- 売上高: 119.89億円
- 営業利益: 1.93億円
- 当期純利益: 1.12億円
- 1株当たり当期純利益: 50.03円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 119.89億円 | 114.98億円 | +4.3% |
| 売上原価 | 105.01億円 | - | - |
| 売上総利益 | 9.98億円 | - | - |
| 販管費 | 8.73億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.93億円 | 1.24億円 | +55.6% |
| 営業外収益 | 45百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 50百万円 | - | - |
| 経常利益 | 1.97億円 | 1.20億円 | +64.2% |
| 法人税等 | 56百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 1.12億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.39億円 | 1.11億円 | +25.2% |
| 包括利益 | 1.39億円 | 1.11億円 | +25.2% |
| 減価償却費 | 2.73億円 | - | - |
| 支払利息 | 17百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 50.03円 | 43.61円 | +14.7% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 49.93円 | 43.14円 | +15.7% |
| 1株当たり配当金 | 13.00円 | 13.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 54.59億円 | - | - |
| 現金預金 | 16.26億円 | - | - |
| 売掛金 | 28.18億円 | - | - |
| 固定資産 | 78.18億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 57.81億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.74億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -4.25億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 1.2% |
| 粗利益率 | 8.3% |
| 流動比率 | 84.3% |
| 当座比率 | 84.3% |
| 負債資本倍率 | 2.44倍 |
| インタレストカバレッジ | 11.44倍 |
| EBITDAマージン | 3.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +4.3% |
| 営業利益前年同期比 | +55.1% |
| 経常利益前年同期比 | +63.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +25.0% |
| 包括利益前年同期比 | +25.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 2.80百万株 |
| 自己株式数 | 121株 |
| 期中平均株式数 | 2.80百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,390.11円 |
| EBITDA | 4.66億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 13.00円 |
| 期末配当 | 17.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 238.40億円 |
| 営業利益予想 | 4.70億円 |
| 経常利益予想 | 4.40億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 89.44円 |
| 1株当たり配当金予想 | 17.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ミアヘルサホールディングス(7129)の2026年度Q2(連結、JGAAP)実績は、売上高119.89億円(前年比+4.3%)、営業利益1.93億円(同+55.1%)、経常利益1.97億円、当期純利益1.39億円(同+25.0%)と、増収に対して利益が大幅伸長し、強い営業レバレッジが確認されました。粗利益は9.98億円、粗利率は8.3%で、低水準ながら前年からの改善が示唆されます(詳細な前年の粗利率は未開示)。営業利益率は1.6%、純利益率は1.16%にとどまり、産業特性(調剤・介護・保育等のヘルスケアサービス)とコスト構造から低マージン体質が続いています。デュポン分解では、純利益率1.16%、総資産回転率0.963回、財務レバレッジ3.20倍の積によりROEは3.58%と、レバレッジ寄与が相対的に大きい構図です。EBITDAは4.66億円(EBITDAマージン3.9%)、D&Aは2.73億円と、資産維持・更新に一定の投資需要がうかがえます。営業CFは1.74億円で、純利益1.39億円に対して1.25倍と利益の現金化は良好です。一方、投資CFが未記載のためFCFの実額把握は困難で、開示上はFCF=0円の表示ですが、実際の投資キャッシュフローは別勘定で計上されている可能性があります(数値未開示)。流動比率は84.3%、当座比率も84.3%と短期流動性はやや脆弱で、運転資本は▲10.17億円とマイナスです。負債資本倍率は2.44倍、総負債94.82億円に対し自己資本38.87億円で、レバレッジは中高水準ですが、インタレストカバレッジは11.4倍と利払い負担は現状十分にカバーされています。税引前利益(概ね経常利益)に対する法人税等5.62億円の関係から、当社試算の実効税率は約28〜29%とみられます(期中要因や税効果の影響は不明)。