- 売上高: 3.80億円
- 営業利益: -4.21億円
- 当期純利益: -5.38億円
- 1株当たり当期純利益: -50.23円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 3.80億円 | 2.97億円 | +27.9% |
| 売上原価 | 96百万円 | - | - |
| 売上総利益 | 2.01億円 | - | - |
| 販管費 | 7.38億円 | - | - |
| 営業利益 | -4.21億円 | -5.36億円 | +21.5% |
| 営業外収益 | 1百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 2百万円 | - | - |
| 経常利益 | -4.22億円 | -5.37億円 | +21.4% |
| 法人税等 | 2万円 | - | - |
| 当期純利益 | -5.38億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -4.15億円 | -5.24億円 | +20.8% |
| 包括利益 | -4.07億円 | -5.37億円 | +24.2% |
| 支払利息 | 1百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -50.23円 | -64.58円 | +22.2% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 9.73億円 | - | - |
| 現金預金 | 7.40億円 | - | - |
| 売掛金 | 1.83億円 | - | - |
| 固定資産 | 1.94億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 0円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -109.2% |
| 粗利益率 | 52.9% |
| 流動比率 | 295.9% |
| 当座比率 | 295.9% |
| 負債資本倍率 | 0.76倍 |
| インタレストカバレッジ | -383.08倍 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 8.28百万株 |
| 自己株式数 | 30株 |
| 期中平均株式数 | 8.28百万株 |
| 1株当たり純資産 | 52.08円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 11.52億円 |
| 営業利益予想 | -86百万円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社Welby(44380)の2025年度第3四半期は、売上高が3.80億円で前年同期比+28.0%と堅調なトップライン拡大を示しました。一方で営業利益は▲4.21億円、経常利益▲4.22億円、当期純利益▲4.15億円と大幅な赤字が継続しています。計算済みデュポン分析によるROEは▲96.29%で、純利益率▲109.21%、総資産回転率0.487回、財務レバレッジ1.81倍が主因です。粗利益率は52.9%と高水準で、プロダクト/サービスの単体採算性は一定程度確保されている一方、販管費の負担が重く営業損失を拡大させています。営業レバレッジは高く、売上成長が続く中でも固定費(とくに人件費・開発費・販売費)の先行投資が利益化を遅らせている可能性が高いです。インタレストカバレッジは▲383.1倍と、金利負担は小さいものの営業赤字のためカバレッジは負値となっています。貸借対照表では総資産7.81億円、負債3.29億円、純資産4.31億円と自己資本による資金調達比率が高く、負債資本倍率0.76倍とレバレッジは抑制的です。流動比率・当座比率はいずれも295.9%と高く、短期流動性は良好と評価されます。運転資本は6.44億円のプラスで、運転資本の積み上がりによる資金拘束は限定的と推察されます。なお、営業CF・投資CF・財務CFの開示が0円となっており(不記載項目の可能性)、キャッシュフロー品質の定量評価は制約があります。提供データでは、売上原価・売上総利益・粗利率の整合性に差異が見られる箇所があり、比率分析は計算済み指標(粗利率52.9%、総資産回転率0.487回、財務レバレッジ1.81倍等)を優先して参照しています。EPSは▲50.23円で、赤字継続のため配当は無配(年間配当0円)です。資金面では負債依存度が低く、短期の支払能力に懸念は小さい一方、赤字が続けば純資産の毀損スピードが課題になります。売上成長の持続性は一定の手応えがあるものの、利益化には販管費・開発投資の最適化と、収益性の高いプロダクトミックスの進展が必要です。当社の事業特性(デジタルヘルス/PHR等を想定)から、規模の経済が効き始める転換点で営業損益が急速に改善する余地はありますが、短期的にはコストコントロールの実効性が鍵となります。財務安全性は相対的に良好であるため、外部調達なしでも一定期間の持久力は見込めますが、キャッシュ残高やバーナンレートの把握が不可欠です。総じて、成長と収益化のバランスをどう取るかが評価の焦点であり、KPI(ARR、解約率、ARPU、患者/ユーザー数)や販管費効率の四半期推移が重要な観察ポイントです。データには不記載・整合差が含まれるため、数値解釈は提供済みの計算指標を基準に行い、追加開示を前提にアップデートが必要です。
