- 売上高: 26.34億円
- 営業利益: 1.24億円
- 当期純利益: 85百万円
- 1株当たり当期純利益: 14.12円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 26.34億円 | 31.07億円 | -15.2% |
| 売上原価 | 22.17億円 | - | - |
| 売上総利益 | 8.91億円 | - | - |
| 販管費 | 5.28億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.24億円 | 3.62億円 | -65.7% |
| 営業外収益 | 1百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1百万円 | - | - |
| 経常利益 | 1.27億円 | 3.62億円 | -64.9% |
| 法人税等 | 1.06億円 | - | - |
| 当期純利益 | 85百万円 | 2.55億円 | -66.7% |
| 減価償却費 | 14百万円 | - | - |
| 支払利息 | 31万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 14.12円 | 40.06円 | -64.8% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 13.91円 | 39.48円 | -64.8% |
| 1株当たり配当金 | 20.00円 | 0.00円 | - |
| 年間配当総額 | 63百万円 | 63百万円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 27.78億円 | - | - |
| 現金預金 | 8.48億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 2.09億円 | - | - |
| 固定資産 | 95百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 29百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.90億円 | 58百万円 | +1.32億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -3.26億円 | -48百万円 | -2.78億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -3.93億円 | -1.22億円 | -2.71億円 |
| フリーキャッシュフロー | -1.36億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 4.7% |
| 総資産経常利益率 | 5.4% |
| 配当性向 | 25.0% |
| 純資産配当率(DOE) | 4.7% |
| 1株当たり純資産 | 197.95円 |
| 純利益率 | 3.2% |
| 粗利益率 | 33.8% |
| 流動比率 | 204.2% |
| 当座比率 | 188.8% |
| 負債資本倍率 | 1.25倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -15.2% |
| 営業利益前年同期比 | -65.5% |
| 経常利益前年同期比 | -64.9% |
| 当期純利益前年同期比 | -66.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.58百万株 |
| 自己株式数 | 761千株 |
| 期中平均株式数 | 6.06百万株 |
| 1株当たり純資産 | 197.87円 |
| EBITDA | 1.38億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 10.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| EmotionalSystem | 81百万円 | -5百万円 |
| SecureCloudSystem | 25.53億円 | 4.11億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 30.00億円 |
| 営業利益予想 | 2.45億円 |
| 経常利益予想 | 2.51億円 |
| 当期純利益予想 | 1.65億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 27.25円 |
| 1株当たり配当金予想 | 10.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ピー・ビーシステムズ(単体、JGAAP)の2025年度Q4通期は、売上高26.34億円(前年比-15.2%)、営業利益1.24億円(-65.5%)、当期純利益0.85億円(-66.5%)と、トップラインの後退に加え、収益性が大きく悪化しました。売上総利益は8.91億円で粗利益率33.8%を維持した一方、営業利益率は4.7%まで低下し、固定費負担やプロジェクトミックスの変化による営業レバレッジの逆風が示唆されます。デュポン分析では、純利益率3.23%、総資産回転率1.448回、財務レバレッジ1.58倍の積でROEは7.38%と、減益環境下でも中位レベルを確保しました。営業CFは1.90億円と純利益の2.24倍に達し、利益のキャッシュ化は良好ですが、投資CF-3.26億円が重く、フリーキャッシュフローは-1.36億円とマイナスです。財務CFは-3.93億円と資金流出基調で、期中に借入返済やその他の資金還元があった可能性が高いものの、当期の配当は無配です。流動比率204.2%、当座比率188.8%と短期流動性は厚く、運転資本は14.17億円と潤沢です。