- 売上高: 701.10億円
- 営業利益: 41.17億円
- 当期純利益: 41.61億円
- 1株当たり当期純利益: 50.94円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 701.10億円 | 680.64億円 | +3.0% |
| 売上原価 | 541.96億円 | - | - |
| 売上総利益 | 138.68億円 | - | - |
| 販管費 | 93.19億円 | - | - |
| 営業利益 | 41.17億円 | 45.48億円 | -9.5% |
| 営業外収益 | 5.69億円 | - | - |
| 営業外費用 | 64百万円 | - | - |
| 経常利益 | 45.61億円 | 50.53億円 | -9.7% |
| 法人税等 | 16.00億円 | - | - |
| 当期純利益 | 41.61億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 38.22億円 | 41.14億円 | -7.1% |
| 包括利益 | 57.99億円 | 29.41億円 | +97.2% |
| 減価償却費 | 9.17億円 | - | - |
| 支払利息 | 2百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 50.94円 | 51.79円 | -1.6% |
| 1株当たり配当金 | 28.00円 | 28.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,363.09億円 | - | - |
| 現金預金 | 394.31億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 119.34億円 | - | - |
| 固定資産 | 546.09億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 187.63億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 156.67億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -42.58億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.5% |
| 粗利益率 | 19.8% |
| 流動比率 | 196.1% |
| 当座比率 | 178.9% |
| 負債資本倍率 | 0.75倍 |
| インタレストカバレッジ | 2058.50倍 |
| EBITDAマージン | 7.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +3.0% |
| 営業利益前年同期比 | -9.5% |
| 経常利益前年同期比 | -9.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -7.1% |
| 包括利益前年同期比 | +97.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 80.54百万株 |
| 自己株式数 | 6.21百万株 |
| 期中平均株式数 | 75.05百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,457.52円 |
| EBITDA | 50.34億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 28.00円 |
| 期末配当 | 39.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| DomesticEnvironmentAndEnergy | 1.37億円 | 47.88億円 |
| EquipmentAndSystem | 1百万円 | 2.69億円 |
| OverseasEnvironmentAndEnergy | 7百万円 | -9百万円 |
| PackageBoiler | 20百万円 | 4.93億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,650.00億円 |
| 営業利益予想 | 145.00億円 |
| 経常利益予想 | 150.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 117.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 158.00円 |
| 1株当たり配当金予想 | 40.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社タクマ(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高701億円(前年比+3.0%)と増収ながら、営業利益41億円(同-9.5%)・当期純利益38億円(同-7.1%)と減益となりました。粗利益は139億円で粗利率は19.8%と、環境プラント/EPC型ビジネスとしては標準的な水準を維持していますが、営業利益率は5.9%まで低下しており、原価上昇や案件ミックスの変化が示唆されます。デュポン分析では、純利益率5.45%、総資産回転率0.391回、財務レバレッジ1.66倍の掛け合わせでROEは3.53%と、資本効率はやや抑制的です。流動資産1,363億円に対して流動負債695億円、流動比率196%・当座比率179%と流動性は極めて良好で、運転資本も667億円と厚いバッファを確保しています。負債資本倍率0.75倍、インタレストカバレッジ2,058倍(営業利益/支払利息)から、レバレッジ依存は低く、金利上昇耐性も十分と評価できます。営業キャッシュフローは156億円と利益を大きく上回り、営業CF/純利益が4.10倍と利益の現金化は良好です。これは前受金の増加や手持ち工事の運転資本改善の可能性を示唆しますが、詳細内訳は未開示です。EBITDAは50億円、EBITDAマージン7.2%で、EPC主体ながらO&M/アフターサービスの収益貢献が一定程度あるとみられます。原価構造では売上原価比率77.3%(=1-粗利率)と高く、コモディティ材や外注費の動向に敏感です。税金等は16億円と開示され、税負担は実務的なレンジと推測されます(詳細な税率は前提が不足)。期末現金・投資CF・配当・株式数など一部数値は未開示(0表記)であり、FCFや1株指標の厳密把握には制約があります。総じて、堅調な受注残を背景とした売上増ペースの維持と、案件採算の管理が課題で、短期はコスト環境の吸収度合いが利益率の鍵です。財務健全性とキャッシュ創出力は良好で、投資余力は高い一方、資本効率(ROE)は中位で改善余地があります。2026年度下期にかけての案件クロージング時期とO&M売上構成比の変化が、通期利益率のモメンタムを左右すると見ます。データ制約があるため、投資CFや配当方針、FCF水準の厳密評価は現時点で限定的です。
