- 売上高: 1,314.71億円
- 営業利益: 231.07億円
- 当期純利益: 104.15億円
- 1株当たり当期純利益: 99.44円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 1,314.71億円 | 717.90億円 | +83.1% |
| 売上原価 | 454.76億円 | - | - |
| 売上総利益 | 263.14億円 | - | - |
| 販管費 | 109.09億円 | - | - |
| 営業利益 | 231.07億円 | 154.04億円 | +50.0% |
| 営業外収益 | 5.14億円 | - | - |
| 営業外費用 | 6.26億円 | - | - |
| 経常利益 | 183.86億円 | 152.92億円 | +20.2% |
| 法人税等 | 48.77億円 | - | - |
| 当期純利益 | 104.15億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 98.07億円 | 104.15億円 | -5.8% |
| 包括利益 | 102.30億円 | 102.29億円 | +0.0% |
| 減価償却費 | 44.42億円 | - | - |
| 支払利息 | 3.03億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 99.44円 | 105.60円 | -5.8% |
| 1株当たり配当金 | 40.00円 | 40.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,378.07億円 | - | - |
| 現金預金 | 777.99億円 | - | - |
| 売掛金 | 125.61億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 37.58億円 | - | - |
| 固定資産 | 9,663.43億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 69.01億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 32.78億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 2,538.73円 |
| 純利益率 | 7.5% |
| 粗利益率 | 20.0% |
| 流動比率 | 123.7% |
| 当座比率 | 120.3% |
| 負債資本倍率 | 3.43倍 |
| インタレストカバレッジ | 76.26倍 |
| EBITDAマージン | 21.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +83.1% |
| 営業利益前年同期比 | +50.0% |
| 経常利益前年同期比 | +20.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -5.8% |
| 包括利益前年同期比 | +0.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 99.81百万株 |
| 自己株式数 | 1.18百万株 |
| 期中平均株式数 | 98.63百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,540.92円 |
| EBITDA | 275.49億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 40.00円 |
| 期末配当 | 40.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Golf | 2百万円 | 244.26億円 |
| PachinkoAndPachislotMachine | 134.42億円 | 2.81億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 2,959.00億円 |
| 営業利益予想 | 580.00億円 |
| 経常利益予想 | 478.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 231.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 234.22円 |
| 1株当たり配当金予想 | 40.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
平和(6412)の2026年度Q2連結決算は、売上高131,471百万円(前年同期比+83.1%)と大幅増収、営業利益23,107百万円(+50.0%)と力強い回復を示しました。一方、当期純利益は9,807百万円(-5.8%)と減益で、営業段階から純利益段階にかけて非営業・特別損失の影響が顕著です。営業利益率は約17.6%(=23,107/131,471)と高水準で、製品ミックス改善や費用抑制が寄与した可能性が高いです。計算済みの純利益率は7.46%で、営業段階からの利差縮小を反映しています。デュポン分解では、純利益率7.46%、総資産回転率0.120回、財務レバレッジ4.37倍によりROEは3.91%にとどまり、資産回転の遅さがROEのボトルネックです。EBITDAは27,549百万円、EBITDAマージン21.0%と、キャッシュ創出力(税・利払前)も改善しています。営業外では経常利益18,386百万円と営業利益から約4,721百万円の減額があり、支払利息303百万円以外の費用(金融関連損失、為替、評価損など)が想定されます。税金等は4,877百万円で、当期純利益9,807百万円から逆算した税前利益は約14,684百万円、実効税率は概ね33%と推計されます(公表の実効税率0.0%は不記載扱い)。貸借対照では総資産1,095,689百万円に対し純資産250,604百万円、負債859,819百万円と、負債資本倍率3.43倍でレバレッジは高めです。