- 売上高: 9,962.54億円
- 当期純利益: 246.68億円
- 1株当たり当期純利益: 132.16円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 9,962.54億円 | 8,841.83億円 | +12.7% |
| 売上原価 | 6,975.47億円 | - | - |
| 売上総利益 | 1,866.36億円 | - | - |
| 販管費 | 1,471.00億円 | - | - |
| 持分法投資損益 | 85.57億円 | - | - |
| 税引前利益 | 353.74億円 | 237.36億円 | +49.0% |
| 法人税等 | 88.35億円 | - | - |
| 当期純利益 | 246.68億円 | 149.01億円 | +65.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 220.89億円 | 136.67億円 | +61.6% |
| 包括利益 | 294.81億円 | 128.89億円 | +128.7% |
| 減価償却費 | 428.47億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 132.16円 | 81.59円 | +62.0% |
| 1株当たり配当金 | 70.00円 | 70.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 20,239.01億円 | - | - |
| 売掛金 | 7,643.83億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 7,754.34億円 | - | - |
| 固定資産 | 9,930.50億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 5,157.43億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -369.52億円 | - | - |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -497.77億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 1,238.89億円 | - | - |
| 現金及び現金同等物 | 1,327.76億円 | - | - |
| フリーキャッシュフロー | -867.29億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 2.2% |
| 粗利益率 | 18.7% |
| 負債資本倍率 | 2.78倍 |
| 実効税率 | 25.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +12.7% |
| 税引前利益前年同期比 | +49.0% |
| 当期純利益前年同期比 | +65.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +61.6% |
| 包括利益前年同期比 | +1.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 167.92百万株 |
| 自己株式数 | 753千株 |
| 期中平均株式数 | 167.14百万株 |
| 1株当たり純資産 | 4,928.09円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 70.00円 |
| 期末配当 | 80.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 23,400.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 820.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 490.61円 |
| 1株当たり配当金予想 | 75.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
川崎重工業の2026年度Q2(IFRS・連結)は、売上高9,962.54億円で前年比+12.7%と堅調なトップライン成長を示し、当期純利益は220.89億円で+61.6%と大幅増益となりました。売上総利益は1,866.36億円、粗利率は18.7%と、製品ミックス改善や価格改定の浸透が示唆されます。一方で販管費は1,471.00億円(売上比14.8%)と高水準で、推定営業利益は395.36億円、推定営業利益率は約4.0%にとどまります(IFRSのその他営業収益/費用の未開示によりあくまで算術推定)。税引前利益は353.74億円、実効税率は25.0%で平常域です。デュポン分析では純利益率2.2%、総資産回転率0.324、財務レバレッジ3.73倍から算出ROEは2.7%で、報告ROEと整合します。トップライン拡大に比して利益率の改善は限定的ながら、純利益は持分法投資利益85.57億円の貢献もあり底上げされています。キャッシュフロー面では営業CFが-369.52億円と大幅マイナスで、フリーCFは-867.29億円と資金流出が続いています。投資CFは-497.77億円(設備投資-433.37億円)と積極投資が継続し、財務CFは+1,238.89億円と外部資金で資金需要を賄っています。貸借対照表は総資産30,708.59億円、純資産8,238.26億円で自己資本比率24.8%とやや低位、負債資本倍率2.78倍とレバレッジが高めです。売掛金7,643.83億円、棚卸資産7,754.34億円、買掛金5,938.78億円と、運転資本の絶対額が大きく、CFOの弱さの主因は運転資本増加とみられます。EPS(基本)132.16円で、配当金支払額は50.36億円ながら、FCFカバレッジは-3.44倍とFCFベースでの配当余力は不足しています。設備投資比率(Capex/売上)は約4.3%、減価償却費は428.47億円で資産の資本集約度の高さが確認できます。営業レバレッジは正に効いているものの、販管費やコスト構造の重さがEBITマージンを抑制しています。セグメント別の受注・受注残・価格スライド情報は未開示のため、持続的成長の確度評価には限界があります。全体として、成長は堅調、利益率は改善余地、キャッシュ創出は運転資本に圧迫、財務構造はレバレッジ高めというコントラストが明確です。
