- 売上高: 3.95億円
- 営業利益: -15.51億円
- 当期純利益: -15.89億円
- 1株当たり当期純利益: -83.76円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 3.95億円 | 4.87億円 | -18.9% |
| 売上原価 | 1.23億円 | - | - |
| 売上総利益 | 3.64億円 | - | - |
| 販管費 | 19.42億円 | - | - |
| 営業利益 | -15.51億円 | -15.78億円 | +1.7% |
| 営業外収益 | 25百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 26百万円 | - | - |
| 経常利益 | -15.90億円 | -15.79億円 | -0.7% |
| 法人税等 | 4百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -15.89億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -16.00億円 | -15.88億円 | -0.8% |
| 包括利益 | -16.20億円 | -15.87億円 | -2.1% |
| 支払利息 | 2百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -83.76円 | -90.52円 | +7.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 27.38億円 | - | - |
| 現金預金 | 21.08億円 | - | - |
| 売掛金 | 87百万円 | - | - |
| 棚卸資産 | 1.08億円 | - | - |
| 固定資産 | 34百万円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -405.1% |
| 粗利益率 | 92.2% |
| 流動比率 | 1227.9% |
| 当座比率 | 1179.4% |
| 負債資本倍率 | 0.34倍 |
| インタレストカバレッジ | -646.25倍 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 19.15百万株 |
| 自己株式数 | 11千株 |
| 期中平均株式数 | 19.10百万株 |
| 1株当たり純資産 | 45.14円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| DrugDiscovery | - | -14.88億円 |
| DrugDiscoverySupport | 3.95億円 | -64百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 7.22億円 |
| 営業利益予想 | -21.33億円 |
| 経常利益予想 | -21.37億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -21.47億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -112.46円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
カルナバイオサイエンス(4572)の2025年度Q3は、売上高395百万円(前年同期比-18.8%)とトップラインが縮小する一方、営業損失1,551百万円、純損失1,600百万円と大幅な赤字が継続しました。売上総利益は364百万円で粗利率92.2%と極めて高水準で、技術ライセンスや創薬支援の高付加価値性を示唆しますが、研究開発費等の固定費負担により営業損は売上規模を大きく上回っています。純利益率は-405.1%と深い赤字で、支払利息2.4百万円は軽微であるものの、事業構造上の営業赤字が結果を規定しています。デュポン分解では、総資産回転率0.257倍、財務レバレッジ1.78倍、純利益率-405.06%からROEは-185.19%と算出され、資本効率は大幅に毀損しています。流動比率1,227.9%、当座比率1,179.4%と短期流動性はきわめて厚く、運転資本も2,514.8百万円と潤沢です。負債資本倍率は0.34倍とレバレッジは抑制的で、金利負担はリスク要因ではありません。一方で、貸借対照表の一部合計の整合性に疑義があり(例: 流動資産が総資産を上回る等)、一部指標の精緻な解釈には注意が必要です。売上の減少はライセンス・マイルストン等の一過性収益の変動性を反映している可能性が高く、収益認識の期ズレや契約進捗に敏感です。営業損失が継続するなか、資金繰りの実相把握にはキャッシュフロー情報が不可欠ですが、四半期のCFデータは未記載であり、フリーキャッシュフローやキャッシュバーンの定量評価は限定的です。R&D主導の創薬企業として、将来の導出やマイルストン進捗が収益の鍵であり、短期的な利益黒字化はパイプラインの価値実現タイミングに依存します。株主還元は無配継続(年間配当0円)で、赤字局面では妥当ですが、今後は資本調達動向と希薄化リスクの管理が焦点となります。金利負担が軽微であり、かつ負債水準が低いことは信用面の安定要因です。一方、ROEが-185%と極端に悪化しており、自己資本の毀損が続けば継続企業の前提や資金調達コストに影響し得ます。臨床・提携マイルストンの実現、米欧当局との開発進捗、為替(USD建て契約)の影響など、外生要因への感応度も高い状況です。総じて、短期の収益性は厳しい一方、バランスシートの短期流動性は厚く、ライセンス収入の変動を前提とした収益管理と資本政策の巧拙が今後の評価軸となります。なお、CF情報や一部貸借対照表の整合性に制約があるため、いくつかの指標は参考値として取り扱う必要があります。