ROEは3.53%で、デュポン分解は純利益率5.45% × 総資産回転率0.391回 × 財務レバレッジ1.66倍。純利益率は前年からの営業減益を反映し低下圧力が窺える一方、金融費用負担が軽微(支払利息0.2億円)で税後の下押しは限定的。営業利益率は5.87%(= 41.17億円 / 701.1億円)で、原材料・外注費の上振れや案件採算のブレを吸収しきれていない可能性。粗利率19.8%は安定的だが、原価上昇局面では粗利率のわずかな低下が営業利益率にレバレッジして効く点に留意。営業レバレッジは中程度で、売上成長+3.0%に対し営業利益が-9.5%と負のオペレーティングレバレッジが顕在化(固定費・半固定費の上昇、または案件採算ミックス要因)。EBITDAマージン7.2%は同業EPCのレンジ内で、減価償却費9.17億円は資産負担が軽めで収益ボラティリティ抑制には限界。今後の利益率回復には、案件選別とO&M・アフターサービス比率の引き上げが有効。
売上高は+3.0%と緩やかな増収で、EPCの進捗とO&Mのストック収益が下支えしたと推測。利益の質は、営業減益ながら営業CFが利益を上回る点で一定の堅牢さを示すが、短期的な前受金や運転資本の解放の寄与で一時性が混在している可能性。中期の持続性は、廃棄物発電・バイオマス・水処理など環境規制と脱炭素投資の追い風に依存。原価環境(資材・電気機器・労務)と為替がボトルネックとなり得る。下期の案件引き渡し時期偏重が利益認識に影響し、通期での利益回復余地は残る。受注・受注残は未開示だが、過去トレンド同様に堅調であれば売上の見通しは安定。見通しとしては、コストパススルーとターンキー案件のリスク管理徹底により、営業利益率の底打ち~緩やかな回復がベースシナリオ。
流動性は流動比率196.1%、当座比率178.9%と極めて健全。運転資本667.9億円が手元の安全余力を形成。支払能力は負債資本倍率0.75倍、財務レバレッジ1.66倍、インタレストカバレッジ2,058倍と、債務耐性は非常に高い。総資産1,794.8億円に対し純資産1,083.4億円で自己資本基盤は厚い(自己資本比率は未開示扱い)。短期負債6,952億円に対し長期資金の情報は不足するが、短期資金構成比は高めと推察され、案件前受金・工事未払など運転性負債の寄与が大きい可能性。金利上昇の影響は限定的だが、保証債務・偶発債務は未開示のため注視が必要。
営業CFは156.7億円で当期純利益38.22億円の約4.10倍。利益の現金化が良好で、収益の質は高いと評価。要因として、前受金の増加、売上債権回収、在庫回転の改善が想定されるが、運転資本内訳は未開示。投資CFは未開示(0表記)で、当期の設備投資・M&A・無形投資の水準は把握不能。よってフリーキャッシュフロー(FCF)の厳密な算定は不可(公表FCF=0は未開示扱い)。財務CFは-42.58億円で、配当・自己株・借入返済等の資本配分を示唆するが、内訳は不明。総じて、短期のキャッシュ創出は強く、運転資本由来の一時的プラスか持続的改善かの判別が今後の焦点。
年間配当・配当性向・FCFカバレッジはいずれも未開示(0表記)で定量評価は不可。EPSは50.94円で利益水準は十分だが、資本配分の内訳(配当/自己株/成長投資)不明のため、持続可能性の評価は限定的。営業CFは厚く、仮に従来レンジの配当を実施する場合でも現金創出力でカバー可能と推測される一方、投資CFが不明であるためFCFベースのカバレッジ評価は行えない。方針見通しとしては、安定配当志向と財務健全性を踏まえ、利益成長・投資需要とのバランスを取りつつ累進的な還元余地は理論上あるが、公式ガイダンスの確認が前提。
ビジネスリスク:
- 大型EPC案件の採算悪化リスク(原材料・外注費上振れ、工期遅延)
- 見積前提と契約条項(価格スライド・ヘッジ)不十分時のマージン圧迫
- 部材・機器の供給制約による引渡遅延と収益認識の後ずれ
- O&M・アフターの比率低下による利益率悪化
- 環境規制・補助金制度の変更による需要変動
- 為替変動による輸入機器・資材コスト上昇
財務リスク:
- 運転資本の膨張(前受金減少・売上債権増加)による営業CFの反転
- 保証債務・偶発債務の顕在化(性能保証・遅延損害等)
- 金利反転局面での資金調達コスト上昇(影響は限定的だが継続モニター)
- 一過性利益・特別損益による利益の変動性
主な懸念事項:
- 営業利益率の低下(5.9%)と負の営業レバレッジの顕在化
- 投資CF未開示によりFCFの持続性が評価困難
- 受注・受注残未開示で来期売上の視認性が限定的
重要ポイント:
- 増収減益で営業利益率は5.9%へ低下、コスト環境と案件ミックスが課題
- 営業CFは156.7億円で利益の4.1倍と強く、短期のキャッシュ創出は堅調
- 財務健全性は高くレバレッジは低位、金利耐性も十分
- ROEは3.53%と中位以下で、資本効率改善余地
- 下期の案件引渡とO&M比率が通期マージンの鍵
注視すべき指標:
- 受注高・受注残と引渡スケジュール(案件偏重の有無)
- 営業利益率・粗利率の四半期トレンド(コストパススルー進捗)
- 運転資本回転(前受金・売掛金・在庫の増減)
- 投資CF(設備投資・M&A)とFCF水準
- O&M・アフターサービス売上構成比
- 価格スライド条項・ヘッジ方針の開示
セクター内ポジション:
国内環境プラント/EPC同業内で、財務健全性と営業CFの強さは上位、利益率・ROEは中位、案件採算の安定性は業界平均級。
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