サスメド株式会社の2026年度第1四半期決算レポート
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四半期決算短信の開示範囲について
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 販管費 | 1.21億円 | - | - |
| 営業利益 | -1.33億円 | -1.61億円 | +17.4% |
| 営業外収益 | 5百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 7百万円 | - | - |
| 経常利益 | -1.32億円 | -1.63億円 | +19.0% |
| 法人税等 | 30万円 | - | - |
| 当期純利益 | -1.20億円 | -1.63億円 | +26.4% |
| 1株当たり当期純利益 | -7.17円 | -9.76円 | +26.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 流動資産 | 44.63億円 | - | - |
| 現金預金 | 43.98億円 | - | - |
| 固定資産 | 40百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 0円 | - | - |
| 無形資産 | 16百万円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 流動比率 | 3543.5% |
| 当座比率 | 3543.5% |
| 負債資本倍率 | 0.03倍 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 16.82百万株 |
| 自己株式数 | 6千株 |
| 期中平均株式数 | 16.82百万株 |
| 1株当たり純資産 | 253.02円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|---|
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
XBRLデータ(GPT-5)とPDF決算説明資料(Claude)を統合した分析
サスメド株式会社(4263、単体、JGAAP)の2026年度第1四半期は、営業損失が-1.33億円、経常損失が-1.32億円、当期純損失が-1.20億円と赤字継続ながら、非営業損益の影響が極めて軽微で、本業の費用構造が損益の大半を規定しています。純資産は42.55億円、総資産は43.76億円で、財務レバレッジは1.03倍、実質的な自己資本比率は約97%と極めて厚い自己資本に支えられています。負債は1.32億円、流動負債は1.26億円にとどまり、負債資本倍率0.03倍と低リスクな資本構成です。流動資産は44.63億円、運転資本は43.37億円と潤沢で、短期の資金繰り耐性は非常に高いと評価できます(ただし、キャッシュフロー計算書は未記載で現金構成の内訳は不明)。EPSは-7.17円で、四半期純損失-1.20億円から逆算される希薄化前の平均株式数は約1,674万株と推定されます(会社公表の発行済株式数は未記載)。税金等302万円の計上は、赤字でも最低限の住民税等の発生が示唆されます。営業損失と経常損失の差が1百万円程度に収まっており、金利費用や評価損益などの非営業要因は損益への寄与が軽微とみられます。売上高や売上原価、減価償却費、営業CFなどは未記載であり、収益の立ち上がりタイミングや費用のキャッシュアウトの実勢を直接確認することはできません。とはいえ、流動負債に対して流動資産が大幅に上回るため、当面の運転資金需要や規制承認・治験進捗に伴う費用増にも対応し得る余地があると判断します。四半期の営業損失規模(-1.33億円)が概ね継続すると仮定すると、年間の損失ランレートは約5.3億円規模となる計算です。総資産・純資産に照らすと、実質的な資金ショック耐性は相対的に高い一方、売上(マイルストン、ライセンス、助成金、製品売上等)の具体的な発生は確認できないため、キャッシュ創出力の裏付けは今期時点では限定的です。収益化前のデジタル治療や医療機器ソフトウェア企業に典型的な「固定費偏重・営業レバレッジ高め」の構造が示唆され、売上が立ち上がる局面では損益の改善が非線形的に進む可能性があります。資本政策面では、自己資本余力が厚いため短期の追加希薄化リスクは低めとみられる一方、中期的には開発・承認・上市の進捗と資金需要の見合いで柔軟性が求められます。配当は未実施で、赤字・成長投資フェーズの性質からも無配継続が合理的です。今期の主要な論点は、(1)売上化イベントの可視化、(2)費用ベースの抑制と投資優先順位付け、(3)キャッシュ残高・バーンレートの開示充実、の3点に集約されます。データは一部未記載が多く、特にキャッシュフローや売上内訳に関する不確実性が高い点は留意が必要です。
