- 売上高: 256.74億円
- 営業利益: 60.79億円
- 当期純利益: 29.78億円
- 1株当たり当期純利益: 41.79円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 256.74億円 | 230.53億円 | +11.4% |
| 売上原価 | 162.20億円 | - | - |
| 売上総利益 | 68.32億円 | - | - |
| 販管費 | 24.05億円 | - | - |
| 営業利益 | 60.79億円 | 44.27億円 | +37.3% |
| 営業外収益 | 87百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 2.27億円 | - | - |
| 経常利益 | 62.11億円 | 42.86億円 | +44.9% |
| 法人税等 | 12.98億円 | - | - |
| 当期純利益 | 29.78億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 42.94億円 | 29.25億円 | +46.8% |
| 包括利益 | 41.18億円 | 36.97億円 | +11.4% |
| 減価償却費 | 5.58億円 | - | - |
| 支払利息 | 3百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 41.79円 | 28.48円 | +46.7% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 469.90億円 | - | - |
| 現金預金 | 163.18億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 17.44億円 | - | - |
| 固定資産 | 187.12億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 150.38億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 76.50億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -20.99億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 16.7% |
| 粗利益率 | 26.6% |
| 流動比率 | 484.7% |
| 当座比率 | 466.7% |
| 負債資本倍率 | 0.20倍 |
| インタレストカバレッジ | 2026.33倍 |
| EBITDAマージン | 25.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +11.4% |
| 営業利益前年同期比 | +37.3% |
| 経常利益前年同期比 | +44.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +46.8% |
| 包括利益前年同期比 | +11.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 105.15百万株 |
| 自己株式数 | 2.38百万株 |
| 期中平均株式数 | 102.76百万株 |
| 1株当たり純資産 | 547.45円 |
| EBITDA | 66.37億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 24.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ElectronicsRelated | 248.11億円 | 65.98億円 |
| GraphicsSolution | 7.41億円 | 1.32億円 |
| SolarPower | 1.21億円 | 83百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 570.00億円 |
| 営業利益予想 | 130.00億円 |
| 経常利益予想 | 130.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 90.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 87.59円 |
| 1株当たり配当金予想 | 27.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のジャパンマテリアルは、売上高が2,567億円(前年同期比+11.4%)と堅調に伸長し、営業利益は607.9億円(+37.3%)と大幅増益で、営業レバレッジが強く働いた四半期でした。純利益は429.4億円(+46.8%)で、純利益率は16.73%と高水準を確保しています。営業利益率は23.7%(=607.9/2,567)と、付加価値の高いサービスミックスとコスト統制を示唆します。EBITDAは663.7億円、EBITDAマージン25.9%と、資本集約度の高い半導体向けインフラサービスとしては非常に高い収益性を示しています。デュポン分解では、純利益率16.73%、総資産回転率0.384回、財務レバレッジ1.19倍の積によりROEは7.63%となり、利益率の高さがROEの主要ドライバーです。総資産6,682.5億円、純資産5,626.4億円から算出される自己資本比率は約84.2%(当社試算)で、負債資本倍率0.20倍と極めて健全な資本構成です。流動比率484.7%、当座比率466.7%と流動性は厚く、運転資本は3,729.6億円と潤沢です。営業キャッシュフローは765.0億円で、純利益に対するキャッシュ創出力(営業CF/純利益)は1.78倍と利益の現金化が良好です。支払利息3百万円に対してインタレストカバレッジは2,026倍超と実質無借金に近い耐性があります。税金費用は129.8億円で、当社算定の実効税率は約23%と見込まれ、利益水準の割に税負担は適正レンジに収まっています。売上の二桁成長に対し営業利益は三倍近い伸び(+37.3%)を実現しており、度数的営業レバレッジ(DOL)は約3.3倍と推定されます。半導体製造向け特殊ガス供給・施設運用の需要回復と高稼働が背景にあると考えられます。投資CF、現金同等物、配当実績など一部科目は未開示(0表示)で、FCFは判定できませんが、営業CF規模は財務CFのマイナス(-209.9億円)を十分に吸収可能です。総じて、堅調なトップライン、強い営業レバレッジ、厚いバランスシート、良好なキャッシュ変換という好循環が確認できます。一方で、顧客業界(半導体)の設備投資サイクル・稼働率・価格改定に対する感応度は高く、今後の利益率維持には需要の持続と契約条件の堅持が鍵となります。データは一部未開示科目があり、特に投資キャッシュフロー・配当・現金残高・発行株式数は0表示であり解釈に留意が必要です。これらの制約を踏まえつつも、提供情報からは高収益・高安全性・強キャッシュの三拍子が揃った四半期と評価されます。
