- 売上高: 3,939.30億円
- 営業利益: 185.34億円
- 当期純利益: 223.94億円
- 1株当たり当期純利益: 68.58円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 3,939.30億円 | 3,912.30億円 | +0.7% |
| 売上原価 | 3,385.86億円 | - | - |
| 売上総利益 | 526.44億円 | - | - |
| 販管費 | 296.94億円 | - | - |
| 営業利益 | 185.34億円 | 229.49億円 | -19.2% |
| 営業外収益 | 53.91億円 | - | - |
| 営業外費用 | 13.69億円 | - | - |
| 経常利益 | 198.33億円 | 269.72億円 | -26.5% |
| 法人税等 | 65.77億円 | - | - |
| 当期純利益 | 223.94億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 139.06億円 | 215.45億円 | -35.5% |
| 包括利益 | 118.60億円 | 218.23億円 | -45.7% |
| 減価償却費 | 142.75億円 | - | - |
| 支払利息 | 1.08億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 68.58円 | 99.77円 | -31.3% |
| 1株当たり配当金 | 30.00円 | 30.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 3,904.14億円 | - | - |
| 現金預金 | 972.34億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 304.06億円 | - | - |
| 固定資産 | 3,059.25億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1,853.59億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 235.58億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -19.94億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.5% |
| 粗利益率 | 13.4% |
| 流動比率 | 200.9% |
| 当座比率 | 185.3% |
| 負債資本倍率 | 0.64倍 |
| インタレストカバレッジ | 171.61倍 |
| EBITDAマージン | 8.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +0.7% |
| 営業利益前年同期比 | -19.2% |
| 経常利益前年同期比 | -26.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -35.5% |
| 包括利益前年同期比 | -45.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 231.07百万株 |
| 自己株式数 | 28.47百万株 |
| 期中平均株式数 | 202.78百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,097.79円 |
| EBITDA | 328.09億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 30.00円 |
| 期末配当 | 39.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| DiskDriveSuspension | -5.24億円 | 120.63億円 |
| IndustrialMachineryAndEquipmentAndOtherOperations | 65.10億円 | 28.28億円 |
| PrecisionSpringsAndComponents | 7.80億円 | 13.12億円 |
| Seating | 4.72億円 | 20.28億円 |
| SuspensionSprings | 9.58億円 | 3.00億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 8,000.00億円 |
| 営業利益予想 | 470.00億円 |
| 経常利益予想 | 530.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 400.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 196.15円 |
| 1株当たり配当金予想 | 33.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のニッパツ(日本発条)の累計売上高は3,939億円で前年同期比+0.7%と微増に留まる一方、営業利益は185億円で前年比-19.2%、当期純利益は139億円で-35.5%と利益面で大きく減速しました。粗利益率は13.4%と薄く、販売費及び一般管理費(推計)が341億円、売上高比8.7%と、固定費・人件費・物流費などのコスト圧力が営業段階の利益率を圧迫しています。営業利益率は4.7%、経常利益率は5.0%、純利益率は3.53%で、価格転嫁・製品ミックス・原材料/エネルギーコストのいずれか/複合要因でマージンが縮小した可能性が高いです。デュポン分解ベースのROEは3.27%(純利益率3.53% × 総資産回転率0.565 × 財務レバレッジ1.64)で、収益性鈍化がROE低下の主因です。総資産は6,967億円、自己資本は4,250億円と見積もられ、自己資本比率は約61.0%(開示の0.0%は未記載扱い)で財務基盤は堅固です。流動比率200.9%、当座比率185.3%と流動性バッファは十分で、支払利息は1.08億円、インタレスト・カバレッジ171.6倍と金利負担も極めて軽微です。営業CFは235億円で、純利益139億円に対しCFコンバージョンは1.69倍と良好で、減価償却142億円に加え運転資本の小幅な改善が寄与しています。一方で投資CF、現金期末残高、資本的支出の詳細が未開示(0表記は不記載)であり、フリーCFやネットキャッシュの正確な評価は困難です。