- 売上高: 10.80億円
- 営業利益: -20百万円
- 当期純利益: -8百万円
- 1株当たり当期純利益: -12.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 10.80億円 | 12.08億円 | -10.6% |
| 売上原価 | 9.74億円 | - | - |
| 売上総利益 | 2.34億円 | - | - |
| 販管費 | 2.06億円 | - | - |
| 営業利益 | -20百万円 | 28百万円 | -171.4% |
| 営業外収益 | 3百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 4百万円 | - | - |
| 経常利益 | -11百万円 | 27百万円 | -140.7% |
| 法人税等 | 11百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -8百万円 | 20百万円 | -140.0% |
| 支払利息 | 3百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -12.35円 | 28.54円 | -143.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 26.22億円 | - | - |
| 現金預金 | 2.54億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 14.94億円 | - | - |
| 固定資産 | 36.25億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 34.68億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 4,581.63円 |
| 純利益率 | -0.7% |
| 粗利益率 | 21.7% |
| 流動比率 | 103.2% |
| 当座比率 | 44.4% |
| 負債資本倍率 | 0.92倍 |
| インタレストカバレッジ | -7.05倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -10.5% |
| 営業利益前年同期比 | -87.6% |
| 経常利益前年同期比 | +19.9% |
| 当期純利益前年同期比 | +28.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 832千株 |
| 自己株式数 | 124千株 |
| 期中平均株式数 | 708千株 |
| 1株当たり純資産 | 4,580.27円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 37.50円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 45.04億円 |
| 営業利益予想 | 49百万円 |
| 経常利益予想 | 56百万円 |
| 当期純利益予想 | 30百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 42.40円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
新東株式会社(53800)の2026年度Q1(単体、JGAAP)決算は、売上高1,080百万円(前年同期比-10.5%)と需要軟化の影響が表れ、営業損失20百万円、経常損失11百万円、当期純損失8百万円と赤字転落(もしくは赤字拡大)となりました。売上総利益は234百万円で粗利率は21.7%と一定の採算を維持する一方、売上減少に対し固定費の吸収が進まず営業損失に至っており、営業レバレッジの負の効果が顕著です。営業利益率は-1.9%(= -20/1,080)で、経常利益率は-1.0%、純利益率は-0.74%と損失幅は相対的に小さいものの、収益性のモメンタムは弱い状況です。デュポン分析では、総資産回転率0.171回、財務レバレッジ1.95倍、純利益率-0.74%の結果、ROEは-0.25%と低位で、資本効率は短期的に毀損しています。総資産6,328百万円に対し純資産3,241百万円で実質自己資本比率は約51.2%と見られ(開示上の0.0%は不記載扱い)、負債資本倍率0.92倍からも資本構成は保守的です。流動比率103.2%、当座比率44.4%と、短期の支払能力は閾値近辺で、在庫負担が厚い資産構成が流動性を圧迫しています。棚卸資産は1,494百万円と大きく、四半期売上原価973.9百万円に対する在庫回転日数は概算で約138日と高めで、需要の鈍化と在庫調整の遅れが示唆されます。支払利息は2.84百万円で、営業損失下のインタレストカバレッジは-7.0倍と低下しており、損益面の脆弱性が金融費用耐性を下押ししています。一方で純資産水準が厚く、債務超過やレバレッジ過多の懸念は限定的です。税金等10.6百万円が発生している一方、純損失計上であり、住民税・均等割等の影響や一時差異の可能性が考えられます。キャッシュフロー計算書や減価償却費は不記載(0表示)で、EBITDAやFCFの精緻な評価は不可である点は重要な制約です。配当は年0円で、赤字局面とFCFの把握困難さを踏まえると保守的な資本配分と整合的です。総じて、需要軟化と在庫負担の高まりに伴う営業レバレッジ悪化が収益圧迫の主因で、短期の流動性は在庫依存度の高さがボトルネックです。今後は在庫圧縮と固定費の弾力化、販売価格の適正化により粗利の防衛と稼働率の改善が鍵となります。データは単体・単四半期であり季節性や一時要因の影響を受けやすく、キャッシュフロー項目の不記載が多い点を前提に、存在する非ゼロの数値を用いた分析に限定しています。定量面ではROE・マージン・回転率がそろって弱含みで、今期の回復には売上の底打ちと在庫循環の正常化が必要です。
