- 売上高: 62.26億円
- 営業利益: 21.94億円
- 当期純利益: 15.88億円
- 1株当たり当期純利益: 83.42円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 62.26億円 | 79.89億円 | -22.1% |
| 売上原価 | 22.60億円 | - | - |
| 売上総利益 | 57.29億円 | - | - |
| 販管費 | 22.48億円 | - | - |
| 営業利益 | 21.94億円 | 34.81億円 | -37.0% |
| 営業外収益 | 77百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 93百万円 | - | - |
| 経常利益 | 21.83億円 | 35.58億円 | -38.6% |
| 法人税等 | 10.07億円 | - | - |
| 当期純利益 | 15.88億円 | 25.50億円 | -37.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 83.42円 | 133.91円 | -37.7% |
| 1株当たり配当金 | 80.00円 | 80.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 179.98億円 | - | - |
| 現金預金 | 112.46億円 | - | - |
| 売掛金 | 39.62億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 5.66億円 | - | - |
| 固定資産 | 27.30億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 25.5% |
| 粗利益率 | 92.0% |
| 流動比率 | 787.0% |
| 当座比率 | 762.2% |
| 負債資本倍率 | 0.20倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -22.1% |
| 営業利益前年同期比 | -37.0% |
| 経常利益前年同期比 | -38.6% |
| 当期純利益前年同期比 | -37.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 19.05百万株 |
| 自己株式数 | 3千株 |
| 期中平均株式数 | 19.05百万株 |
| 1株当たり純資産 | 884.42円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 80.00円 |
| 期末配当 | 60.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 90.64億円 |
| 営業利益予想 | 31.64億円 |
| 経常利益予想 | 30.38億円 |
| 当期純利益予想 | 22.35億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 117.35円 |
| 1株当たり配当金予想 | 45.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ミズホメディー(単体、JGAAP)の2025年度Q3は、売上高6,226百万円(前年同期比-22.1%)、営業利益2,194百万円(-37.0%)、当期純利益1,588百万円(-37.7%)と減収減益。売上総利益は5,729百万円で粗利率92.0%と極めて高水準を維持しつつも、売上減少に伴い営業レバレッジが逆風となり利益率は縮小。営業利益率は35.2%、経常利益率は35.1%、純利益率は25.5%(提供データのデュポン分解ベース)で、収益性は依然高いがピークアウト後の正常化局面が示唆される。総資産は19,595百万円、純資産16,847百万円、負債合計3,375百万円でレバレッジは低く、財務健全性は良好。流動資産17,998百万円・流動負債2,287百万円により流動比率787%、当座比率762%と潤沢な短期流動性を確保。棚卸資産は566百万円と軽量で在庫リスクは抑制的。デュポン分解では総資産回転率0.318回、財務レバレッジ1.16倍、純利益率25.51%からROEは9.43%と一桁台後半を確保。実効税率は経常利益2,183百万円と法人税等1,007百万円から概算で約46.1%と高め(税効果・一時要因の可能性)。営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー等のCFデータは本資料では未開示のため、キャッシュフロー品質やFCFカバレッジの定量評価は制約あり。EPSは83.42円で、年間配当は0円(配当性向0%)との開示だが、配当方針・期末配当の判断は今後の通期見通しと資本政策の開示待ち。固定費比率が相応に存在する中で売上のボラティリティが高まると、営業利益の変動感度が増幅されやすい点に留意。足元の在庫水準は保守的で運転資本の健全性は高い一方、売上の減速が続く場合は稼働率・費用吸収の悪化がマージンに影響しうる。レバレッジが低く有利子負債依存度は限定的とみられ、金利上昇耐性は高い。中期的には高粗利なポートフォリオをテコに、売上の安定化と固定費コントロールがROEレンジの底上げカギ。なお、本分析は四半期ベースの単体値に依拠し、未開示項目が多い点に鑑み、トレンド評価は暫定的である。