決算説明資料より: サスメド株式会社は2026年6月期第1四半期において、不眠障害治療用アプリの製造販売承認事項一部変更承認を取得し保険適用希望書を提出、SMD403(耳鳴)で特定臨床研究結果を学会発表し杏林製薬との契約でマイルストン・ロイヤリティを増額、Heartseed社企業治験への臨床試験システム提供を開始するなど、収益化に向けた重要なマイルストンを複数達成しました。事業収益は45百万円(前四半期44百万円と同等)、営業損失は133百万円(前四半期152百万円から19百万円改善)と、収益の立ち上がりは限定的ながら費用抑制が進捗しています。開発パイプラインは12件を維持し、契約案件数は12件、研究開発費は54百万円(前四半期69百万円の78.2%)とコントロールされています。DTxプロダクト事業は収益計上なくセグメント損失44百万円、DTxプラットフォーム事業は事業収益45百万円・セグメント利益28百万円と安定収益基盤を確保。重点施策として不眠障害アプリの保険収載後の販売開始準備、複数パイプラインの次試験移行、臨床試験システムの稼働実績積み上げを掲げ、塩野義製薬との販売提携計画やHeartseeds社への再生医療治験支援など、中長期の収益化フェーズへ着実に移行している状況が確認できます。
DuPont分解(報告値ベース)は参考値が限られるものの、財務レバレッジ1.03倍から、リターンの大半が純利益率と総資産回転率に依存している構造が読み取れます。今期は売上・総資産回転率が未記載のため、純利益率の水準は評価困難ですが、当期純損失が-1.20億円、総資産が43.76億円であることから、総資産対比損失率は約-0.27%(四半期)となり資産効率面の毀損は小幅です。営業損失-1.33億円に対して経常損失-1.32億円とほぼ同額で、非営業損益の影響が軽微=本業の費用ベースが損益を規定。固定費(人件費、研究開発費、販管費)主導の費用構造が示唆され、営業レバレッジは高めと推定されます。税負担は最低限(法人税等302万円)でキャッシュアウトへの影響は限定的。減価償却費未記載のためEBITDA水準は判定不可ですが、無形資産比率が高くない前提では、会計上の非現金費用による損益とキャッシュの乖離は大きくない可能性があります。四半期ベースの損失幅(-1.33億円)は、前年同四半期比の比較が未提供のためトレンド判定は保留。製品売上の立ち上がりが生じれば、限界利益率の高いソフトウェア/DTx領域の特性から損益分岐の到達は相対的に早まる余地があります。
売上高が未記載のため、トップラインの持続可能性を直接検証することはできません。今期は本業費用が損益を主導しており、収益化の鍵は規制承認、保険収載、提携・ライセンス、および病院導入の拡大に依存します。営業損失の規模は-1.33億円(四半期)で安定している印象で、費用ベースが急拡大していない前提ならば、開発マイルストンや助成金の取得時に赤字幅が縮小する可能性があります。利益の質は非営業項目の影響が小さい点で良好ですが、売上未記載により粗利・限界利益の検証ができず、現時点では「費用の質>収益の質」という構図です。見通しとしては、(1)製品・パイプラインの承認イベント、(2)収益モデル(サブスクリプション/使用量課金/導入費)確定、(3)医療機関や製薬企業とのパートナー拡大、が売上転換点となるでしょう。四半期損失が-1.33億円規模で続く場合、売上が立ち上がるまでの期間が長引くほど希薄化や追加資金調達の判断が中期で必要になる可能性があります。ただし、自己資本の厚さがクッションとなり、短期の成長投資を阻害する要因は限定的です。
流動性は極めて良好で、流動資産44.63億円、流動負債1.26億円から流動比率は約35倍(3,543%)に達します。運転資本は43.37億円と潤沢で、短期支払能力は高いと評価されます。支払能力(ソルベンシー)は、総資産43.76億円に対して純資産42.55億円と、実質自己資本比率が約97%に相当し、負債資本倍率0.03倍からも財務リスクは極めて低位です。金利費用は未記載で、実質的に有利子負債が極小と推測され、利払い負担のリスクは限定的です。資本構成は自己資本中心で、短期の外部債務依存は軽微。なお、B/S内訳の一部に集計上の乖離の可能性があるため、詳細な現預金残高や有利子負債の開示で確認が必要です。
キャッシュフロー計算書は未記載(営業CF/投資CF/財務CFが不明)のため、利益とキャッシュ創出の連動性を直接検証できません。損益面では営業損失と経常損失がほぼ一致し、非営業項目によるノイズが小さい点から、営業赤字の多くがキャッシュベースの費用である可能性があります(減価償却費が未記載のため確証はなし)。自由現金流量(FCF)は未算出ですが、投資CFが大きく膨らんでいる兆候は読み取れず、現時点では運転費用中心のキャッシュアウトが主と推測されます。運転資本は43.37億円と厚く、短期の資金需要には十分耐えうる構造です。仮に四半期の営業損失-1.33億円がおおむねキャッシュバーンに近いと仮定すると、年間のバーンは5億円台のレンジが想定されますが、実際のバーンは研究開発支出・前払費用・補助金受給のタイミングで上下にぶれます。次四半期以降は、現金および現金同等物、営業CF、R&D支出の開示が利益の質評価に不可欠です。
