- 売上高: 8.59億円
- 営業利益: 2.64億円
- 当期純利益: 1.84億円
- 1株当たり当期純利益: 58.57円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 8.59億円 | 8.12億円 | +5.8% |
| 売上原価 | 2.86億円 | - | - |
| 売上総利益 | 5.26億円 | - | - |
| 販管費 | 3.12億円 | - | - |
| 営業利益 | 2.64億円 | 2.13億円 | +23.9% |
| 営業外収益 | 56万円 | - | - |
| 営業外費用 | 22万円 | - | - |
| 経常利益 | 2.65億円 | 2.13億円 | +24.4% |
| 法人税等 | 65百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 1.84億円 | 1.48億円 | +24.3% |
| 減価償却費 | 8百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 58.57円 | 41.50円 | +41.1% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 58.39円 | 41.33円 | +41.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 11.31億円 | - | - |
| 現金預金 | 8.74億円 | - | - |
| 固定資産 | 98百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 32百万円 | - | - |
| 無形資産 | 0円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 4.45億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 6百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 21.4% |
| 粗利益率 | 61.2% |
| 流動比率 | 430.7% |
| 当座比率 | 430.7% |
| 負債資本倍率 | 0.23倍 |
| EBITDAマージン | 31.7% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +5.8% |
| 営業利益前年同期比 | +24.1% |
| 経常利益前年同期比 | +24.1% |
| 当期純利益前年同期比 | +24.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.58百万株 |
| 自己株式数 | 423千株 |
| 期中平均株式数 | 3.16百万株 |
| 1株当たり純資産 | 358.28円 |
| EBITDA | 2.72億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 20.00億円 |
| 営業利益予想 | 5.80億円 |
| 経常利益予想 | 5.80億円 |
| 当期純利益予想 | 4.02億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 127.51円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
アウトルックコンサルティング(単体、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高8.59億円(前年同期比+5.8%)、営業利益2.64億円(+24.1%)、当期純利益1.84億円(+24.6%)と、トップラインの伸びを上回る利益成長で着地しました。粗利益率は61.2%と高水準を維持し、営業利益率は30.7%(=2.64億円/8.59億円)へ改善、EBITDAマージンも31.7%と強固です。営業キャッシュフローは4.45億円と純利益の2.42倍に達し、利益のキャッシュ化は極めて良好です。貸借対照表は総資産18.32億円、自己資本11.31億円、負債2.63億円で、負債資本倍率0.23倍、流動比率430.7%と堅固な財務体質を示します。デュポン分解では、純利益率21.42%、総資産回転率0.469回、財務レバレッジ1.62倍からROEは16.27%と二桁半ばを確保しています。売上成長率は一桁台ながら、営業利益が二桁台半ばの伸びを示したことから、固定費の伸び抑制を伴う正の営業レバレッジが発現しています。実効税率は約24.7%(=6,549.1万円/2.65億円)で、税負担も平常域に見えます。インタレストカバレッジは「0.0倍」と表示されていますが、支払利息が0円であるため実質的な負債コストは極小と解釈できます。投資CFおよび期末現金等が「0円」と表示されていますが、これは不記載項目を示す可能性が高く、実際のゼロを意味しない点に留意が必要です。棚卸資産は0円で、ソフトウェア/コンサル主体のモデルと整合的です。配当は無配(配当性向0%)で内部留保を優先しており、成長投資や運転資本の積み増しに資金を回しているとみられます。FCFは「0円」と表示されていますが、投資CFが不記載のためFCF実態は把握不能です。総じて、資産ライトで高利益率・高ROE・強力な営業CFという高品質な収益・CFプロファイルが確認でき、財務安全性も高い点が評価されます。一方、売上成長は5.8%と足元モデレートで、今後の成長ドライバー(新規導入、アップセル、リカーリング比率の上昇)の可視性が重要です。平均単価/ミックス改善や販管費効率化による営業レバレッジの持続性、案件偏重や顧客集中の有無も確認ポイントです。株式数、現金残高、投資CF、自己資本比率の表示などに不記載項目が見られるため、詳細な株主資本コストやFCFの厳密推計には追加開示が必要です。現時点のデータが示す範囲では、同社は高収益・低レバレッジ・潤沢な運転資本の健全な財務特性を備え、利益の質と持続性が相対的に高いと評価できます。
