- 売上高: 20.34億円
- 営業利益: 3.11億円
- 当期純利益: 68百万円
- 1株当たり当期純利益: 38.50円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 20.34億円 | 16.84億円 | +20.8% |
| 売上原価 | 3.75億円 | - | - |
| 売上総利益 | 13.09億円 | - | - |
| 販管費 | 11.98億円 | - | - |
| 営業利益 | 3.11億円 | 1.11億円 | +180.2% |
| 営業外収益 | 6百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 69万円 | - | - |
| 経常利益 | 3.16億円 | 1.16億円 | +172.4% |
| 法人税等 | 48百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 68百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.97億円 | 67百万円 | +194.0% |
| 包括利益 | 2.03億円 | 62百万円 | +227.4% |
| 減価償却費 | 19百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 38.50円 | 13.16円 | +192.6% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 38.45円 | 13.14円 | +192.6% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 37.40億円 | - | - |
| 現金預金 | 27.23億円 | - | - |
| 売掛金 | 9.54億円 | - | - |
| 固定資産 | 4.46億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 9百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.20億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -55百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 9.7% |
| 粗利益率 | 64.4% |
| 流動比率 | 352.3% |
| 当座比率 | 352.3% |
| 負債資本倍率 | 0.33倍 |
| EBITDAマージン | 16.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +20.8% |
| 営業利益前年同期比 | +1.8% |
| 経常利益前年同期比 | +1.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.9% |
| 包括利益前年同期比 | +2.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.81百万株 |
| 自己株式数 | 683千株 |
| 期中平均株式数 | 5.12百万株 |
| 1株当たり純資産 | 630.71円 |
| EBITDA | 3.30億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 18.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CloudSolutions | 19.06億円 | 4.58億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 45.00億円 |
| 営業利益予想 | 7.51億円 |
| 経常利益予想 | 7.38億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 5.13億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 99.13円 |
| 1株当たり配当金予想 | 20.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ライトアップ(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高が20.8%増の20.34億円、営業利益が180.0%増の3.11億円と大幅な増益を確保し、強い営業レバレッジが確認できる決算となりました。粗利益は13.09億円、粗利益率は64.4%と高水準で、付加価値創出能力が高い収益構造です。営業利益率は約15.3%(3.11億円/20.34億円)に達し、前年から大幅に改善したとみられます。経常利益は3.16億円、当期純利益は1.97億円で純利益率は9.69%と良好です。デュポン分解では、総資産回転率0.495回、財務レバレッジ1.27倍、純利益率9.69%の掛け合わせからROEは6.10%で、利益率の改善が自己資本収益力を押し上げています。ROAは約4.8%(1.97億円/41.05億円)で、資産効率も着実に改善している印象です。流動資産は37.40億円、流動負債は10.62億円で、流動比率352.3%、当座比率352.3%と潤沢な流動性を確保しています。運転資本は26.79億円と厚く、短期の支払い能力に不安は見当たりません。一方、営業キャッシュフローは1.20億円で、純利益に対するキャッシュ化率は0.61倍とやや弱めで、運転資本の増加や入金タイミングの影響が示唆されます。減価償却費は1.93億円にとどまり、資産の重さは限定的でEBITDAは3.30億円、EBITDAマージン16.2%とキャッシュ創出力は一定程度あります。財務面は負債資本倍率0.33倍と保守的で、利息負担の影響は限定的とみられます(支払利息の開示は確認できず)。税金費用は4.82億円(千円単位切り上げ換算:48.21百万円)で、経常利益に対する実効税率は概算で約15%程度と推定されます。配当は無配(年間配当0円、配当性向0%)で、成長投資や財務健全性の維持を優先していると解釈できます。総じて、同社は高い粗利率を背景に事業拡大局面での固定費の吸収が進み、営業利益率のレベルアップを達成しています。今後の課題は、利益成長に見合ったキャッシュフローの転換と運転資本効率の改善、並びに高成長の持続性の検証にあります。なお、一部の科目は不記載(0表示)であり、フリーキャッシュフローや配当カバレッジの厳密な評価には限界がある点に留意が必要です。
