- 売上高: 59.44億円
- 営業利益: 6.12億円
- 当期純利益: 4.07億円
- 1株当たり当期純利益: 95.86円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 59.44億円 | 55.06億円 | +8.0% |
| 売上原価 | 41.15億円 | - | - |
| 売上総利益 | 13.91億円 | - | - |
| 販管費 | 7.98億円 | - | - |
| 営業利益 | 6.12億円 | 5.93億円 | +3.2% |
| 営業外収益 | 35百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1百万円 | - | - |
| 経常利益 | 6.31億円 | 6.27億円 | +0.6% |
| 法人税等 | 2.18億円 | - | - |
| 当期純利益 | 4.07億円 | 4.09億円 | -0.5% |
| 1株当たり当期純利益 | 95.86円 | 97.34円 | -1.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 93.36円 | 94.19円 | -0.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 42.26億円 | - | - |
| 現金預金 | 30.23億円 | - | - |
| 固定資産 | 5.47億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 64百万円 | - | - |
| 無形資産 | 1.97億円 | - | - |
| のれん |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.8% |
| 粗利益率 | 23.4% |
| 流動比率 | 463.1% |
| 当座比率 | 463.1% |
| 負債資本倍率 | 0.32倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +8.0% |
| 営業利益前年同期比 | +3.3% |
| 経常利益前年同期比 | +0.5% |
| 当期純利益前年同期比 | -0.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.37百万株 |
| 自己株式数 | 99千株 |
| 期中平均株式数 | 4.25百万株 |
| 1株当たり純資産 | 898.51円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 36.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 85.93億円 |
| 営業利益予想 | 9.19億円 |
| 経常利益予想 | 9.35億円 |
| 当期純利益予想 | 6.36億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 148.99円 |
| 1株当たり配当金予想 | 45.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
アクシス(単体、JGAAP)の2025年度Q3は、売上高59.44億円(前年比+8.0%)、営業利益6.12億円(+3.3%)、当期純利益4.07億円(-0.5%)と、増収ながら営業・最終段階で伸びが鈍化しました。粗利益は13.91億円、粗利率は23.4%で安定的ですが、営業利益率は10.3%と、売上成長に対してやや利益率が伸び悩みました。販管費は7.79億円で売上比13.1%とコントロールされていますが、人件費や採用・外注などのコスト増が示唆されます。経常利益は6.31億円と営業利益を上回り、営業外収支は概ねプラス寄与(+0.19億円)となりました。実効税率は推定34.9%(法人税等2.18億円/税引前利益約6.25億円)で、税負担は平準的とみられます。デュポン分析では、純利益率6.85%、総資産回転率1.169回、財務レバレッジ1.33倍から、ROEは10.62%と堅調な資本効率を確保しています。ROAは約8.0%(4.07億円/50.85億円)と収益性の高いバランスシート運営が窺えます。貸借対照表は総資産50.85億円、自己資本38.34億円、負債12.09億円で、負債資本倍率0.32倍と保守的な資本構成です。流動資産42.26億円に対し流動負債9.12億円で、流動比率463%と高水準の流動性を保持しています。棚卸資産は0円で、ソフトウェア開発・受託サービス中心のビジネスモデルと整合的です。キャッシュフロー情報(営業・投資・財務CF、現金残高)は不記載のため、キャッシュ創出力や投資負担の定量検証はできません。配当は年間0円で、EPS95.86円に対する配当性向は0%と内部留保重視です。営業利益の伸び(+3.3%)が売上の伸び(+8.0%)を下回るため、単価・稼働率・外注費率・人件費のいずれかに上方圧力がかかっている可能性があります。営業外収益の小幅プラスは安定感を補完しますが、コア収益の改善が重要です。高い流動性と低レバレッジにより、成長投資・人材確保・M&Aなどのオプションは広く確保されています。ROE10.6%は小型SI・ITサービス同業平均に見劣りしない水準と推定され、収益性は総じて良好です。今後の焦点は、売上成長の持続性と同時に粗利率・販管費率の引き締めによる営業レバレッジの再強化です。データ上0表示の項目(減価償却費、キャッシュフロー、株式数、自己資本比率等)は不記載項目の可能性が高く、該当数値を用いた比率(EBITDA、インタレストカバレッジ、自己資本比率等)の解釈は行っていません。以下の分析は、与えられた非ゼロの定量情報を中心に構築しています。
