- 売上高: 3,171.88億円
- 営業利益: 117.50億円
- 当期純利益: 212.00億円
- 1株当たり当期純利益: 228.79円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 3,171.88億円 | 3,525.93億円 | -10.0% |
| 売上原価 | 3,045.00億円 | - | - |
| 売上総利益 | 480.92億円 | - | - |
| 販管費 | 266.20億円 | - | - |
| 営業利益 | 117.50億円 | 214.71億円 | -45.3% |
| 営業外収益 | 74.26億円 | - | - |
| 営業外費用 | 19.04億円 | - | - |
| 経常利益 | 156.12億円 | 269.93億円 | -42.2% |
| 法人税等 | 82.18億円 | - | - |
| 当期純利益 | 212.00億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 136.25億円 | 205.20億円 | -33.6% |
| 包括利益 | 100.34億円 | 271.90億円 | -63.1% |
| 減価償却費 | 128.56億円 | - | - |
| 支払利息 | 4.58億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 228.79円 | 344.65円 | -33.6% |
| 1株当たり配当金 | 150.00円 | 150.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 3,670.39億円 | - | - |
| 現金預金 | 435.77億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 545.39億円 | - | - |
| 固定資産 | 3,064.97億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 2,086.36億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -30.54億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -158.25億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 4.3% |
| 粗利益率 | 15.2% |
| 流動比率 | 182.0% |
| 当座比率 | 155.0% |
| 負債資本倍率 | 0.62倍 |
| インタレストカバレッジ | 25.66倍 |
| EBITDAマージン | 7.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -10.0% |
| 営業利益前年同期比 | -45.3% |
| 経常利益前年同期比 | -42.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -33.6% |
| 包括利益前年同期比 | -63.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 61.99百万株 |
| 自己株式数 | 2.43百万株 |
| 期中平均株式数 | 59.55百万株 |
| 1株当たり純資産 | 7,001.82円 |
| EBITDA | 246.06億円 |
| セグメント | 売上高 |
|---|
| EcologyAndRecycle | 467.73億円 |
| ElectronicMaterials | 29.58億円 |
| HeatTreat | 1百万円 |
| Metalworking | 35百万円 |
| Refinery | 52.19億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 6,960.00億円 |
| 営業利益予想 | 285.00億円 |
| 経常利益予想 | 430.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 310.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 520.54円 |
| 1株当たり配当金予想 | 183.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
DOWAホールディングス(5714)の2026年度第2四半期連結は、売上高317,188百万円で前年比-10.0%、営業利益11,750百万円で-45.3%、当期純利益13,625百万円で-33.6%と、数量・価格環境の逆風およびスプレッド悪化を示唆する減益決算となりました。粗利益率は15.2%と前年より低下したとみられ、営業利益率は3.7%(=11,750/317,188)に縮小しています。デュポン分析では純利益率4.30%、総資産回転率0.465回、財務レバレッジ1.64倍からROEは3.27%と低位で、収益性の低下が自己資本効率を押し下げています。ROAは約2.0%(=13,625/682,255)と、同社の資産規模に対して収益創出力が抑制されています。EBITDAは24,606百万円、EBITDAマージンは7.8%で、減価償却費12,856百万円を踏まえると固定費吸収の鈍化が見て取れます。営業CFは-3,054百万円とマイナスで、営業CF/純利益は-0.22と利益のキャッシュ化が進んでいない点が課題です。流動資産367,039百万円、流動負債201,658百万円から流動比率182%、当座比率155%と短期流動性は堅調です。総資産682,255百万円、負債合計257,501百万円、純資産417,050百万円で負債資本倍率は0.62倍、財務健全性は総じて良好です。支払利息458百万円に対しインタレストカバレッジ25.7倍と、金利負担能力は高い水準です。法人税等は8,218百万円で、簡便的に純利益と合算した税前利益近似21,843百万円(=13,625+8,218)対比の実効税負担率は約37.6%と推計されます(参考値)。