- 売上高: 19.60億円
- 営業利益: 1.50億円
- 当期純利益: -44百万円
- 1株当たり当期純利益: 12.32円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 19.60億円 | 19.43億円 | +0.9% |
| 売上原価 | 3.94億円 | - | - |
| 売上総利益 | 15.49億円 | - | - |
| 販管費 | 14.93億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.50億円 | 56百万円 | +167.9% |
| 営業外収益 | 7百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 5百万円 | - | - |
| 経常利益 | 1.52億円 | 57百万円 | +166.7% |
| 法人税等 | 75百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -44百万円 | -30百万円 | -46.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 44百万円 | -17百万円 | +358.8% |
| 包括利益 | 44百万円 | -17百万円 | +358.8% |
| 減価償却費 | 13百万円 | - | - |
| 支払利息 | 5百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 12.32円 | -5.03円 | +344.9% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 12.24円 | - | - |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 18.55億円 | - | - |
| 現金預金 | 15.05億円 | - | - |
| 売掛金 | 1.84億円 | - | - |
| 固定資産 | 12.79億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1.20億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.36億円 | 48百万円 | +88百万円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -1.88億円 | -75百万円 | -1.13億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.50億円 | 1.12億円 | -2.62億円 |
| フリーキャッシュフロー | -52百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 7.7% |
| 総資産経常利益率 | 4.8% |
| 1株当たり純資産 | 591.15円 |
| 純利益率 | 2.2% |
| 粗利益率 | 79.1% |
| 流動比率 | 310.3% |
| 当座比率 | 310.3% |
| 負債資本倍率 | 0.47倍 |
| インタレストカバレッジ | 29.56倍 |
| EBITDAマージン | 8.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +0.9% |
| 営業利益前年同期比 | +1.7% |
| 経常利益前年同期比 | +1.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +3.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.62百万株 |
| 自己株式数 | 100千株 |
| 期中平均株式数 | 3.58百万株 |
| 1株当たり純資産 | 593.59円 |
| EBITDA | 1.63億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 23.45億円 |
| 営業利益予想 | 3.04億円 |
| 経常利益予想 | 2.94億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.84億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 52.44円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社Waqoo(49370)の2025年度Q4通期は、売上高19.6億円(前年比+0.9%)と横ばい成長ながら、営業利益1.50億円(+169%)と大幅に収益性が改善しました。営業利益率は7.7%前後(150百万円/1,960百万円)と前年からの反転が確認でき、コスト構造の見直しや販管費の効率化が進んだ可能性が高いです。売上総利益は15.49億円で粗利益率は79.1%と高水準を維持しており、高付加価値なD2C/自社ブランドモデルの収益特性が示唆されます。一方、当期純利益は0.44億円(+319%)で純利益率2.24%にとどまり、販促費や間接費の比率、税負担の影響が最終利益に残っています。ROEは2.10%とまだ低位ですが、営業レベルでの改善が続けばレバレッジを抑えたまま自己資本効率の底上げが期待できます。総資産は31.99億円、純資産は20.91億円で、負債合計9.93億円という慎重な資本構成です。流動比率・当座比率はいずれも310.3%と厚い流動性クッションを示し、短期の資金繰り耐性は高いとみられます。営業キャッシュフローは1.36億円と純利益の約3.09倍に達し、利益の現金化は良好です。もっとも、投資キャッシュフローが-1.88億円と積極投資により、フリーキャッシュフローは-0.52億円となりました。インタレストカバレッジは29.6倍と十分で、財務費用の負担は軽微です。売上の伸びは小幅にとどまる一方で、営業利益の改善が顕著であり、売上の質と費用効率の向上の両面が示されています。総資産回転率は0.613回と資産効率に改善余地があり、今後は在庫・売掛金の回転(注:在庫は不記載のため分析不可)や固定資産の生産性の可視化が重要です。配当は無配(年間配当0円、配当性向0%)で、現状は成長投資を優先する方針と整合的です。提供データ上、自己資本比率や現金残高、棚卸資産、発行済株式数等が0と表示されていますが、これは不記載を意味するため数値としては用いず、実態評価は開示のある非ゼロデータに基づいています。なお、計算済み指標の実効税率0.0%は、PL上の税負担74.7百万円/経常利益152百万円から推計される約49%と乖離しており、この点は参考値と捉えるべきです。総じて、利益の質は改善し、財務健全性も高い一方、FCFは投資先行でマイナス、売上拡大のモメンタムは限定的という構図です。今後はトップライン成長の加速と投資の収益化タイミング、およびFCFの黒字化が主要な評価ポイントになります。
