- 売上高: 4.00億円
- 営業利益: -4.16億円
- 当期純利益: -5.54億円
- 1株当たり当期純利益: -29.21円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 4.00億円 | 1.48億円 | +170.3% |
| 売上原価 | 32百万円 | - | - |
| 売上総利益 | 1.17億円 | - | - |
| 販管費 | 5.54億円 | - | - |
| 営業利益 | -4.16億円 | -4.37億円 | +4.8% |
| 営業外収益 | 32万円 | - | - |
| 営業外費用 | 83百万円 | - | - |
| 経常利益 | -2.87億円 | -5.19億円 | +44.7% |
| 法人税等 | 20万円 | - | - |
| 当期純利益 | -5.54億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -3.29億円 | -5.53億円 | +40.5% |
| 包括利益 | -4.19億円 | -4.82億円 | +13.1% |
| 減価償却費 | 7万円 | - | - |
| 支払利息 | 2百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -29.21円 | -51.60円 | +43.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 28.82億円 | - | - |
| 現金預金 | 25.94億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 40百万円 | - | - |
| 固定資産 | 5.29億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 0円 | - | - |
| 投資有価証券 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -4.34億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 18.51億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -82.2% |
| 粗利益率 | 29.1% |
| 流動比率 | 1055.1% |
| 当座比率 | 1040.6% |
| 負債資本倍率 | 0.10倍 |
| インタレストカバレッジ | -202.93倍 |
| EBITDAマージン | -104.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.28百万株 |
| 自己株式数 | 542株 |
| 期中平均株式数 | 11.28百万株 |
| 1株当たり純資産 | 240.69円 |
| EBITDA | -4.16億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
Kudan株式会社の2026年度第2四半期(上期)は、売上高が4.00億円で前年同期比+170.2%と大幅な増収ながら、営業損失は4.16億円と前年から横ばいで、収益化にはなお時間を要する局面が続いています。粗利益は1.17億円、粗利益率は29.1%で、ハイマージンなライセンス/ソフトウェア収入の伸長が示唆される一方、販管費・研究開発費等の固定費が約5.33億円(粗利1.17億円-営業損失4.16億円の逆算)と重く、営業レバレッジが効いていません。EBITDAは-4.16億円、EBITDAマージンは-104.0%とキャッシュ消費が大きい構造です。経常損失は2.87億円、当期純損失は3.29億円で、EPSは-29.21円と希薄化を考慮しても厳しい水準です。デュポン分解では純利益率-82.25%、総資産回転率0.132回、財務レバレッジ1.12倍からROEは-12.11%で、収益性低下と効率性の課題がROEを押し下げています。総資産30.33億円に対し負債2.80億円、純資産27.16億円と財務基盤は厚く、実質的な自己資本比率は約89.6%(当社試算)とみられ低レバレッジです。流動資産は28.82億円、流動負債は2.73億円で、流動比率1,055%・当座比率1,041%と流動性は極めて潤沢です。営業キャッシュフローは-4.34億円で、純損失-3.29億円に対する営業CF/純利益比率は1.32と、損失の現金流出超過(キャッシュバーンの方が大きい)を示します。財務CFは+18.51億円と大規模な資金調達を実施しており、成長投資と当面の運転資金を確保しています。棚卸資産は3,984万円と軽量で、ソフトウェア主体の事業特性が表れています。インタレストカバレッジは-202.9倍と算術上は低いものの、支払利息は205万円と少額で金利負担は限定的です。配当は無配(年間配当0円)で、現状の損失・投資優先の方針と整合的です。売上高は高成長を示す一方、固定費水準が高く、粗利の増加が営業損失の改善に結び付いていません。今後は売上規模の一段の拡大と粗利率の維持・改善、ならびに費用の伸び抑制によるインクリメンタルマージンの顕在化が鍵です。資金面では潤沢な流動性により短中期の継続企業としての前提は確保されているとみられますが、キャッシュバーンのモニタリングが重要です。データ面では、一部勘定科目の開示定義差異が見られるため(例:売上原価・売上総利益の単純差額との乖離、自己資本比率の0%表記等)、本分析では公表の指標値と非ゼロデータに基づき解釈・試算を行っています。
