- 売上高: 91百万円
- 営業利益: -7.13億円
- 当期純利益: -7.26億円
- 1株当たり当期純利益: -3.16円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 91百万円 | 81百万円 | +12.3% |
| 売上原価 | 76百万円 | - | - |
| 売上総利益 | 5百万円 | - | - |
| 販管費 | 5.80億円 | - | - |
| 営業利益 | -7.13億円 | -8.92億円 | +20.1% |
| 持分法投資損益 | -3百万円 | - | - |
| 税引前利益 | -7.25億円 | -8.92億円 | +18.7% |
| 法人税等 | -21百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -7.26億円 | -8.71億円 | +16.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -7.26億円 | -8.71億円 | +16.6% |
| 包括利益 | -7.22億円 | -8.73億円 | +17.3% |
| 1株当たり当期純利益 | -3.16円 | -4.53円 | +30.2% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | -3.16円 | -4.53円 | +30.2% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 12.66億円 | - | - |
| 売掛金 | 2.32億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 1.28億円 | - | - |
| 固定資産 | 96百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 19百万円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -8.65億円 | - | - |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -0円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 11.82億円 | - | - |
| 現金及び現金同等物 | 8.86億円 | - | - |
| フリーキャッシュフロー | -8.65億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 6.92円 |
| 純利益率 | -797.8% |
| 粗利益率 | 5.5% |
| 負債資本倍率 | 0.11倍 |
| 実効税率 | 2.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 260.21百万株 |
| 自己株式数 | 409千株 |
| 期中平均株式数 | 229.89百万株 |
| 1株当たり純資産 | 6.91円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 13.00億円 |
| 営業利益予想 | -6.50億円 |
| 当期純利益予想 | -6.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -6.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -2.50円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ソレイジア・ファーマの2025年度Q3(IFRS、連結)は、売上高0.91億円(前年比+12.6%)と増収ながら、利益面では大幅な赤字を継続しました。当期純利益は-7.26億円、営業利益は-7.13億円で、営業赤字幅が売上規模を大きく上回っています。粗利益は0.05億円、粗利益率は5.5%と低水準で、プロダクトミックスや価格・費用構造の課題が窺えます。販管費は5.80億円と売上高の約6.4倍(販管費率約637%)に達し、収益規模に対して固定費負担が極めて重い構造です。税引前損益は-7.25億円、実効税率は2.9%と軽微で、赤字により税効果は限定的です。デュポン分解では純利益率-797.8%、総資産回転率0.039、財務レバレッジ1.30倍から計算ROEは-40.4%となり、収益性と効率性の双方に課題があることが明確です。総資産は23.40億円、純資産は17.96億円で自己資本比率は76.8%と高い一方、資本剰余金22.55億円に対し利益剰余金は-32.77億円と累積赤字が厚い構造です。負債合計は2.06億円と軽量級で、負債資本倍率は0.11倍とレバレッジ依存は低いです。営業キャッシュフローは-8.65億円とキャッシュバーンが続く一方、財務キャッシュフローは+11.82億円と外部資金調達で資金繰りを補いました。期末現金及び同等物は8.86億円で、9カ月累計の営業CFを基準とした単純推定では約3四半期程度の運営余力が示唆されます。売掛金2.32億円、棚卸資産1.28億円と運転資産は売上規模に比べ大きく、売上の季節性・一過性や回収・在庫回転の効率性が重要な管理ポイントです。フリーキャッシュフローは-8.65億円(投資CF未記載のため営業CFベース)とマイナスで、内部資金だけでは成長投資・運転資本増を賄いにくい状況です。EPS(基本)は-3.16円、1株当たり純資産は6.91円で、自己資本の希薄化リスクと資金調達動向のモニタリングが不可欠です。売上は前年同期比で伸長したものの、粗利率の低さと販管費の規模感が損益の重石となっており、短中期の収益改善には売上拡大に加え、原価・販管費の同時改善が必要です。データ開示は一部未記載項目があるため、詳細なROAやキャッシュコンバージョンサイクル等の完全な算定には限界がありますが、開示されている数値はキャッシュバーンの継続と外部資金調達依存を示しています。総じて、財務安全性は現時点で自己資本厚みが支える一方、持続的な営業キャッシュ創出への転換が最重要課題です。