配当は無配(年間0円、配当性向0%)で、キャッシュ・レバレッジの改善と成長投資の優先がうかがえます。売上の+4.3%に対し営業利益+55.1%という関係から、限界利益率の改善(または固定費の吸収)が示唆され、今期下期の売上推移次第で通期の利益率改善余地があります。総資産回転率0.963回は、ヘルスケアサービスとしては手堅い効率性を示しますが、売上高に対する粗利率が低いため、全社の利益水準は小さく、コスト管理・ミックス改善の継続が必要です。短期的には流動比率の改善、運転資本の安定化、投資CFの開示・実態把握が重要なチェックポイントとなります。中期的には薬価・介護報酬等の制度改定、人的コスト上昇、採用難といった業界構造的リスクへの対応力が収益性の鍵です。なお、株式数・現金残高・投資CF・在庫等の一部勘定が未記載であるため、FCFやBPS、ネット有利子負債等の精緻な算定は困難で、分析の信頼度は中程度と位置づけます。
ROE分解(デュポン): 純利益率1.16% × 総資産回転率0.963回 × 財務レバレッジ3.20倍 = ROE3.58%。純利益率は低いものの、資産効率とレバレッジの掛け算でROEが補われています。営業利益率は1.61%(1.93億円/119.89億円)、EBITDAマージン3.9%で、D&A負担が2.73億円と規模に対してやや重い印象。粗利率8.3%から営業利益率1.6%へのブリッジは、販管費の重さ(詳細内訳未開示)が主因と推察。利益の質: 営業CF/純利益=1.25倍と、利益の現金転換は良好。支払利息は1,687万円で、EBITに対する負担は軽い(インタレストカバレッジ11.4倍)。営業レバレッジ: 売上+4.3%に対し営業利益+55.1%と高い弾性が確認でき、限界利益率改善や固定費吸収が進展している可能性。今後は売上の鈍化局面では逆に利益感応度が高まる点に留意。
売上成長は+4.3%と安定的。期中における利益の伸び(営業利益+55.1%、純利益+25.0%)は、コスト最適化やミックス改善を示唆。売上持続可能性: 調剤・介護・保育等の需要は人口動態に支えられ底堅い一方、制度改定(薬価・介護報酬・保育料補助等)の影響を受けやすい。利益の質: 営業CFが純利益を上回っており、会計利益の裏付けは現時点で良好。ただし投資CF未開示のため、更新投資や新規出店のキャッシュ負担を織り込んだ通期FCFは不明。見通し: 下期の売上進捗と制度改定・人件費動向が鍵。粗利率が8%台と低いため、仕入最適化、スケール効果、サービスミックス改善(高付加価値サービス比率引き上げ)が利益成長のドライバー。
流動性: 流動比率84.3%、当座比率84.3%で短期的にタイト。運転資本は▲10.17億円。保険者からの回収サイトや買掛サイトの管理が資金繰り安定化の肝。支払能力: 負債合計94.82億円、自己資本38.87億円、負債資本倍率2.44倍。インタレストカバレッジ11.4倍と利払い余力は十分。資本構成: 財務レバレッジ3.20倍(総資産124.51億円/純資産38.87億円)。自己資本比率の数値は未記載だが、実額ベースでは約31%程度と試算可能(38.87/124.51)。今後は流動負債64.75億円に対する運転資金の確保が最優先課題。
利益の質: 営業CF1.74億円/純利益1.39億円=1.25倍と良好。減価償却費2.73億円がEBITDAを下支え。FCF: 投資CF未記載のため算定困難(開示上は0円)。D&A規模からみて維持更新投資は一定水準が想定され、実力FCFは営業CFから投資CF(未開示)を控除した水準となる見込み。運転資本: 期末運転資本▲10.17億円で、仕入債務等の外部資金を取り込んだ運転形態。入金・出金サイト管理や保険請求の回収リードタイム短縮がキャッシュ創出力に直結。
現在は無配(年間配当0円、配当性向0%)。投資CF未開示によりFCFカバレッジの評価は不可(表示上0倍)。営業CFは黒字で、利払い負担も軽いが、流動性指標がタイトで運転資金需要が相応にあるため、短期的には内部留保を優先する政策整合性が高い。今後の配当再開には、(1) 流動比率の改善、(2) 安定的な実力FCFの可視化、(3) レバレッジ低下の進展が前提条件となる見込み。
ビジネスリスク:
- 薬価・介護報酬・保育関連の制度改定による収益圧迫
- 人件費・採用難によるコスト上昇とサービス提供能力の制約
- 地域別需要ミックスの変動(調剤処方箋動向、介護入居率の振れ)
- 仕入価格・エネルギーコストの上昇による粗利率低下
- 新規出店や設備更新に伴う立ち上がりコスト
財務リスク:
- 流動比率84.3%・運転資本マイナスによる短期資金繰りのタイト化
- レバレッジ(負債資本倍率2.44倍)に伴う財務柔軟性の制約
- 金利上昇時の利払い増加リスク(現状のカバレッジは11.4倍と良好)
- 投資CF未開示に伴うFCFの不確実性
主な懸念事項:
- 投資CFの実態不透明により、維持・成長投資後のFCF水準が把握困難
- 低粗利率(8.3%)と低営業利益率(1.6%)が続く中での利益の持続性
- 短期流動性(流動比率84.3%)の脆弱性
重要ポイント:
- 増収率+4.3%に対し営業利益+55.1%と高い営業レバレッジを確認
- ROE3.58%はレバレッジ寄与が大きく、利益率改善が次の課題
- 営業CF/純利益=1.25倍で利益の現金化は健全だが、投資CF未開示でFCFは不透明
- 流動比率84.3%、運転資本▲10.17億円と短期資金繰りはタイト
- インタレストカバレッジ11.4倍で利払い耐性は良好、財務CFは▲4.25億円とネット返済基調
注視すべき指標:
- 粗利率と営業利益率(四半期推移)
- 営業CF/純利益、運転資本回転(回収・支払サイト)
- 投資CF(維持更新・新規投資)とネットFCF
- レバレッジ指標(負債資本倍率、ネット有利子負債/EBITDA)
- 制度改定(薬価・介護報酬)による単価影響とボリューム動向
セクター内ポジション:
国内ヘルスケアサービス内では、需要の安定性に支えられた売上成長は堅調だが、利益率は同業平均と比べ低めと想定。営業CFの健全性は強みである一方、流動性のタイトさと投資CF不透明性が相対的な弱点。制度改定や人件費の環境下で、ミックス改善・スケール効率の進展が相対評価のカギ。
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