- 売上高: 27.84億円
- 営業利益: 68百万円
- 当期純利益: 83百万円
- 1株当たり当期純利益: 17.79円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 27.84億円 | 27.76億円 | +0.3% |
| 売上原価 | 18.85億円 | - | - |
| 売上総利益 | 8.91億円 | - | - |
| 販管費 | 7.54億円 | - | - |
| 営業利益 | 68百万円 | 1.37億円 | -50.4% |
| 営業外収益 | 17百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 15百万円 | - | - |
| 経常利益 | 74百万円 | 1.39億円 | -46.8% |
| 法人税等 | 56百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 83百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 33百万円 | 80百万円 | -58.8% |
| 包括利益 | 92百万円 | 86百万円 | +7.0% |
| 減価償却費 | 1.12億円 | - | - |
| 支払利息 | 14百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 17.79円 | 43.14円 | -58.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 57.58億円 | - | - |
| 現金預金 | 22.88億円 | - | - |
| 売掛金 | 9.35億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 14.43億円 | - | - |
| 固定資産 | 28.54億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 2.62億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.83億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 1.2% |
| 粗利益率 | 32.0% |
| 流動比率 | 255.7% |
| 当座比率 | 191.6% |
| 負債資本倍率 | 0.77倍 |
| インタレストカバレッジ | 4.83倍 |
| EBITDAマージン | 6.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +0.3% |
| 営業利益前年同期比 | -50.3% |
| 経常利益前年同期比 | -46.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -58.8% |
| 包括利益前年同期比 | +7.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 2.00百万株 |
| 自己株式数 | 133千株 |
| 期中平均株式数 | 1.87百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,612.19円 |
| EBITDA | 1.80億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 30.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Leisure | 1.24億円 | 57百万円 |
| MetalProducts | 26.60億円 | 11百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 58.10億円 |
| 営業利益予想 | 2.20億円 |
| 経常利益予想 | 2.20億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.30億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 69.62円 |
| 1株当たり配当金予想 | 30.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度第2四半期(上期)におけるロブテックスの売上高は27.84億円(前年同期比+0.3%)と横ばいながら、営業利益は0.68億円(同-50.3%)と大幅減益で、営業レベルでの収益性悪化が目立ちます。粗利益率は32.0%と一定の水準を確保している一方、営業利益率は2.4%に低下し、販管費や原価上昇の吸収に課題が見られます。経常利益は0.74億円、当期純利益は0.33億円(同-58.8%)で、純利益率は1.19%にとどまっています。デュポン分析では純利益率1.19%、総資産回転率0.315回、財務レバレッジ1.81倍から算出ROEは0.68%と低水準で、資本効率の改善余地が大きい状況です。売上が微増にとどまる中で営業利益が半減しており、明確なネガティブ営業レバレッジが示唆されます。EBITDAは1.80億円、EBITDAマージンは6.5%と限定的で、価格転嫁やコスト最適化の進展が求められます。流動性は流動比率255.7%、当座比率191.6%と厚く、運転資本は35.06億円を確保しており、短期的な資金繰り耐性は高いと評価できます。負債資本倍率0.77倍、財務レバレッジ1.81倍と、資本構成は保守的で支払能力もインタレストカバレッジ4.8倍と許容範囲です。営業キャッシュフローは2.62億円と純利益0.33億円を大きく上回り(営業CF/純利益比率7.94倍)、利益のキャッシュ裏付けは良好です。棚卸資産は14.43億円と大きく、売上規模に対して在庫が厚めで、在庫効率の改善が次のキャッシュ創出のカギとなります。投資CFや現金残高等には未開示項目が含まれており、フリーキャッシュフローの精緻な把握には限界がある点は留意が必要です。年間配当は0円で、減益局面における内部留保重視のスタンスが確認されます。総じて、流動性・財務健全性は堅調な一方、収益性の低下とROEの伸び悩みが課題で、コストコントロール、在庫効率化、価格戦略の再設計が優先テーマです。短期的には粗利と販管費のバランス是正、在庫・売掛の回収強化がマージン回復とキャッシュ創出に直結します。中期的には営業レバレッジの是正(固定費の変動費化やスケール拡大)、製品ミックス高度化による粗利改善、資本効率の最適化(低収益資産の圧縮)がROE改善のドライバーとなる見通しです。データには未開示項目(0表記)が含まれるため、投資CFや配当の持続可能性評価には一定の不確実性が残る点を明記します。
