- 売上高: 143.09億円
- 営業利益: 5.99億円
- 当期純利益: -8.54億円
- 1株当たり当期純利益: -18.71円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 143.09億円 | 145.08億円 | -1.4% |
| 売上原価 | 115.40億円 | - | - |
| 売上総利益 | 29.67億円 | - | - |
| 販管費 | 32.34億円 | - | - |
| 営業利益 | 5.99億円 | -2.67億円 | +324.3% |
| 営業外収益 | 3.36億円 | - | - |
| 営業外費用 | 3.35億円 | - | - |
| 経常利益 | 18百万円 | -2.66億円 | +106.8% |
| 法人税等 | 3.09億円 | - | - |
| 当期純利益 | -8.54億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -1.08億円 | -8.79億円 | +87.7% |
| 包括利益 | -3.68億円 | 6.13億円 | -160.0% |
| 支払利息 | 2.29億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -18.71円 | -152.24円 | +87.7% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 258.07億円 | - | - |
| 現金預金 | 80.78億円 | - | - |
| 売掛金 | 82.95億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 41.30億円 | - | - |
| 固定資産 | 248.64億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -0.8% |
| 粗利益率 | 20.7% |
| 流動比率 | 127.9% |
| 当座比率 | 107.4% |
| 負債資本倍率 | 3.41倍 |
| インタレストカバレッジ | 2.62倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -1.4% |
| 包括利益前年同期比 | -65.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.10百万株 |
| 自己株式数 | 318千株 |
| 期中平均株式数 | 5.78百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,974.84円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ElectronicMaterial | 2.43億円 | 12.85億円 |
| FunctionalMaterial | 12百万円 | 7.10億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 285.00億円 |
| 営業利益予想 | 10.00億円 |
| 経常利益予想 | -3.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -7.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -121.08円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
戸田工業(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期累計は、売上高143.09億円(前年同期比-1.4%)と微減ながら、営業利益は5.99億円で前年横ばいを確保しました。売上総利益は29.67億円、粗利率は20.7%と一定の採算を維持しています。一方で、経常利益は0.18億円と大幅に圧縮され、営業外費用の重さが収益を圧迫しました。当期純利益は-1.08億円(EPS -18.71円)と最終赤字で、税金費用3.09億円計上や営業外損失の影響が大きい構造です。営業外費用では支払利息が2.29億円と営業利益の約38%に相当し、金利負担が重いことが確認できます。