ROEは6.10%で、デュポン分解は純利益率9.69%×総資産回転率0.495回×財務レバレッジ1.27倍により説明され、今期のROE押上げ要因は主として利益率の改善です。粗利益率64.4%と高付加価値の収益構造が確認でき、営業利益率は約15.3%、経常利益率は約15.5%、純利益率9.69%と収益性は多段階で良好です。EBITDAマージン16.2%は営業利益率と近接しており、減価償却負担が軽いビジネスモデル(無形サービス比率が高い可能性)を示唆します。営業利益は前年比+180.0%と、売上成長+20.8%に対して大幅に伸び、営業レバレッジの高さ(感応度おおよそ8–9倍)が際立ちます。固定費の吸収進展により、限界利益の拡大が利益成長に強く寄与したとみられます。総資産回転率0.495回は、半期ベースの売上規模を考慮すると妥当な水準ながら、運転資本の厚さが効率を抑制している可能性があります。利払いコストの影響は開示からは限定的とみられ、財務レバレッジに依存しない稼ぐ力が強みです。税負担は概算で約15%とみられ、税前利益の伸びが純利益に比較的素直に反映されています。今後は、売上総利益率の維持とスケールメリットの持続、ならびに運転資本効率化がROE・ROAの上振れ余地となります。
売上高は前年同期比+20.8%の増収で、主力事業の拡大が続いています。営業利益+180.0%、純利益+190.1%と、費用の伸びを売上成長が大きく上回り、ミックス改善や固定費吸収が進んだと推定されます。粗利率64.4%が維持されていることから、値引きによる成長ではなく、単価・ミックス・高付加価値サービスの寄与が示唆されます。利益の質は、営業CF/純利益0.61倍とやや弱く、入金サイトの長期化または売上債権の増加が影響した可能性があります。期中の投資CF開示は確認できず、投資負担の軽さは判断困難です。高成長の持続可能性は、案件パイプラインの継続性、リテンション、クロスセル拡大に左右されます。営業レバレッジが高い局面では増収鈍化時の利益感応度も高くなるため、成長の平準化が中期的な課題です。今後は、運転資本の効率化(回収強化)とリカーリング売上の積み上げが、成長とキャッシュ創出の両立に重要です。
総資産41.05億円に対し、負債合計10.66億円、純資産32.31億円で財務クッションは厚い構造です。流動資産37.40億円、流動負債10.62億円により流動比率352.3%、当座比率352.3%と短期支払能力は非常に高い水準です。運転資本は26.79億円と潤沢で、売上規模(半期で20.34億円)に対して大きく、資金回転の改善余地があります。負債資本倍率0.33倍とレバレッジは抑制的で、金利上昇耐性は高いとみられます。支払利息の開示は確認できず、利払い負担は限定的と推測されます。固定資産の比率は低めとみられ、資産の柔軟性が財務健全性を下支えしています。
営業CFは1.20億円で、純利益1.97億円に対して0.61倍とキャッシュ転換はやや弱いです。粗利率・営業利益率は改善している一方で、運転資本の投下(売上債権の増加等)が営業CFを圧迫した可能性があります。減価償却費1.93億円と資本集約度は低く、EBITDA3.30億円からみて実力キャッシュ創出力は一定です。投資CFは不記載のため、フリーキャッシュフローの厳密な評価は困難です(提示のFCF=0円は不記載起因の可能性があり参考値)。運転資本は26.79億円と厚く、回転率(売上債権回転・前受金等)のモニタリングが重要です。営業CFの継続的な積み上げが、将来の配当原資・成長投資の自走力に直結します。
現時点で年間配当0円、配当性向0%であり、内部留保の積み増しと成長投資を優先する方針とみられます。FCFカバレッジは0.00倍と表示されていますが、投資CF・FCFが不記載のため、実質的な配当原資評価には限界があります。営業CFは1.20億円とプラスで、キャッシュ創出能力は一定程度確認できるため、将来的な株主還元の余地は、運転資本効率化と利益成長の持続に依存します。財務レバレッジが低いことから、仮に還元を開始しても財務健全性は維持しやすい構造です。短期的には無配継続の可能性が高く、中期的には利益・CFトレンド次第で配当方針の見直し余地があると考えられます。
ビジネスリスク:
- 営業レバレッジの高さに伴う増収鈍化時の利益感応度上昇
- 高粗利モデルに対する価格競争・値下げ圧力
- 案件パイプラインや受注動向の変動による売上のボラティリティ
- 主要顧客依存や解約率上昇(リテンション低下)のリスク
- 人材獲得・定着に伴う人件費上昇と供給制約
財務リスク:
- 運転資本の膨張による営業CFの変動・回収遅延リスク
- 与信管理・売上債権回収の遅延に伴う貸倒リスク
- 金利上昇局面での資金調達コスト上振れ(現時点の利払い影響は限定的と推測)
- 投資CFの開示不足に伴う資本配分の可視性低下
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益0.61倍とキャッシュ転換の弱さ
- 運転資本26.79億円の大きさと回転効率の課題
- 高い利益成長の持続性(受注・パイプラインの見極め)
重要ポイント:
- 売上+20.8%、営業利益+180.0%で営業レバレッジが強く作用
- 粗利益率64.4%、営業利益率約15.3%で収益性は多段階で改善
- ROE6.10%は主に純利益率改善が牽引、ROAは約4.8%
- 流動比率352.3%、負債資本倍率0.33倍で財務の堅牢性は高い
- 営業CF/純利益0.61倍と運転資本効率が課題
- 投資CF・FCFが不記載で配当カバレッジの精緻評価は不可
注視すべき指標:
- 売上債権回転日数・前受金の推移
- 営業CF/純利益比率とFCF創出力
- 営業利益率・EBITDAマージンの持続性
- 受注残高・パイプライン関連KPI(継続課金比率、解約率)
- 採用・人件費の伸びと生産性(粗利/人件費)
- 総資産回転率と運転資本比率(売上対比)
セクター内ポジション:
高粗利・低資本集約モデルで同業国内中小型グロース銘柄と比して収益性は上位水準。一方で運転資本の厚さと営業CF転換の弱さがバリュエーションディスカウント要因となり得る。加えて、営業レバレッジの高さゆえに成長鈍化局面での利益ボラティリティは同業比で相対的に高い可能性。
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