- 売上高: 230.80億円
- 営業利益: 40.25億円
- 当期純利益: 23.43億円
- 1株当たり当期純利益: 36.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 230.80億円 | 185.48億円 | +24.4% |
| 売上原価 | 81.95億円 | - | - |
| 売上総利益 | 103.52億円 | - | - |
| 販管費 | 71.57億円 | - | - |
| 営業利益 | 40.25億円 | 31.53億円 | +27.7% |
| 持分法投資損益 | 0円 | - | - |
| 税引前利益 | 36.57億円 | 30.71億円 | +19.1% |
| 法人税等 | 9.30億円 | - | - |
| 当期純利益 | 23.43億円 | 22.11億円 | +6.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 23.76億円 | 21.89億円 | +8.5% |
| 包括利益 | 24.19億円 | 25.06億円 | -3.5% |
| 減価償却費 | 13.31億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 36.35円 | 33.51円 | +8.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 36.00円 | 33.18円 | +8.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 558.69億円 | - | - |
| 売掛金 | 200.65億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 3.59億円 | - | - |
| 固定資産 | 871.50億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 139.26億円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 107.77億円 | - | - |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -45.24億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 67.29億円 | - | - |
| 現金及び現金同等物 | 321.76億円 | - | - |
| フリーキャッシュフロー | 62.53億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 10.3% |
| 粗利益率 | 44.9% |
| 負債資本倍率 | 0.81倍 |
| EBITDAマージン | 23.2% |
| 実効税率 | 25.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +24.4% |
| 営業利益前年同期比 | +27.7% |
| 税引前利益前年同期比 | +19.1% |
| 当期純利益前年同期比 | +6.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +8.5% |
| 包括利益前年同期比 | -3.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 65.41百万株 |
| 自己株式数 | 731株 |
| 期中平均株式数 | 65.38百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,221.58円 |
| EBITDA | 53.56億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 16.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 505.00億円 |
| 営業利益予想 | 115.00億円 |
| 当期純利益予想 | 75.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 74.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 113.20円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
JMDCの2026年度Q2は、売上高230.80億円で前年同期比+24.4%、営業利益40.25億円で+27.7%と、トップライン・利益ともに高成長を維持しました。粗利益は103.52億円、粗利益率は44.9%と高水準で、サブスクリプション型/データビジネスの高付加価値性が示唆されます。販売費及び一般管理費は71.57億円で売上比31.0%と、規模の拡大に伴う費用吸収が進み、営業利益率は17.4%に達しています。EBITDAは53.56億円、EBITDAマージン23.2%で、減価償却負担13.31億円を吸収しつつ収益力を底上げしています。税引前利益は36.57億円、当期純利益は23.76億円(+8.5%)で、実効税率は25.4%と概ね安定しています。デュポン分析によるROEは3.0%(純利益率10.3%×総資産回転率0.151×財務レバレッジ1.91倍)で、収益拡大に対して自己資本効率はなお低位に留まっています。総資産は1,526.74億円、純資産は798.99億円で自己資本比率52.1%と財務基盤は堅牢ですが、資産規模拡大(無形資産・のれん等の潜在)により総資産回転率が抑制されている点がROEのボトルネックです。営業キャッシュフローは107.77億円と純利益の4.54倍に達し、キャッシュフローの質は非常に良好です。投資CFは-45.24億円(うち設備投資-10.74億円)で、成長投資を行いつつもフリーキャッシュフローは62.53億円を確保しています。財務CFは+67.29億円で、借入の増減や配当支払い(-9.14億円)を通じた資本配分が行われています。期末の現金等は321.76億円で、短期借入金43.95億円、長期借入金338.83億円から試算する粗いネット有利子負債は約61億円と見積もられ(現金等のみを控除した概算)、レバレッジはコントロール下にあります。運転資本は558.69億円と開示され、売掛金200.65億円、棚卸3.59億円、買掛金77.44億円という構造から、在庫負担は軽微で売掛金の管理が資金効率の鍵です。配当性向は計算値で44.0%、FCFカバレッジは5.98倍と、利益・キャッシュの両面から配当の持続可能性は高いと評価できます。営業レバレッジは、売上成長率(+24.4%)を上回る営業利益成長率(+27.7%)が示す通りポジティブに作用しています。一方で、総資産回転率0.151やROE3.0%は資本効率上の課題を示し、資産の質(特に無形資産・のれん)やM&A後の統合シナジー顕在化が中期的な改善ドライバーとなります。法規制・個人情報保護、顧客集中、価格改定力、金利・信用市場の変動(借入活用)などのリスクには留意が必要です。データの一部が未記載(営業外損益、利息、流動負債、現金内訳等)であるため、流動性指標や金利負担指標の精緻な把握には制約がある点を付記します。
