- 売上高: 109.52億円
- 営業利益: -5.26億円
- 当期純利益: 55百万円
- 1株当たり当期純利益: -99.94円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 109.52億円 | 115.90億円 | -5.5% |
| 売上原価 | 99.27億円 | - | - |
| 売上総利益 | 16.62億円 | - | - |
| 販管費 | 16.18億円 | - | - |
| 営業利益 | -5.26億円 | 44百万円 | -1295.5% |
| 営業外収益 | 1.67億円 | - | - |
| 営業外費用 | 47百万円 | - | - |
| 経常利益 | -4.38億円 | 1.64億円 | -367.1% |
| 法人税等 | 1.02億円 | - | - |
| 当期純利益 | 55百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -4.31億円 | 64百万円 | -773.4% |
| 包括利益 | -2.06億円 | -6.27億円 | +67.1% |
| 減価償却費 | 4.02億円 | - | - |
| 支払利息 | 17百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -99.94円 | 14.98円 | -767.2% |
| 1株当たり配当金 | 16.00円 | 16.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 130.65億円 | - | - |
| 現金預金 | 7.69億円 | - | - |
| 売掛金 | 50.46億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 21.69億円 | - | - |
| 固定資産 | 120.55億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -4.51億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 4.72億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -3.9% |
| 粗利益率 | 15.2% |
| 流動比率 | 136.3% |
| 当座比率 | 113.7% |
| 負債資本倍率 | 0.99倍 |
| インタレストカバレッジ | -30.94倍 |
| EBITDAマージン | -1.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -5.5% |
| 営業利益前年同期比 | -90.7% |
| 経常利益前年同期比 | -71.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -82.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.32百万株 |
| 自己株式数 | 7千株 |
| 期中平均株式数 | 4.31百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,897.68円 |
| EBITDA | -1.24億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 16.00円 |
| 期末配当 | 16.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 250.00億円 |
| 営業利益予想 | 3.50億円 |
| 経常利益予想 | 4.80億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.70億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 62.57円 |
| 1株当たり配当金予想 | 16.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
澤藤電機(連結、JGAAP)の2026年度Q2は、売上高109.5億円(前年比-5.5%)、営業損失5.26億円(同-90.7%)と大幅な減益・赤字転落となりました。売上総利益は16.62億円で粗利率15.2%と薄利構造が鮮明、販売減少に対し固定費(減価償却4.02億円を含む)を吸収できず、営業レバレッジが悪化しました。経常損失4.38億円、純損失4.31億円(EPS -99.94円)と最終損も継続し、営業赤字が主要因です。EBITDAは-1.24億円(マージン-1.1%)で、営業キャッシュフロー(OCF)も-4.51億円とキャッシュ面でも逆風が続きます。一方、OCF/純利益は1.05倍と、損益の赤字幅に対してキャッシュアウトは相対的に抑制されており、減損等の非現金費用の存在と運転資本の動きが示唆されます。総資産251.1億円、純資産125.0億円、負債123.4億円で、当社試算の自己資本比率は約49.8%(公表表記の0.0%は不記載扱いの可能性)と資本余力はなお厚い水準です。流動比率136.3%、当座比率113.7%と短期流動性は一応の安全域を確保していますが、棚卸資産21.7億円を控え在庫回転の鈍化は要警戒です。財務CFは+4.72億円と資金調達でOCFの不足を補っており、支払利息は0.17億円で金利負担は軽微です。デュポン分解では純利益率-3.94%、総資産回転率0.436回、財務レバレッジ2.01倍からROEは-3.45%と、収益性低下がROE悪化の主因です。売上が-5.5%の減少に対し営業利益は-90.7%と弾性的に悪化しており、固定費負担の高さと価格転嫁の遅れが示唆されます。足元の粗利率15.2%水準で営業損失5.26億円を解消するには、固定費が一定と仮定すると概算で約34〜35億円の増収が必要(または同等規模のコスト削減)で、短期での黒字化ハードルは高めです。インタレストカバレッジは-30.9倍(EBITベース)とカバレッジは赤字により機能しておらず、早期の収益回復が求められます。配当は年0円(表示)で、FCFも0円表示ですが、いずれも不記載の可能性があるため確定的な判断は避けるべきです。事業特性として景気や産業需要の影響を受けやすく、固定費と在庫の管理が損益・CFの鍵になります。今後は受注モメンタム、価格改定の進捗、在庫是正、運転資本効率の改善がトリガーとなり得ます。データには未開示項目が含まれるため、本分析は与えられた数値と一般的な仮定に基づく概算を含みます。