流動比率123.7%、当座比率120.3%と短期流動性は許容範囲で、運転資本は26,396百万円とプラスを維持しています。営業CFは6,901百万円で純利益比0.70とやや弱く、運転資本の増加がキャッシュ創出を抑制した可能性があります。インタレストカバレッジは76.3倍と安全域が厚く、支払利息負担は十分に賄えています。売上急伸と高い営業利益率にもかかわらずROEは3.91%にとどまっており、資産効率の低さ(特に固定資産の厚み)と非営業・特別損失の影響が株主価値創出を抑えています。配当は年0円、配当性向0.0%の表示で、現時点の開示では株主還元は確認できません(不記載の可能性に留意)。データには一部未開示項目があり(自己資本比率、投資CF、現金同等物等)、FCFや資本政策の厳密評価には制約があります。総じて、事業収益性は回復基調、財務健全性は流動面・利払余力に問題は少ないが、資産回転の改善と非営業損失の抑制が次の課題です。
ROE分解(デュポン):純利益率7.46% × 総資産回転率0.120回 × 財務レバレッジ4.37倍 ≈ ROE 3.91%。利益率の質:営業利益率17.6%(=23,107/131,471)、EBITDAマージン21.0%(27,549/131,471)と高水準で、減価償却費4,442百万円を差し引いても利益の厚みがある。一方、営業→経常で約4,721百万円のマイナス、経常→税前でも特別損失推計約3,702百万円が示唆され、非営業・特別損失が純利益率を圧迫。営業レバレッジ:売上+83.1%に対し営業利益+50.0%と、増収に対して利益の伸びがやや鈍化(固定費吸収は進むが、販促・開発・労務などの準固定費や、部材コストの逆風が一部相殺)。インタレストカバレッジ76.3倍で金利感応度は低い。総じて、コア収益力は強いが、非営業・特別損失の管理が純利益の安定性の鍵。
売上持続可能性:+83.1%の急伸は、パチンコ・パチスロ機の販売サイクルや需要回復、レジャー(ゴルフ)稼働改善の反映の可能性。持続性評価には受注残、高稼働の継続、次期販売タイトルのパイプライン確認が必要。利益の質:EBITDAマージン21.0%、営業利益率17.6%は良好だが、非営業・特別損失で純利益の伸びが鈍化し、利益の質は営業段階に偏在。見通し:原価・為替・規制環境の不確実性を踏まえつつも、足元の高い粗利・営業利益率は来期に向けた利益確度を一定程度高める。総資産回転率0.120回の低さから、資産圧縮や遊休資産の売却、在庫の回転改善が中期的な成長余地を提供。
流動性:流動比率123.7%、当座比率120.3%と短期支払能力は良好。運転資本26,396百万円で運転余力は確保。支払能力:負債資本倍率3.43倍、インタレストカバレッジ76.3倍で利払余力は十分。資本構成:総資産1,095,689百万円、純資産250,604百万円、負債859,819百万円。財務レバレッジ4.37倍がROEを押し上げる一方、資産回転の低さが資本効率の制約。自己資本比率の公表値は未記載扱いのため、精緻な比較は保留。
利益の質:営業CF6,901百万円は当期純利益9,807百万円の0.70倍にとどまり、運転資本の増加(売上急伸に伴う売掛・棚卸増など)が営業CFを圧迫した可能性。FCF分析:投資CFの数値は未記載のため(0表示は不記載扱い)、厳密なFCFは算定不能。なお営業CF単体では設備・開発投資の全額を賄えるか判断できず、保守的にみる必要がある。運転資本:棚卸資産3,758百万円は売上規模に対し小さく、在庫リスクは抑制的。一方、売上急伸局面では売掛債権の増勢が想定され、回収期間の管理がCF安定化の焦点。
配当性向は0.0%(年0円)と表示されるが、当該期の配当方針は詳細未記載の可能性があるため確定的評価は避ける。営業CFが純利益を下回る(0.70倍)点と、投資CF・FCF未開示により、FCFベースの配当カバレッジの定量評価は不可。今後の配当余力は、(1) 非営業・特別損失の縮小による純利益の平準化、(2) 運転資本回収による営業CFの改善、(3) 設備・開発投資水準のモデレート、に依存。現時点では還元方針の再確認(期末・中間配当、自己株式取得方針)が必要。
ビジネスリスク:
- 製品サイクル・規制変更による需要変動(遊技機認定・検定動向)
- サプライチェーンと部材コスト上昇による粗利圧迫
- レジャー事業(ゴルフ等)の天候・景気感応度
- 大型タイトルの投入時期・ヒット依存リスク
- 為替変動による部材調達コストや評価損益のブレ
財務リスク:
- 総資産回転率0.120回の低さによる資本効率停滞
- 非営業・特別損失の継続による純利益のボラティリティ
- 負債資本倍率3.43倍のレバレッジ水準(信用サイクル悪化時の感応度)
- 営業CF/純利益0.70と運転資本に依存したキャッシュ創出
- 金利上昇局面での資金調達コスト上振れ(現状のカバレッジは十分)
主な懸念事項:
- 営業から純利益にかけての損益落ち込み(約8,579百万円)の要因継続可否
- 売上急伸後の反動減と在庫・受注の見通し
- 固定資産の厚みと資産回転改善の道筋
- 配当・株主還元方針の不透明感(未開示項目の存在)
重要ポイント:
- 強い増収と高い営業利益率によりコア収益力は回復
- 非営業・特別損失の影響で純利益は伸び悩み、ROEは3.91%にとどまる
- 資産回転率0.120回が資本効率のボトルネックで、資産圧縮・回転改善が課題
- 営業CF/純利益0.70とキャッシュ創出は改善余地が大きい
- 流動性と利払余力は十分で、財務安全性は概ね良好
注視すべき指標:
- 受注残・販売タイトル計画と稼働指標(出荷台数・設置台数)
- 営業外損益・特別損益の内訳(為替、評価損、投資損益)
- 運転資本回転(DSO/DIO/DPO)と営業CFの伸長
- 固定資産回転率・遊休資産売却進捗
- ガイダンス(通期見通し)とマージン持続性(EBITDA/営業利益率)
- 株主還元方針(配当、自己株式取得)の更新
セクター内ポジション:
国内遊技機メーカーの中で、足元の売上回復と高い営業マージンは上位水準だが、資産回転の低さと非営業・特別損失の大きさがROEを抑制しており、資本効率面では中位以下。短期の財務安全性は良好。
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