ROE分解:
- 純利益率: 10.3%(当期純利益23.76億円 / 売上高230.80億円)
- 総資産回転率: 0.151(売上高230.80億円 / 総資産1,526.74億円)
- 財務レバレッジ: 1.91倍(総資産1,526.74億円 / 純資産798.99億円)
- ROE: 3.0%(報告値=計算値)
利益率の質:
- 粗利益率: 44.9%(103.52/230.80)と高位で安定的
- 営業利益率: 17.4%(40.25/230.80)
- EBITDAマージン: 23.2%(53.56/230.80)
- 税前利益率: 15.8%(36.57/230.80)
- 実効税率: 25.4%(法人税等9.30/税前利益36.57)
- 所見: 高粗利モデルにより減価償却負担(13.31億円)を吸収、価格決定力とスケールメリットが働いている
営業レバレッジ:
- 売上成長率: +24.4%
- 営業利益成長率: +27.7%
- 示唆: 費用率の改善によりプラスの営業レバレッジが発現。SG&A比率は31.0%で効率性が向上している可能性
売上持続可能性: 医療データ/アナリティクスの高付加価値性と長期契約ベースが示唆され、売上+24.4%は新規獲得とARPU向上の両面が寄与した可能性が高い。売掛金が売上の約87%(200.65/230.80)と大きく、請求タイミング・期ズレを踏まえた継続性評価が必要。
利益の質: EBITDAマージン23.2%、営業利益率17.4%を確保。減価償却13.31億円を踏まえてもキャッシュ創出力が強く、CFO/純利益4.54倍が利益の現金化の高さを裏付ける。
見通し: オーガニック成長に加え、投資CF-45.24億円から示唆される積極投資(M&A含意)により、製品ポートフォリオ拡充・顧客基盤拡大が続く公算。資産回転率の改善(商流最適化、請求回収効率化)がROEの改善余地。規制・プライバシー対応コストと価格交渉力のバランスが中期のマージンを左右。
流動性: 現金及び現金同等物321.76億円。流動資産558.69億円は開示されるも、流動負債未記載のため流動比率・当座比率は算出不可。運転資本は開示値で558.69億円。
支払能力: 短期借入金43.95億円、長期借入金338.83億円。概算ネット有利子負債は約61億円(総借入382.78億円−現金等321.76億円)と控えめ。負債資本倍率0.81倍で財務余力は良好。
資本構成: 自己資本比率52.1%と健全。ROEは3.0%と低位で、資産効率(総資産回転率0.151)の改善が課題。将来的なのれん・無形資産比率(未記載)に応じて減損リスクや資本効率のボラティリティに留意。
利益の質: 営業CF107.77億円が純利益23.76億円の4.54倍と極めて高く、運転資本の好転や前受/回収改善が寄与した可能性。利益のキャッシュ化は高水準。
FCF分析: フリーキャッシュフロー62.53億円(営業CF107.77−設備投資10.74等)。投資CF-45.24億円はM&A・無形投資の示唆。財務CF+67.29億円の下で、配当支払い9.14億円を十分に賄う。
運転資本: 売掛金200.65億円、棚卸3.59億円、買掛金77.44億円。売掛の厚みは回収期間長期化または季節性の可能性を示唆。COGSに対する買掛比率は約95%(77.44/81.95)で仕入条件は良好。運転資本効率化がCFO持続性の鍵。
配当性向評価: 配当性向(計算値)44.0%と無理のない水準。EPS(基本)36.35円に対し内部留保余力は確保。
FCFカバレッジ: FCFカバレッジ5.98倍、営業CFでも配当金の複数倍を確保しており、キャッシュベースの持続可能性は高い。
配当方針見通し: 成長投資を継続しつつも、強いCFOと堅固なBSから安定配当が可能と考えられる。今後は成長投資と株主還元のバランス、レバレッジ管理(借入の返済・借換)動向が焦点。
ビジネスリスク:
- 医療データ利活用に関する法規制・個人情報保護規制の強化
- 顧客集中(保険者・製薬企業・医療機関)に伴う価格交渉力低下リスク
- M&A後のPMI(統合)遅延やシナジー顕在化の遅れ
- 技術変化によるプロダクト陳腐化、生成AI・解析基盤競争の激化
- 人材獲得・保持コストの上昇によるマージン圧力
- 官公庁・制度変更による需要変動
財務リスク:
- 金利上昇による借入コスト上昇(支払利息未記載のため影響度の定量化に制約)
- のれん・無形資産(未記載)の減損リスク
- 売掛金回収期間の長期化による運転資本負担増
- 追加M&Aに伴うレバレッジ上昇・希薄化リスク
- 為替影響(海外展開・外貨調達がある場合)
主な懸念事項:
- ROE3.0%と資本効率の低位推移(総資産回転率0.151が主因)
- 売掛金比率の高さと回収サイクルの管理
- 未記載項目の多さにより流動性・金利負担の精緻分析が限定的
重要ポイント:
- 売上+24.4%、営業利益+27.7%でポジティブな営業レバレッジを確認
- 粗利率44.9%、EBITDAマージン23.2%と高収益モデルが継続
- 営業CF/純利益4.54倍、FCF62.53億円でキャッシュ創出力が強い
- 自己資本比率52.1%、負債資本倍率0.81倍と財務健全性は良好
- ROE3.0%は資本効率面の課題(総資産回転率0.151)を示唆
- 配当性向44%かつFCFカバレッジ5.98倍で配当の持続性は高い
注視すべき指標:
- 総資産回転率とROEの推移(資産効率改善の度合い)
- 売掛金回収日数とCFOの持続性
- EBITDAマージンと営業利益率(価格改定・ミックス効果)
- ネット有利子負債/EBITDA(概算1.1倍程度の維持可否)
- M&A投資額とPMI進捗(シナジー創出タイミング)
- 規制・個人情報保護対応に関するコストとコンプライアンス指標
セクター内ポジション:
国内ヘルスケアデータ/アナリティクス領域において、同社は高粗利・高CF創出力で上位の収益性を確保。一方で、資産積み上がり(M&Aや無形資産)の影響でROEが相対的に低位となりやすく、資産効率の改善が同業比での評価の鍵となる。
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