EPSは68.58円、法人税等費用は65.8億円で、税前利益に対する実効税率は約33.2%と標準的です(指標の0.0%は未記載扱い)。棚卸資産は304億円と、期末ベースの売上原価に対する回転は約11.1倍(半年ベース)とみられ、在庫効率は良好な水準です。投下資本効率面では、EBITDAは328億円、EBITDAマージン8.3%と一定のキャッシュ創出力を維持していますが、営業鈍化とコスト上昇によりレバレッジ効果を活かしきれていません。配当は年度データ未開示のため配当性向0.0%、FCFカバレッジ0.00倍の数値は参照不可であり、実際の株主還元水準は別途確認が必要です。総じて、堅固なバランスシートと良好なCFコンバージョンが下支えとなる一方、利益率低下が主要な課題であり、価格転嫁、製品ミックス改善、固定費コントロールが今後の焦点です。なお、投資CF、期末現金、自己資本比率、配当関連の0表記は不記載項目であり、分析上は利用可能な非ゼロデータに基づいています。
・ROEの分解:純利益率3.53% × 総資産回転率0.565 × 財務レバレッジ1.64 = ROE 3.27%。収益性(純利益率)の悪化がROEの押し下げ要因。
・マージンの質:粗利益率13.4%、営業利益率4.7%(= 185.34億円 / 3,939.3億円)、経常利益率5.0%、純利益率3.53%。粗利から販管費(推計341.1億円)を控除した営業段階での落ち込みが顕著。減価償却費142.75億円を加味したEBITDAマージンは8.3%と、キャッシュ創出力は営業利益率よりは厚い。
・税負担:税金費用65.77億円 / 税前利益198.33億円 ≈ 実効税率33.2%(指標の0%は未記載)。
・営業レバレッジ:売上高+0.7%に対し営業利益-19.2%と負の営業レバレッジが顕著。固定費の上昇、価格転嫁ラグ、ミックス悪化のいずれかが示唆される。
・費用構造:販管費率8.7%(= 341.1億円 / 3,939.3億円)。支払利息は1.08億円と軽微で、財務費用の利益圧迫は限定的。
・売上の持続性:売上は+0.7%と横ばい圏。自動車関連(サスペンション、シート機構)中心の需要は底堅いが、数量/価格/為替の追い風は限定的。
・利益の質:EBITDA 328億円、営業CF 235億円とキャッシュ創出は維持。一方、純利益は-35.5%とボラタイルで、価格転嫁やミックスの改善が遅れている可能性。
・前方視点:コストインフレ沈静化、為替(円安)の継続、EV/軽量化関連の製品ポートフォリオ最適化が進めばマージン回復余地。半面、HDD向け精密部品需要の構造低下や中国/北米自動車需要の変動は下押しリスク。
・数量/価格の弾力性:売上横ばいで利益率低下のため、短期は価格主導よりコスト側の最適化が回復の鍵。
・流動性:流動資産3,904億円、流動負債1,943億円で流動比率200.9%、当座比率185.3%。運転資本1,961億円と潤沢。
・支払能力:総資産6,967億円、負債2,732億円、純資産4,250億円。自己資本比率は約61.0%(数式= 4,250/6,967)。インタレストカバレッジ171.6倍で金利耐性は非常に高い。
・資本構成:負債資本倍率0.64倍と保守的。追加の成長投資や景気後退への耐性は高い一方、ROEの観点では過度な自己資本厚みが資本効率の抑制要因にもなり得る。
・利益の質:営業CF/純利益=1.69倍と良好。EBITDA 328億円に対し営業CF 235億円で、EBITDAコンバージョンは約71.8%。
・運転資本:純利益139億円 + 減価償却143億円 − 法人税66億円 − 利息0.11億円 ≈ 215億円に対し、営業CF235億円で、運転資本は約20億円の資金流入と推定(期中増減の詳細未開示)。在庫は304億円、売上原価3386億円に対し在庫回転は約11.1回(半年ベース、期末在庫使用による概算)。
・フリーCF:投資CF・CAPEXが未開示(0表記は不記載)で正確なFCF算定不可。参考として、減価償却142億円を下回る投資であればFCFは黒字化の余地が高いが、実際のCAPEX水準は要開示確認。
・配当性向:年間配当・配当性向は未開示(0表記)。EPS 68.58円に対し、実際の配当は別途開示確認が必要。
・FCFカバレッジ:投資CF未開示によりFCFベースの配当カバレッジは評価不能。営業CF水準は配当の原資として十分性があるが、CAPEXと戦略投資の規模次第で余力は変動。
・方針見通し:財務余力(自己資本比率~61%、利払い負担軽微)から中期的な還元余地はある一方、短期は利益率回復と投資需要(EV対応、設備更新)とのバランスが鍵。
ビジネスリスク:
- 自動車生産の変動(OEM減産/モデルサイクルによる数量リスク)
- 原材料・エネルギー価格の上昇と価格転嫁ラグ
- 製品ミックス悪化(低採算製品比率上昇)
- HDD向け精密部品の構造的需要減少リスク
- 為替変動(円高転換時の収益圧迫)
- サプライチェーン混乱(地政学・災害・物流逼迫)
財務リスク:
- マージン低下に伴うROEの一段の低下
- 大規模CAPEX発生時のFCF悪化(投資CF未開示で現状把握困難)
- 賃上げ・固定費上昇による営業レバレッジ悪化
- 顧客価格改定の遅延による収益圧迫の長期化
主な懸念事項:
- 売上横ばいにもかかわらず営業利益が2桁減となった要因の持続性
- 投資CF/資本的支出の開示不足によりFCFが評価困難
- 利益率回復に向けた価格戦略・コスト構造改革の具体性
- HDD/精密部品事業の構造対応と収益多角化の進捗
重要ポイント:
- ROE 3.27%と資本効率が低下、主因は純利益率の悪化
- 流動性・財務健全性は強固(自己資本比率~61%、インタレストカバレッジ171.6倍)
- 営業CF/純利益1.69倍とキャッシュ創出の質は高い
- 売上は横ばいだがコスト上昇で営業レバレッジが悪化
- 投資CF未開示でFCFと株主還元余力の精緻評価は保留
注視すべき指標:
- 粗利益率・営業利益率の四半期推移(価格転嫁・ミックスの改善度)
- 販管費率と固定費のコントロール
- 為替(USD/JPY、EUR/JPY)感応度とヘッジ方針
- CAPEX/減価償却の差額と投資CF(FCF創出の持続性)
- 在庫回転・売上債権回転など運転資本効率
- 受注動向と主要OEMの生産計画
セクター内ポジション:
国内自動車部品(ばね・シート機構・精密部品)セクター内で、財務健全性は上位水準だが、現局面の利益率はセクター平均並み〜やや下振れ。価格転嫁とコスト最適化が進めば、同業他社(ばね・防振・シート関連)対比でのマージン回復余地はある。
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