- 売上高: 41.04億円
- 営業利益: 2.66億円
- 当期純利益: 2.03億円
- 1株当たり当期純利益: 29.31円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 41.04億円 | 41.16億円 | -0.3% |
| 売上原価 | 20.38億円 | - | - |
| 売上総利益 | 20.79億円 | - | - |
| 販管費 | 17.74億円 | - | - |
| 営業利益 | 2.66億円 | 3.04億円 | -12.5% |
| 営業外収益 | 7百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 13百万円 | - | - |
| 経常利益 | 2.94億円 | 2.98億円 | -1.3% |
| 法人税等 | 77百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 2.03億円 | 2.21億円 | -8.1% |
| 減価償却費 | 49百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 29.31円 | 32.06円 | -8.6% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 156.78億円 | - | - |
| 現金預金 | 90.61億円 | - | - |
| 売掛金 | 32.83億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 21.82億円 | - | - |
| 固定資産 | 22.60億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 14.27億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -4.70億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 4.9% |
| 粗利益率 | 50.6% |
| 流動比率 | 478.7% |
| 当座比率 | 412.1% |
| 負債資本倍率 | 0.25倍 |
| EBITDAマージン | 7.7% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -0.3% |
| 営業利益前年同期比 | -12.6% |
| 経常利益前年同期比 | -1.4% |
| 当期純利益前年同期比 | -8.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 8.76百万株 |
| 自己株式数 | 1.82百万株 |
| 期中平均株式数 | 6.93百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,039.90円 |
| EBITDA | 3.15億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 68.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 106.00億円 |
| 営業利益予想 | 14.80億円 |
| 経常利益予想 | 14.80億円 |
| 当期純利益予想 | 11.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 158.86円 |
| 1株当たり配当金予想 | 68.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
テクノメディカ(単体、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高4,104百万円(前年比-0.3%)と横ばいながら、営業利益266百万円(-12.6%)・当期純利益203百万円(-8.4%)と減益となり、わずかな減収でも利益感応度が高い構造が示唆されました。粗利益率は50.6%と引き続き高水準で、プロダクト/サービスの価格支配力や付加価値は維持されている一方、営業利益率は6.5%と営業費用の伸長や固定費負担が重く、販管費のコントロールが課題です。デュポン分解では、純利益率4.95%×総資産回転率0.248回×財務レバレッジ1.17倍=ROE1.43%となり、資本効率は総資産回転率と利益率の低さにより抑制されています。総資産16,558百万円に対し負債合計3,550百万円、負債資本倍率0.25倍と保守的な資本構成で、金利負担も実質的に見られず(支払利息の開示は0円)、財務健全性は高いです。流動資産15,678百万円、流動負債3,275百万円により流動比率は479%・当座比率412%と潤沢な短期安全性を確保しています。営業キャッシュフローは1,426.8百万円と当期純利益(203百万円)の7.0倍に達し、運転資本要因のプラス寄与が大きい一方、投資CF・現金等は不記載(0表示)であり、期中の設備投資・キャッシュ残高の実態把握には限界があります。棚卸資産は2,182百万円で、半期COGS2,038百万円に照らすと概算の在庫回転は0.93回(半期ベース)・年率換算約1.9回とやや重い水準で、需要/生産のバランスや在庫最適化が今後のキャッシュ創出に重要です。実効税率は指標上0%と表示されていますが、税金費用76.7百万円/経常利益294百万円から推計すると約26%で、平常レンジに近い水準とみられます。営業レバレッジは高く、売上-0.3%に対して営業利益-12.6%と利益の変動幅が拡大しており、小幅な売上変動が利益率に与える影響が大きい点は注視点です。EBITDAは315.1百万円、EBITDAマージン7.7%と、粗利水準に比して営業段階までの費用吸収に課題が残ります。配当は年間0円(配当性向0%)で内部留保を優先しており、現状のROE・成長率と投資機会の見極め次第で今後の資本配分方針の再検討余地があります。借入依存が低く金利上昇の影響は限定的とみられる一方、病院・検査領域の設備投資サイクルや価格交渉力、部材コストの変動は利益率の主なドライバーです。中期的には高い粗利率と強固なバランスシートを背景に、在庫・販管費の最適化やミックス改善が進めばROE改善余地があります。足元の強い営業CFは質的にはポジティブですが、運転資本の一時的な解放である可能性があるため、継続性の見極めが必要です。データ上、多数の0表示(自己資本比率、現金、投資CF、発行株式数等)は不記載項目であり、これらに依存した精緻な指標(BPS、正確なFCF等)の評価はできない点を前提に分析しています。
