- 売上高: 106.27億円
- 営業利益: 9.63億円
- 当期純利益: 6.49億円
- 1株当たり当期純利益: 163.24円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 106.27億円 | 100.02億円 | +6.2% |
| 売上原価 | 72.57億円 | - | - |
| 売上総利益 | 27.45億円 | - | - |
| 販管費 | 18.41億円 | - | - |
| 営業利益 | 9.63億円 | 9.03億円 | +6.6% |
| 営業外収益 | 3百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 30万円 | - | - |
| 経常利益 | 9.77億円 | 9.05億円 | +8.0% |
| 法人税等 | 3.23億円 | - | - |
| 当期純利益 | 6.49億円 | 6.11億円 | +6.2% |
| 減価償却費 | 1.34億円 | - | - |
| 支払利息 | 30万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 163.24円 | 153.55円 | +6.3% |
| 1株当たり配当金 | 102.00円 | 0.00円 | - |
| 年間配当総額 | 4.05億円 | 4.05億円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 61.39億円 | - | - |
| 現金預金 | 44.89億円 | - | - |
| 売掛金 | 14.40億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 4万円 | - | - |
| 固定資産 | 32.42億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 4.45億円 | 5.72億円 | -1.27億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -3.43億円 | 12百万円 | -3.55億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -4.46億円 | -4.06億円 | -40百万円 |
| フリーキャッシュフロー | 1.02億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 9.1% |
| 総資産経常利益率 | 10.2% |
| 配当性向 | 66.4% |
| 純資産配当率(DOE) | 6.1% |
| 1株当たり純資産 | 1,861.03円 |
| 純利益率 | 6.1% |
| 粗利益率 | 25.8% |
| 流動比率 | 359.1% |
| 当座比率 | 359.1% |
| 負債資本倍率 | 0.34倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +6.2% |
| 営業利益前年同期比 | +6.7% |
| 経常利益前年同期比 | +7.9% |
| 当期純利益前年同期比 | +6.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.98百万株 |
| 自己株式数 | 842株 |
| 期中平均株式数 | 3.98百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,860.95円 |
| EBITDA | 10.97億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 102.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 112.00億円 |
| 営業利益予想 | 8.50億円 |
| 経常利益予想 | 8.50億円 |
| 当期純利益予想 | 5.90億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 148.27円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
アビスト(単体、JGAAP)の2025年度Q4は、売上高106.27億円(前年比+6.2%)、営業利益9.63億円(+6.7%)、当期純利益6.49億円(+6.3%)と、トップライン拡大に沿った利益の着実な増加が確認できます。粗利益は27.45億円、粗利率25.8%で、人件費中心のサービスモデルらしい安定したレンジを維持しています。営業利益率は9.1%(=9.63億円/106.27億円)と、前年からわずかに改善した可能性が高く、営業レバレッジは緩やかにプラスに働きました。純利益率は6.11%で、実効税率を当期数値から再計算すると約33.2%(=3.23億円/9.72億円)と、国内標準的な水準です。総資産は97.69億円、負債合計25.21億円、純資産74.05億円で、負債資本倍率0.34倍と保守的な資本構成です。総資産回転率1.088倍、財務レバレッジ1.32倍、純利益率6.11%のデュポン分解から算出されたROEは8.76%で、収益性・効率性・レバレッジのバランスが取れています。流動資産61.39億円、流動負債17.09億円により流動比率359%(当座比率もほぼ同水準)と、短期流動性は極めて良好です。営業CFは4.45億円で純利益の約0.69倍、投資CFは-3.43億円、フリーCFは1.02億円と、キャッシュ創出は黒字ながら、損益に比してやや抑制的です。減価償却費は1.34億円と小さく、EBITDAは10.97億円(マージン10.3%)で、キャッシュ創出力は利益水準に概ね整合します。インタレストカバレッジは約3,199倍( ≒9.63億円/0.03億円)と実質的に無借金型の耐性で、金利上昇の影響は軽微です。棚卸資産は4.3万円と実質ゼロに近く、在庫リスクは限定的で、人的稼働率管理が主要な収益ドライバーであることが示唆されます。運転資本は44.29億円と厚く、売上の増加を吸収できる余力があります。営業CF/純利益の0.69倍は、売掛金増や前受減等の運転資本流出の可能性を示唆し、ここが来期のキャッシュ改善余地です。配当関連(年間配当、配当性向、FCFカバレッジ)や自己資本比率・発行済株式数・1株純資産など一部開示は0表記ですが、これは不記載を意味するため、本分析では利用せず、把握可能な非ゼロデータに基づき評価しています。総じて、緩やかな成長と堅固な財務基盤、良好なROEを確認できる一方、営業CFの利益追随性がやや弱い点と、人材稼働・単価・採用/離職に依存するビジネス構造が主要な注目ポイントです。