ROE分解:
- 純利益率: 16.73%(純利益429.4億円 / 売上2,567億円)
- 総資産回転率: 0.384回(売上2,567億円 / 総資産6,682.5億円)
- 財務レバレッジ: 1.19倍(総資産6,682.5億円 / 純資産5,626.4億円)
- ROE: 7.63%(上記3要素の積、報告値一致)
- 示唆: ROEは主として高い純利益率により確保。回転率は資産規模拡大で抑制的、レバレッジ寄与は小さい。
利益率の質:
- 粗利益率: 26.6%(会社計算値に整合)
- 営業利益率: 23.7%(607.9億円 / 2,567億円)
- EBITDAマージン: 25.9%
- 純利益率: 16.73%
- 税率: 約23.2%(法人税129.8億円 / 税引前利益約559.2億円=純利益429.4+税金129.8の当社推計)
- コメント: 営業・EBITDAマージンが粗利率に近接しており、販管費の効率性が高い。価格維持と高稼働が寄与。
営業レバレッジ:
- 売上成長率: +11.4%
- 営業利益成長率: +37.3%
- 度数的営業レバレッジ(DOL): 約3.27倍(=37.3/11.4)
- 示唆: 固定費吸収が進み、ボリューム増に対する利益拡大弾性が高い局面。
売上持続可能性: 半導体向け特殊ガス供給・ファシリティ運用の需要回復が背景。国内外の新規ライン増設・先端ノード投資の進展が追い風。売上の11.4%成長は業界回復局面と整合。
利益の質: 営業・純利益の伸びが売上を大幅に上回り、ミックス改善・稼働率上昇・コスト効率化が示唆される。営業CF/純利益1.78倍は利益の現金化が良好で、利益の質は高い。
見通し: 短期は高稼働継続で高マージン維持が中心シナリオ。中期は国内新工場立ち上げや長期供給契約の積み上げがドライバー。一方、顧客の投資計画・稼働率の変動に対する感応度は高く、四半期ごとのブレには留意。
流動性: 流動比率484.7%、当座比率466.7%、運転資本3,729.6億円(=流動資産4,699.0億円−流動負債969.4億円)。短期支払余力は極めて高い。
支払能力: 総負債1,111.8億円に対し、インタレストカバレッジ2,026倍と実質無借金に近い耐性。税後利益による内部留保能力も高い。
資本構成: 純資産5,626.4億円、総資産6,682.5億円から自己資本比率は約84.2%(当社試算)。負債資本倍率0.20倍で保守的なレバレッジ水準。
利益の質: 営業CF/純利益1.78倍は、利益に対するキャッシュ創出の裏付けが強いことを示す。減価償却費55.8億円はEBITDA−営業利益の差とも整合。
FCF分析: 投資CFが未開示(0表示)につき正確なFCFは算出不可。一般にはFCF=営業CF−設備投資だが、当期の設備投資額が不明のため評価保留。ただし営業CF765.0億円は財務CFの資金流出209.9億円を十分カバー。
運転資本: 棚卸資産174.4億円と小さく、同社モデルの在庫負担は軽微。流動資産の大宗は現金・売上債権と推定され、運転資本の質は比較的良好とみられる。
配当性向評価: 年間配当・配当性向は未開示(0表示)。EPSは41.79円で、一般的な水準の配当余力はあると推察されるが、実績不明のため定量評価は控える。
FCFカバレッジ: FCFが未算定のためカバレッジ判定不可。ただし営業CFは厚く、仮に常態的な設備投資を実施しても一定の余力は見込まれる。
配当方針見通し: 高自己資本・強キャッシュ創出から、安定配当または段階的増配を志向しやすい財務体質。もっとも、半導体サイクルの変動性を踏まえ、内部留保優先の可能性もある。
ビジネスリスク:
- 半導体設備投資サイクル・稼働率の変動による需要減速リスク
- 主要顧客への売上依存・価格改定に伴うマージン圧力
- 原材料・エネルギー価格の上昇と契約のコストパススルー遅延
- 安全・環境規制(高圧ガス・化学物質)対応コストとコンプライアンスリスク
- 新規設備立ち上げ遅延・品質トラブルによる損失リスク
- 人材確保・賃金上昇によるコスト上振れ
財務リスク:
- 金利上昇局面での調達コスト増(現状影響は軽微)
- 為替変動による機器・材料調達コストの変動
- 大規模投資発生時の一時的な運転資金需要増加
主な懸念事項:
- 高い営業レバレッジの反面、需要反転局面での利益感応度の高さ
- 原価率・販管費率の今後の持続性(現状は高収益だが反転リスク)
- 投資CF未開示のため、成長投資とFCFのバランス評価に不確実性
重要ポイント:
- 売上+11.4%に対し営業利益+37.3%、DOL約3.3倍で強い営業レバレッジを確認
- 営業利益率23.7%、EBITDAマージン25.9%と高収益モデルを維持
- ROE7.63%は高い純利益率が牽引、レバレッジ依存度は低い
- 流動比率484.7%、自己資本比率約84%と財務安全性は極めて高い
- 営業CF/純利益1.78倍でキャッシュ生成力は良好
注視すべき指標:
- 受注・契約残高(長期供給契約の積み上げ)
- 設備投資額・投資CF(新規案件への投資強度とFCFのバランス)
- 顧客稼働率・半導体市況(メモリ/ロジックの稼働動向)
- 単価・ミックスの変化(粗利率・営業利益率のトレンド)
- 安全・品質KPI(事故率、安定供給指標)
- 人員計画・人件費インフレの影響
セクター内ポジション:
国内半導体製造支援・特殊ガス供給領域において、資本効率よりも利益率・安全性重視のモデルで強み。大手総合ガス業界と比べ資産軽量で高マージン、景気敏感度は高いが財務体質の強さが緩衝材。
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