棚卸資産は54,539百万円で売上高対比約17.2%に相当し、在庫水準のコントロールが収益性とキャッシュ創出に与える影響が大きい状況です。配当は年0.00円、配当性向0.0%で、減益局面における内部留保重視の方針が示唆されます(FCFデータ未記載のためカバレッジ評価は限定的)。マクロでは非鉄金属価格、為替(円安/円高)、エネルギーコスト、硫酸など副産物価格、リサイクルスプレッドなどの外部要因が大きく、売上減速と利益率低下はこれらの逆風の影響を示す可能性があります。総じて、収益性は短期的に圧迫されつつも、流動性とバランスシートは堅調で耐性は高いと評価します。今後は営業CFの黒字化、在庫の適正化、スプレッド回復、価格転嫁進展が主要な改善ドライバーとなります。なお、投資CF・現金同等物・自己資本比率・株式数等に未記載項目があり、FCFや1株指標の精緻な分析には制約がある点に留意が必要です。投資判断の提示は行いませんが、短期はキャッシュ創出の回復、通期はスプレッド・金属市況・為替の方向性がカギとなります。
ROE分解(デュポン): 純利益率4.30% × 総資産回転率0.465回 × 財務レバレッジ1.64倍 = ROE3.27%。低下の主因は利益率の悪化(売上総利益率15.2%、営業利益率3.7%、EBITDAマージン7.8%)で、資産効率・レバレッジの寄与は限定的。利益率の質: 減価償却費12,856百万円を考慮したEBITDA対比で営業利益へのブリッジが薄く、固定費吸収の弱さやスプレッド低下が示唆されます。営業外では支払利息458百万円と軽微、経常利益15,612百万円は営業外収支が若干の下支え。営業レバレッジ: 売上-10.0%に対し営業利益-45.3%と弾性的な利益悪化から、固定費比率の高さや価格下落に伴う限界利益率の低下が示唆されます。ROAは約2.0%で、資産厚い事業ポートフォリオ(製錬・リサイクル・材料等)に対して収益性が低めに推移。
売上持続可能性: 半期売上317,188百万円(-10.0%)は数量軟化または金属価格下落の影響が濃く、下期の市況反発がなければ通期の増収はハードル高め。利益の質: 営業利益率3.7%・純利益率4.30%と圧縮、営業CFがマイナスでキャッシュ面の裏付けが弱い。見通し: スプレッド(TC/RC、副産物価格、リサイクルプレミアム)の回復、製品ミックス改善、価格転嫁、円相場の動向が鍵。短期は在庫調整・金属価格の底打ちが進めば下期モメンタム改善余地。中期は高付加価値材料・リサイクル拡大、コスト最適化が持続成長ドライバー。
流動性: 流動資産367,039百万円、流動負債201,658百万円で流動比率182%、当座比率155%と良好。運転資本165,381百万円で短期の資金繰り余力は高い。支払能力: 負債合計257,501百万円、インタレストカバレッジ25.7倍と利払い負担は軽微。資本構成: 純資産417,050百万円、負債資本倍率0.62倍、財務レバレッジ1.64倍と保守的。自己資本比率は未記載(0.0%は不記載の意味)だが、資産/純資産から見ておおむね61%台と推計可能(参考: 417,050/682,255)。
利益の質: 営業CF-3,054百万円に対し純利益13,625百万円で営業CF/純利益-0.22と、期中の運転資本増や在庫・市況要因によるキャッシュ化遅延が示唆されます。FCF分析: 投資CFが未記載(0は不記載)であるため厳密なFCF算出は不可。EBITDA24,606百万円からみれば、通常水準の維持投資を差し引いても本来は正のFCFが望ましいが、当期は運転資本の目減りが押し下げ要因。運転資本: 期末ベースで運転資本165,381百万円、棚卸資産54,539百万円(売上比17.2%)。在庫回転や売掛・買掛の回転情報が未記載のため、回転効率の定量評価は限定的。
配当は年0.00円、配当性向0.0%。今期は減益と営業CFマイナスを踏まえ内部留保優先の姿勢。FCFカバレッジは未算定(投資CF未記載)だが、現時点のキャッシュ創出力は弱含み。中期的には、スプレッド回復と営業CFの黒字回復が確認されれば、再度の株主還元余力が生じる可能性。配当方針の明示が必要で、利益連動型か安定配当志向かにより持続可能性の評価は変動。
ビジネスリスク:
- 非鉄金属価格(銅・亜鉛など)および副産物価格(硫酸等)の変動
- 製錬・リサイクルの処理条件(TC/RC、スプレッド)悪化
- 需要サイクル(自動車、電子部品、半導体、建設)変動による数量影響
- 為替(USD/JPY)変動による収益・評価影響
- エネルギー価格上昇によるコストプッシュ
- 環境規制・ESG対応コストの増加
- 新規設備投資の立上げリスクと操業度変動
財務リスク:
- 営業CFのマイナス継続によるキャッシュ創出力の低下
- 在庫水準の上振れによる運転資本拘束・評価損リスク
- 金利上昇時の調達コスト上昇(現状の利払い能力は高いが将来リスク)
- 大規模投資実行時のレバレッジ上昇リスク(投資CF未記載で現状把握は限定的)
主な懸念事項:
- 売上-10.0%に対して営業利益-45.3%と営業レバレッジ高く、収益感応度が大きい
- 営業CF/純利益-0.22と利益のキャッシュ化が弱い
- FCF・投資計画の開示不足により資本配分の可視性が限定的
重要ポイント:
- 利益率低下がROEを3.27%に抑制、短期の収益力回復が最優先課題
- 流動性・バランスシートは健全で耐性は高い(流動比率182%、D/E0.62倍)
- 営業CFがマイナスで、在庫・運転資本の正常化がカタリスト
- 市況(LME価格、TC/RC、為替)と価格転嫁の進展が通期の鍵
注視すべき指標:
- 営業CFおよび運転資本回転(在庫・売掛・買掛の推移)
- スプレッド指標(TC/RC、副産物価格、リサイクルマージン)
- EBITDAマージンと営業利益率の回復度合い
- 為替感応度(USD/JPY)とヘッジ方針
- 資本支出(投資CF)と成長投資のリターン
- 純利益率とROEの四半期トレンド
セクター内ポジション:
同業国内非鉄・素材各社と比較して財務健全性は良好だが、今期は市況逆風の影響を相応に受けており、短期の収益モメンタムはセクター平均並みかやや弱め。中期的には高付加価値材料・リサイクル領域の拡大により、スプレッド回復局面での相対的な改善余地は確保。
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