- 売上高: 28百万円
- 営業利益: -15.71億円
- 当期純利益: -16.17億円
- 1株当たり当期純利益: -64.63円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 28百万円 | 31百万円 | -9.7% |
| 売上総利益 | 31百万円 | - | - |
| 販管費 | 12.62億円 | - | - |
| 営業利益 | -15.71億円 | -12.30億円 | -27.7% |
| 営業外収益 | 6百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 20百万円 | - | - |
| 経常利益 | -16.14億円 | -12.43億円 | -29.8% |
| 法人税等 | 3百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -16.17億円 | -12.46億円 | -29.8% |
| 支払利息 | 3百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -64.63円 | -59.56円 | -8.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 30.98億円 | - | - |
| 現金預金 | 24.11億円 | - | - |
| 売掛金 | 30百万円 | - | - |
| 固定資産 | 1.01億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 3百万円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -5775.0% |
| 粗利益率 | 112.1% |
| 流動比率 | 1227.6% |
| 当座比率 | 1227.6% |
| 負債資本倍率 | 0.25倍 |
| インタレストカバレッジ | -454.83倍 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 25.87百万株 |
| 自己株式数 | 18千株 |
| 期中平均株式数 | 25.02百万株 |
| 1株当たり純資産 | 68.47円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
オンコリスバイオファーマ(単体、JGAAP)の2025年度第3四半期は、売上高2,800万円(前年比-9.0%)に対し営業損失157.1億円、経常損失161.4億円、最終損失161.7億円と大幅な赤字が継続しています。デュポン分解では純利益率-5,775%、総資産回転率0.013回、財務レバレッジ1.24倍からROEは-91.36%と極めて低水準です。売上総利益3,138万円が売上高2,800万円を上回る(粗利率112.1%)点は、製造原価を伴わないライセンス収入や助成金・受取サービス収入の計上等、同社特有の収益構造を示唆します。営業損失が売上規模を大きく上回る(営業利益率約-5,611%)ことから、固定的な研究開発費や一般管理費の負担が重く、営業レバレッジは高い一方で売上のボラティリティに脆弱です。金利負担は支払利息345.4万円と小さいものの、利払い能力はインタレストカバレッジ-454.8倍と利益面ではカバーできていません。貸借対照表では負債4.47億円、純資産17.70億円と自己資本の厚みは残存していますが、総資産218.8億円に対して流動資産309.8億円と表示されており、開示単位・集計範囲の相違等による整合性の課題がある可能性があります(数値の厳密比較には注意が必要)。流動負債2.52億円に対し流動比率1,227.6%・当座比率1,227.6%と短期流動性指標は良好に見えますが、現金・営業キャッシュフローが未開示であるため実質的な資金余力の評価には限界があります。キャッシュフロー計算書は営業・投資・財務いずれも0円と未開示で、フリーキャッシュフローも評価不能です。配当は無配(配当性向0%)で、赤字とCF未開示を踏まえると当面は内部留保の確保が最優先となります。