ROE分解: ROE=純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ=6.11%×1.088×1.32≈8.76%。純利益率は6.11%、総資産回転率は1.088回、レバレッジ1.32倍と、いずれも極端な値でなくバランス良好。
利益率の質: 粗利率25.8%(27.45億円/106.27億円)、営業利益率9.1%(9.63億円/106.27億円)、EBITDAマージン10.3%。減価償却費は1.34億円と小さく、キャッシュ創出力はEBITDAと概ね整合。実効税率は当期データから約33.2%(税金3.23億円/税前利益9.72億円)と標準的。
営業レバレッジ: 売上+6.2%に対し営業利益+6.7%と、わずかにプラスのレバレッジ。固定費負担は抑制的で、稼働率・単価の改善が寄与した可能性。今後は人件費インフレ下での単価転嫁と稼働率維持が鍵。
売上持続可能性: 前年同期比+6.2%の増収。棚卸資産極小(4.3万円)から、在庫ではなく人材稼働(受注・稼働率・単価)に依存する成長モデル。総資産回転率1.088倍は効率的で、受注残や採用計画の継続が前提。
利益の質: 営業利益+6.7%とトップライン成長に沿って増益。EBITDA10.97億円、EBITDAマージン10.3%は安定域。営業CF/純利益0.69倍は運転資本の一時的流出を示唆し、利益の現金化は来期の改善余地。
見通し: 人件費上昇圧力と採用競争の高まりは逆風だが、契約単価の改定・高付加価値案件の比率向上で吸収可能。引き続き売上の中期的な一桁台後半の伸長と営業利益率9%前後の維持がベースシナリオ。
流動性: 流動資産61.39億円、流動負債17.09億円で流動比率359%、当座比率もほぼ同等(棚卸極小)。短期支払能力は非常に高い。
支払能力: インタレストカバレッジ約3,199倍、支払利息0.03億円と実質無借金に近い。負債合計25.21億円・純資産74.05億円で財務余力十分。
資本構成: 負債資本倍率0.34倍、財務レバレッジ1.32倍と保守的。希薄化リスクは低位(発行済株式数は不記載のため定量評価は控え、資本政策の変化は要モニタリング)。
利益の質: 営業CF4.45億円は純利益6.49億円に対し0.69倍。減価償却1.34億円の非現金費用を考慮しても、運転資本(売掛増や前受減等)が現金化を遅らせた可能性。
FCF分析: フリーCFは1.02億円(=営業CF4.45億円+投資CF-3.43億円)。投資CFのマイナスは成長投資(設備/ソフト/人材関連投資)の示唆で、規模対比では適度。
運転資本: 運転資本は44.29億円(流動資産61.39億円−流動負債17.09億円)と厚い。棚卸資産は4.3万円と軽量で、主に売掛金・前払費用・預り金などの管理がCFを左右。今後は売上債権回転日数の改善が鍵。
配当性向評価: 年間配当・配当性向は0表記(不記載)であり、本データのみでは配当性向を評価不可。EPSは163.24円で、理論的には余力ありうるが、実際の配当方針開示を要確認。
FCFカバレッジ: 配当実績が不記載のためカバレッジ算定は控え。フリーCFは1.02億円で黒字、財務CFは-4.46億円(自己株/配当/借入返済等の可能性)だが内訳不明。
配当方針見通し: 財務体質は健全で、キャッシュ創出も安定的なため、継続的な株主還元余地はあるとみられる一方、単体ベース・不記載項目が多く確度は限定的。会社方針の最新開示が前提。
ビジネスリスク:
- 人材獲得・定着競争の激化による採用コスト上昇・離職率上昇
- 稼働率低下や顧客投資サイクル減速による受注減少
- 単価改定の遅れによるマージン圧迫
- 特定業界・大口顧客への依存度上昇
- 人件費・教育訓練費の先行投資負担
財務リスク:
- 営業CFの利益追随性の低下(営業CF/純利益0.69倍)
- 売上債権の回収遅延(運転資本増大によるCF圧迫)
- 金利上昇影響は限定的だが、設備・無形投資増加時の投資回収リスク
- 財務CFマイナス(-4.46億円)の内訳不明による資本政策の不確実性
主な懸念事項:
- 営業CFの改善トレンド確認が必要
- 単価転嫁と稼働率の維持
- 投資CFの内容(成長投資の回収見通し)
- 配当・自己株等の株主還元方針の明確化
重要ポイント:
- 売上+6.2%、営業利益+6.7%で安定成長を継続
- ROE8.76%は利益率・効率・レバレッジのバランスで実現
- 流動比率359%、D/E0.34倍と財務健全性は高い
- 営業CF/純利益0.69倍で現金化は課題、FCFは+1.02億円
- 減価償却軽微(1.34億円)でキャッシュ創出力は利益に近い
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益比率(目安1倍以上の回復)
- 売上債権回転日数・与信管理
- 稼働率・契約単価・技術者数(採用・離職)
- 受注残・案件ミックス(高付加価値比率)
- 投資CFの内訳(有形/無形/人材投資)と投資回収
- 営業利益率(9%台維持)とEBITDAマージン(10%前後)
セクター内ポジション:
国内エンジニアリング/技術者派遣・設計受託系と比べ、負債依存の低さと高い流動性は上位水準。一方、キャッシュの利益追随性はやや見劣りで、運転資本効率の改善が差別化要因となる。
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