営業利益(5.99億円)から経常利益(0.18億円)へのブリッジは-5.81億円の営業外損失を示唆し、利息以外に約3.52億円のその他営業外損失が存在したと考えられます。これを一部相殺する形で、特別損益は+1.83億円程度の純益要因(当社推計)とみられますが、税負担の影響で最終赤字に至りました。貸借対照表は総資産492.35億円、純資産114.17億円で、弊社推計の自己資本比率は約23.2%(公表値は不記載)と判断します。負債合計は388.94億円、負債資本倍率は3.41倍とレバレッジは高めです。流動資産258.07億円、流動負債201.79億円により、流動比率128%・当座比率107%と短期流動性は一応の余裕を確保しています。デュポン分解では純利益率-0.75%、総資産回転率0.291回、財務レバレッジ4.31倍により、ROEは-0.95%と資本効率は低下しています。営業面の採算(営業利益率約4.2%)は維持されているものの、営業外負担が大きく、経常段階での収益力が著しく希薄化している点が課題です。キャッシュフロー情報(営業CF、投資CF、財務CF)は不記載のため、フリーキャッシュフローやキャッシュ創出力の裏取りができない点が分析上の重要な制約です。減価償却費やEBITDAも不記載であり、設備投資負担や実質的な営業キャッシュ創出力の評価は定性的な示唆に留まります。配当は年間0円、配当性向0%で、当期赤字と高いレバレッジを踏まえた保守的な資本配分方針がうかがえます。総じて、コア事業は一定の収益性を維持する一方、金利負担および非コア損益のボラティリティが最終損益を左右しており、財務コスト構造の是正と非営業損益の安定化が喫緊の改善課題と評価します。今後は、金利環境の変動、負債圧縮の進捗、在庫回転など運転資本の効率化、並びに特別・営業外損益の平準化が業績安定化の鍵となります。データ制約(CF・減価償却・株式関連の不記載)により、キャッシュフロー品質や1株指標に関する定量的評価は限定的である点に留意が必要です。
ROEのデュポン分解(提供値)では、純利益率-0.75% × 総資産回転率0.291回 × 財務レバレッジ4.31倍 = ROE -0.95%となり、収益性(マージン)要因の弱さが主因です。営業利益率は約4.2%(5.99億円/143.09億円)と一定のコア収益力を維持していますが、経常利益率は0.1%(0.18億円/143.09億円)まで低下しており、営業外費用が営業段階での利益をほぼ吸収しています。粗利率20.7%は前年から大きな悪化を示すデータはなく(前年比データは売上のみ)、原価統制は機能している模様です。SG&Aは約23.68億円(売上比16.5%)と試算され、固定費負担は一定水準ながら、売上微減局面での営業レバレッジは中立~やや逆風とみられます。支払利息2.29億円は営業利益の約38%を占め、金利負担の重さが経常段階での収益圧迫要因です。その他の営業外損失(約3.52億円推計)は為替評価や持分法、雑損失等の可能性があり、利益のボラティリティ要因となっています。結果として、利益率の質は「営業は安定、非営業が不安定」という構図で、経常段階の収益力改善がROE回復のカギです。営業レバレッジについては、売上-1.4%でも営業利益が横ばいに踏みとどまっている点から、コストフレキシビリティは一定程度確認できますが、非営業費用が大きいため、トップラインの小幅な回復では最終利益の大幅改善にはつながりにくい構造です。
売上は143.09億円(-1.4%)と小幅減収で、外部環境(需要調整や価格改定の一巡等)を反映している可能性があります。営業利益は横ばい(5.99億円)で、コスト管理やミックスでの下支えがあったと推定します。経常利益が0.18億円にとどまったため、実効的な成長は非営業段階で阻害されています。純利益は-1.08億円の赤字で、税金費用3.09億円計上も逆風となりました。売上の持続可能性は、現状の粗利率20.7%が維持される限り、価格競争激化がなければ大きく毀損しないとみられる一方、営業外損益のブレが継続する場合は利益成長のボトルネックとなります。中期的には、負債削減による利息費用の低減、在庫最適化による運転資本効率の改善が進めば、同じ売上水準でも経常・純利益の改善余地はあります。キャッシュフローや減価償却の情報が不記載のため、設備投資サイクルに伴う増産・新製品展開の成長寄与は定量化困難です。見通しとしては、営業段階の収益は底堅い一方、財務費用と非営業要因が続く限り利益の質は脆弱で、当面は「収益の安定化(非営業の平準化)」がテーマとなります。