ROE分解: ROE -0.25% = 純利益率 -0.74% × 総資産回転率 0.171回 × 財務レバレッジ 1.95倍。純利益率のマイナスが主要因で、資産回転率の低さも寄与。
利益率の質: 粗利率21.7%(234/1,080)は一定だが、営業利益率-1.9%、経常利益率-1.0%、純利益率-0.74%と下流にいくほど損失縮小。販管費の硬直性・固定費負担が課題。利払い2.84百万円は小さいが、損失下では重い。
営業レバレッジ: 売上-10.5%の一方で営業利益が▲20百万円まで悪化(前年からの減少率-87.6%)。売上の減少に対して費用調整弾力が不足。固定費逓減や稼働率改善が必要。インタレストカバレッジは-7.0倍で、収益反転前の耐性は低い。
売上持続可能性: Q1売上1,080百万円(-10.5%)は需要鈍化を示唆。在庫水準の高さ(在庫回転日数約138日)から、短期の販売は在庫圧縮優先となり値引き圧力も想定される。
利益の質: 粗利率は維持される一方、営業赤字は固定費の吸収不足による。価格転嫁とミックス改善が利益反転の鍵。税金費用が発生しており、実効税率の単純比較は困難。
見通し: 需要ボトム付近での在庫是正と固定費のコントロールが進めばマージンは回復余地。短期は売上回復の不確実性が高く、四半期変動も大きい見込み。
流動性: 流動比率103.2%(2,621.8/2,540.0)、当座比率44.4%と在庫依存の資金繰り。運転資本81.8百万円でクッションは薄い。支払サイト短縮や在庫圧縮が重要。
支払能力: 負債資本倍率0.92倍、実質自己資本比率約51.2%(=3,241/6,328)で長期的なソルベンシーは良好。利払いは少額だが損失環境下で負担感は高い。
資本構成: 総資産6,328百万円、純資産3,241百万円、負債2,977百万円。レバレッジは抑制的で、財務安全性は相対的に高い。
利益の質: 営業CF対純利益比は0.00(CF項目不記載のため参考値)。減価償却費0の開示は不記載扱いであり、EBITDAや実質的なキャッシュ創出力の評価は不可。
FCF分析: 投資CF・営業CFとも不記載のためFCFは評価不能(0表示)。運転資本構成からは在庫削減により短期的にキャッシュ創出の余地はある一方、売上低下局面での値引き等に伴う粗利圧迫のリスクも。
運転資本: 棚卸資産1,494百万円、在庫回転日数約138日(=在庫/四半期売上原価×90日)。流動負債2,540百万円に対して在庫の現金化が資金繰りの鍵。
配当性向評価: 当期純損失のため理論上の配当性向は算定不可。年間配当0円は損益と整合的。
FCFカバレッジ: FCF不明(0表示)につきカバレッジ評価は不可。キャッシュ創出の可視性が低い局面での増配余地は限定的。
配当方針見通し: 短期は内部留保の積み増しと財務安定を優先する保守的姿勢が想定され、黒字転換・FCF安定化まで無配または低配継続の可能性。
ビジネスリスク:
- 需要鈍化や顧客産業の減速に伴う売上ボラティリティ
- 在庫水準の高止まりに伴う値引き・評価損リスク
- 固定費の硬直性による営業レバレッジ悪化
- 原材料・エネルギー価格の変動と価格転嫁遅延
- 製品ミックス悪化による粗利率低下
財務リスク:
- インタレストカバレッジの低下(-7.0倍)
- 当座比率の低さ(44.4%)による短期資金繰り圧迫
- 税金費用発生下での損失計上に伴うキャッシュアウト可能性
- キャッシュフロー情報不透明に伴うFCF管理の難易度
主な懸念事項:
- 在庫回転日数の長期化(約138日)
- 売上-10.5%に対する費用調整の遅れ
- キャッシュフロー開示の欠落により資金創出力の把握が困難
重要ポイント:
- 売上-10.5%で営業赤字転落、営業レバレッジの負の影響が顕著
- 粗利率21.7%は維持も在庫負担が流動性とマージンの重石
- ROE-0.25%、総資産回転率0.171回と資本効率は低下
- 実質自己資本比率約51%でソルベンシーは良好
- キャッシュフロー情報の欠落によりFCF評価は保留
注視すべき指標:
- 在庫回転日数と棚卸資産残高のトレンド
- 売上総利益率と販売価格・ミックスの推移
- 営業利益率と固定費率の改善度
- 受注・稼働率の先行指標
- インタレストカバレッジと金融費用の動向
セクター内ポジション:
同業の中でも財務安全性(低レバレッジ)は強みだが、短期の収益性・回転率は相対的に劣後。需給調整(在庫是正)と固定費逓減の進捗が相対評価の鍵。
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