- 売上高: 72.38億円
- 営業利益: -2.26億円
- 当期純利益: -2.02億円
- 1株当たり当期純利益: -7.01円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 72.38億円 | 67.36億円 | +7.5% |
| 売上原価 | 38.04億円 | - | - |
| 売上総利益 | 29.32億円 | - | - |
| 販管費 | 32.19億円 | - | - |
| 営業利益 | -2.26億円 | -2.82億円 | +19.9% |
| 税引前利益 | -2.41億円 | -3.61億円 | +33.2% |
| 法人税等 | -16百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -2.02億円 | -3.44億円 | +41.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -2.02億円 | -3.44億円 | +41.3% |
| 包括利益 | -2.00億円 | -5.61億円 | +64.3% |
| 減価償却費 | 2.47億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -7.01円 | -11.96円 | +41.4% |
| 1株当たり配当金 | 1.00円 | 1.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 85.68億円 | - | - |
| 売掛金 | 31.08億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 36.61億円 | - | - |
| 固定資産 | 22.46億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 18.53億円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.05億円 | - | - |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -85百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 1.50億円 | - | - |
| 現金及び現金同等物 | 15.52億円 | - | - |
| フリーキャッシュフロー | 20百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 115.58円 |
| 純利益率 | -2.8% |
| 粗利益率 | 40.5% |
| 負債資本倍率 | 2.18倍 |
| EBITDAマージン | 0.3% |
| 実効税率 | 6.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +7.5% |
| 営業利益前年同期比 | +2.9% |
| 税引前利益前年同期比 | +1.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +23.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 28.93百万株 |
| 自己株式数 | 129千株 |
| 期中平均株式数 | 28.80百万株 |
| 1株当たり純資産 | 115.58円 |
| EBITDA | 21百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 160.00億円 |
| 営業利益予想 | 3.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 3.47円 |
| 1株当たり配当金予想 | 1.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ティアック株式会社の2026年度第2四半期(IFRS、連結)の業績は、売上高72.38億円で前年同期比+7.5%の増収ながら、営業損失2.26億円、最終損失2.02億円と赤字が継続しました。粗利益率は40.5%(売上総利益29.32億円)と良好で、製品ミックスや価格政策は一定の手応えが見られますが、販管費32.19億円が売上比44.5%に達し、営業段階での収益化を阻んでいます。営業利益率は-3.1%で、EBITDAは0.21億円(マージン0.3%)とわずかに黒字化しており、固定費の吸収が進めば損益分岐に近づく局面です。デュポン分析では純利益率-2.8%、総資産回転率0.663、財務レバレッジ3.28倍からROEは-6.1%と資本効率は依然低水準です。