- 売上高: 157.94億円
- 営業利益: 1.06億円
- 当期純利益: -1.47億円
- 1株当たり当期純利益: 38.74円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 157.94億円 | 216.20億円 | -26.9% |
| 販管費 | 19.29億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.06億円 | 29百万円 | +265.5% |
| 営業外収益 | 2.95億円 | - | - |
| 営業外費用 | 2.65億円 | - | - |
| 経常利益 | 2.82億円 | 60百万円 | +370.0% |
| 法人税等 | 76百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -1.47億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.81億円 | -1.47億円 | +223.1% |
| 包括利益 | 13.11億円 | -6.00億円 | +318.5% |
| 減価償却費 | 4.34億円 | - | - |
| 支払利息 | 86百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 38.74円 | -31.48円 | +223.1% |
| 1株当たり配当金 | 35.00円 | 35.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 438.63億円 | - | - |
| 現金預金 | 103.17億円 | - | - |
| 固定資産 | 254.60億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 174.11億円 | - | - |
| 無形資産 | 2.29億円 | - | - |
| 投資有価証券 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 29.41億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 1.66億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 7,036.71円 |
| 純利益率 | 1.1% |
| 流動比率 | 220.3% |
| 当座比率 | 220.3% |
| 負債資本倍率 | 1.14倍 |
| インタレストカバレッジ | 1.23倍 |
| EBITDAマージン | 3.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -26.9% |
| 営業利益前年同期比 | +2.6% |
| 経常利益前年同期比 | +3.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -85.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.97百万株 |
| 自己株式数 | 291千株 |
| 期中平均株式数 | 4.68百万株 |
| 1株当たり純資産 | 7,036.51円 |
| EBITDA | 5.40億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 35.00円 |
| 期末配当 | 45.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Bridge | 61.04億円 | 12.10億円 |
| RealEstate | 2百万円 | 1.64億円 |
| RenewableEnergyAndOverseas | 12百万円 | -2.68億円 |
| SteelFrame | 94.12億円 | 2.30億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 340.00億円 |
| 営業利益予想 | 90百万円 |
| 経常利益予想 | 3.10億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.80億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 38.52円 |
| 1株当たり配当金予想 | 35.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
駒井ハルテック(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高157.94億円(前年比-26.9%)と大幅減収の一方、営業利益1.06億円(+260.2%)と黒字幅を拡大し、収益構造の改善が示唆されました。経常利益は2.82億円、当期純利益は1.81億円(-85.9%)と最終利益は特殊要因や金融損益・税負担の影響で伸び悩みましたが、EPSは38.74円を確保しています。デュポン分析では、純利益率1.15%、総資産回転率0.247回、財務レバレッジ1.94倍から報告ROEは0.55%と低水準で、収益性の底上げが依然課題です。EBITDAは5.40億円、EBITDAマージン3.4%と低いものの、営業利益の伸長とのギャップから固定費の圧縮や工事採算の改善が進んだ可能性があります。インタレストカバレッジは1.2倍と薄く、金利負担に対する利益バッファは限定的です。一方で営業キャッシュフローは29.41億円と純利益1.81億円を大幅に上回り、OCF/純利益比率16.25倍と極めて高く、運転資本の解放や前受金・回収の進展が示唆されます。流動比率220.3%、当座比率220.3%と流動性は厚く、運転資本は239.5億円と潤沢です。総資産638.17億円に対し純資産329.40億円で、実質的な自己資本比率は約51.6%とみられ、負債資本倍率1.14倍は許容的な水準です。投資キャッシュフローや現金残高、棚卸資産、売上原価など複数項目が不記載であるため、キャッシュフローの持続性や利益率の精緻な評価には一定の制約がある点に留意が必要です。減価償却費は4.34億円で、EBITDA(5.40億円)との差から非現金費用の比重が一定程度あることが示されます。経常利益2.82億円に対し支払利息0.86億円で、金融費用の負担は無視できない規模です。年間配当は0円、配当性向0%で、当期は内部留保重視の方針とみられます。売上のボラティリティ(-26.9%)は受注産業特有の工事進捗・案件偏重の影響が大きい可能性が高く、受注残・工事採算の推移が来期以降の収益見通しを左右します。総じて、採算は改善しつつも利益水準・金利耐性はなお脆弱で、強い営業CFがファンダメンタルの下支えとなる一方、投資・受注サイクルの情報が乏しく先行きの確度は中程度です。データの不記載項目が複数あるため、ここでの分析は利用可能な非ゼロ情報に基づく暫定評価です。