ROE分解: ROE=16.27% = 純利益率21.42% × 総資産回転率0.469回 × 財務レバレッジ1.62倍。粗利率61.2%、営業利益率30.7%、経常利益率30.9%(=2.65億円/8.59億円)、純利益率21.4%(=1.84億円/8.59億円)。高い粗利と販管費効率により二桁半ばのROEを確保。
利益率の質: EBITDA 2.72億円、EBITDAマージン31.7%。減価償却費は8.38百万円と軽微で、キャッシュ創出力の高さを裏付け。税負担は約24.7%と標準的。支払利息ゼロで金融費用負担も限定的。
営業レバレッジ: 売上+5.8%に対し営業利益+24.1%と強い正のレバレッジを確認。前年同期推計OP約2.13億円→今期2.64億円へ増加。固定費コントロールとミックス改善が示唆される。四半期特有の季節性・プロジェクト進捗の影響に留意。
売上持続可能性: 売上8.59億円(+5.8%)は安定成長域。ストック/リカーリング収益の比率が高い場合は持続性が高いが、内訳未開示のため検証不可。新規導入・アップセル・既存更新の継続が鍵。
利益の質: 営業利益率30.7%・純利益率21.4%・OCF/純利益2.42倍と質は高い。減価償却・金利負担が小さく、実力ベースの収益性が反映されやすい構造。
見通し: 短期は販管費効率化が寄与しやすく、二桁の利益成長が続く余地。中期は成長率加速に向け、案件パイプライン、パートナー販売、SaaS化(若しくは保守/サブスク比率上昇)の進展がカギ。顧客集中・大型更改の期ズレには注意。
流動性: 流動資産11.31億円、流動負債2.63億円で流動比率430.7%、当座比率430.7%。運転資本8.69億円と潤沢で短期支払い余力は非常に高い。
支払能力: 負債資本倍率0.23倍、支払利息0円で実質無借金に近い。インタレストカバレッジは表示0.0倍だが、実態として金利負担は軽微。財務リスクは低位。
資本構成: 総資産18.32億円、純資産11.31億円(自己資本比率の表示は不記載の可能性)。レバレッジ1.62倍と健全。追加成長投資や不測時のバッファも確保。
利益の質: 営業CF4.45億円は純利益1.84億円の2.42倍で、利益の現金裏付けが強い。売上債権回収や前受金の動きが良好である可能性。
FCF分析: 投資CFが0円と表示されており不記載の可能性が高く、厳密なFCFは算出不能。一般的にはFCF≈営業CF−設備投資だが、当期の設備投資/無形資産投資情報が欠落。暫定的に『FCF実態は不明』と評価。
運転資本: 在庫0円と資産ライト。運転資本8.69億円と潤沢で、成長に伴う売上債権の増加吸収余力が高い。債権回転日数等は未開示でモニタリングが必要。
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0%。内部留保優先の方針と整合的で、成長投資・人材投資に資金を回す局面と推察。
FCFカバレッジ: FCFが不明(投資CF不記載の可能性)につき、配当のFCFカバレッジは評価不能。ただし営業CFは4.45億円と十分で、将来的な還元余力は高いと見られる。
配当方針見通し: 無借金・高ROE・高OCFの組み合わせから、成長投資優先→収益規模拡大後に還元強化へ移行する選択肢。まずは内部留保蓄積と投資機会の消化が先行する公算。
ビジネスリスク:
- 顧客集中・大型案件偏重による四半期変動
- 新規導入の遅延や更新失注による売上成長の減速
- 人材獲得・定着(コンサル/開発人員)の逼迫とコスト上昇
- 競争激化(大手SI/外資ソフトとの価格・機能競争)
- 製品ロードマップ/技術更新の遅れによる優位性低下
- マクロ減速によるIT投資抑制と受注の後ろ倒し
財務リスク:
- 売上債権の増加に伴う回収リスク(DSO上昇)
- サブスク・保守収益の会計認識タイミングによる利益の変動
- 株式報酬・人件費の上昇によるマージン圧迫
- 投資CF不開示によるFCF可視性の低下
主な懸念事項:
- 投資CF・現金残高・自己資本比率などの不記載項目によりFCFと資本政策の精緻評価が困難
- 売上成長率が+5.8%とモデレートで、成長加速のドライバー確認が必要
- 営業レバレッジの持続性(費用先行や採用加速局面での逆回転)
重要ポイント:
- 高粗利・高EBITDAマージン・二桁半ばROEで収益性は良好
- 営業CF/純利益2.42倍とキャッシュ創出力が強い
- 実質無借金・流動比率430%超で財務健全性は高い
- 売上成長は一桁台、営業レバレッジにより利益成長が上振れ
- 投資CF・現金残高などが不記載でFCFの把握に制約
注視すべき指標:
- 受注残・サブスク/保守のARRおよび解約率
- 平均単価・プロダクトミックス、粗利率の推移
- 人員数・稼働率・人件費インフレと採算
- 売上債権回転日数(DSO)と前受金の動向
- 設備/無形資産投資額と資本化方針(投資CF)
- 顧客集中度(上位10社売上比率)
セクター内ポジション:
国内ソフトウェア/コンサル同業比で、資産ライト・高粗利・高営業利益率・低レバレッジという品質の高いプロファイル。成長率は中位、キャッシュ創出は上位、財務安全性は上位。
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