roe_decomposition: ROE=10.62% = 純利益率6.85% × 総資産回転率1.169回 × 財務レバレッジ1.33倍。営業面の利益率は2桁、資産効率は年1.17回転、レバレッジは低めで、主に利益率と回転率でROEを稼ぐ構造。
margin_quality: 粗利率23.4%(粗利13.91億円/売上59.44億円)、営業利益率10.3%(6.12億円/59.44億円)、経常利益率10.6%(6.31億円/59.44億円)、純利益率6.85%(4.07億円/59.44億円)。販管費は7.79億円で売上比13.1%。営業外収支が+0.19億円と小幅にプラス寄与。推定実効税率は34.9%。利益の質は営業利益ベースで安定、非営業依存度は低い。
operating_leverage: 売上+8.0%に対し営業利益+3.3%と、短期的に負の営業レバレッジ。コスト要因は人件費・外注費・採用費の上振れが想定され、単価改定やミックス改善が課題。SG&Aの絶対額は増加許容範囲内だが、粗利率の維持・改善が必要。
revenue_sustainability: 売上+8.0%は顧客投資の底堅さと稼働の維持を示唆。棚卸資産ゼロの構造から、受託開発・SESなどの継続案件・保守契約が下支えしている可能性。受注残・稼働率・単価動向の確認が持続性判断の鍵。
earnings_quality: 経常>営業で非営業収支は安定、純利益の減少幅は-0.5%に留まる。税率は平準的で一過性要因の影響は限定的と推定。営業利益率の伸び悩みが主因で、コア収益の改善余地がある。
outlook: 短期は人件費インフレと外注単価上昇の逆風が続く想定。中期はDX投資・レガシー刷新需要の継続が追い風。価格改定の浸透、上流案件比率の引上げ、自社プロダクト/保守比率の増加でマージン再拡大が可能。
liquidity: 流動資産42.26億円、流動負債9.12億円、流動比率463%、当座比率463%。運転資本は33.14億円と潤沢で、短期支払い能力は非常に高い。
solvency: 負債合計12.09億円、純資産38.34億円、負債資本倍率0.32倍と低レバレッジ。支払利息は不記載だが、経常利益が営業利益を上回ることから、金利負担は軽微と推定。
capital_structure: 総資産50.85億円に対し自己資本38.34億円。実質自己資本比率は約75%程度と推定(公表の自己資本比率は不記載扱い)。保守的な資本構成で信用余力は高い。
earnings_to_cash: 営業CFが不記載のため、営業CF/純利益やキャッシュ・コンバージョンの定量検証は不可。粗利率・販管費率の安定性、低レバレッジ構造から、平時のキャッシュ創出能力は相応と推定。
free_cash_flow: フリーCFは不記載。減価償却費が不記載のため、設備投資の資金需要も評価不能。人的資本中心の事業構造から、資本的支出は相対的に軽い一方、人員増強・開発投資(無形)による支出が想定される。
working_capital: 棚卸資産ゼロ、運転資本33.14億円。売上債権・前払費用など流動資産構成比が高いとみられ、入金サイト・外注費の期ズレ管理がキャッシュ創出のカギ。
payout_assessment: 年間配当0円、配当性向0%。EPS95.86円を全額内部留保しており、自己資本増強と成長投資を優先する方針と整合的。
fcf_coverage: フリーCF不記載のためカバレッジ評価不可。ただし低レバレッジ・高流動性から、将来の配当再開・増配余地はバランスシート面では確保されている可能性。
policy_outlook: 成長投資・人材確保局面では内部留保重視が続く公算。中期的には収益安定化とCF可視化を前提に、配当導入または自社株買い等の株主還元余地が生まれる可能性。
ビジネスリスク:
- 人件費・外注単価の上昇による粗利率圧迫
- 受託/SESの稼働率低下や単価下落リスク
- 大口顧客依存度上昇に伴う案件変動リスク
- 採用市場の逼迫による人員獲得難
- 固定価格開発案件の工数超過リスク
- サイバーセキュリティ・品質事故に伴う損失リスク
財務リスク:
- 売上債権の増加に伴う回収遅延・貸倒リスク
- 無形投資の増加による費用先行・CF一時悪化
- 金利上昇局面での資金調達コスト上振れ(現状影響軽微と推定)
- 税負担の変動や優遇税制の影響変化
主な懸念事項:
- 売上成長(+8.0%)に対し営業利益の伸び(+3.3%)が鈍化し、短期的に負の営業レバレッジ
- キャッシュフロー情報が不記載で、実際のキャッシュ創出力の検証ができない
- 減価償却費・EBITDA等の資本効率補助指標が不明確
重要ポイント:
- ROE10.62%、ROA約8.0%と資本効率は良好で、レバレッジ依存度は低い
- 売上は堅調(+8.0%)だが利益率改善が課題、SG&A・外注費・単価のマネジメントが鍵
- 高流動性(流動比率463%)と低レバレッジ(D/E0.32倍)で成長投資余力は十分
- 税率は平準的(推定34.9%)、非営業依存は限定的
- 配当は無配だが、バランスシートは将来の還元余地を示唆
注視すべき指標:
- 受注残と稼働率(ユーティライゼーション)
- 平均請求単価と外注比率(粗利率ドライバー)
- 人員数・離職率・採用単価
- 売上債権回転日数と手元流動性
- 上流・保守比率や自社プロダクト売上比率
- 価格改定の進捗と案件ミックス
セクター内ポジション:
小型〜中堅SI/ITサービス同業の中で、レバレッジに頼らないROEと高い流動性が強み。短期の利益率鈍化は課題だが、受注と単価・ミックス改善により巻き返し余地。
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