・ROE分解(デュポン): 純利益率2.2% × 総資産回転率0.324 × 財務レバレッジ3.73倍 ≈ ROE 2.7%(報告値と一致)。純利益率の低さが主因で、改善余地は主に利益率側にあります。・利益率の質: 粗利率18.7%(前年対比非開示)に対し販管費率14.8%と重く、推定営業利益率は約4.0%(=1,866.36−1,471.00=395.36億円を売上で割戻し)。税引前利益率3.6%(=353.74/9,962.54)と、金融・持分法の寄与を含め純利益率2.2%へ。持分法投資利益85.57億円の寄与が純利の底上げ要因。・営業レバレッジ: 売上+12.7%に対し、推定EBITは395.36億円まで拡大。販管費の伸びが高止まりしているため、レバレッジの効きは限定的。・推定EBITDA: EBIT(推定)395.36億円 + 減価償却費428.47億円 ≈ 823.83億円、推定EBITDAマージン約8.3%(参考値、公式開示なし)。・実効税率: 25.0%(=88.35/353.74)と安定。・セグメント別収益性や一次性費用/利益は未開示であり、利益の質評価には一定の不確実性があります。
・売上持続性: 売上高+12.7%と堅調。大型プロジェクト比率や受注残の未開示により、成長の持続性は定量的裏付けに乏しいが、売掛金・棚卸資産の積み上がりは案件進捗を示唆。・利益の質: 粗利率18.7%まで改善する一方、販管費率14.8%で吸収。持分法利益の寄与(85.57億円)が純利益成長の一因で、コアのマージン改善は限定的。・見通し: コスト転嫁や生産効率化が進めば、EBITマージンの段階的改善余地はあるが、運転資本負担がキャッシュ創出を毀損。価格改定とコストダウンの持続、供給網正常化が前提。・投資活動: 設備投資-433.37億円で将来成長への布石。減価償却費428.47億円に近い水準で、更新・能力増強の両面が示唆される。・外部環境: 為替、資材価格、プロジェクト採算が感応度高く、短期の利益変動性は高い。
・流動性: 現金同等物1,327.76億円だが、現金・有利子負債の内訳未開示で正確な当座/流動比率は算出不能。売掛金7,643.83億円、棚卸7,754.34億円と流動資産偏重で、運転資本需要が大きい。・支払能力: 自己資本比率24.8%、負債資本倍率2.78倍とレバレッジは高め。利払い情報未開示でインタレストカバレッジ算出不可。税引前利益353.74億円、推定EBIT395.36億円の水準は維持も、耐久力は金利・景気敏感。・資本構成: 総資産30,708.59億円、負債22,918.87億円、純資産8,238.26億円。財務CF+1,238.89億円と外部資金調達へ依存。ネットデットは算定不能(現金・有利子負債未開示)。
・利益の質: 営業CF/純利益=-1.67倍と、利益に対するキャッシュ創出は弱い。主因は運転資本の積み上がり(AR・在庫の増加規模が大きい)と推定。・FCF分析: FCF=-867.29億円と大幅マイナス。Capex/売上≈4.3%(433.37/9,962.54)。CFO-369.52億円に対し投資CF-497.77億円で資金流出、財務CF+1,238.89億円で補填。・運転資本: 部分ネット(売掛+在庫−買掛)=約9,459億円と巨額の資金拘束。進捗に応じた出来高計上・検収スケジュールがCFOモメンタムの鍵。・減価償却費428.47億円はEBITDAの下支えだが、CFO転化には運転資本解放が必要。
・配当性向(計算値)114.0%と示される一方、期中配当支払は50.36億円で純利益220.89億円比では22.8%相当。指標の前提(年換算・期ズレ)が不明で乖離あり。・FCFカバレッジは-3.44倍で、FCFベースの配当余力は不足。・財務CFでの資金調達に依存する局面では、安定配当方針の維持にはCFO改善(運転資本解放)と利益率の底上げが前提。・年間配当/通期見通し未開示のため、持続可能性評価には不確実性が残る。
ビジネスリスク:
- 大型プロジェクトの採算・進捗遅延リスク(検収遅延・ペナルティ)
- 素材・部材価格の変動および為替(円安/円高)によるコスト・価格転嫁遅延
- 供給網制約による在庫増・運転資本膨張
- 需要サイクル(航空宇宙、エネルギー、船舶、鉄道等)に伴う受注変動
- 安全・品質関連のトラブル発生時の損失計上・信用毀損
財務リスク:
- 自己資本比率24.8%・負債資本倍率2.78倍の高レバレッジに伴う財務柔軟性低下
- 営業CFのマイナス継続による追加調達依存・金利負担上昇リスク
- 在庫・売掛の増大に伴う評価損・回収遅延リスク
- 契約資産/前受金等の未開示に起因するCFボラティリティの把握困難
主な懸念事項:
- 営業CFの改善遅延とFCFの連続マイナス
- EBITマージンの低位安定(約4%)と販管費の高止まり
- レバレッジ依存の資金繰り(財務CF+1,238.89億円)
重要ポイント:
- 売上成長は堅調(+12.7%)だが、コア利益率は約4%と改善余地大
- 純利益は+61.6%増、持分法利益85.57億円の寄与が大きい
- 営業CF-369.52億円、FCF-867.29億円でキャッシュ創出は弱く、外部資金で補填
- 自己資本比率24.8%、負債資本倍率2.78倍とレバレッジ高め
- 在庫・売掛の積み上がりが運転資本負担とCFO悪化の主因
注視すべき指標:
- 受注・受注残(ブックビル/バックログ)と価格改定の進捗
- 在庫回転日数・売掛回転日数・前受金/契約資産の推移
- EBITマージンと販管費率のトレンド、プロジェクト採算
- 為替感応度(円安メリット/輸入コスト増)とヘッジ戦略
- CFOとFCFの転正タイミング、財務CF依存度の低下
セクター内ポジション:
国内重工セクター内で売上成長は良好だが、EBITマージンとキャッシュ創出力は上位同業比で見劣り。レバレッジの高さが柔軟性を制約しており、運転資本効率とプロジェクト管理の改善が相対的評価の鍵。
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