ROE分解: 提示のデュポン指標より、純利益率25.51% × 総資産回転率0.318回 × 財務レバレッジ1.16倍 = ROE 9.43%。純利益率は依然高水準だが、売上減少(-22.1%)に対して営業利益が-37.0%と大きく減少しており、営業レバレッジの影響が顕著。営業利益率は35.2%(=2,194/6,226)、経常利益率35.1%、当期純利益率25.5%で、売上高の縮小に伴い固定費吸収の悪化が示唆される。粗利率は92.0%と極めて高く、製品ミックス・価格決定力・原価構造の優位性がうかがえる。一方、実効税率は概算で46.1%(=1,007/2,183)と高めで、税負担が当期純利益の押し下げ要因。総資産回転率0.318回は資産規模に対し売上の伸びが鈍化していることを示し、今後の売上安定化がROA/ROE改善のカギ。営業レバレッジ: 売上-22.1%に対し営業利益-37.0%の下落は、固定費比率が相応に存在することを示唆。売上ボラティリティが高まる局面では、利益変動の振れが大きくなる点に注意。
売上は6,226百万円で前年同期比-22.1%と大幅減速。高粗利構造は維持される一方、数量・ミックス・単価いずれかの逆風があった可能性。営業利益は-37.0%と売上以上に減少し、コスト吸収悪化が示唆される。利益の質は、粗利率の高さから基本的な価格競争力は強いが、トップラインの変動に対して脆弱性が見られる。四半期累計ベースのため季節性・製品サイクルの影響を織り込む必要がある。通期の持続可能性は、主力領域(体外診断等)の需要動向、製品ポートフォリオの更新、販路の安定性が鍵。今後の見通しは、売上の下げ止まりと費用の弾力化(広告販促・研究開発・一般管理費の適正化)により、営業利益率のボトムアウトが可能。外部環境(感染症関連需要の正常化、医療機関の検査ボリューム、償還価格や規制)によっては上振れ/下振れのリスク。足元データのみでは成長率の回帰点は判定困難で、ガイダンス開示と受注/出荷トレンドの確認が必要。
流動性: 流動資産17,998百万円、流動負債2,287百万円で流動比率787%、当座比率762%と非常に厚い流動性。棚卸資産566百万円と軽量で在庫リスクは抑制的。支払能力: 負債合計3,375百万円、純資産16,847百万円で負債資本倍率0.20倍、財務レバレッジ1.16倍と保守的なバランスシート。金利負担は開示上限定的。資本構成: 自己資本比率の開示は0.0%だが、純資産/総資産から実質自己資本比率は約86.0%(=16,847/19,595)と推計され、自己資本厚みは大。追加借入耐性は高く、信用余力も良好とみられる。
本資料では営業CF・投資CF・財務CF・現金同等物が未開示のため、CFベースの品質評価は制約が大きい。利益の質は、粗利率92.0%・営業利益率35.2%の高さから短期的には良好だが、売上のボラティリティにより営業レバレッジが高まりやすく、キャッシュ創出の安定性には不確実性。運転資本は流動資産の厚みと棚卸の軽さから健全性が高い一方、売上減少局面では売上債権の回転や在庫調整がCFに影響しうる。FCFは未算定(投資CF・減価償却未開示)につき評価不能。今後は営業CF対純利益、FCF対売上のトレンド、在庫回転日数・売上債権回転日数の推移を重視したい。
年間配当0円、配当性向0%。EPS 83.42円に対し当期の内部留保余力は高いとみられるが、CF未開示のため配当の実質的なキャッシュカバレッジは判定不能。純資産16,847百万円と強固な自己資本により将来的な配当実行力は高い一方、売上・利益の正常化局面で政策判断が保守的になる可能性。方針見通しとしては、収益安定化と投資需要(研究開発・設備)のバランスを踏まえ、段階的な配当再開/増配の余地はあるが、通期見通しとCF開示の確認が前提。
ビジネスリスク:
- 需要ボラティリティ(感染症関連や季節要因による検査需要の変動)
- 製品ライフサイクル・技術陳腐化リスク(競合新製品の登場)
- 規制・償還価格の変更による収益性圧迫
- 原材料・サプライチェーンの調達リスク(試薬・資材など)
- 主要販路・顧客への依存度(卸/医療機関集中)
財務リスク:
- 売上減少時の固定費吸収悪化による利益感応度の高さ
- 高い実効税率の持続による当期純利益の毀損リスク
- 為替変動による原材料コスト影響(海外調達がある場合)
- CF未開示による資金繰りトレンドの不透明性
主な懸念事項:
- 売上-22.1%に対し営業利益-37.0%と営業レバレッジ悪化が顕著
- 実効税率が約46%と高く、純利益率の圧迫要因
- CF・減価償却・投資計画の未開示によりFCFと配当余力の見極めが難しい
重要ポイント:
- 高粗利(92%)・高マージン体質は維持、ROEは9.43%と一桁台後半を確保
- 売上減速に伴い営業レバレッジが負に作用、利益ボラティリティが増大
- バランスシートは極めて堅固(実質自己資本比率約86%、負債資本倍率0.20倍)で下方耐性は高い
- 成長のカギはトップラインの下げ止まりと固定費の弾力化、税負担の適正化
注視すべき指標:
- 売上成長率(四半期推移)と受注/出荷トレンド
- 営業利益率・販管費率のコントロール
- 実効税率の推移と税効果・一過性要因の有無
- 在庫回転日数・売上債権回転日数(運転資本の効率化)
- 営業CF/純利益・FCFマージン(開示後)
- 製品ミックス(高粗利製品比率)
セクター内ポジション:
国内体外診断領域の中堅プレイヤーとして、粗利率・営業利益率の高さは同業平均を上回る一方、売上ボラティリティに対する利益感応度が相対的に高い。財務安全性は同業上位クラスで、攻守のバランスに優れるが、短期の成長モメンタムは減速局面。
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