ROEは0.55%で、デュポン分解は純利益率1.15% × 総資産回転率0.247回 × 財務レバレッジ1.94倍により説明されます。純利益率は低く、原価情報が不記載のため粗利率の定量評価はできないものの、営業利益が+260.2%と改善していることからコスト圧縮や採算改善が進展した可能性が高いです。営業利益1.06億円、減価償却費4.34億円のため、EBITDAは5.40億円(マージン3.4%)と薄利構造です。インタレストカバレッジ1.2倍は、営業利益またはEBITDAに対する金利負担の重さを示し、金利上昇局面では感応度が高いとみられます。経常利益2.82億円に対する支払利息0.86億円は利息負担率約30%で、金融収支の影響が利益水準を制約しています。営業レバレッジの観点では、売上-26.9%にもかかわらず営業利益が増加しており、固定費の逓減効果や案件ミックスの改善があったと解釈できますが、継続性は受注環境に依存します。実効税率は指標上0.0%と示されていますが、法人税等76百万円の計上があるため、会計上の一時差や課税所得との差異の可能性があり、平準化した税率は別途確認が必要です。
売上高157.94億円は前年比-26.9%と大幅減収で、プロジェクト進捗の期ずれや受注構成の変化が主因と考えられます。営業利益は+260.2%と改善しており、短期的には採算管理の強化が奏功した模様です。純利益は1.81億円(-85.9%)と伸び悩み、金融費用や税負担の影響が顕在化しています。利益の質は、営業CFが29.41億円と非常に強く、会計利益を大幅に上回る点で良好ですが、運転資本の一時的な解放(前受金増、売掛回収など)が寄与している可能性があり持続性は要監視です。投資CFが不記載のため、設備投資・更新投資の水準が見えず、中期的な成長投資の動態が読みづらい状況です。建設・鋼構造物関連は受注残と工期ミックスにより四半期ブレが大きく、当社も同様の特性を有するとみられます。今後の見通しは、公共・民間の大型案件パイプライン、鋼材価格の動向、労務・外注単価の推移がカギとなります。価格転嫁力と生産性改善により、低いEBITDAマージンの底上げが可能かが注目点です。
流動資産438.63億円、流動負債199.13億円で流動比率220.3%、当座比率220.3%と短期流動性は良好です。運転資本は239.5億円と潤沢で、プロジェクト型ビジネスの資金需要に対応可能です。総資産638.17億円、負債374.97億円、純資産329.40億円から、実勢の自己資本比率は約51.6%(公表指標は不記載)と堅固です。負債資本倍率1.14倍は中立的レンジで、過度なレバレッジ依存ではありません。一方、インタレストカバレッジ1.2倍は利益クッションが薄いことを示し、金利上昇や利益変動に対する耐性は限定的です。支払利息は0.86億円と、経常利益2.82億円に対して無視できない負担です。キャッシュ残高が不記載であるため、実際の手元流動性(現金同等物)やコミットメントラインの余力は別途確認が必要です。
営業CFは29.41億円と非常に強く、純利益1.81億円に対するキャッシュコンバージョンは16.25倍です。減価償却費4.34億円を織り込むと、非現金費用だけでは説明できない運転資本の改善(売掛金回収・前受金増加・仕入債務増など)の寄与が大きいと推測されます。投資CFは不記載で、設備投資・更新投資の規模が不明なため、フリーキャッシュフローの持続性評価は制約があります(提供指標のFCFは不記載扱い)。財務CFは1.66億円のプラスで、借入や配当・自己株取得の動向は詳細不明です。運転資本が239.5億円と厚い一方、期ズレが大きい業態のため、四半期ごとのCFのボラティリティは高い点に注意が必要です。総じて今期のCF品質は良好ですが、構造的改善か一時的要因かの切り分けが重要です。
年間配当は0円、配当性向0%で、内部留保を優先する方針です。営業CFは潤沢(29.41億円)ですが、投資CF・FCFが不記載のため、キャッシュアウト(設備投資、M&A、更新投資)を踏まえた配当余力の定量評価は困難です。債務費用(支払利息0.86億円)やインタレストカバレッジ1.2倍という金利耐性を踏まえると、安定配当再開には利益水準の底上げと投資キャッシュフローの見極めが前提となります。配当方針の見通しとしては、受注残の積み上がりと営業利益率の持続的改善が確認できれば、将来的な株主還元余地は拡大し得ますが、現時点では慎重姿勢が妥当と考えられます。
ビジネスリスク:
- 受注・工期進捗の期ズレによる売上・利益のボラティリティ拡大
- 鋼材価格や外注・労務費の上昇による採算圧迫と価格転嫁リスク
- 大型案件偏重による案件集中リスク(採算悪化時の影響が大きい)
- 供給網の逼迫や工程遅延による工事原価の上振れ
- 安全衛生・品質不備発生時の損害・ペナルティリスク
財務リスク:
- インタレストカバレッジ1.2倍にみられる金利負担耐性の脆弱性
- 運転資本の増減に伴うキャッシュフローの振れ幅拡大
- 投資CF不記載により資本的支出の把握が困難で、FCFの不確実性が高い
- 債務資本倍率1.14倍でレバレッジは許容も、利益変動時の指標悪化リスク
主な懸念事項:
- 売上高-26.9%の大幅減収の継続性と受注残の厚み
- 低いEBITDAマージン(3.4%)と利益水準の底上げの可否
- 営業CFの強さが一時的か構造的かの判別(運転資本要因の検証)
- 投資計画(設備更新・能力増強)の規模と資金配分方針の不透明感
重要ポイント:
- 売上は-26.9%と落ち込む一方、営業利益は+260.2%と採算改善が進展
- ROE0.55%・EBITDAマージン3.4%で収益性は依然低位、改善の継続が課題
- 営業CF29.41億円、OCF/純利益16.25倍とCF品質は良好だが持続性は不明
- 流動比率220%超・実質自己資本比率約51.6%で財務基盤は堅実
- インタレストカバレッジ1.2倍と金利耐性は限定的、金融費用の圧力に注意
- 配当は0円で内部留保重視、将来の還元再開は利益・FCFの確認が前提
注視すべき指標:
- 受注残と新規受注高、案件ミックス(公共・民間、大型比率)
- 営業利益率・EBITDAマージンの推移とコスト構造の固定費比率
- 運転資本(売掛・前受・仕入債務)の変動と営業CFの持続性
- 支払利息・平均調達金利、インタレストカバレッジの改善度合い
- 設備投資額・投資CF、更新投資と成長投資の内訳
- 鋼材価格・外注単価の市況と価格転嫁の進捗
セクター内ポジション:
同業の鋼構造・建設エンジ企業と比し、流動性と自己資本の厚みは相対的に堅実だが、利益率・ROEは低位で、金利耐性も限定的。短期的に採算改善の兆しはあるが、中期的な優位性確立には継続的な原価改善と投資規律の可視化が必要。
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