総資産492.35億円、純資産114.17億円から、弊社推計の自己資本比率は約23.2%と財務安全性は中立~やや弱めの水準です。負債合計388.94億円により、負債資本倍率は3.41倍とレバレッジは高く、金利負担(2.29億円/上期)を通じてP/Lに負荷がかかっています。流動性は、流動比率127.9%、当座比率107.4%、運転資本56.28億円と、短期支払能力は一応の余裕があります。インタレストカバレッジは2.6倍(EBIT/利息)で、金利上昇や利益減少局面では閾値割れのリスクがあり、望ましい目安(概ね4倍以上)には達していません。資本構成の観点では、負債の長短バランスは明細不明ながら、流動負債201.79億円と短期依存の可能性があるため、借換え・金利条件の管理が重要です。株式関連情報(発行済株式数、BPS)が不記載のため市場評価との整合性評価は困難です。
営業CF、投資CF、財務CFが不記載(0表示は不記載を意味)であるため、利益のキャッシュ化やフリーキャッシュフロー(FCF)の定量評価はできません。したがって、営業CF/純利益、FCFカバレッジ、キャッシュコンバージョンサイクル等の質的評価は制約があります。損益からの推測では、営業利益が堅調である一方、利息負担と非営業損失が利益を圧迫しており、仮に営業CFが黒字であっても、財務CF(利払い・元本返済)および投資CF(設備投資)の水準次第でフリーCFは振れやすいと推定されます。運転資本は56.28億円のプラスで、在庫は41.30億円と適正水準の判断には在庫回転・受払明細が必要です。減価償却費の不記載によりEBITDAや維持更新投資(メンテCAPEX)の妥当性評価もできない点に留意が必要です。
年間配当0円、配当性向0%で、最終赤字(-1.08億円)およびレバレッジの高さを踏まえた保守的な株主還元方針と解されます。FCFカバレッジは不記載データに基づき評価不能(表示値0.00倍は不記載を意味)であり、キャッシュ創出力の裏取りができないことから、増配余地の定量判断は困難です。短期的には、経常段階の利益回復と利息費用の低減、ならびに自己資本比率の改善が配当再開の前提条件となる可能性が高いです。中期的には、負債削減と投資配分の最適化により、安定的なフリーCFが確立されれば、利益連動型からFCF重視型の配当政策への移行が検討可能と考えます。
ビジネスリスク:
- 需要サイクルの変動(エレクトロニクス・素材需要の調整)による売上の下振れリスク
- 製品ミックス・販売価格の変動による粗利率の悪化
- サプライチェーン制約や原材料価格の上昇によるコスト増
- 為替変動の影響(輸出入・評価差損益)による営業外損益のボラティリティ
財務リスク:
- 高レバレッジ(負債資本倍率3.41倍)に伴う財務柔軟性低下
- インタレストカバレッジ2.6倍と金利負担の重さ(金利上昇時の耐性低下)
- 短期負債依存度の可能性(流動負債201.79億円)と借換えリスク
- 非営業損益の変動(約3.52億円のその他営業外損失推計)による最終損益の不安定化
主な懸念事項:
- 経常段階の収益力が極めて薄い(経常利益率0.1%)
- 税金費用3.09億円計上により当期赤字化、税負担の予見性が低い可能性
- キャッシュフロー・減価償却の不記載によりキャッシュ創出力と投資余力の評価ができない
- 自己資本比率推計23%台と財務余力が限定的
重要ポイント:
- コア事業は粗利率20.7%、営業利益率約4.2%と一定の採算を維持
- 営業外費用(計-5.81億円推計)が利益を大きく圧迫、利息2.29億円が重荷
- 経常利益は0.18億円、純利益は-1.08億円と最終赤字
- 流動比率128%、当座比率107%で短期流動性は確保も、レバレッジは高水準(D/E 3.41倍)
- キャッシュフロー情報不記載のためFCFや配当余力の定量評価は不可
注視すべき指標:
- 経常利益および営業外損益の内訳(為替、持分法、評価損益)
- 支払利息の推移と有利子負債の削減進捗(インタレストカバレッジの改善)
- 自己資本比率・ネットD/Eの推移(負債圧縮・資本増強の進展)
- 在庫回転日数・売上債権回転日数(運転資本効率)
- 営業CF・投資CFの開示(EBITDA、メンテCAPEX水準、FCF)
- 粗利率とSG&A比率のトレンド(営業レバレッジの確認)
セクター内ポジション:
国内素材・機能性化学の同業と比べ、営業段階の採算は中位だが、レバレッジと営業外費用の重さにより経常・純利益の安定性で劣後。財務コスト構造の改善が進めば同業平均への回帰余地。
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