- 売上高: 142.58億円
- 営業利益: 57.81億円
- 当期純利益: 33.85億円
- 1株当たり当期純利益: 175.06円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 142.58億円 | 127.36億円 | +12.0% |
| 売上原価 | 41.21億円 | - | - |
| 売上総利益 | 86.15億円 | - | - |
| 販管費 | 39.50億円 | - | - |
| 営業利益 | 57.81億円 | 46.65億円 | +23.9% |
| 営業外収益 | 3.47億円 | - | - |
| 営業外費用 | 29百万円 | - | - |
| 経常利益 | 57.80億円 | 49.83億円 | +16.0% |
| 法人税等 | 15.95億円 | - | - |
| 当期純利益 | 33.85億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 43.60億円 | 33.85億円 | +28.8% |
| 包括利益 | 33.65億円 | 52.37億円 | -35.7% |
| 減価償却費 | 4.00億円 | - | - |
| 支払利息 | 2百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 175.06円 | 133.72円 | +30.9% |
| 1株当たり配当金 | 37.00円 | 37.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 402.23億円 | - | - |
| 現金預金 | 260.46億円 | - | - |
| 売掛金 | 83.24億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 14.96億円 | - | - |
| 固定資産 | 146.17億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 46.27億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -15.28億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 30.6% |
| 粗利益率 | 60.4% |
| 流動比率 | 633.7% |
| 当座比率 | 610.2% |
| 負債資本倍率 | 0.14倍 |
| インタレストカバレッジ | 2890.50倍 |
| EBITDAマージン | 43.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +12.0% |
| 営業利益前年同期比 | +23.9% |
| 経常利益前年同期比 | +16.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +28.8% |
| 包括利益前年同期比 | -35.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 26.53百万株 |
| 自己株式数 | 1.68百万株 |
| 期中平均株式数 | 24.91百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,007.17円 |
| EBITDA | 61.81億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 37.00円 |
| 期末配当 | 39.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Chemical | 125.01億円 | 59.72億円 |
| Equipment | 17.57億円 | 2.95億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 285.00億円 |
| 営業利益予想 | 107.00億円 |
| 経常利益予想 | 108.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 74.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 297.45円 |
| 1株当たり配当金予想 | 41.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社JCUの2026年度第2四半期(連結、JGAAP)実績は、売上高142.6億円(前年同期比+12.0%)、営業利益57.8億円(同+23.9%)、当期純利益43.6億円(同+28.8%)と、数量・ミックス改善および価格設定力の維持により増収増益を達成した。粗利率は60.4%と高水準で、営業利益率は40.6%(=57.81/142.58)に達し、コスト吸収と固定費効率化が寄与したとみられる。デュポン分析では、純利益率30.58%、総資産回転率0.259回、財務レバレッジ1.10倍の積でROEは8.74%となり、収益性の高さがROEの主因である一方、回転率の低さがROEの上振れを抑制している。営業キャッシュフローは46.27億円で純利益に対するキャッシュ創出力(営業CF/純利益)は1.06倍と、利益のキャッシュ裏付けは概ね良好である。流動資産402.23億円、流動負債63.47億円により流動比率633.7%、当座比率610.2%と極めて健全な短期流動性を示す。自己資本(純資産)498.72億円、総資産550.25億円からレバレッジは1.10倍、負債資本倍率0.14倍と保守的な資本構成で、金利負担は極小(支払利息0.02億円、インタレストカバレッジ約2,890倍)。実効税率は当社試算で約27.6%(=法人税等15.95億円/税引前利益約57.8億円)と標準水準。投資CFは0円、現金同等物0円など一部項目は未開示/0表記であるため、FCFやネットキャッシュの厳密評価は制約がある。財務CFは-15.28億円で、配当や自己株式取得、借入返済などの株主・債権者向けキャッシュアウトが示唆される。棚卸資産は14.96億円と売上規模に対して軽量で、在庫効率は高いと見られる。売上成長率+12.0%に対して営業利益成長+23.9%と、営業レバレッジがポジティブに作用している。EBITDAは61.81億円、EBITDAマージン43.4%と堅調で、非現金費用(減価償却4.0億円)の負担は軽い。設備投資額・減価償却の関係や研究開発費の開示がないため、中長期の成長投資ペースと維持更新負担の精緻評価は今後の開示待ちとなる。配当情報は0表記であり未開示の可能性があるため、配当性向・FCFカバレッジの定量評価は留保するが、利益水準と低レバレッジは持続可能な株主還元余力を示唆する。総じて、収益性・流動性・財務健全性は強固で、ROEは回転率の改善余地を残す構図。データの一部が未開示(0表記)である点を前提に、実在の非ゼロデータと自社試算を用いて評価した。
