- 売上高: 126.96億円
- 営業利益: 19.14億円
- 当期純利益: 16.08億円
- 1株当たり当期純利益: 139.58円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 126.96億円 | 127.87億円 | -0.7% |
| 売上原価 | 77.98億円 | - | - |
| 売上総利益 | 49.89億円 | - | - |
| 販管費 | 28.54億円 | - | - |
| 営業利益 | 19.14億円 | 21.35億円 | -10.4% |
| 営業外収益 | 1.17億円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.36億円 | - | - |
| 経常利益 | 17.96億円 | 21.16億円 | -15.1% |
| 法人税等 | 4.78億円 | - | - |
| 当期純利益 | 16.08億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 14.58億円 | 16.08億円 | -9.3% |
| 包括利益 | 11.83億円 | 9.58億円 | +23.5% |
| 減価償却費 | 5.63億円 | - | - |
| 支払利息 | 36百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 139.58円 | 149.87円 | -6.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 234.17億円 | - | - |
| 現金預金 | 121.40億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 24.65億円 | - | - |
| 固定資産 | 77.79億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 70.87億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 27.32億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -14.54億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 2,258.30円 |
| 純利益率 | 11.5% |
| 粗利益率 | 39.3% |
| 流動比率 | 478.1% |
| 当座比率 | 427.8% |
| 負債資本倍率 | 0.35倍 |
| インタレストカバレッジ | 52.46倍 |
| EBITDAマージン | 19.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -0.7% |
| 営業利益前年同期比 | -10.3% |
| 経常利益前年同期比 | -15.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -9.2% |
| 包括利益前年同期比 | +23.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.37百万株 |
| 自己株式数 | 1.22百万株 |
| 期中平均株式数 | 10.45百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,258.21円 |
| EBITDA | 24.77億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 40.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CHINA | 12.57億円 | 7.80億円 |
| JAPAN | 16.00億円 | -1.69億円 |
| NorthAMERICA | 26百万円 | 5.12億円 |
| OtherASIA | 28.31億円 | 8.55億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 233.82億円 |
| 営業利益予想 | 30.00億円 |
| 経常利益予想 | 29.20億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 22.40億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 225.00円 |
| 1株当たり配当金予想 | 47.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
SEMITEC株式会社(6626)の2026年度第2四半期(上期)連結決算は、売上高126.96億円(前年同期比-0.7%)と微減ながら、営業利益19.14億円(同-10.3%)と減益で、需要の鈍化とコスト構造の硬直性が示唆されます。粗利益率は39.3%と依然高水準を維持し、価格決定力と製品ミックスの良好さは保たれていますが、販管費比率が24.2%(=30.75億円)と高めで、営業レバレッジの負荷が利益を圧迫しました。営業利益率は15.1%、当期純利益率は11.48%で、利益率自体は良好なレンジですが、売上微減に対し利益の落ち込みが相対的に大きく、短期の収益弾力性に課題が見られます。デュポン分析では、総資産回転率0.422回、財務レバレッジ1.31倍、純利益率11.48%から算出ROEは6.36%と、資本効率は堅実ながら高収益企業の水準には届きません。ROAは約4.84%(=11.48%×0.422)で、低いレバレッジでも一定の収益性を確保できている点は評価できます。営業キャッシュフローは27.32億円で、当期純利益14.58億円の1.87倍と利益のキャッシュ化は良好です。流動比率478%、当座比率428%、運転資本1,851.94億円と潤沢な流動性を確保しており、短期支払能力は非常に高い状態です。負債資本倍率0.35倍、利息支払36百万円に対し営業利益カバレッジは52.5倍で、金利上昇局面でも耐性は高いと見られます。貸借対照表の数値から自己資本比率は概算で約76.1%(=純資産229.16億円/総資産301.11億円)と推定でき、財務健全性は総じて強固です。棚卸資産は24.65億円で、上期売上原価77.98億円ベースの在庫日数は約57.5日と過度に積み上がっている状況ではありません。投資CFや現金残高の開示が限定的であるためフリーキャッシュフローの定量評価は困難ですが、減価償却費56.30億円(上期)の水準から一定の設備維持投資が想定されます。配当は年0円・配当性向0%とされていますが、開示の制約を踏まえると方針の判定は留保が妥当です。総じて、堅調な利益率と強固な財務基盤、良好なキャッシュ創出が確認できる一方、売上微減に対し営業利益の感応度が大きく、短期的な負の営業レバレッジが課題です。自動車・医療向けセンサーの需要動向、製品ミックス、為替(円安)効果、在庫運転の精緻化が今後の利益回復のカギとなります。今期のガイダンスや下期の受注・稼働率の改善度合いに注目が必要です。なお、投資CF・配当・株式数など一部開示が限定的であるため、評価には前提依存が残る点を明記します。