ROE分解(デュポン):純利益率2.24% × 総資産回転率0.613回 × 財務レバレッジ1.53倍 ≒ ROE 2.10%。純利益率は2.24%とまだ薄いが、営業利益率は約7.7%まで改善しており、営業段階での収益性回復がROEの底上げ要因。総資産回転率0.613回は、資産効率が中庸~やや低めで、固定資産・無形資産や運転資本の回転向上余地がある。財務レバレッジ1.53倍は低リスクで健全だが、ROE拡大には営業利益率の持続的改善か資産回転の改善が主なドライバー。利益率の質:粗利率79.1%と高く、値引き圧力が限定的か、ブランド力・チャネルミックスが良好と推察。EBITDA 1.63億円、EBITDAマージン8.3%は前年からの改善を示唆。営業レバレッジ:売上+0.9%に対し営業利益+169%と大幅伸長で、固定費のテコが効いた。今後は売上成長が数%でも継続すれば、営業利益率の更なる押し上げが期待されるが、逆に売上が鈍化すると利益の感応度が高い点に留意。インタレストカバレッジ29.6倍と利払耐性は非常に高い。
売上成長は+0.9%と横ばいに近いが、収益改善が先行。販促効率やLTV向上、チャネル最適化(推定)により売上総利益率が高水準を維持。利益の質は、営業CF/純利益3.09倍と高く、利益が現金創出に結びついている点は良好。今後の見通しでは、・トップラインの加速(新規顧客獲得と既存顧客のリピート率)・投資CFの収益化(-1.88億円の投資の回収)・資産回転の改善が焦点。ガイダンスは未確認だが、営業レバレッジが働く構造下では、売上の数%成長が利益成長にレバレッジされやすい。短期的には販管費のインフレや広告単価上昇がリスク。中期的にはプロダクト拡充・海外展開(ある場合)の進捗が成長ドライバー。
流動性:流動比率310.3%、当座比率310.3%と極めて厚く、短期支払余力は高い。運転資本は12.57億円で、運転資本の積み上がりは潤沢な流動性の一因。支払能力:負債資本倍率0.47倍、インタレストカバレッジ29.6倍と有利子負債依存が低く、金利上昇耐性も高い。資本構成:総資産319.9億円に対し純資産209.1億円から、自己資本比率は概算で約65%(開示の自己資本比率0.0%は不記載扱いのため参考外)。総じて、保守的なレバレッジで健全性は高い。
利益の質:営業CF136百万円は純利益44百万円の3.09倍で、減価償却13百万円を踏まえても運転資本の好転や引当等が寄与した可能性。FCFは-52百万円で、投資CF-188百万円(開発/設備/無形投資等の可能性)が上回った。投資の中身開示は不明だが、成長投資が先行。運転資本:詳細内訳は不記載項目が多く(棚卸資産0円表記は不記載)、回転日数分析は困難。今後は売上維持の中で運転資本効率維持がFCF改善に重要。営業CFマージンは約6.9%(136/1,960)で、足元のキャッシュ創出力は堅調。
当期は無配(年間配当0円、配当性向0%)。FCFが-52百万円であること、成長投資が先行していることから、内部留保優先の政策は合理的。営業CFはプラスであるため、投資ペース調整次第で将来的な配当余力は回復しうる。現状の配当余力評価:・配当性向ベース:0%で慎重・FCFカバレッジ:0.00倍(配当ゼロゆえ意味 limited)・ネットキャッシュや手元流動性は不記載のため、継続可能性の評価は限定的。方針見通し:投資の収益化とFCF黒字転換を確認後の還元検討がベースシナリオ。
ビジネスリスク:
- 売上成長鈍化:+0.9%と横ばいで、需要変動や広告効率悪化に敏感
- 広告費・販促費の上昇による営業レバレッジの逆回転
- 商品ミックス・チャネルミックスの変化による粗利率低下リスク
- 競争激化(D2C/EC領域)によるCPA上昇とLTV低下
- 投資CFの回収遅延(新規投資の収益化タイミング)
財務リスク:
- FCFが-52百万円と投資先行で、外部環境悪化時の資金需要増
- 資産回転率0.613回と資産効率に改善余地、固定費負担増時の感応度
- 税負担の変動(推定実効税率約49%)による純利益のボラティリティ
主な懸念事項:
- 売上成長の持続性確保(新規とリテンションの両輪)
- 投資の費用対効果と回収見通しの明確化
- 運転資本の回転改善とFCF黒字化のタイミング
重要ポイント:
- 高粗利率(79.1%)と営業レバレッジにより、わずかな売上成長でも利益が伸びる構造
- ROEは2.10%とまだ低位だが、営業利益率の改善継続で上昇余地
- 流動性・財務健全性は高く、金利・信用面のリスクは限定的
- FCFは投資先行でマイナス、投資の収益化が評価のカタリスト
- 利益の現金化は良好(営業CF/純利益3.09倍)で利益の質は高い
注視すべき指標:
- 売上成長率(四半期ごとの加速/減速)
- 営業利益率と販管費率(広告費効率、固定費コントロール)
- 営業CFとFCFの推移(投資回収と黒字化の確認)
- 総資産回転率・回転日数(在庫・売掛、固定資産の生産性)
- 粗利益率の維持(プロダクト/チャネルミックス変化の影響)
セクター内ポジション:
高粗利・低レバレッジの健全体質でディフェンシブさがある一方、トップラインの伸びは控えめ。同業D2C/EC企業と比べ利益の質(営業CF/純利益)は良好だが、資産回転とFCFの点で課題が残る。投資収益化の可視化が相対的評価の鍵。
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