税引前損失-2.41億円に対し法人税等-0.16億円と実効税率は6.6%で、損失計上に伴う税負担の軽さが確認できます。貸借対照表では総資産109.14億円、純資産33.29億円、自己資本比率30.5%と、過度に脆弱ではないものの、負債資本倍率2.18倍とレバレッジは高めです。営業CFは1.05億円と黒字を確保し、投資CF-0.85億円を差し引いたフリーCFは0.20億円のプラスでした。最終赤字であるにもかかわらず営業CF/純利益は-0.52倍(NIがマイナス)で、減価償却費2.47億円と運転資本の改善がキャッシュ創出に寄与したと推察されます。現金及び同等物は15.52億円で、短期的な資金繰りに余裕がありますが、財務CFは+1.50億円と外部資金への依存が続いています。棚卸資産36.61億円は売上原価38.04億円の約0.96倍に相当し、半期基準での在庫日数は約175日と重めで、在庫回転の改善余地が大きいです。売掛金31.08億円は売上高の約43%で、概算DSOは約78日とやや長めの水準です。営業レバレッジの観点では、現在の粗利率40.5%が維持されると仮定した場合、販管費を一定としてEBIT損益分岐には概ね追加売上5.6億円程度の上積みが必要です。配当はXBRL未記載ながら、当期支払配当金は0.29億円、FCFカバレッジは0.69倍と不足し、キャッシュ残や財務CFで補完したと見られます。総じて、売上の回復基調と粗利維持はポジティブですが、販管費の重さ、在庫負担、レバレッジの高さが損益・資金繰りのボトルネックとなっています。データ面では営業外損益、金利費用、流動負債内訳等の未記載があり、金利感応度や短期流動性の精緻な評価に制約があります。今後は売上成長の持続と在庫回転の正常化、販管費の効率化が同社の黒字転換とROE改善の鍵となる見通しです。
ROEは-6.1%(純利益率-2.8% × 総資産回転率0.663 × 財務レバレッジ3.28倍)で、主因は純利益率のマイナスです。営業利益率は-3.1%(-2.26/72.38)と赤字ですが、EBITDAは0.21億円でわずかながらプラスに転じており、非現金費用の影響を除けば事業採算は損益分岐付近にあります。粗利益率40.5%は同社の価値訴求・価格設定の有効性を示し、利益率の質は粗利段階では健全です。一方、販管費率44.5%が高く、規模の経済が働きにくい費用構造がボトルネックです。営業レバレッジの観点では、販管費が概ね固定費として機能しているため、売上の上振れがそのまま利益に寄与する余地は大きいです。粗利率40.5%が維持される前提で、EBIT損益分岐までに必要な追加売上は約5.6億円(2.26/0.405)と試算されます。税負担は実効税率6.6%と低く、短期的には税コストが利益回復の阻害要因にはなっていません。営業外損益・金利費用は未記載のため、経常段階での収益性の評価は限定的ですが、EBITがマイナスであることからインタレストカバレッジは低い(もしくは算出困難)とみられます。総資産回転率0.663は在庫・売掛の厚みが効率を圧迫している可能性を示唆します。全体として、粗利は強く、費用効率と回転効率の改善がROE反転の主なレバーです。
売上は+7.5%増で回復基調が確認され、数量・価格いずれかの押上げが作用したとみられます。粗利率40.5%を維持しながらの増収は、値引き競争に依存しない質の高い成長を示唆します。一方で営業損失は-2.26億円とわずかに縮小(+2.9%改善)にとどまり、増収が販管費の吸収に十分とは言えません。EBITDAが黒字のため、追加の売上拡大または販管費削減により損益分岐を超える可能性があります。棚卸資産の積み上がり(在庫日数約175日)は先行仕入・生産による将来売上の準備金とも読み取れますが、消化遅延ならマージン圧迫要因です。売掛金の厚み(DSO約78日)は成長局面での信用販売拡大の表れでもありますが、回収管理が重要です。投資CFは-0.85億円と抑制されており、成長投資は選別的に実行している可能性が高いです。短期見通しは、在庫の消化ペースと受注動向、為替環境の追い風次第で増収・増益へのモメンタムが強まるシナリオと、在庫評価損や値引きによる粗利圧迫のシナリオの分岐点にあります。中期的には、粗利維持と販管費の逓減(売上比)を実現できれば営業レバレッジが働き、利益水準の回復が期待されます。
総資産109.14億円に対し純資産33.29億円、自己資本比率30.5%で、財務体質は中立的ながら余力は限定的です。負債資本倍率は2.18倍(72.57/33.29)とレバレッジは高めで、金利上昇や借換条件の悪化に脆弱です。流動資産85.68億円の内訳として売掛金31.08億円、棚卸資産36.61億円が厚く、運転資本に資金が滞留しやすい構造です。現金及び同等物は15.52億円で短期資金繰りのクッションは確保。流動負債・有利子負債の詳細が未記載のため、正確な流動比率・当座比率・ネットD/Eは算出不能ですが、営業利益赤字下では金利負担増に注意が必要です。固定資産22.46億円と資産の大半が流動項目であるため、資産の流動性は比較的高い一方、在庫・売掛の質が支払能力を左右します。包括利益は-2.00億円で、純資産は四半期で減少傾向とみられます。