ROEの分解: ROE 8.74% = 純利益率30.58% × 総資産回転率0.259回 × 財務レバレッジ1.10倍。主因は高い利益率で、回転率は抑制要因。営業利益率は40.6%、粗利率60.4%から販管費率は約19.8%と算定され、固定費の抑制と価格転嫁が寄与。EBITDAマージン43.4%(EBITDA 61.81億円)は同業化学×装置材料の中でも高位。実効税率は当方試算で約27.6%で、税負担は標準的。営業レバレッジ: 売上+12.0%に対し営業利益+23.9%と利益の伸びが上回り、限界利益率の高さと固定費の希釈が示唆される。利益率の質: 支払利息は0.02億円と極小、経常利益と営業利益が同水準(57.8億円)で金融損益や持分法の影響は軽微。減価償却4.0億円に対し営業利益57.8億円と、非現金費用依存が小さく、コアの稼ぐ力が強い。
売上持続性: 上期売上142.6億円(+12.0%)は、エレクトロニクス・自動車向け表面処理薬品の需要底堅さと見られる。地域・セグメントの内訳は未開示だが、在庫14.96億円の低水準は需要の実需ベース消化を示唆。利益の質: 営業利益+23.9%、純利益+28.8%と利益成長が売上を上回り、価格・ミックス改善が効いている。見通し: 半導体・車載向けの設備投資サイクルや高密度基板化の進展は中期的な追い風。一方、為替と原材料(銅・貴金属・薬品原料)価格はボラティリティ要因。ガイダンス未開示につき通期の精緻見通しは困難だが、上期時点の利益進捗は強い。設備投資や受注残の情報がないため、来期以降の供給能力増強計画は確認が必要。
流動性: 流動資産402.23億円、流動負債63.47億円で流動比率633.7%、当座比率610.2%と極めて良好。運転資本は338.76億円と潤沢。支払能力: 負債合計70.28億円に対し純資産498.72億円、負債資本倍率0.14倍。金利負担0.02億円、インタレストカバレッジ約2,890倍で実質無借金に近い低リスク。資本構成: 総資産550.25億円、純資産比率は実質90%超と推定(自己資本比率の0%表記は未開示/定義差の可能性)。レバレッジ1.10倍と保守的。金融耐性は高い。
利益の質: 営業CF/純利益=1.06倍(46.27億円/43.60億円)で利益のキャッシュ裏付けは良好。税・利息支払負担は軽微。FCF分析: 投資CFが0表記につきFCFは未算定(0表記=未開示の可能性)。減価償却4.0億円に鑑み、維持投資は大きくないと推測されるが、成長投資の有無は不明。運転資本: 棚卸資産14.96億円は売上に対して軽量で、在庫回転の健全性を示唆。売上高の伸びにもかかわらず営業CFが純利益を上回る点は、回収・支払条件の安定が背景とみられる。財務CF-15.28億円は株主還元または借入返済の可能性を示唆。
配当情報は0表記で未開示の可能性があるため、配当性向・FCFカバレッジの厳密評価は留保。一般論として、純利益43.6億円、営業CF46.27億円、低レバレッジ(負債資本倍率0.14倍)という前提は、安定配当または累進的な株主還元に耐える余地を示す。投資CFが未開示であるため、今後の大型投資局面ではフリーキャッシュフローの変動に留意。配当方針の開示(連結配当性向目標、有利子負債許容レンジ、自己株式活用方針)の確認が必要。
ビジネスリスク:
- エンドマーケット(半導体・車載・スマホ)のサイクル変動による需要減速
- 原材料価格(銅・貴金属・化学原料)の高騰と価格転嫁遅れ
- 主要顧客・主要サプライヤー集中リスク
- 海外売上比率の為替感応度(円高時の採算悪化)
- 環境規制・化学物質規制の強化による製品ポートフォリオの見直し負担
- 技術代替(めっきプロセスの変更、新素材)による競争環境の変化
- 品質クレーム・安全対応コストの発生
財務リスク:
- 大型成長投資発生時のFCF悪化(投資CF未開示のため不確実性あり)
- 為替評価損益の変動(経常段階では軽微だがボラティリティ潜在)
- 退職給付負債やオフバランス項目の潜在(未開示項目の可能性)
- 配当・自己株式取得の拡大による現金流出と手元流動性低下
主な懸念事項:
- 投資CF・現金同等物・自己資本比率等の0表記により、FCF・ネットキャッシュの精緻評価が困難
- セグメント/地域別の売上・利益未開示により成長ドライバーの特定が限定的
- 来期以降の設備投資計画と研究開発投資の水準が不明
重要ポイント:
- 高粗利率(60.4%)と営業利益率(40.6%)で収益性は非常に強い
- ROE 8.74%は高利益率が牽引、総資産回転率0.259回の改善が今後の鍵
- 営業CF/純利益=1.06倍で利益のキャッシュ裏付けは良好
- 流動比率633.7%、負債資本倍率0.14倍と財務健全性が際立つ
- 投資CF・配当情報などの0表記により配当持続性とFCFの精緻評価は保留
注視すべき指標:
- 受注・出荷動向(半導体・車載・基板向けの数量とミックス)
- 価格改定と原材料コストのスプレッド
- 設備投資額と減価償却費(キャパシティ拡張のペース)
- 在庫回転日数と売上債権回転日数(運転資本の効率)
- 為替レート感応度とヘッジ方針
- セグメント/地域別の売上・利益構成
セクター内ポジション:
化学×表面処理薬品の中で、同社は高い利益率と低レバレッジによりディフェンシブかつ高収益なポジショニング。資産回転の改善余地がROE向上の主たるレバーであり、需要サイクルの追い風下では同業平均を上回る利益弾力性が期待できる。
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