ROEは6.36%で、デュポン分解は以下の通り:純利益率11.48% × 総資産回転率0.422回 × 財務レバレッジ1.31倍。粗利益率39.3%、営業利益率15.1%、EBITDAマージン19.5%と、製品ミックスと原価管理は良好。販管費は30.75億円で売上比24.2%とやや重く、売上微減に対する利益感応度を高めています。営業利益の前年同期比-10.3%に対し売上-0.7%から近似的DOLは約14.7倍と高く、短期的な負の営業レバレッジが顕著(小幅な売上変動で利益が大きく動く局面)。利息負担は軽微(支払利息3.65億円に対しEBITカバレッジ52.5倍)で、本業収益力の評価において金融費用の影響は限定的。実効税率は概算で約24.7%(法人税等4.78億円/税引前利益約19.36億円)とみられ、税負担は標準的。総資産回転率0.422回は資産に対する売上創出効率が中庸で、固定費負担との両睨みで効率改善余地があります。
売上高は-0.7%とほぼ横ばいながら弱含み。自動車・医療向け温度センサーの市況に起因する数量の伸び悩み、または製品ミックスの変化が示唆されます。グロス維持により価格とミックスは堅調だが、販管費の伸び(または固定費の硬直性)により利益が伸び悩み。利益の質はOCF/純利益=1.87と良好で、実需に裏付けされたキャッシュ化が確認できます。下期の見通しは、在庫日数約57.5日と適正レンジであることから供給制約は限定的で、需要回復があれば早期の出荷反映が可能。為替の円安基調は輸出比率が高い場合に追い風。リスクとしては自動車の在庫調整長期化、医療機器需要の平準化、原材料価格(ニッケル・白金系素材料)上昇がマージンを圧迫する可能性。中期的には電動化・センシング需要拡大が構造的追い風で、設備の稼働率改善により営業レバレッジが正転すれば利益回復余地は大きいと評価します。
流動性は流動比率478%、当座比率428%と非常に強固。運転資本は185.19億円で、短期負債(48.97億円)を大きく上回る安全水準。支払能力は利息負担3.65億円に対しEBIT19.14億円で52.5倍と潤沢なカバレッジ。総負債79.71億円、総資産301.11億円で負債比率は約26.5%。貸借対照表の数値から自己資本比率は概算で約76.1%と高く、レバレッジは抑制的(負債資本倍率0.35倍)。構造的に有利な資本構成で金利・信用ショックへの耐性は高い一方、資本効率(ROE)の向上には資産回転の改善または余剰資本の活用が課題。
利益の質は高く、営業CF/純利益=1.87で減価償却費(56.30億円)や運転資本の回収が寄与。営業CFは27.32億円と安定的なキャッシュ創出力を示す。投資CFの詳細が非開示のため、フリーキャッシュフロー(FCF)の定量評価は不可。減価償却費水準から維持投資は一定規模が想定されるが、新規成長投資の有無は不明。運転資本面では棚卸資産24.65億円、在庫日数約57.5日と適正域で、在庫積み上がりリスクは現時点で限定的。売上微減局面でもOCFが利益を大きく上回っており、キャッシュ面の下方耐性は良好と判断。
年間配当0円・配当性向0%とされるが、配当方針や期中の実績は本データからは判断困難。営業CFは強く、財務CFは-14.54億円(自己株や返済・配当等の可能性)だが内訳は不明。FCFカバレッジは算出できず、持続可能性評価は留保。ただし実力ベースのキャッシュ創出(OCF)と高い流動性・低レバレッジを踏まえると、配当原資の潜在力は高い。将来的な株主還元の拡充可否は、投資CF(成長投資)との優先順位、下期の利益進捗、在庫・受注状況に依存。
ビジネスリスク:
- 自動車・医療向け需要の鈍化や受注のタイミング遅延による売上ボラティリティ
- 原材料価格(ニッケル、白金系、樹脂など)の上昇およびサプライチェーン逼迫による原価率悪化
- 製品ミックス変動に伴う粗利率の振れと営業レバレッジの高止まり
- 主要顧客・特定用途への依存度上昇に伴う受注集中リスク
- 為替変動(円高反転)による外貨売上・利益の目減り
財務リスク:
- 売上減少局面で固定費回収が進まず営業利益が急速に圧迫されるリスク(高DOL)
- 投資CFが不明なため、大型投資発生時のFCF悪化・還元余力低下リスクの見極め困難
- 部材リードタイム長期化に伴う在庫積み上がり・評価損リスク
主な懸念事項:
- 売上微減に対し営業利益が二桁減と負の営業レバレッジ顕在化
- 投資CF・配当の開示不足によるFCFと還元政策の不確実性
- 資産回転率0.422回と中庸で、ROE押し上げ余地は効率改善に依存
重要ポイント:
- 粗利率39.3%、営業利益率15.1%と利益率は良好だが、販管費の重さで営業利益が振れやすい
- ROE6.36%は健全な資本構成下での水準で、効率改善が価格・ミックス維持と並ぶ課題
- 営業CFは純利益の1.87倍とキャッシュ創出は強固、短期の財務耐性は高い
注視すべき指標:
- 受注高・ブックトゥビルと稼働率(営業レバレッジの方向転換確認)
- 製品ミックスとASP、粗利率トレンド
- 在庫日数・棚卸回転、運転資本効率
- 為替(USD/JPY、CNY/JPY)感応度とヘッジ方針
- 投資CF(設備投資額)とFCF、株主還元の配分
セクター内ポジション:
国内センサー同業(例:温度センサー・サーミスタ分野)と比べ、粗利率・営業利益率は上位レンジ、レバレッジは低く財務健全性は優位。一方で資産回転率は中庸で、ROEは高収益企業と比較し見劣り。需要回復局面では高い営業レバレッジがプラスに作用し得るが、減速局面では利益変動が大きくなりやすいポジショニング。
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