ROE分解(デュポン):純利益率▲109.21% × 総資産回転率0.487回 × 財務レバレッジ1.81倍 = ROE▲96.29%。大幅なマイナスROEの主因は純利益率の低さであり、レバレッジがROEを押し下げているわけではありません。粗利益率は52.9%と高く、価格決定力や高付加価値サービスの寄与が示唆されますが、営業利益が▲4.21億円であることから、販管費(販売・一般管理費、研究開発等)が約6.22億円規模(粗利2.01億円 − 営業損失4.21億円の逆算)と重い構造です。経常損失は▲4.22億円で、営業損失と大差なく、金融費用(支払利息1,099千円)の影響は軽微です。実効税率は0.0%で、赤字に伴う税負担はほぼなし。営業レバレッジの観点では、売上+28%の一方で営業損失が前年から横ばい(+0.0%)で、増収効果が経費増によって相殺された可能性が高いです。今後の損益転換には、1) 粗利率の維持・向上、2) S&MやR&Dの費用対効果改善、3) 収益性の高い顧客・プロダクトへのミックスシフトが必要です。短期的には固定費性の高い費用構造が損益の振れを増幅させるため、規模拡大の度合いと費用の伸びの差(営業レバレッジ)に注目します。
売上成長は+28.0% YoYと力強く、サービス/サブスクリプションの拡大が示唆されます。粗利率52.9%から、単価低下やコスト増による収益性悪化の兆候は限定的と見られます。利益の質は現時点で低く、営業赤字継続によりフロー創出が伴っていません。営業損失が前年並みである点は、成長投資の継続を意味し、中期的な規模の経済の発現余地を残します。短期見通しでは、対売上での販管費比率の逓減が重要で、四半期ごとの売上総利益と販管費のギャップ縮小がモニタリングポイントです。新規導入と既存顧客のアップセル/クロスセル、チャーン管理(医療機関・保険者・患者基盤の維持)が成長の持続性を左右します。規制・償還制度や個人情報保護対応の進展も事業機会とリスクを同時に左右するため、プロダクトの適合性強化が必要です。
流動性は流動比率295.9%、当座比率295.9%と高く、短期債務のカバーは十分です。運転資本は+6.44億円で、資金繰り余力が示唆されます。支払能力の面では、負債資本倍率0.76倍、財務レバレッジ1.81倍と過度な借入依存は見られません。支払利息は約110万円と軽微で金利感応度は低い一方、営業赤字が続く限りインタレストカバレッジはマイナス圏に留まります。純資産は4.31億円で、赤字の継続は自己資本の毀損リスクに直結します。なお、貸借対照表の内訳数値には整合差が含まれるため(例:流動資産が総資産を上回る表記など)、比率は提供された計算済み指標を優先して評価しています。
CFが0円表記(不記載の可能性)であるため、営業CF/純利益やFCFの実測に基づく品質評価はできません。利益の質の観点では、営業赤字継続のため、現時点で会計利益とキャッシュ創出の乖離評価は不可です。フリーキャッシュフローは未把握で、今後は営業CFの黒字転換時期、投資CF(開発投資/資本化の有無)、ならびに運転資本の動向(売上債権回転、前受金の変化)を確認する必要があります。運転資本は+6.44億円で示されており、短期的な資金拘束は大きくないと推察されますが、売上成長局面での売上債権増加と回収期間の管理が重要です。
当期は無配(年間配当0円)、配当性向0.0%で、赤字継続下では妥当な方針です。FCFカバレッジは0.00倍と表示されていますが、CF不記載の可能性があるため実質評価は保留とします。事業ステージを踏まえると、内部留保の確保と成長投資が優先される見込みで、短中期における安定配当の持続可能性は低いとみられます。将来の配当再開は、営業黒字化・FCF創出・純資産の十分な厚み確保が前提となります。
ビジネスリスク:
- 販管費・研究開発費の先行投資が長期化し、損益分岐点到達が遅延するリスク
- 顧客基盤(医療機関・保険者・企業等)の獲得速度やチャーン率の悪化によるARR鈍化
- 個人情報保護・医療関連規制への対応遅れによる導入停滞/コスト増
- プラットフォームの競争激化(国内DX/PHR・遠隔医療プレイヤーとの競合)
- 大口顧客依存や契約更新リスクによる売上の変動性
- プロダクトミックスの変化による粗利率変動
財務リスク:
- 営業赤字継続による純資産の毀損と将来的な資金調達ニーズの顕在化
- キャッシュフロー不記載に伴う手元資金・バーナンレートの不確実性
- 金利上昇局面での調達コスト増加(現状の利払いは軽微だが将来の影響余地)
- KPI悪化時の評価減・減損リスク(無形資産・開発資産がある場合)
主な懸念事項:
- 粗利率は良好だが販管費の高さが利益化を阻害している点
- 赤字継続によりROEが大幅マイナスで、株主価値毀損の懸念
- CF情報がなく、資金持久力の定量把握ができない点
重要ポイント:
- 売上は+28%と加速、粗利率52.9%で単体採算性は確保
- 営業損失▲4.21億円が継続し、販管費逓減の実績が必要
- 財務レバレッジは低く短期の流動性は良好
- ROE▲96.29%と収益性は厳しく、利益化ロードマップの確認が重要
- CF未開示のため、手元資金とバーナンレートの開示が評価の鍵
注視すべき指標:
- ARR/ARPU/解約率(チャーン)とコホートKPI
- 粗利益率とプロダクトミックスの推移
- S&M費/売上、R&D費/売上の逓減状況
- 営業CF・FCFの転換点と資本的支出の水準
- 売上債権回転日数と前受金の変化(運転資本効率)
- 契約バックログ・導入件数・平均契約単価
- 現預金残高と月次バーナンレート
セクター内ポジション:
国内デジタルヘルス/PHRプレイヤーの中で、売上成長は堅調だが利益化が遅れる典型的な投資フェーズに位置付けられる。レバレッジが低い点は安全性で優位だが、KPIの改善と費用効率の立証が進む同業と比較すると、短期の収益性指標で見劣りする可能性がある。
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