負債合計143.65億円、純資産115.20億円から推計した負債資本倍率1.25倍は既存指標と一致し、レバレッジは抑制的です。インタレストカバレッジは402.6倍と実質無借金水準に近く、利払い負担は極めて軽微です。EBITDAは1.38億円、EBITDAマージン5.2%と低位で、案件採算や費用配賦の見直し余地が示されます。営業CFマージンは約7.2%(1.90億円/26.34億円)で、損益よりキャッシュ面が堅調な一方、投資負担が先行しています。売上の二桁減は既存プロジェクトの遅延・縮小や需要平準化の影響が考えられ、短期的な回復には受注回復と原価コントロールが鍵となります。期末の自己資本比率は公表値の未記載を踏まえ、総資産181.9億円と純資産115.2億円から逆算すると概ね6割超と見られ、財務安全性は高いと推定されます。配当はゼロでFCFカバレッジも0倍のため、当面は内部留保・投資優先の方針が示唆されます。総じて、収益性の悪化とFCF赤字が課題である一方、強固な流動性と軽い利払い構造が下方耐性を提供しています。データには一部未開示・整合に留意を要する点があるものの、開示の非ゼロ値と算出指標からは、短期の収益テコ入れと投資のリターン実現が焦点であることが読み取れます。
ROE分解: ROE=純利益率3.23% × 総資産回転率1.448回 × 財務レバレッジ1.58倍 ≈ 7.38%。売上減少と利益率低下がROEの主因で、回転率とレバレッジは比較的安定。
利益率の質: 粗利率33.8%は一定を維持も、営業利益率4.7%まで低下。販管費の硬直性や案件採算(原価率上昇)悪化が示唆。EBITDAマージン5.2%と低位で、減価償却(1.42億円)負担は軽微なため、コアの営業力が課題。
営業レバレッジ: 売上-15.2%に対し営業利益-65.5%と感応度が高く、固定費比率の高さが顕在化。限界利益率低下と同時に費用削減が追いつかず、ブレークイーブン売上高が上昇している可能性。
売上持続可能性: 売上26.34億円(-15.2%)。既存プロジェクトの端境や受注平準化の影響が示唆され、短期のモメンタムは弱い。総資産回転率1.448回は依然高めで、資産効率は維持。
利益の質: 営業CF/純利益2.24倍と利益の現金化は良好。インタレストカバレッジ402.6倍が示すとおり金融費用の制約は軽微で、収益回復余地はオペレーション改善次第。
見通し: 粗利率33.8%を維持できれば、売上反転時には営業レバレッジで利益回復の余地。反面、FCFが-1.36億円と投資先行のため、投資の収益化タイミングが成長の鍵。
流動性: 流動比率204.2%、当座比率188.8%、運転資本14.17億円と潤沢。短期債務1.36億円に対する流動資産の余裕は大きい。
支払能力: 負債資本倍率1.25倍、インタレストカバレッジ402.6倍と支払能力は非常に高い。純資産115.2億円と総資産181.9億円からの推計自己資本比率は約63%と堅固。
資本構成: レバレッジ1.58倍と保守的。財務CF-3.93億円は借入返済等の可能性が高く、保守的なバランスシート志向。
利益の質: 営業CF1.90億円は純利益0.85億円の2.24倍、EBITDA1.38億円に対しても1.37倍と、運転資本の取り崩し・前受/回収改善が寄与した可能性。損益よりキャッシュ創出は良好。
FCF分析: FCFは-1.36億円(営業CF1.90億円−投資CF3.26億円)。投資CFの規模が営業CFを上回り、成長・維持投資が先行。投資採算の可視化が課題。
運転資本: 棚卸2.09億円。流動性指標からみて在庫・売掛の水準は吸収可能。営業CFの強さは運転資本効率の改善を示唆。
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0%。減益局面とFCF赤字を踏まえ、内部留保と投資優先の保守的方針と整合的。
FCFカバレッジ: FCFカバレッジ0.00倍(無配)。現状のFCFはマイナスであり、有配転換には投資縮小または営業CF積み上げが必要。
配当方針見通し: 短期は慎重姿勢継続が妥当。営業レバレッジ改善とFCF黒字化が確認できれば、将来的な配当再開余地。
ビジネスリスク:
- 受注変動とプロジェクト採算のブレ(売上-15.2%、営業利益-65.5%)
- 価格競争や原価上昇による粗利率圧迫(粗利率33.8%維持も営業率低下)
- 投資先行による収益化タイミング遅延(投資CF-3.26億円、FCF赤字)
- キー人材確保・外注費高騰による固定費硬直化
- 顧客業種の設備投資サイクル依存
財務リスク:
- FCF継続赤字が続く場合の資金余力低下(ただし流動比率は高水準)
- 投資回収の遅延に伴う減損・採算悪化リスク
- 財務CFの継続的流出(-3.93億円)による現預金減少リスク
主な懸念事項:
- 営業レバレッジの負の効き(売上減に対する利益感応度の高さ)
- 投資のリターン可視化不足とFCF赤字
- 短期の受注・パイプライン動向の鈍化
重要ポイント:
- ROE7.38%は純利益率低下にもかかわらず回転率・レバレッジで下支え
- 営業CF/純利益2.24倍とキャッシュ創出は良好だが、投資でFCFは-1.36億円
- 流動比率204%・当座比率189%で短期耐性は強い
- 営業利益率4.7%まで低下し、費用構造最適化が喫緊の課題
- 財務CF-3.93億円で保守的なレバレッジ維持の可能性
- 配当は無配、内部留保と成長投資を優先
注視すべき指標:
- 受注残・新規受注額(売上モメンタムの先行指標)
- 案件粗利率と原価率(33.8%維持の可否)
- 営業利益率とEBITDAマージン(4.7%/5.2%からの改善度)
- 営業CFマージンとFCF(-1.36億円の反転時期)
- 投資CFの内訳(成長投資 vs 維持投資)
- 稼働率・人員生産性(固定費吸収度)
セクター内ポジション:
財務安全性は同業中小SI/クラウドインテグレーターの中で良好な部類(高流動性・低利払い)。一方、今期の収益性とFCFは同業比で劣後し、受注回復と費用最適化の進捗が評価の鍵。
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