- 売上高: 181.49億円
- 営業利益: 11.77億円
- 当期純利益: 6.59億円
- 1株当たり当期純利益: 64.16円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 181.49億円 | 172.56億円 | +5.2% |
| 売上原価 | 132.79億円 | - | - |
| 売上総利益 | 39.77億円 | - | - |
| 販管費 | 31.56億円 | - | - |
| 営業利益 | 11.77億円 | 8.21億円 | +43.4% |
| 営業外収益 | 1.58億円 | - | - |
| 営業外費用 | 51百万円 | - | - |
| 経常利益 | 12.27億円 | 9.28億円 | +32.2% |
| 法人税等 | 2.75億円 | - | - |
| 当期純利益 | 6.59億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8.31億円 | 6.58億円 | +26.3% |
| 包括利益 | 9.86億円 | 8.87億円 | +11.2% |
| 支払利息 | 27百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 64.16円 | 50.20円 | +27.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 209.15億円 | - | - |
| 現金預金 | 38.14億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 13.70億円 | - | - |
| 固定資産 | 94.64億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 31.40億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 1,385.21円 |
| 純利益率 | 4.6% |
| 粗利益率 | 21.9% |
| 流動比率 | 201.7% |
| 当座比率 | 188.5% |
| 負債資本倍率 | 0.73倍 |
| インタレストカバレッジ | 43.57倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +5.2% |
| 営業利益前年同期比 | +43.3% |
| 経常利益前年同期比 | +32.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +26.3% |
| 包括利益前年同期比 | +11.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 13.24百万株 |
| 自己株式数 | 305千株 |
| 期中平均株式数 | 12.96百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,387.58円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 18.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Component | 2百万円 | 2.47億円 |
| InformationSystem | 67.33億円 | 9.01億円 |
| Lighting | 8万円 | 14.31億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 260.00億円 |
| 営業利益予想 | 18.00億円 |
| 経常利益予想 | 18.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 12.45億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 94.97円 |
| 1株当たり配当金予想 | 18.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
星和電機(6748)の2025年度Q3(連結、JGAAP)は、売上高181億円(前年同期比+5.2%)、営業利益11.8億円(+43.3%)、経常利益12.3億円、当期純利益8.31億円(+26.3%)と、トップラインの伸長に加え、顕著な利益率改善が確認できる。売上総利益は39.8億円、粗利率は21.9%で、コストコントロールと製品ミックス改善が示唆される。営業利益率は6.5%と前年からの大幅改善が示唆され、財務費用(支払利息2,701万円)も軽微で、経常段階までの利益成長が続く構図だ。純利益率は4.58%で、営業段階の改善が最終利益にも波及している。デュポン分析では、純利益率4.58%、総資産回転率0.651回、財務レバレッジ1.55倍から、ROEは4.63%と算出される。総資産278.8億円に対し純資産179.5億円で、推計自己資本比率は約64.4%と財務基盤は堅固だ(自己資本比率の公表値は不記載)。流動資産209.1億円、流動負債103.7億円から流動比率は201.7%、当座比率188.5%と、短期資金繰りの安全性も高い。インタレストカバレッジは約43.6倍と、営業キャッシュ創出力の裏付けはないものの、損益ベースの利払い余力は十分と評価できる。