ROE分解: ROE=-12.11%(純利益率-82.25% × 総資産回転率0.132回 × 財務レバレッジ1.12倍)。マージン低下が主因で、効率性(回転率)とレバレッジ寄与は限定的。
利益率の質: 粗利益率29.1%は一定の価格支配力やソフトウェア比率の高さを示唆。一方で営業利益率は-104.0%(EBITDAマージン参考)と大幅マイナスで、販管費・R&D負担が重い。インタレストカバレッジは-202.9倍だが、支払利息は205万円と小口で本質的な問題は費用構造にある。
営業レバレッジ: 売上+170.2%でも営業損失は-4.16億円で横ばい(前年同水準)。上期の販管費等は約5.33億円(当社逆算)と推定され、売上総利益1.17億円では吸収し切れていない。損益分岐点の引き下げには、①売上規模の更なる拡大、②高粗利案件比率の維持・向上、③固定費の伸び抑制が必要。
売上持続可能性: 上期売上4.00億円(+170.2%)と高成長。ライセンス・PoC・量産採用の進展が背景と推測。期中の受注積み上がり、導入顧客の本格量産化が継続すれば年率成長は維持可能。
利益の質: 粗利は拡大も費用増が相殺。営業損失横ばいは、成長投資(R&D/Go-to-Market)の積極化を示唆。粗利率29.1%が維持できれば、規模拡大に伴いインクリメンタルマージン改善余地あり。
見通し: 短期は赤字継続の可能性が高いが、売上ボリューム拡大と費用コントロールの両輪が進めば損益改善余地。受注の期ズレ、プロジェクト化率、海外比率と為替の影響が実績の変動要因。
流動性: 流動資産28.82億円、流動負債2.73億円で流動比率1,055%、当座比率1,041%。短期支払能力は極めて高い。運転資本は26.09億円。
支払能力: 総資産30.33億円、負債2.80億円、純資産27.16億円。実質自己資本比率は約89.6%(当社試算)。金利負担は軽微(支払利息205万円)。継続企業の前提は流動性の厚みで当面確保。
資本構成: 負債資本倍率0.10倍と低レバレッジ。2026年上期に財務CF+18.51億円の資金調達を実施し資本厚みを確保。希薄化リスクはあるが財務の安全性は高い。
利益の質: 営業CF-4.34億円、純損失-3.29億円で営業CF/純利益=1.32(損失の現金流出超過)。会計損失よりもキャッシュバーンが大きく、損失の質は現金流出を伴う実質的なもの。
FCF分析: 投資CFは非開示/0表記につき評価限定的。営業CFベースではマイナス継続で、設備・無形投資の実行有無次第でFCFは更に悪化し得る。財務CF+18.51億円でFCF赤字を十分に補填。
運転資本: 棚卸資産3.98億円は軽量。流動資産の大半は現預金・短期金融資産と推測。上期の営業CF悪化には売上債権の増加や前払費用等の運転資本流出が寄与した可能性。
配当性向評価: 当期純損失で配当性向は算定困難(開示は0.0%)。成長投資優先の局面であり、利益還元よりも事業拡大・技術開発が優先。
FCFカバレッジ: 営業CF赤字のため配当原資は乏しい。FCFカバレッジ0.00倍の開示に整合的で、近い将来の安定配当は現実的でない。
配当方針見通し: 短中期は無配継続が合理的。黒字転換とFCF黒字の持続が確認されるまで、内部留保と成長投資を優先する見込み。
ビジネスリスク:
- 顧客・案件の集中と受注の期ズレによる売上変動
- 量産化移行の遅延リスク(PoCから量産への転換率)
- 競合(VIO/SLAM/空間認識アルゴリズム)との技術優位維持
- パートナー/エコシステム依存(半導体/プラットフォーム)
- 価格下押し圧力と粗利率の変動
- 人材獲得・維持コストの上昇による固定費増加
- 海外展開に伴う為替・地政学リスク
財務リスク:
- キャッシュバーン継続による将来的な追加調達・希薄化リスク
- 売上債権・前受/前払の変動に伴う運転資本の振れ
- 赤字継続に伴う税効果資産の回収可能性低下
- 金利上昇時の資金調達コスト上昇(現状負担は軽微)
主な懸念事項:
- 売上高+170%にもかかわらず営業損失が横ばいで、インクリメンタルマージンが顕在化していない
- 営業CFが純損失を上回るキャッシュアウトで、損失の現金性が高い
- 費用ベース(約5.33億円/上期)の引き締めが遅れる場合、黒字化時期が後ずれする可能性
重要ポイント:
- トップラインは高成長だが、固定費水準が高く営業赤字は横ばい
- 流動性・自己資本は厚く、資金面の耐性は高い
- キャッシュバーン継続のため、資金繰りモニタリングが重要
- 粗利率29.1%を維持・改善しつつスケールを確保できるかが肝要
- 費用成長の抑制と売上拡大のバランスにより損益分岐点を下げられるかが焦点
注視すべき指標:
- 四半期売上成長率と粗利率のトレンド
- 受注残・量産採用件数(PoC→量産の転換率)
- 販管費・R&Dの伸び率(売上対比)とEBITDAマージンの改善幅
- 営業CFと運転資本の動向(売上債権回収・前受/前払のバランス)
- 希薄化を伴う資金調達の有無とタイミング
セクター内ポジション:
資本の厚みと高成長ポテンシャルを有する一方、収益化の遅れとキャッシュバーンの大きさが評価のディスカウント要因となりやすい、成長投資フェーズのAI/SLAMプラットフォーム企業という位置づけ。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
- 正確性の非保証: 本分析の正確性・完全性は保証されません。正確な財務データについては、必ずTDnet等で公開されている開示資料の原本をご確認ください
- 投資助言ではありません: 本分析は一般的な情報提供を目的としており、金融商品取引法に定める投資助言には該当しません。特定の有価証券の売買を推奨するものではありません
- 自己責任の原則: 投資判断はご自身の責任において行ってください。本分析に基づく投資により生じた損失について、当サービスは一切の責任を負いません