- 売上高: 529.63億円
- 営業利益: 57.64億円
- 当期純利益: 46.17億円
- 1株当たり当期純利益: 393.67円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 529.63億円 | 521.16億円 | +1.6% |
| 売上原価 | 361.69億円 | - | - |
| 売上総利益 | 159.46億円 | - | - |
| 販管費 | 98.02億円 | - | - |
| 営業利益 | 57.64億円 | 61.43億円 | -6.2% |
| 営業外収益 | 17.17億円 | - | - |
| 営業外費用 | 16.69億円 | - | - |
| 経常利益 | 69.14億円 | 61.92億円 | +11.7% |
| 法人税等 | 15.74億円 | - | - |
| 当期純利益 | 46.17億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 53.10億円 | 46.17億円 | +15.0% |
| 包括利益 | 37.82億円 | 66.07億円 | -42.8% |
| 減価償却費 | 2.76億円 | - | - |
| 支払利息 | 17百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 393.67円 | 342.48円 | +14.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,405.00億円 | - | - |
| 現金預金 | 1,087.90億円 | - | - |
| 売掛金 | 179.33億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 24.71億円 | - | - |
| 固定資産 | 506.06億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 14.30億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -19.15億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 10.0% |
| 粗利益率 | 30.1% |
| 流動比率 | 603.8% |
| 当座比率 | 593.2% |
| 負債資本倍率 | 0.17倍 |
| インタレストカバレッジ | 339.06倍 |
| EBITDAマージン | 11.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.6% |
| 営業利益前年同期比 | -6.2% |
| 経常利益前年同期比 | +11.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +15.0% |
| 包括利益前年同期比 | -42.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 15.67百万株 |
| 自己株式数 | 2.18百万株 |
| 期中平均株式数 | 13.49百万株 |
| 1株当たり純資産 | 12,281.80円 |
| EBITDA | 60.40億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 120.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| DecorativeCoatings | 1百万円 | 62.11億円 |
| FireproofInsulated | 57.13億円 | 9.04億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,090.00億円 |
| 営業利益予想 | 128.00億円 |
| 経常利益予想 | 149.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 108.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 800.58円 |
| 1株当たり配当金予想 | 120.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
エスケー化研(46280)の2026年度第2四半期は、売上高が529.6億円(前年比+1.6%)と増収ながら、営業利益は57.6億円(同-6.2%)で減益となり、売上成長に対して利益率がやや軟化しました。粗利益は159.5億円、粗利率は30.1%で安定的ですが、販売費および一般管理費の増加や製造原価側の圧力により、営業利益率は10.9%(前年同期比で低下と推測)まで縮小しています。一方、経常利益は69.1億円、当期純利益は53.1億円(同+15.0%)と、金融収支や特定要因の寄与もあり最終利益は伸長しました。デュポン分析では、純利益率10.03%、総資産回転率0.274回、財務レバレッジ1.17倍からROEは3.20%にとどまり、資本効率は保守的なバランスシート(自己資本厚め)により抑制されています。営業キャッシュフローは14.3億円にとどまり、純利益比0.27倍と低調で、期中の運転資本増加がキャッシュを圧迫した可能性が高いです。流動資産は1,405億円、流動負債は232.7億円で流動比率は603.8%と極めて厚く、短期支払能力は非常に高い水準です。負債合計は275.9億円、純資産は1,656.8億円と実質的に無借金体質に近い堅牢な財務基盤を維持しています。支払利息は1700万円と軽微で、営業利益ベースのインタレストカバレッジは339倍と極めて余裕があります。法人税等は15.7億円で、経常利益に対する実効税率はおおむね23%前後と推定され、税負担は平常水準に見えます(提示の「実効税率0.0%」は未開示の意味)。棚卸資産は24.7億円と売上規模対比で小さく、同社の製販体制・受注形態や在庫回転の速さを反映している可能性があります。営業レバレッジは、売上+1.6%に対し営業利益-6.2%と負の方向に働いており、固定費吸収の鈍化や価格転嫁のタイムラグが示唆されます。ROEは3.20%と低位で、資本厚み(財務レバレッジ1.17倍)と回転率の低さが抑制要因となっています。フリーキャッシュフローは未開示(表示の0円は不記載)で、投資キャッシュフローも未開示のため資本配分の全体像は判別困難です。配当は年間0円・配当性向0%(未開示の可能性)で、今期の配当方針は読み取りにくい状況です。総じて、収益力は堅調だがやや圧迫、財務安全性は非常に高い一方、キャッシュ創出のタイミングが課題、という期中像です。データには未開示項目が散見され、特にキャッシュ・投資・株式関連(株式数、BPS等)の欠落が多く、分析精度には一定の制約があります。