研究開発型バイオ企業らしく棚卸資産は0円(開示ベース)で、固定資産や減価償却費の表示も0円であることから、有形資産の負担は軽い一方、費用の大半が即時費用化されるR&Dに集中していると推察されます。利益の質は本業の赤字が続くなか、一過性の収益(マイルストン等)に左右されやすい構造が示唆されます。財務レバレッジは低く負債資本倍率0.25倍と保守的ですが、継続的なキャッシュバーンが続く場合には将来的な希薄化を伴う資金調達リスクが残ります。売上の前年比-9%は小口の契約進捗や開示タイミングの影響を受けやすく、通期のブレは大きくなり得ます。総じて、短期的な流動性指標は強い一方、収益性は厳しく、資金繰りの定量評価に必要なキャッシュ情報が不足しているため、分析の確度はCF開示に依存します。今後は現金残高・月次バーンレート、パートナーからのマイルストン受領確度、研究開発の主要イベントが財務の安定性に与える影響を注視する必要があります。
デュポン分析より、ROE=-91.36%は①純利益率-5,775%(-161.7億円/2,800万円)、②総資産回転率0.013回(売上/総資産=0.028億円/218.8億円)、③財務レバレッジ1.24倍の積で説明されます。ROE低下の主因は極端に低い利益率であり、効率性(回転率)とレバレッジは副次的影響にとどまります。営業利益率は約-5,611%(-157.1億円/2,800万円)で、固定費(R&D、人件費、G&A)が売上を大きく上回っています。粗利率112.1%は、売上原価が軽微/未発生である一方、研究補助金やライセンス関連収益の影響が想定される特殊要因に依拠しており、反復性は限定的とみられます。支払利息は345.4万円と小規模で、財務費用は損益への影響が軽微です。税負担は実効税率0%近辺(表示ベース)で、赤字に伴い法人税等はごく限定的です。営業レバレッジは高く、売上の小幅な変動でも損益が大きく振れます。費用構造のうち変動費比率が低く、固定費の逓減効果を得るには相応の売上規模(マイルストンやロイヤルティの獲得)が必要です。減価償却費の表示は0円(未開示)で、EBITDAの機械的算出は不可能(表示上0円)ですが、実態としてはEBITDAも大幅赤字と推定されます。総じて、利益率の質は反復性に乏しい収益源に依存し、量的拡大がない限りROEの改善は困難です。
売上高は前年比-9.0%の2,800万円で、短期的には成長の停滞が示唆されます。バイオ企業特有のマイルストン・一時金・共同研究収入のタイミング依存が高く、四半期比較のボラティリティは大きいと想定されます。粗利率が112.1%と異常値である点も、汎用的な製品売上よりも非製造型収益の比重が高い可能性を示し、継続性には注意が必要です。営業損失は157.1億円と大きく、将来の黒字化には大口マイルストンもしくはロイヤルティの本格立ち上がりが不可欠です。研究開発の進捗や提携先の臨床・申請イベントが売上認識のトリガーになりやすく、四半期単位の成長率は当面不安定と見られます。費用面では固定費性が高いため、トップラインが伸びれば損益改善のレバレッジは効きやすい一方、立ち上がり前は赤字が続きます。投資家視点では、収益の質(反復性・契約条項)と、次のキャッシュイン(マイルストン)の時期・確度が成長評価の鍵です。外部環境としては資本市場動向(エクイティ調達の難易度)も開発継続に影響します。現時点では、定量的な成長見通しの提示はキャッシュフロー未開示により制約されますが、パイプライン進捗が唯一の分水嶺となります。
流動性:流動資産3,098.2百万円、流動負債252.4百万円から流動比率1,227.6%、当座比率1,227.6%と表示され、短期支払い能力は極めて高い水準に見えます(ただし流動資産・総資産の整合性に留意)。運転資本は2,845.9百万円と潤沢です。支払能力:負債合計446.6百万円、純資産1,770百万円で負債資本倍率0.25倍と保守的。利払いは小規模(支払利息345.4万円)で金利感応度は限定的です。ただし損益赤字により利払い能力(営業利益ベース)は確保できていません。資本構成:自己資本比率の表示は0.0%ですが、これは不記載扱いの可能性が高く、実態は純資産/総資産に近い水準と推測されます。総資産218.8百万円と流動資産309.8百万円の逆転は数値の整合性課題(開示単位や期間差等)が疑われ、厳密なレバレッジ評価には追加開示が必要です。総じて、短期のバランスシート上の安全余裕はある一方、継続赤字が資本毀損を進行させ得る点が中期的なボトルネックです。