税金等274.96百万円から逆算される実効税率は約24.9%(税引前利益約110.6億円換算)で、平常レンジと整合的だ。棚卸資産は13.7億円で、売上原価132.8億円との単純比較では回転は良好とみられる(在庫回転簡便推計約9.7回、注:期中平均在庫不明)。運転資本は105.4億円と手厚く、需要変動への耐性は高い。一方で、減価償却費・営業CF・投資CF・財務CF・現金等は不記載であり、キャッシュフロー品質や資本的支出の水準は判断が限定的となる。配当は年0円、配当性向0%で内部留保重視の姿勢がうかがえる。ROEは4.6%と改善途上で、資本効率は同業平均と比較して中位〜やや控えめと推測される。全体として、安定的な財務体質を背景に、適度な売上成長と利益率改善が進捗する一方、キャッシュフロー情報の非開示が分析の主たる制約である。今後は収益性の持続性(営業レバレッジの効き具合)と、投資負担・CF創出力のバランスを注視したい。
ROE分解(デュポン):純利益率4.58% × 総資産回転率0.651回 × 財務レバレッジ1.55倍 ≈ ROE4.63%。利益率の質:粗利率21.9%、営業利益率6.5%、経常利益率6.8%、純利益率4.6%と、売上成長に対して営業段階の改善が大きい(コスト最適化・価格施策・ミックス改善の寄与が示唆)。税前から純益へのブリッジは、税負担率約24.9%(推計)と平常水準。非営業損益は軽微(利息負担2.7千万円)。営業レバレッジ:売上+5.2%に対し営業利益+43.3%と高い感応度を示す。固定費の相対的圧縮や稼働率の上昇による限界利益率改善が想定される。減価償却費・EBITDAは不記載のため、EBITDAマージンや非現金費用の影響度は評価が限定的。
売上の持続可能性:売上+5.2%はコア需要の底堅さを示す一方、在庫(13.7億円)は適正水準で、過剰在庫の兆候は見えにくい。利益の質:営業利益+43.3%は価格転嫁・ミックス改善・固定費吸収の寄与が推察され、短期的な改善が顕著。非営業項目の影響は限定的で、経常・純利益まで成長が波及。見通し:需要環境が中立〜やや追い風の前提なら、営業レバレッジの効きは継続余地があるが、価格競争や資材価格・人件費の上昇はマージンの逆風となり得る。CFデータ不記載により投資計画や供給能力拡大のトレードオフ評価は限定的。
流動性:流動比率201.7%、当座比率188.5%、運転資本105.4億円と、短期支払余力は高い。支払能力:負債資本倍率0.73倍、インタレストカバレッジ43.6倍で、債務耐性は良好。資本構成:総資産278.8億円、純資産179.5億円から推計自己資本比率は約64.4%と厚いエクイティバッファー。長短期負債の内訳は不明だが、流動負債103.7億円に対し流動資産209.1億円で、短期借入依存は高くないと推定される。
利益の質:営業利益と利払余力は良好だが、減価償却費・営業CFが不記載のため、 accrualの厚みやOCF/純利益の健全性は評価困難。FCF分析:営業CF・投資CFが不記載のためFCFを定量評価できない。運転資本:運転資本105.4億円、棚卸資産13.7億円。棚卸資産/売上原価の単純回転は約9.7回(期末在庫ベースの簡便推計、平均在庫不明)。売上債権・仕入債務の情報がなく、キャッシュコンバージョンサイクルの推定はできない。総じて、損益面の改善は確認できる一方、キャッシュ創出力の裏づけは今後の開示待ち。
配当は年0円、配当性向0%で内部留保重視。EPS64.16円に対して余力はあるが、FCFデータ不記載につきキャッシュベースでのカバレッジ評価は不可。自己資本が厚く、短期的な財務リスクは限定的だが、設備投資や成長投資の優先度によっては無配継続の可能性もある。配当方針の転換には、安定的なOCFの確認と、投資後の余剰キャッシュの可視化が鍵となる。
ビジネスリスク:
- 価格競争や案件ミックス変動による粗利率の変動
- 資材・エネルギー・物流コストの上昇によるマージン圧迫
- 需要サイクル(公共投資・設備投資)の変動
- 新製品開発投資や品質対応コストの増加
- 海外サプライチェーンの遅延・為替変動影響
財務リスク:
- キャッシュフロー情報の非開示によるCF持続性の評価不確実性
- 運転資本の積み上がりによるキャッシュ吸収リスク
- 潜在的な大型投資発生時の資金調達負担
- 金利上昇局面での利払い増(現状負担は軽微)
主な懸念事項:
- キャッシュフロー計算書の不記載により利益の現金化確認ができない点
- 営業レバレッジの高まりが需要減速時に逆回転するリスク
- ROEが4.6%と資本コストを下回る可能性(資本効率改善余地)
重要ポイント:
- 売上+5.2%に対し営業利益+43.3%と、営業レバレッジが強く効いている
- 粗利率21.9%、営業利益率6.5%で利益率が改善
- 推計自己資本比率約64%・流動比率約202%と財務健全性は高い
- ROE4.6%と資本効率はなお改善余地
- CF情報不記載のため、利益の現金化と投資負担の持続性確認が重要
注視すべき指標:
- 営業CFおよびFCF(OCF/純利益、FCF/売上)
- 粗利率・営業利益率の継続性
- 在庫回転・CCC(売上債権・仕入債務の開示待ち)
- 受注・案件パイプラインと価格転嫁の進捗
- 資本的支出(設備投資)と減価償却費の水準
セクター内ポジション:
国内電機・照明関連の中で、財務体質は強固でディフェンシブ、成長率は中程度、利益率は中位、ROEは同業平均比で控えめ。キャッシュフローの可視性が高まれば、資本効率や株主還元余地の評価が進む余地がある。
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