ROE分解(デュポン): 純利益率-797.8% × 総資産回転率0.039 × 財務レバレッジ1.30倍 = ROE -40.4%。純利益率が極端にマイナスである主因は、粗利率5.5%の低さに対し販管費5.80億円が売上0.91億円の約6.4倍に達していること、加えて営業損失-7.13億円が全体の純損に直結していることです。営業利益率は-783%(= -7.13/0.91)と推計され、売上規模に対し固定費が明確に過大です。営業レバレッジは高く、売上の微増(+12.6%)では赤字幅の吸収が困難な構造です。総資産回転率0.039は資産効率の低さを示し、売上の拡大または不採算資産の圧縮が必要です。財務レバレッジ1.30倍は低く、レバレッジでROEを押し上げる余地は限定的です。実効税率2.9%は赤字下での軽微な税負担に整合的です。利益率の質は、粗利率が5.5%と低いため、価格設定・プロダクトミックス・販売チャネル条件やロイヤルティ等の条件見直しが鍵となります。
売上は0.91億円で前年比+12.6%と増加しましたが、絶対額は小さく、赤字削減に寄与するには不十分です。粗利益は0.05億円と限られ、原価構造の改善が伴わない限り、売上増がそのまま利益改善に結びつきにくい状況です。販管費5.80億円は前提として固定的な性格が強いと想定され、損益分岐点までの距離は大きいです。売上の持続可能性については、売掛金2.32億円・棚卸1.28億円の運転資産が売上規模を上回っており、回収・出荷タイミングの影響が業績変動要因となる可能性があります。利益の質は、営業赤字-7.13億円と営業CF-8.65億円が概ね整合し、現金流出を伴う赤字である点に留意が必要です。見通しとしては、短期は費用最適化と売上の質的向上(高粗利商材・条件改善)が重要で、中期は売上規模の拡大により営業レバレッジを効かせることが必須です。
流動性は、期末現金及び同等物8.86億円、営業CF -8.65億円(9カ月累計)から、単純計算で約3四半期程度の運営余力が示唆されます。運転資本は12.66億円と計上されています(内訳のうち売掛金2.32億円、棚卸1.28億円)。支払能力は、負債合計2.06億円と軽量で、自己資本比率76.8%、負債資本倍率0.11倍と健全性は高いです。資本構成は、資本剰余金22.55億円に対し利益剰余金-32.77億円で累積赤字が厚く、今後も赤字が続く場合は希薄化を伴う追加調達への依存が続く可能性があります。有利子負債の詳細は未記載ですが、利払い負担を示すインタレストカバレッジは算出不可で、現時点ではレバレッジリスクは低い一方、エクイティファイナンスへの依存度が高い構造です。
営業CFは-8.65億円で、当期純損-7.26億円に対して営業CF/純利益比率は1.19倍と、損失とキャッシュアウトが同程度の水準で整合しています。フリーキャッシュフローは-8.65億円(投資CF未記載のため営業CFベースで近似)で、事業からの内部資金創出はマイナスです。運転資本面では、売掛金2.32億円・棚卸1.28億円が売上0.91億円と比べて相対的に厚く、在庫・回収の管理がキャッシュバーン抑制の鍵です。財務CFは+11.82億円と大きく、外部資金流入で営業キャッシュアウトを補填し期末現金8.86億円を確保しています。投資CF・減価償却費が未記載のため、D&A控除後の実力キャッシュ創出力や成長投資の規模感は評価に限界がありますが、現時点では運転資本と固定費の最適化がキャッシュ改善の主要レバーです。
年間配当は未記載で、当期は純損-7.26億円、FCF -8.65億円であり、配当余力は極めて限定的です。配当性向やFCFカバレッジは算出不可ですが、赤字継続と営業CFマイナスの状況から、内部資金による安定配当の持続可能性は低いと判断されます。資金需要は運転資本と事業継続資金に優先配分される可能性が高く、方針としては無配または将来的な黒字化後の復配を目指すステージとみられます(データ開示範囲に基づく一般的評価)。
ビジネスリスク:
- 低粗利率(5.5%)と高販管費(5.80億円)による恒常的な営業赤字リスク
- 売上規模(0.91億円)の小ささと収益ボラティリティの高さ
- 売掛金2.32億円・棚卸1.28億円が売上規模を上回ることによる回収・在庫回転リスク
- 製品ポートフォリオにおけるミックス/価格条件の弱さに起因する利益率改善の不確実性
- 営業レバレッジが高く、売上の一時的な失速が損益に与える影響が大きい点
財務リスク:
- 営業CF -8.65億円の継続に伴うキャッシュバーンと資金調達依存の継続
- 累積赤字(利益剰余金-32.77億円)拡大に伴う将来的な希薄化リスク
- 投資CF・有利子負債の詳細未記載により、資金需要の先行き把握難易度が高い
- 期末現金8.86億円の水準に対する運営余力の限定性(約3四半期相当の目安)
主な懸念事項:
- 短期的な資金繰り安定化(営業CF改善と外部調達の計画性)
- 粗利益率の引き上げと販管費の抑制による損益分岐点の切下げ
- 売掛金・在庫の回転改善による運転資本効率化
- ROE -40.4%の是正に向けた収益性・効率性の同時改善
重要ポイント:
- 売上は+12.6%増の0.91億円だが、営業損失-7.13億円、純損-7.26億円と赤字が大幅
- 粗利益率5.5%と販管費5.80億円により営業レバレッジの負担が大きい
- ROE -40.4%(純利益率-797.8%、総資産回転率0.039、レバレッジ1.30)と資本効率は低水準
- 営業CF -8.65億円、FCF -8.65億円、期末現金8.86億円とキャッシュバーン継続を外部資金で補填
- 自己資本比率76.8%・負債資本倍率0.11倍でバランスシートは軽量だが、累積赤字が厚い
注視すべき指標:
- 四半期売上成長率と粗利益率(5.5%からの改善度合い)
- 販管費の絶対額と売上比(現在約637%)の縮小進捗
- 営業CFおよびFCFの改善トレンド(-8.65億円からの回復)
- 売掛金回収・在庫回転の定量指標(売掛金2.32億円、棚卸1.28億円の動向)
- 期末現金水準(8.86億円)と外部調達動向(財務CF+11.82億円の再現性)
- ROE/総資産回転率の改善(0.039からの引き上げ)
- 希薄化リスクに関わる発行済株式数の変動(260,209,010株)とEPSの推移(-3.16円)
セクター内ポジション:
同業バイオ・創薬企業群の中でも売上規模が小さく、営業赤字・キャッシュバーン依存度が高い一方、負債レバレッジには依存していないクリーンなバランスシートが相対的特徴。投資余力は主にエクイティ調達に依存し、短期は費用最適化、長期は売上規模拡大と利益率改善が相対優先課題。
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