当期純利益-2.02億円に対し営業CFは+1.05億円で、非現金費用(減価償却2.47億円)と運転資本の改善(ネットで約+0.60億円程度と逆算)が寄与しています。営業CF/純利益は-0.52倍(純利益がマイナスのため符号逆転)で、キャッシュ創出は会計損益より良好です。フリーCFは+0.20億円(営業CF1.05−投資CF0.85)で辛うじてプラスを確保しました。投資CFは-0.85億円と抑制的で、キャッシュアウトは管理されています。運転資本面では、在庫が売上原価の約0.96倍と厚く、今後の在庫圧縮がCF改善の主因となり得ます。売掛金比率は売上の約43%で、回収強化によりキャッシュ転換を早める余地があります。財務CF+1.50億円は借入等の外部資金流入とみられ、FCFの不足や配当支払いを補填した可能性があります。総じて、利益の質は非現金費用と運転資本改善に依存しており、持続的な営業黒字化がCFの安定に不可欠です。
配当情報は未記載ですが、当期の配当金支払額は0.29億円でした。配当性向(計算値)は-14.3%と参考性に乏しく、赤字下での継続性は利益では裏付けられていません。FCFカバレッジは0.69倍(0.20/0.29)で、当期はFCFだけでは配当を賄えず、手元資金や財務CFに依存しました。手元資金15.52億円の厚みは短期の配当支払いを技術的に可能にしますが、営業赤字とレバレッジ2.18倍という前提では、中期的な安定性は業績回復と在庫圧縮によるCF改善にかかります。DOEは未記載で方針の明確性は確認できません。今後は、(1) 営業黒字化、(2) FCFの継続的なプラス、(3) レバレッジの低減、の3条件が満たされるかが配当持続性の判断軸となります。
ビジネスリスク:
- 在庫高止まりに伴う評価損・値引きリスク(在庫日数約175日)
- 販管費率の高さ(44.5%)による損益分岐点の上昇
- 需要変動および製品ミックス悪化による粗利率低下リスク
- 為替変動(円高)による海外売上・マージン圧迫
- サプライチェーン制約や部材コスト上昇による原価率悪化
- 競争激化による価格下落圧力
財務リスク:
- 負債資本倍率2.18倍とレバレッジ高止まり
- 営業赤字下での金利負担増・借換条件悪化の感応度
- 営業CFが運転資本の動向に依存していることによるキャッシュ創出の不安定性
- 経常段階の金利費用・有利子負債内訳未記載による債務耐性評価の不確実性
主な懸念事項:
- 売上成長の持続性が販管費吸収に十分か
- 在庫・売掛の回転改善が実現できるか
- EBIT黒字化までの追加売上(約5.6億円)を達成できるか
- 財務CF依存からの脱却(FCFベースの配当維持)が可能か
重要ポイント:
- 増収と高い粗利率により事業の価格決定力は維持
- 販管費率の高さが営業赤字の主要因で、営業レバレッジのポテンシャル大
- 営業CFは黒字でFCFも小幅プラスだが、配当を自力で賄うには不足
- 在庫・売掛の厚みが資金効率とROEを圧迫、回転改善が鍵
- レバレッジ高め(負債資本倍率2.18倍)につき金利環境の悪化に脆弱
注視すべき指標:
- 受注残と売上成長率(QoQ/YoY)
- 粗利益率の維持(40%台の確保)
- 販管費率の逓減とEBITDAマージンの拡大
- 在庫回転日数とDSO(在庫175日、DSO78日の改善度合い)
- 営業CFとフリーCFの連続黒字化
- 自己資本比率と負債資本倍率の推移
- 為替(USD/JPY、EUR/JPY)の感応度
セクター内ポジション:
国内の音響・映像機器関連の上場同業と比べ規模が小さく、利益率・資本効率は劣後。一方、粗利率水準は見劣りせず、費用効率と回転効率の改善余地が大きい“自己改善型”の局面。財務レバレッジは同業平均より高めで、外部環境変動への耐性は相対的に弱い。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
- 正確性の非保証: 本分析の正確性・完全性は保証されません。正確な財務データについては、必ずTDnet等で公開されている開示資料の原本をご確認ください
- 投資助言ではありません: 本分析は一般的な情報提供を目的としており、金融商品取引法に定める投資助言には該当しません。特定の有価証券の売買を推奨するものではありません
- 自己責任の原則: 投資判断はご自身の責任において行ってください。本分析に基づく投資により生じた損失について、当サービスは一切の責任を負いません