営業CF・投資CF・財務CF・現金残高はいずれも0円と未開示であり、利益からキャッシュへの転換度合い(営業CF/純利益)やフリーキャッシュフロー(FCF)の実態評価はできません。開示上の営業CF/純利益比率0.00は指標として解釈不能で、データ欠落の反映とみなすべきです。損益は大幅赤字(純損失161.7億円)であり、キャッシュ面でも相応のバーンが発生していると推定されますが、正確な月次バーンレートやランウェイは算出不能です。運転資本はプラス2,845.9百万円で短期資金繰りには余裕が示唆されます。棚卸資産0円は研究開発型モデルとして整合的で、運転資本の変動要因は主に前受・未収入金、研究補助金・提携金のタイミングに依存すると推定します。減価償却の表示は0円で、非現金費用のクッションが乏しい可能性があり、損益赤字がそのままキャッシュアウトに近い形で表れやすい点には注意が必要です。FCF分析は未開示のため定量不可ですが、当面は追加のエクイティ調達またはマイルストン入金が資金面の鍵となります。
年間配当0円、配当性向0%で、赤字およびCF未開示の状況を踏まえれば妥当な方針です。実額ベースのフリーキャッシュフローが把握できないため、FCFによる配当カバレッジ評価は不能です。今後の配当余力は、(1) 研究開発費の逓減または外部資金の獲得、(2) 反復的ライセンス・ロイヤルティ収入の確立、(3) 純損失の縮小が前提条件となります。現フェーズでは成長投資(R&D)優先が合理的であり、中期的にも配当再開の可視性は限定的と見ます。配当方針はパイプラインの価値実現と資本政策(希薄化とのトレードオフ)に連動すると考えられます。
ビジネスリスク:
- 臨床試験・承認審査の不確実性(遅延・失敗リスク)
- 提携先への依存(マイルストン・一時金の獲得タイミング)
- 収益の非反復性(粗利率112%の背景となる一過性収益依存)
- 知的財産の保護・係争リスク
- 開発資源の集中に伴うパイプライン集中リスク
- 規制・薬価環境の変化
- 為替変動(海外提携・受領収益が外貨建ての場合)
財務リスク:
- 継続的なキャッシュバーンによる資金枯渇リスク
- エクイティ調達に伴う希薄化リスク
- 利払い能力の不足(インタレストカバレッジが負値)
- 会計開示の不整合(B/S合計の整合性懸念)に伴う分析精度低下
- マイルストン未達によるキャッシュイン遅延
主な懸念事項:
- ROE-91.36%、営業利益率約-5,611%と極端な赤字構造
- キャッシュフロー未開示により資金ランウェイの把握が不可
- 売上の前年比-9%かつ一過性収益依存で見通し不透明
- 将来的な希薄化を含む外部資金調達の必要性
- 貸借対照表の数値整合性に関する留意点(流動資産が総資産を上回る表示)
重要ポイント:
- 短期流動性指標は非常に高い一方、実際の現金水準は未開示で慎重評価が必要
- 収益はマイルストン等の非反復収入に依存し、損益ボラティリティが大きい
- 固定費主導の高い営業レバレッジにより、売上拡大時の損益改善余地は大きいが、現状では赤字拡大のリスクが優勢
- 財務レバレッジは低く、債務負担は限定的だが、資本調達は主にエクイティに依存し希薄化リスクを内包
- 分析精度はキャッシュフローと現金残高の追加開示に依存
注視すべき指標:
- 現金及び現金同等物残高と月次バーンレート(営業CF)
- 次回マイルストン・一時金の時期と確度
- 研究開発費の水準と推移(固定費の逓減度合い)
- 提携契約の拡大・改定(アップフロント・ロイヤルティ率)
- 純資産の推移(資本毀損の進行度)
- 希薄化イベント(公募増資・第三者割当等)の発生可能性
セクター内ポジション:
国内創薬ベンチャー群の中でも売上規模が極小で赤字が大きい典型的な前臨床/臨床開発フェーズのプロファイル。短期流動性は強い一方、CF未開示により実質的なランウェイの比較が難しく、マイルストン依存度は同業平均並みかやや高い可能性。負債依存度は低く財務安全性は相対的に高いが、成長のドライバーはパイプライン進捗と資本市場環境に強く依存する。
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