
ビジネスリスク:
- 在庫回転の低迷による滞留・値下げ損失リスク(四半期回転約0.35回、参考値)
- 販管費の固定費化に伴う営業レバレッジの負側感応度
- 個人消費動向・季節性・EC競争の影響を受ける需要ボラティリティ
- 店舗賃料・人件費の上昇圧力
- 製品ミックス変化による粗利率変動リスク
財務リスク:
- インタレストカバレッジ▲6.3倍と利払い耐性の弱さ
- 負債資本倍率2.26倍・レバレッジ上昇の懸念
- 赤字継続による自己資本の毀損・格付け/借入条件悪化リスク
- 現金・CF未開示に伴う流動性評価の不確実性
- 金利上昇局面での借換コスト上昇
主な懸念事項:
- 販管費(推計1,938百万円)の高止まり
- 棚卸資産の規模(3,892百万円)と回転効率
- 営業赤字の継続に伴うROE低下(▲3.60%)
- キャッシュフロー諸科目未開示による利益の質評価の制約
重要ポイント:
- 粗利率57.7%と値入れは良好だが、販管費が粗利を上回り営業赤字▲87百万円
- インタレストカバレッジ▲6.3倍で金利耐性は弱い
- 流動比率135.2%だが当座比率66.2%と在庫依存の流動性
- 財務レバレッジ3.29倍・負債資本倍率2.26倍で資本構成はやや攻め
- 売上横ばい(+0.0%)で固定費圧縮と在庫回転改善が最重要
注視すべき指標:
- 同店売上・EC比率・客数/客単価のトレンド
- 販管費率(販管費/売上)と人件費・賃料の伸び
- 在庫回転日数・滞留在庫金額
- 営業CF・在庫マイナスワーキング実現度
- インタレストカバレッジと純有利子負債(現金未開示のため今後の開示を注視)
- 総資産回転率(年換算)とROEの改善パス
セクター内ポジション:
専門小売同業と比べ、粗利率は高水準だが販管費負担が重く営業損失、在庫依存度が高く当座流動性は相対的に弱い。レバレッジは同業平均をやや上回ると推定され、金利環境次第で耐性に差が出る構図。トップライン成長が乏しい局面では、コスト最適化と在庫効率改善が相対パフォーマンスの分岐点となる。
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