- 売上高: 6.31億円
- 営業利益: -1.69億円
- 当期純利益: -1.63億円
- 1株当たり当期純利益: -3.92円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 6.31億円 | 5.59億円 | +12.9% |
| 売上原価 | 4.04億円 | - | - |
| 売上総利益 | 1.56億円 | - | - |
| 販管費 | 4.51億円 | - | - |
| 営業利益 | -1.69億円 | -2.95億円 | +42.7% |
| 営業外収益 | 1百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 8百万円 | - | - |
| 経常利益 | -1.62億円 | -3.02億円 | +46.4% |
| 法人税等 | 1百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -1.63億円 | -3.03億円 | +46.2% |
| 減価償却費 | 50百万円 | - | - |
| 支払利息 | 7万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -3.92円 | -7.28円 | +46.2% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 45.55億円 | - | - |
| 現金預金 | 37.54億円 | - | - |
| 売掛金 | 3.15億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 1.57億円 | - | - |
| 固定資産 | 9.51億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -3.25億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -5百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -25.8% |
| 粗利益率 | 24.7% |
| 流動比率 | 1778.6% |
| 当座比率 | 1717.2% |
| 負債資本倍率 | 0.06倍 |
| インタレストカバレッジ | -2560.61倍 |
| EBITDAマージン | -18.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 41.76百万株 |
| 自己株式数 | 454株 |
| 期中平均株式数 | 41.76百万株 |
| 1株当たり純資産 | 121.11円 |
| EBITDA | -1.19億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 13.87億円 |
| 営業利益予想 | -4.11億円 |
| 経常利益予想 | -4.01億円 |
| 当期純利益予想 | -4.45億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -10.67円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
QDレーザ(単体、JGAAP)の2026年度第2四半期累計は、売上高631百万円(前年比+12.9%)と増収ながら、営業損失169百万円(前年同水準)、当期純損失163百万円を計上し、収益化には至っていません。粗利益率は24.7%で、売上総利益156百万円に対して販管費は約325百万円(売上比51.5%)と高水準のコスト構造が続いています。EBITDAは-119百万円、EBITDAマージン-18.9%と基礎収益力は依然マイナスです。営業CFは-325百万円と、当期純損失(-163百万円)を上回るキャッシュアウトで、キャッシュコンバージョンは弱い状況です(営業CF/純利益=1.99は、損失額以上の現金流出を示唆)。一方、総資産5,271百万円に対し負債286百万円と低レバレッジで、自己資本は5,058百万円、財務レバレッジは1.04倍と保守的な資本構成です。流動比率1,778.6%、当座比率1,717.2%と流動性指標は非常に厚く、短期の支払余力は高いと評価できます。インタレストカバレッジは営業赤字のためマイナスですが、支払利息はわずか66千円と財務費用負担は軽微です。デュポン分解では、純利益率-25.83%、総資産回転率0.120回、財務レバレッジ1.04倍の積でROEは-3.22%と小幅なマイナスに留まっています。棚卸資産は157百万円と在庫負担は限定的で、運転資本は4,299百万円と極めて厚い水準です。投資CFはデータ上0円で、設備投資や無形資産投資は読み取れません(不記載の可能性に留意)。配当は無配(年間配当0円、配当性向0%)で、赤字局面と投資段階を踏まえると合理的です。売上の二桁成長は需要の底堅さを示す一方、販管費の吸収が進まず、営業レバレッジの獲得が課題です。今後は、粗利率の改善と販管費の伸び抑制による損益分岐点の引き下げ、ならびに営業CFの改善が重要となります。資本面の安全性は高いものの、CFの消費ペースと投資必要額次第では将来的なエクイティ調達の可能性は残ります。データには「0」表示の不記載項目が複数あり(現金・現金同等物、投資CF、発行済株式数、自己資本比率等)、一部の詳細評価は限定的です。
