- 売上高: 53.19億円
- 営業利益: 3.41億円
- 当期純利益: 1.98億円
- 1株当たり当期純利益: 36.32円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 53.19億円 | 42.73億円 | +24.5% |
| 売上原価 | 33.52億円 | - | - |
| 売上総利益 | 9.21億円 | - | - |
| 販管費 | 6.15億円 | - | - |
| 営業利益 | 3.41億円 | 3.06億円 | +11.4% |
| 営業外収益 | 64百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 5百万円 | - | - |
| 経常利益 | 3.60億円 | 3.65億円 | -1.4% |
| 法人税等 | 1.36億円 | - | - |
| 当期純利益 | 1.98億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.06億円 | 1.98億円 | +4.0% |
| 包括利益 | 2.06億円 | 1.97億円 | +4.6% |
| 減価償却費 | 26百万円 | - | - |
| 支払利息 | 4百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 36.32円 | 34.96円 | +3.9% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 36.10円 | 34.75円 | +3.9% |
| 1株当たり配当金 | 12.00円 | 12.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 37.28億円 | - | - |
| 現金預金 | 22.07億円 | - | - |
| 固定資産 | 20.88億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1.32億円 | - | - |
| 無形資産 | 10.17億円 | - | - |
| のれん |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.65億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.80億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.9% |
| 粗利益率 | 17.3% |
| 流動比率 | 202.2% |
| 当座比率 | 202.2% |
| 負債資本倍率 | 1.29倍 |
| インタレストカバレッジ | 87.98倍 |
| EBITDAマージン | 6.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +24.5% |
| 営業利益前年同期比 | +11.3% |
| 経常利益前年同期比 | -1.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +4.5% |
| 包括利益前年同期比 | +4.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.94百万株 |
| 自己株式数 | 216千株 |
| 期中平均株式数 | 5.70百万株 |
| 1株当たり純資産 | 456.35円 |
| EBITDA | 3.67億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 12.00円 |
| 期末配当 | 13.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 105.00億円 |
| 営業利益予想 | 6.50億円 |
| 経常利益予想 | 6.59億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 4.61億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 81.17円 |
| 1株当たり配当金予想 | 15.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
SIGグループ(4386)の2026年度第2四半期は、売上高が53.19億円(前年比+24.5%)と力強いトップライン成長を確保する一方、営業利益は3.41億円(+11.3%)にとどまり、営業レバレッジは限定的でした。営業利益率は6.4%(=3.41億円/53.19億円)で、前年同期推計7.2%前後から約0.8pt低下したとみられ、成長過程でのコスト増(人件費・下請費・採用教育費など)またはプロジェクトミックスの変化によるマージン圧迫が示唆されます。売上総利益は9.21億円で粗利率17.3%を確保しましたが、粗利率の水準からも価格転嫁力や稼働率に改善余地がうかがえます。経常利益は3.60億円と営業段階からの増額幅は小さく、支払利息3,876万円に対して営業利益ベースのインタレストカバレッジは88倍と財務コスト耐性は極めて高いです。当期純利益は2.06億円(+4.5%)で純利益率3.87%を維持、実効税率は約37.8%(=法⼈税等1.36億円/税前利益3.60億円)と標準的な水準です。デュポン分解では、純利益率3.87%、総資産回転率0.909倍、財務レバレッジ2.24倍の積でROEは約7.9%と、資本効率は業界中位水準と評価できます。流動比率202%・当座比率202%と流動性は十分で、運転資本は18.84億円と潤沢、短期資金繰りの安全性が確認できます。負債資本倍率は1.29倍でレバレッジは穏当、金利負担も軽微なため財務健全性は良好です。営業キャッシュフローは1.65億円で当期純利益の80%に相当し、利益のキャッシュ化は概ね妥当ですが、運転資本の増加がキャッシュ創出をやや抑制した可能性があります。