ROE分解(デュポン): 純利益率-405.06% × 総資産回転率0.257倍 × 財務レバレッジ1.78倍 = ROE-185.19%。極端な負のROEは、売上規模に対して研究開発・固定費が大きいことに起因する構造的営業赤字が主因。粗利率は92.2%(売上総利益364百万円/売上高395百万円)と高く、提供価値は高付加価値型。営業利益率は-392.7%(営業損失1,551百万円/売上高395百万円)で、営業レバレッジは高い(売上変動が利益に大きく波及)。支払利息2.4百万円は小さく、経常損失-1,590百万円はほぼ営業損に連動。インタレストカバレッジは-646.2倍で、営業損の大きさを反映。税金費用3.9百万円は最低税負担・調整の可能性。減価償却費は未記載で、EBITDAは参考値として扱えない。利益の質は、反復性の高いサービス収益と一過性のライセンス収益のミックスに依存し、四半期ブレが大きい可能性が高い。
売上は395百万円で前年同期比-18.8%。ライセンス・マイルストンのタイミングや受託案件の認識時期によるボラティリティが背景と推察。高粗利率(92.2%)は収益性の潜在力を示す一方、費用構造がスケールメリットを活かす水準に達しておらず、売上の持続的拡大が黒字化の必要条件。利益の質は現状で不安定(赤字、マイルストン依存度が高い可能性)。見通しは、パイプラインの導出進展、追加提携、開発マイルストンの達成に大きく依存。為替(USD/EUR)は外部提携収入に影響し得る。短期では赤字継続が想定され、中期では大型提携・マイルストン実現が転機となる可能性。
流動性: 流動比率1,227.9%、当座比率1,179.4%と短期支払余力は非常に厚い。運転資本は2,514.8百万円で、短期負債222.97百万円を大きく上回る。支払能力: 負債合計296.76百万円、負債資本倍率0.34倍と保守的な財務。金利負担2.4百万円と軽微。資本構成: 純資産864百万円、推計自己資本比率は約56%(=864/1,535)と解釈可能だが、貸借対照表の一部整合性に留意(例: 流動資産が総資産を上回る記載)。このため詳細なソルベンシー指標の精緻評価は限定的。総じて、短期の安全性は高いが、継続的な赤字は中期的な自己資本の毀損リスクとなる。
営業CF・投資CF・財務CFは四半期開示で未記載のため、キャッシュフロー品質の定量評価は制約が大きい。一般論として、継続的営業赤字はキャッシュバーンを伴うため、手元資金と調達余力の確認が重要。フリーキャッシュフロー(FCF)の算定も未記載により困難。運転資本は潤沢(2,514.8百万円)で短期の資金繰りは安定的と推察される一方、研究開発支出のキャッシュアウト規模が把握できず、期間収支の確度は限定的。利益の質は現段階では低く(営業赤字)、非キャッシュ費用の開示が乏しいため利益とキャッシュの乖離評価も困難。
年間配当は0円で、赤字局面では妥当な資本配分。配当性向0%は方針上の無配継続を示唆。FCFカバレッジは未記載のため評価不可。今後も研究開発・パイプライン進捗に資金を優先配分する公算が高く、短中期での配当再開余地は限定的。将来的な配当可能性は、黒字化と安定的ライセンス/ロイヤルティ収入の確立、ならびに手元資金の十分性が条件。
ビジネスリスク:
- パイプラインの開発・導出進捗遅延による売上・キャッシュインの不確実性
- ライセンス・マイルストン収入の期ズレ・不達による業績ボラティリティ
- 創薬競合・代替技術の台頭による成功確率の低下
- 規制・承認プロセスの不確実性(当局要求水準の変化等)
- キー人材・研究者への依存度の高さ
- 為替変動(USD/EUR建て契約)による業績影響
- 知的財産(特許)の保護・係争リスク
財務リスク:
- 営業赤字の継続による自己資本毀損と将来の希薄化リスク(増資等)
- キャッシュバーンの実態不透明(キャッシュフロー未記載)に伴う資金繰り不確実性
- 提携収入の変動に伴う短期的な収益・資金繰りのブレ
- 貸借対照表の一部整合性の懸念に伴う指標解釈の不確実性
主な懸念事項:
- ROE-185.19%と資本効率の大幅悪化
- 営業損失1,551百万円の継続と費用構造の重さ
- 売上高の前年同期比-18.8%とトップラインの減速
- キャッシュフロー情報未記載によるキャッシュランウェイの不透明性
重要ポイント:
- 高粗利率(92.2%)で事業の付加価値は高いが、固定費負担が重く赤字が大きい
- 短期流動性は厚く、金利負担も軽微で財務レバレッジは低い
- 業績はライセンス・マイルストンの進捗とタイミングに大きく依存し、四半期ブレが大きい
- 中期的評価は導出・提携ニュースフローと資本政策(増資/希薄化管理)が左右
注視すべき指標:
- 手元流動性(現預金)と四半期キャッシュバーン(営業CF)
- 新規導出・提携の件数/規模とマイルストン達成状況
- 研究開発費の推移と費用最適化(営業損の縮小度合い)
- 売上総利益率の持続性と収益ミックス
- 為替(USD/JPY)感応度とヘッジ方針
- 自己資本の水準と希薄化動向
セクター内ポジション:
国内創薬ベンチャー群の中でも高付加価値なキナーゼ創薬基盤を有し粗利率は優位だが、売上規模とR&D投資のアンバランスから収益化は同業内でも後ズレ。財務レバレッジは低く安全性は相対的に高い一方、キャッシュフロー開示の限定性により資金繰り評価は相対的に難度が高い。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
- 正確性の非保証: 本分析の正確性・完全性は保証されません。正確な財務データについては、必ずTDnet等で公開されている開示資料の原本をご確認ください
- 投資助言ではありません: 本分析は一般的な情報提供を目的としており、金融商品取引法に定める投資助言には該当しません。特定の有価証券の売買を推奨するものではありません
- 自己責任の原則: 投資判断はご自身の責任において行ってください。本分析に基づく投資により生じた損失について、当サービスは一切の責任を負いません