ROEは1.43%で、純利益率4.95%×総資産回転率0.248×財務レバレッジ1.17の積に整合。利益率面では粗利率50.6%と高水準を維持する一方、営業利益率6.5%(=266/4,104)・経常利益率7.2%(=294/4,104)・純利益率4.95%(=203/4,104)と、販管費とその他費用で大きく希薄化。減価償却費49.1百万円と比較してEBITDA315.1百万円の水準は、固定費の厚みを示唆。実効税率は約26.1%(=76.7/294)と推計され、税負担は平常域。前年同期比では売上-0.3%に対し営業利益-12.6%と、営業レバレッジの高さが表面化。インプライドな費用挙動から、固定費比率が高い/ミックス悪化/値引きのいずれかが作用した可能性。総資産回転率0.248回は資産厚めのバランスシートに対して売上効率が抑制的で、在庫や手元資金の厚みが回転率を低下させROEを圧迫。非営業損益はプラス(経常>営業)で、金融収支または雑収益が寄与。支払利息は不記載(0表示)であり、実質無借金のため金利負担はROE抑制要因ではない。結論として、ROE改善には販管費圧縮/価格改定/製品ミックス改善による営業利益率の引き上げと、在庫・余剰流動資産の圧縮による回転率改善が主戦略。
売上は-0.3%と横ばいで、需要環境は底堅いが成長モメンタムは鈍化。高粗利率が維持される中で営業利益が二桁減となっており、短期的には費用先行(人件費・販促・開発強化)もしくはミックスの逆風が示唆される。純利益は-8.4%で、営業段階の減益が主因。利益の質は、営業CFが純利益の7.0倍と高いことからキャッシュ創出面は堅調だが、運転資本の変動寄与が大きい可能性が高く、持続性の判定には時系列が必要。中期見通しでは、病院・臨床検査領域の設備更新サイクルや新製品投入が売上回復のカタリスト。価格改定・サービス付加による単価是正が進めば営業利益率の回復余地。反面、医療機関の投資抑制や調達コスト上昇が継続すると、成長率は抑制されるリスク。現時点ではトップラインの安定性は高いが、利益成長の再加速にはコスト最適化とミックス改善が必要。
流動比率478.7%・当座比率412.1%と極めて高く、短期支払能力は非常に良好。負債合計3,549.6百万円に対し純資産14,149百万円で負債資本倍率0.25倍、レバレッジは低位。自己資本比率は不記載(0表示)だが、期末ベースでの概算自己資本比率は約85.4%(=14,149/16,558)と推定され、実質的に強固な自己資本。支払利息は不記載(0表示)で、金利負担は軽微と想定。棚卸資産2,182百万円はCOGS(半期)2,038百万円と同程度の水準で、在庫回転の改善余地あり。総じて財務安全性は高いが、資産効率の面では余剰流動資産・在庫の圧縮が課題。
営業CFは1,426.8百万円で当期純利益203百万円を大きく上回り(営業CF/純利益=7.03倍)、減価償却等の非現金費用や運転資本回収が寄与。投資CF・現金等は不記載(0表示)であり、設備投資額・FCFの厳密評価は不可。一般式(FCF=営業CF-設備投資)に基づけば、投資CFが小規模であればFCFは大幅プラスの可能性。ただし、在庫・売上債権の削減等による一時的なキャッシュインで営業CFが嵩上げされている場合、持続性は低い。運転資本は12,403百万円(=流動資産15,678-流動負債3,275)と厚く、在庫2,182百万円の最適化が今後の継続的なキャッシュ創出の鍵。減価償却費49.1百万円と営業CFの差は大きく、運転資本の寄与比率が高い点に留意が必要。
年間配当0円、配当性向0%と内部留保重視。営業CFが潤沢で借入依存も低いことから、キャッシュ創出力に大きな毀損がなければ将来的な配当実施の潜在力はある。一方、投資CF・FCFが不記載のため、FCFカバレッジの定量評価は不可(表示の0.00倍は不記載を示す)。現状のROE1.43%は資本効率面での慎重姿勢を示唆し、成長投資(R&D・設備・製品ライン拡充)を優先する可能性。方針見通しとしては、在庫・運転資本圧縮による恒常的なFCF確保と利益率の回復が確認されれば、将来的に配当/自己株式取得など株主還元の選択肢が広がる余地。
ビジネスリスク:
- 国内医療機関の設備投資サイクル変動による需要ブレ
- 価格競争・入札環境の厳格化によるマージン圧迫
- 製品ミックス悪化や消耗品売上の伸び鈍化
- 部材・物流コスト上昇と為替の間接影響(輸入部材)
- 規制・認証(薬機法等)に関わる承認遅延や要件強化
- サプライチェーンの逼迫による納期・在庫増加
- 主要顧客・代理店への依存度
財務リスク:
- 在庫水準の高止まりによるキャッシュフロー悪化
- 運転資本の一時的な解放に依存した営業CFの反動
- 資産効率低下(総資産回転率0.248回)によるROE抑制
- 減益局面での営業レバレッジ高止まりによる利益変動拡大
主な懸念事項:
- 売上微減に対し営業利益二桁減のミスマッチ(費用先行・ミックス)
- 在庫回転の鈍さと資金拘束
- ROE1.43%と資本効率の低さ
- 投資CF・現金残高などキャッシュ関連開示の不足(不記載項目多数)
重要ポイント:
- 高粗利率維持も営業費用の吸収が不十分で営業利益率6.5%
- ROEは1.43%と低位、改善には利益率と回転率の同時テコ入れが必要
- 営業CFは強いが運転資本寄与の持続性に注意
- 財務レバレッジは低く、財務健全性は高い
- 在庫最適化とミックス改善が短中期の価値創出ドライバー
注視すべき指標:
- 受注・出荷動向とバックログ
- 販管費率(売上対)と価格改定の進捗
- 在庫回転日数・在庫金額の推移
- 営業CFの継続性(運転資本の反転有無)
- 新製品売上構成比と粗利ミックス
- 設備投資額(CapEx)とR&D費の水準
セクター内ポジション:
同業対比で粗利率は高水準、財務安全性も優位。一方で資産回転率とROEは劣後しやすく、成長鈍化局面では営業レバレッジが利益を圧迫しやすいポジション。改善余地は大きいが、実行にはコスト・在庫の厳格な管理とミックス戦略が要る。
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