ROEのデュポン分解は、純利益率1.19% × 総資産回転率0.315回 × 財務レバレッジ1.81倍 = ROE 0.68%で、主因は利益率と資産回転の低さにあります。営業利益率は2.4%(0.68億円/27.84億円)と薄く、粗利率32.0%から販管費控除後の落ち込みが大きい構図です。経常利益率は2.66%(0.74億円/27.84億円)で、営業段階の圧縮が最も収益性を押し下げています。EBITDAマージン6.5%(1.80億円/27.84億円)は製造業として控えめで、減価償却費11.18億円ではなく1.12億円(上期)を踏まえると、資産性コストの負担は一定ながら固定費の吸収不全が示唆されます。前年同期比で売上+0.3%に対し営業利益-50.3%と大きく乖離しており、実質的にネガティブな営業レバレッジが顕在化しています。粗利率は維持されているため、販管費の増加や一過性費用、または稼働率低下に伴う固定費未吸収が主要因と考えられます。インタレストカバレッジ4.8倍(営業利益/支払利息)と金利負担は現時点で可処分域ですが、営業利益の低下が続くと安全域が縮小します。総資産回転率0.315回は資産厚めのビジネス構造を示し、在庫圧縮や不要資産売却による改善余地があります。結果としてROE 0.68%は資本コストを下回る公算が高く、利益率改善と資産効率化の同時進行が必要です。
売上高は+0.3%と横ばいで、需要環境は底堅いが成長牽引力は限定的です。営業利益が-50.3%の大幅減であることから、成長よりも収益性維持が喫緊の課題です。粗利率が32.0%を維持する一方、営業利益率低下は販管費の上振れや固定費未吸収を示唆し、利益の質はやや低下しています。EPSは17.79円と黒字を確保しているものの、前年からの落ち幅は大きいとみられます。前年同期売上は約27.75億円と推定され、売上増分は約0.09億円にとどまるのに対し、営業利益は約0.69億円減少しており、限界利益の取りこぼしが目立ちます。見通しとしては、在庫最適化・価格改定・製品ミックス改善が奏功すれば粗利率の底上げと固定費吸収の改善が見込まれます。短期的な外部環境(原材料・物流費、為替)はマージンに対して不確実性要因であり、価格転嫁の進捗が成長の天井を規定します。中期では、国内工具・ファスナー市場の安定需要を背景に、ニッチ高付加価値製品の拡販が持続的成長の主軸となる可能性があります。
流動比率255.7%、当座比率191.6%と短期流動性は非常に良好です。運転資本は35.06億円で、仕入・製造リードタイムに対する十分なクッションがあります。負債資本倍率0.77倍、財務レバレッジ1.81倍と保守的なレバレッジ水準で、バランスシートの耐性は高いと評価できます。インタレストカバレッジ4.8倍から支払能力は確保されているものの、営業利益のさらなる縮小はカバレッジ低下につながるため監視が必要です。総資産88.34億円、純資産48.78億円の規模感から、追加の安全余力はある一方、資産回転率0.315回の低さは効率面の課題を示します。自己資本比率の数値は未開示項目を含むため、ここでは純資産額をもとに保守的資本構成と解釈します。
営業CFは2.62億円で、純利益0.33億円に対して7.94倍と強いキャッシュ創出を示します。減価償却費1.12億円の非現金費用寄与に加え、運転資本の変動(在庫・債権・債務)がキャッシュ面でプラスに働いた可能性があります。投資CFは未開示(0表記)であるため、正確な設備投資額は不明です。したがってフリーキャッシュフローは厳密には算定不能ですが、少なくとも営業CFがプラスである点は前向きです。EBITDA 1.80億円に対して営業CF 2.62億円は良好なキャッシュコンバージョンを示す一方、在庫水準14.43億円の高さは将来の在庫増によるキャッシュ吸収リスクも内包します。運転資本は潤沢で、回収・在庫回転の改善余地がキャッシュ創出の追加余地となります。
年間配当0円、配当性向0.0%で内部留保を優先しています。営業CFが2.62億円と安定的である一方、投資CFや実際のフリーキャッシュフローは未開示項目を含むため、キャッシュベースでの配当余力評価には限界があります。現状の利益水準(純利益0.33億円、EPS 17.79円)では、高い還元よりも収益性回復投資に資金を振り向ける局面とみられます。財務レバレッジが低く流動性も高いため、利益回復後には配当実施・再開の余地はありますが、短期的には減益影響を踏まえた慎重姿勢が継続する見込みです。
ビジネスリスク:
- 売上横ばい下での固定費未吸収によるマージン圧迫
- 原材料・物流コスト上昇の価格転嫁遅れ
- 在庫水準の高さに伴う評価損・陳腐化リスク
- 国内需要の成熟化に伴う数量成長の鈍化
- 為替変動による仕入コスト・輸出採算への影響
財務リスク:
- 営業利益低下に伴うインタレストカバレッジの低下余地
- 資産回転率の低さに起因するROEの停滞
- 在庫増加による営業CFの変動性拡大
- 投資CF未開示によるFCF見通しの不確実性
主な懸念事項:
- 営業利益率2.4%までの低下とROE 0.68%の低水準
- 売上+0.3%に対し営業利益-50.3%というネガティブ営業レバレッジの顕在化
- 在庫14.43億円の水準と回転効率の見極め
- 価格改定・製品ミックス改善の進捗可視化不足
重要ポイント:
- 収益性の急低下によりROE 0.68%と資本効率が弱含み
- 流動性は厚く、負債資本倍率0.77倍で財務耐性は高い
- 営業CFは2.62億円と利益を大幅に上回りキャッシュ創出は良好
- 在庫水準が高く、在庫回転改善がキャッシュとマージン回復の鍵
- 価格転嫁・販管費効率化・製品ミックス高度化が必須の改善レバー
注視すべき指標:
- 営業利益率とEBITDAマージン(2.4%/6.5%からの回復度合い)
- 在庫回転日数・在庫/売上高比率の改善
- 営業CF/純利益比率の持続性
- 総資産回転率(0.315回)の改善トレンド
- インタレストカバレッジ(4.8倍)の維持
- 売上総利益率(32.0%)と販管費率の動向
セクター内ポジション:
国内工具・ファスナー領域の同業と比べ、流動性・レバレッジは保守的で健全だが、営業利益率とROEは低位。資産回転の改善余地が大きく、在庫・固定費の効率化進展が相対的評価の引き上げ要因となる。
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