ROEは-3.22%で、デュポン分解は純利益率-25.83% × 総資産回転率0.120回 × 財務レバレッジ1.04倍。マイナスROEの主因は純利益率の低さであり、資産効率とレバレッジは影響が小さい。粗利益率は24.7%と標準的だが、販管費が売上比51.5%(約325百万円)と重く、営業赤字の主要因。EBITDAマージン-18.9%と基礎収益はマイナスで、減価償却費49.9百万円を加えても黒字化に届かない。インタレストカバレッジは-2,560.6倍(営業損失/支払利息)と数値上は大幅マイナスだが、利息負担自体は66千円と軽微。営業レバレッジについては、売上+12.9%にもかかわらず営業損失が前年同水準(±0%)で、コストの固定費性が高いか、戦略投資による販管費増が成長を相殺している可能性が高い。損益分岐点売上は現行の粗利率前提では相応に高く、短期での黒字化には粗利率の改善(製品ミックス/歩留り改善/販売価格)か販管費抑制のいずれか(または両方)が必要。
売上成長率+12.9%は、需要/案件進捗が継続していることを示唆。売上総利益は156百万円で、売上規模拡大に伴う原価効率改善の余地がある。利益の質は、営業赤字継続と営業CFが純損失を上回るマイナスである点から、現時点では脆弱。短期見通しは、既存製品の拡販と新規受注の取り込みに依存し、粗利率改善が鍵。中期的には、R&Dの成果の商用化とスケール効果獲得により、販管費率の逓減が進めば黒字転換の可能性。外部環境(半導体供給、為替、医療・デバイス認証など)も成長パスに影響。定量的には、販管費が現状維持でも粗利率維持であれば、黒字化には売上が少なくとも販管費(約325百万円)+その他営業費用をカバーする水準まで必要で、粗利率25%前提だと四半期売上で約1,300百万円規模が目安(概算)。
流動比率1,778.6%、当座比率1,717.2%と流動性は非常に厚い。運転資本4,299百万円で短期支払能力に問題は見られない。総資産5,271百万円、負債286百万円、純資産5,058百万円と低レバレッジ(負債資本倍率0.06倍)。財務レバレッジ1.04倍は自己資本の厚さを示す。支払利息66千円で利払い負担は極小。自己資本比率はデータ上0.0%と表示されているが不記載項目の可能性が高く、実態としては純資産/総資産≒96%程度と推定される。資本構成は堅健で、債務返済リスクは低い。一方で、赤字と営業CFマイナスが続けば、手元流動性の減少により将来の資金調達ニーズ(主にエクイティ)が生じ得る。
営業CFは-325百万円と、当期純損失-163百万円の約2.0倍のキャッシュアウト。減価償却費49.9百万円の非現金費用を加味しても、運転資本の悪化(売上債権増や在庫積み上がり等)がCFを圧迫した可能性が高い。投資CFはデータ上0円で、当期の設備投資や無形投資の把握はできない(不記載の可能性)。財務CFは-5百万円と軽微な資金流出。フリーキャッシュフローはデータ上0円と表示されるが、営業CFがマイナスであるため、実質的にはマイナスである可能性が高い。営業CF/純利益が1.99という表記は、損失額を上回る現金流出を示し、利益のキャッシュ化は弱い。運転資本は4,299百万円と厚いが、営業活動が現金吸収である間は運転資本の最適化(回収・在庫回転の改善)が必要。
当期は無配(配当0円、配当性向0%)。赤字と営業CFマイナスの局面では、内部留保の確保と成長投資の優先が合理的。FCFカバレッジ0.00倍という表記は不記載の影響を含むが、営業CFマイナスからみて配当を継続的に賄う余地は現時点で乏しい。今後の配当方針は、黒字化と正のフリーキャッシュフロー転化、ならびに手元資金の十分性が前提条件。短中期は無配継続の可能性が高く、まずは損益分岐点の引き下げとキャッシュ創出力の改善が焦点。
ビジネスリスク:
- 量産立ち上げ・歩留り改善の遅延による原価率悪化
- 製品ミックス・導入時期のブレによる粗利率変動
- 主要顧客/案件への依存度の高さ(受注変動)
- 規制・認証(医療/光学関連)の遅延
- 技術陳腐化や競合の新技術投入による価格圧力
- サプライチェーン逼迫(半導体・光学部材)
- 為替変動(輸出入比率に応じたマージン影響)
財務リスク:
- 営業CFの継続的マイナスによる手元流動性の減少
- 黒字化前の追加資金需要に伴う希薄化リスク(エクイティ調達)
- 運転資本増加(売上債権・在庫)のキャッシュ吸収
- 一時費用・評価損計上による損益・資本の変動
主な懸念事項:
- 売上成長にもかかわらず営業損失が前年同水準である点
- 営業CFが純損失を上回るマイナスでキャッシュ消費が加速している点
- 投資CF・現金残高等の不記載により資金繰りの可視性が限定的な点
重要ポイント:
- 二桁の売上成長を確保する一方、販管費比率の高さが黒字化のボトルネック
- 低レバレッジで財務基盤は堅固、短期支払能力は非常に高い
- 営業CFはマイナス拡大で、運転資本最適化と収益モデルのキャッシュ化が急務
- 粗利率の改善とスケールによる営業レバレッジ獲得が収益転換の鍵
- 将来的な成長投資とCF動向次第ではエクイティ調達の可能性
注視すべき指標:
- 粗利益率(製品ミックス/歩留り改善の進捗)
- 販管費率と固定費の伸び(営業レバレッジの獲得度合い)
- 営業CF・フリーCFおよび受取手形・売上債権の回転日数
- 在庫回転(在庫157百万円の推移)
- 受注残高/出荷計画と単価動向
- 追加投資(CAPEX/無形投資)と補助金・助成金の獲得状況
セクター内ポジション:
東証上場の光半導体/フォトニクス系新興企業群と比較して、財務レバレッジは低く安全性は高い一方、収益化の遅れと営業CFマイナスが課題。成長投資段階の色彩が強く、スケール獲得前の利益水準・キャッシュ創出力は同業新興の中央値を下回ると見られる。
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