ROEはデュポン分解で-3.45%(=純利益率-3.94% × 総資産回転率0.436回 × レバレッジ2.01倍)。主因は利益率の悪化で、売上-5.5%に対して営業損失5.26億円(営業利益率-4.8%)に拡大。粗利率15.2%と薄く、価格転嫁の遅れやミックス悪化が示唆されます。EBITDAマージン-1.1%は、減価償却(4.02億円)を足し戻しても固定費吸収が不十分であることを示します。営業レバレッジは高く、売上-5.5%に対して営業利益が約-90.7%と16倍超の弾性で悪化。インタレストカバレッジは-30.9倍で、利益ベースの金利負担耐性は不足。総資産回転率0.436回と資産効率も課題で、在庫21.7億円の効率化と遊休資産の見直しが改善余地です。
上期売上は109.5億円(-5.5%)で需要鈍化が示唆されます。粗利率15.2%と薄利で、数量減に対する固定費の硬直性から利益の伸びしろは当面価格・ミックス改善に依存します。純損失4.31億円ながらOCF/純利益1.05倍と利益の現金化は相対的に維持されており、運転資本の是正余地が見込めます。今後の成長は、- 価格改定・コストダウン実行(材料・物流コスト緩和の取り込み)- 在庫の正常化と受注平準化による稼働率の向上- 収益性の高い製品ミックス拡大の3点が鍵。外部環境(為替・原材料)に左右されやすく、短期の業績反発は限定的とみますが、固定費の圧縮と粗利率の積み上げが確認できれば下期にかけた収益底打ちの可能性はあります。定量的には、現行粗利率前提で営業損失5.26億円を解消するには約34〜35億円の増収が必要と試算され、現実的には粗利率改善(例:+2〜3pt)とコスト削減の組合せが想定シナリオです。
総資産251.1億円、負債123.4億円、純資産125.0億円。自己資本比率は当社試算で約49.8%と資本安全性は良好(表記の0.0%は不記載の可能性)。負債資本倍率0.99倍でレバレッジは抑制的。流動資産130.7億円、流動負債95.9億円で流動比率136.3%、当座比率113.7%と短期流動性は妥当。運転資本は34.8億円。支払利息0.17億円と金利負担軽微だが、営業赤字が続けば借入依存が高まりうる。現金同等物は未開示(0表示)につき、正味手許現金の把握は不可。財務CF+4.72億円によりOCFマイナスを補填しており、短期的な資金繰りは確保されていると推測されますが、継続的な赤字は信用コスト上昇のリスクとなります。
営業CF-4.51億円、投資CF0円表示(未開示可能性)、財務CF+4.72億円。OCF/純利益=1.05倍で、会計利益よりキャッシュ流出は小さく、減価償却4.02億円の非現金費用が寄与。在庫21.7億円の水準と売上減を勘案すると、在庫増がOCFを圧迫している可能性。FCFは0円表示で参照不可のため、実質的にはOCF(-4.51億円)からキャップEXを控除した水準がマイナスであるリスクを念頭に置くべきです。短期的に財務CFでの資金調達に依存している点は、キャッシュ創出力の回復が急務であることを示唆。運転資本の改善(在庫圧縮・受取勘定回収)が最も即効性のあるテコ入れ策となります。
当期は純損失で、配当情報は年0円・配当性向0%・FCFカバレッジ0倍と表示されていますが、未開示の可能性があるため「無配決定」とは断定しません。一般論としては、- 営業赤字・OCFマイナスの局面では内部留保による財務健全性の維持が優先される- 実質的なFCF(OCF−投資)での配当カバレッジを確認する必要がある、の2点から、短期の増配余地は限定的と評価します。自己資本は厚く、仮に通期での黒字回復と正味FCFの創出が確認できれば、配当方針の再検討余地は残ります。現時点の持続可能性判断は「利益回復とFCF転正の確認待ち」と位置付けます。
ビジネスリスク:
- 需要循環と顧客業界(産業・車載等)動向に連動するボリュームリスク
- 原材料・物流コストの高止まりおよび価格転嫁遅延
- 製品ミックス悪化による粗利率の低下
- 在庫水準高止まりに伴う評価損・陳腐化リスク
- 為替変動による採算・競争力への影響
- 主要顧客への集中度上昇に伴う価格圧力(一般論)
財務リスク:
- 営業赤字継続に伴うキャッシュ消費と調達依存の拡大
- 運転資本の変動によるOCFのブレ(特に在庫・売掛)
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇(現状の利払いは小さい)
- 契約上の財務制限条項への抵触リスク(情報未開示のためモニタリング要)
主な懸念事項:
- 粗利率15.2%での固定費吸収不足により営業損失が拡大
- OCFマイナスを財務CFで賄う構図の継続可能性
- 在庫21.7億円の水準と回転効率の悪化懸念
重要ポイント:
- 売上-5.5%に対し営業損失拡大(-5.26億円)で営業レバレッジが悪化
- 粗利率15.2%・EBITDAマージン-1.1%と収益性が低下、価格改定とコスト削減が急務
- 流動比率136%・当座比率114%で短期流動性は確保も、OCFマイナスが継続課題
- 当社試算の自己資本比率は約50%と資本余力はあるが、赤字長期化は信用コストに逆風
- 黒字化には粗利率改善と固定費圧縮の同時進行が必要(概算で+34〜35億円の増収相当)
注視すべき指標:
- 粗利率の四半期推移(価格改定・ミックス効果の進捗)
- 在庫水準と回転日数、売掛・買掛の推移(運転資本の改善度)
- 受注高・受注残の動向(売上の先行指標)
- OCFと実質FCF(投資額を含む)の黒字化タイミング
- 為替・材料価格の感応度とヘッジ方針
- 固定費(人件費・製造間接費)の削減進捗
セクター内ポジション:
同業内では資本の厚みは中位〜良好だが、直近期の収益性(営業利益率・EBITDA)は相対的に見劣り。在庫効率と価格転嫁の確度が回復の分水嶺。
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