年間配当は未実施で、配当性向は0%です。赤字継続および成長投資フェーズであることを踏まえると、短中期の配当実施余地は限定的です。FCFカバレッジは未算出で、キャッシュフロー情報未記載のため数値評価は保留。ただし、自己資本が厚く、無配方針は投資優先の資本配分と整合的です。今後の配当方針は、(1)黒字化の達成、(2)予見可能な安定CFの確立、(3)成長投資需要の縮小、が確認されてからの検討が現実的とみられます。
今期の重点施策として(1)不眠障害治療用アプリの販売開始(保険収載後の塩野義製薬との協業による市場導入)、(2)パイプラインの開発進捗(SMD201慢性腎臓病・SMD105乳がん切除後疼痛の次試験開始、SMD403耳鳴の特定臨床研究結果公表、SMD106月経前症候群の特定臨床研究完了)、(3)臨床試験システムの稼働実績積み上げ(Heartseed社等への提供拡大)を掲げています。不眠障害アプリは保険適用希望書提出済みで、中医協での薬価・保険償還点数の審議を経て保険収載が実現すれば、塩野義製薬の販売網を活用した本格販売が開始される見込みです。当社試算では、既存不眠治療患者約590万人の17%(約100万人)×想定処方単価1.92万円=約192億円、未治療患者約470万人の24%(約113万人)×1.92万円=約216億円で、SAMは計400億円超とされます(医師アンケート N=387から算出)。パイプラインでは、SMD201(慢性腎臓病)、SMD105(乳がん切除後疼痛)が次試験(探索的または検証的)に進む計画で、SMD403(耳鳴)は杏林製薬との契約見直しにより当社の役割拡大とマイルストン・ロイヤリティ増額が合意され、収益化時のアップサイドが拡大しました。臨床試験システムは、Heartseed社の再生医療治験への提供で実績を積み上げ、ブロックチェーン技術によるモニタリング工数・費用削減効果を訴求し、製薬企業・CRO向けの受注拡大を狙います。DTxプラットフォーム事業(臨床試験システム・機械学習分析システム)が安定収益基盤(四半期45百万円・利益28百万円)を確保しており、DTxプロダクト事業(治療用アプリ開発)の赤字を一部補完する構造が続きます。中期的には、不眠障害アプリの保険収載・販売開始を皮切りに、他パイプラインの上市が順次実現すれば、高い営業レバレッジによる損益改善が期待されます。
決算説明資料には通期業績予算の開示がなく、今期の具体的な売上・利益ガイダンスは示されていません。経営陣は重点施策の進捗状況(不眠障害アプリの一部変更承認取得・保険適用希望書提出、SMD403の臨床研究結果公表と契約増額、Heartseed社治験システム提供開始)を強調し、収益化に向けたマイルストン達成を重視する姿勢を示しています。不眠障害アプリについては、塩野義製薬との販売提携契約のもと、保険収載後の各種計画(マーケティングプラン・メディカルプラン・オペレーション構築)を策定中であり、販売開始時期は保険収載のタイミング次第とされています。研究開発費は前四半期比で効率化(69百万円→54百万円)、営業損失も19百万円改善しており、コスト管理を進めながら開発投資を継続する方針が読み取れます。複数パイプラインの次試験開始や臨床研究完了により、中期の収益化候補を厚くする戦略が示唆されています。財務面では、自己資本比率約97%、運転資本43.37億円と強固な財務基盤を背景に、短期の資金調達圧力は低く、成長投資を継続できる余地があることが強調されています。
ビジネスリスク:
財務リスク:
主な懸念事項:
決算説明資料のリスク要因:
重要ポイント:
注視すべき指標:
セクター内ポジション: 東証グロース上場のヘルスケア・デジタルセラピューティクス領域の同業スタートアップ群に対し、自己資本の厚さと負債の少なさで財務安全性は上位。一方で、売上開示の限定性と収益化のタイムライン可視性は同業平均並みかやや劣後。収益化イベントが顕在化すれば営業レバレッジの高さから損益改善の弾性は大きいポジショニング。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
| 43.76億円 |
| 45.02億円 |
| -1.26億円 |
| 流動負債 | 1.26億円 | - | - |
| 固定負債 | 6百万円 | - | - |
| 負債合計 | 1.32億円 | - | - |
| 純資産 | 42.55億円 | 43.70億円 | -1.15億円 |
| 資本金 | 99百万円 | - | - |
| 資本剰余金 | 54.41億円 | - | - |
| 利益剰余金 | -12.18億円 | - | - |
| 自己株式 | -3万円 | - | - |
| 株主資本 | 42.01億円 | 43.22億円 | -1.21億円 |
| 運転資本 | 43.37億円 | - | - |