財務キャッシュフローは▲1.80億円と資金流出で、返済や自己株式関連等の支出が想定されますが、詳細は不記載項目のため特定できません。投資キャッシュフローおよび現金残高、自己資本比率、配当関連の一部情報は不記載であり、FCFや資本政策の全体像把握には制約があります。EPSは36.32円で、純利益から逆算する発行済株式数は概算約567万株規模と推定されます(公表値不記載)。総じて、成長加速に対してマージンがやや遅行しており、短期的には人員増強・単価改定・稼働率の最適化による粗利率および営業利益率の回復が焦点です。中期的には、受注質の改善とコストベースの柔軟化がROEの一段の引き上げ余地をもたらしますが、足元は高い税率・人件費インフレ・案件難易度の上昇が利益率の上方バイアスを抑えています。与信・債権回転や下請率のコントロールが維持されれば、キャッシュフロー品質の改善が見込めます。データの不記載項目があるため定量評価には一定の幅を伴いますが、現時点の手掛かりは「トップライン拡大>マージン改善」の局面を示し、収益性の底上げが今後の主要テーマと考えます。
ROE分解: ROE=純利益率(3.87%)×総資産回転率(0.909倍)×財務レバレッジ(2.24倍)=約7.9%。純利益率と総資産回転が中位、レバレッジは適度で資本効率は良好。
利益率の質: - 粗利率17.3%(売上総利益9.21億円/売上高53.19億円)と、労務集約型モデルらしい水準。- 営業利益率6.4%(3.41億円/53.19億円)。前年推計約7.2%→6.4%へ約0.8pt低下。- 経常利益率6.8%(3.60億円/53.19億円)。- 純利益率3.87%。税負担が約37.8%と重く、最終利益率の伸びを抑制。
営業レバレッジ: 売上+24.5%に対し営業利益+11.3%と、営業レバレッジは鈍化。固定費(人件費・採用/教育・販管費)の先行計上や単価ミックスが影響した可能性。粗利率改善が限定的で、規模の経済の発現は途上。
売上持続可能性: 成長率+24.5%は高水準。受注環境の良好さや稼働率引き上げが示唆される一方、再現性は案件ミックス・採用計画・単価改定の継続性に依存。
利益の質: 営業利益成長+11.3%は売上に劣後。原価率上昇や外注比率上昇が想定され、単価交渉力と要員ミックス管理が鍵。営業CF/純利益0.80とキャッシュ面の裏付けは概ね許容的。
見通し: 短期は人材確保・教育投資の吸収が課題。単価改定、付加価値案件の拡大、稼働率最適化が進めば営業利益率6%台後半〜7%台回帰の余地。税率が高止まりする場合、純利益成長は相対的に伸びにくい。
流動性: 流動比率202.2%、当座比率202.2%。運転資本188.44億円(=流動資産37.28億円−流動負債18.43億円)で短期安全性は高い。
支払能力: インタレストカバレッジ88倍(EBIT/支払利息)。金利負担は極小でデフォルトリスクは低位。税負担は37.8%と実務的な水準。
資本構成: 負債資本倍率1.29倍(総負債33.64億円/純資産26.10億円)。財務レバレッジ2.24倍。レバレッジは適切な範囲で、追加成長投資に耐えうるバランス。
利益の質: 営業CF1.65億円/純利益2.06億円=0.80。発生利益のキャッシュ転換は概ね妥当だが、運転資本の取り崩しは限定的で一部増勢の可能性。
FCF分析: 投資CFが不記載(0表示は不記載を意味)であるため、厳密なFCFは算定不能。営業CFがプラスである点はポジティブだが、成長投資(採用・設備・無形資産)の実態把握に制約。
運転資本: 流動資産37.28億円、流動負債18.43億円。売上高増に伴う売上債権の増加が営業CFを圧迫した可能性。回収条件(DSO)と下請債務(DPO)の管理がキャッシュ創出の鍵。
配当性向評価: 公表上の年間配当・配当性向は0表示だが、不記載の可能性があるため現時点での配当方針・実績評価は困難。
FCFカバレッジ: 投資CFが不記載のためFCFを算出できず、配当のCFカバレッジ評価は実施不可。営業CFはプラスで潜在的な原資はあるが、成長投資優先の可能性もある。
配当方針見通し: 税引後利益は安定的に創出。今後の配当余力は、投資CFの規模、純有利子負債動向、資本政策(自己株式・借入返済)次第。現状は内部留保と成長投資のバランス重視局面と想定。
ビジネスリスク:
- 人件費・外注費の上昇による粗利率圧迫
- 受注ミックスの悪化(固定価格・難易度高案件の増加)
- 人材採用・育成の遅れによる稼働率低下
- 価格改定の遅れや顧客交渉力低下
- 大型案件の進捗遅延・品質コスト増
- 税率高止まりによる純利益率の伸び鈍化
財務リスク:
- 運転資本増による営業CFの変動拡大
- 資金調達環境の変化(利上げ局面での金利コスト上昇リスク)
- 投資CFの不確実性(M&Aや無形投資拡大時のFCF悪化)
- 顧客与信悪化に伴う貸倒損失リスク
主な懸念事項:
- 売上成長に対してマージン改善が遅行している点
- 営業CF/純利益が0.8と運転資本に起因するキャッシュ転換の伸び悩み
- 投資・配当の定量情報が不記載で資本配分評価に制約がある点
重要ポイント:
- 強い売上成長(+24.5%)に対し、営業利益率は6.4%と前年から低下
- ROE約7.9%は中位水準で、さらなる改善には利益率回復が必要
- 流動性・金利耐性は高く、財務の下方リスクは限定的
- 営業CF/純利益0.80は概ね許容だが、運転資本管理が課題
- 投資・配当の開示が限定的で、FCFと株主還元の定量評価に不確実性
注視すべき指標:
- 単価改定率と外注比率(粗利率ドライバー)
- 稼働率・要員ミックス(ジュニア/シニア比率)
- 受注残高と受注単価、固定価格案件比率
- 販売債権回転日数(DSO)と買掛回転(DPO)
- 販管費率(採用・教育・採用歩留り)
- 税率の推移と有効な税務戦略
セクター内ポジション:
国内SI/SES同業に比べ、トップラインの伸びは強い一方でマージンは中位以下のレンジ。財務健全性は上位、資本効率は中位、キャッシュフロー品質は中位。短期はコスト吸収と価格改定の実効性が相対優位性を左右。
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