ROE分解(デュポン):純利益率10.03% × 総資産回転率0.274回 × 財務レバレッジ1.17倍 = ROE 3.20%。利益率の質:粗利率30.1%と安定的だが、営業利益率は10.9%(= 57.64億円 / 529.63億円)に低下、営業費用や原材料コストの上振れの影響が示唆。経常利益率は13.1%と金融収支がプラス寄与。税負担は法人税等15.74億円で、経常利益に対し約22.8%と概ね平常。営業レバレッジ:売上+1.6%に対し営業利益-6.2%で、DOL(概算)=-3.9と負のレバレッジが発生。固定費吸収の弱さ、価格転嫁のタイムラグ、製品ミックス変化のいずれかが影響。資本効率:総資産回転率0.274回と低位、自己資本厚めによりレバレッジが効きにくく、ROEは3%台にとどまる。EBITDAは60.40億円、EBITDAマージン11.4%で、減価償却負担(2.76億円)は軽微。
売上は+1.6%と緩やかな増加で、国内建装・改修需要の底堅さを反映する一方、価格・数量の伸びはいずれも限定的とみられる。営業利益が-6.2%となった点は、コスト上昇や販促費増、労務費・物流費の固定費化に伴う収益圧迫を示唆。純利益+15.0%は、金融収支や非営業要因の寄与が相対的に大きかった可能性。利益の質は、営業CF/純利益=0.27と低く、期中はキャッシュ化の遅れ(売掛金の積み上がり等)を示す。持続可能性の観点では、粗利率30%台を維持できれば一定の価格主導力は確保できるが、DOLがマイナスに出ているため費用コントロールや価格改定の継続が課題。見通しは、需要環境が安定なら通期での増収は期待できるが、利益面は費用・原価動向と価格転嫁進捗次第で上下。通期ガイダンス未開示のため、後半の季節性・案件偏重の影響に留意が必要。
流動性:流動資産1,405億円、流動負債232.7億円で流動比率603.8%、当座比率593.2%と極めて高い。現預金明細は未開示(現金等0円の表示は不記載の意)。支払能力:総資産1,934.4億円に対し負債275.9億円、実質的に低レバレッジ。インタレストカバレッジ339倍で利払い負担は軽微。資本構成:純資産1,656.8億円、財務レバレッジ1.17倍、負債資本倍率0.17倍と保守的。自己資本比率は未開示(0.0%の表示は不記載)。運転資本は1,172.3億円と厚く、手元流動性の厚み(内訳は不明)と売掛債権の大きさが示唆される。
利益の質:営業CF/純利益=0.27は低位で、利益の現金化が期中は遅延。主因は運転資本増(売掛金・その他流動資産の増加)による吸収と推定。FCF分析:投資CFが未開示(0円表示は不記載)で正確なFCFは算出不能。参考として、営業CF14.3億円に対し、維持更新レベルの投資が平常並みであれば、期中のFCFは限定的だった可能性。運転資本:棚卸資産24.7億円と小さく、在庫回転は良好に見える一方、売上対比で流動資産が非常に大きく、売掛債権・前払金の管理がキャッシュ創出の鍵。四半期後半の回収進捗に注目。
配当は年間0円、配当性向0%の表示だが、未開示の可能性が高い。期中の営業CFが純利益を下回り、FCFも未開示のため、短期の分配余力評価は困難。もっとも、純資産1,656.8億円、負債資本倍率0.17倍という強固な財務体質は、中期的な株主還元余地を裏付ける。持続可能性を判断するには、通期の営業CF回復、投資計画(設備投資・M&A)のキャッシュ需要、内部留保方針(配当性向目標・自己株方針)の開示が必要。現状は配当方針の透明性が低く、通期のキャッシュ創出力を確認するまで保守的な見立てが妥当。
ビジネスリスク:
- 建設・改修需要の変動(住宅・非住宅の着工・修繕サイクル)
- 原材料価格(樹脂、溶剤、顔料)の上昇と価格転嫁のタイムラグ
- 競争激化による販売単価・販促費の圧迫
- 労務費・物流費の構造的上昇による固定費負担増
- 環境規制(VOC規制等)強化に伴う製品対応コスト
- 海外調達比率・為替変動による原価影響
財務リスク:
- 営業CF/純利益の低下継続(運転資本の恒常的増加)
- 売掛債権の増勢による信用リスク・回収遅延リスク
- 投資計画の不透明さに伴う将来の資金需要見通し不足
- 金利上昇局面での資金コスト上振れ(現状は影響軽微)
主な懸念事項:
- 営業利益の減益と負の営業レバレッジ発生
- 営業CFが純利益を大幅に下回るキャッシュ創出力の弱さ(期中)
- 配当・自己株方針に関する情報不足(未開示項目多い)
重要ポイント:
- 増収減益で、費用・原価側の圧力が示唆される期。
- ROEは3.20%と低位で、資本効率改善が中期課題。
- 流動性・財務安全性は非常に高く、耐性は強い。
- 営業CF/純利益0.27とキャッシュ創出のタイミングが課題。
- 粗利率30%台維持が収益防衛の鍵、価格転嫁進捗を要監視。
注視すべき指標:
- 粗利率と営業利益率の四半期トレンド
- 営業CF/純利益および運転資本回転(DSO・DPO・DIO)
- 販売単価改定率と原材料コスト指数(樹脂・溶剤)
- 受注残・改修案件パイプライン(需要先行指標)
- 資本配分の開示(CAPEX、M&A、株主還元方針)
セクター内ポジション:
国内建築仕上げ塗料に強みを持つ中堅メーカーとして、財務健全性は大手同業と比較しても極めて保守的。一方で資本効率(ROE・総資産回転)の改善余地が大きく、運転資本管理と価格戦略の巧拙が相対パフォーマンスを左右する局面。
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