- 売上高: 99.15億円
- 営業利益: 17.24億円
- 当期純利益: 14.10億円
- 1株当たり当期純利益: 128.56円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 99.15億円 | 124.83億円 | -20.6% |
| 売上原価 | 48.61億円 | - | - |
| 売上総利益 | 76.22億円 | - | - |
| 販管費 | 46.30億円 | - | - |
| 営業利益 | 17.24億円 | 29.91億円 | -42.4% |
| 営業外収益 | 5.02億円 | - | - |
| 営業外費用 | 5.66億円 | - | - |
| 経常利益 | 16.76億円 | 29.27億円 | -42.7% |
| 法人税等 | 12.62億円 | - | - |
| 当期純利益 | 14.10億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 18.53億円 | 14.10億円 | +31.4% |
| 包括利益 | 22.69億円 | 14.99億円 | +51.4% |
| 減価償却費 | 57百万円 | - | - |
| 支払利息 | 19百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 128.56円 | 97.85円 | +31.4% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 128.54円 | 97.77円 | +31.5% |
| 1株当たり配当金 | 40.00円 | 40.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 412.52億円 | - | - |
| 現金預金 | 283.77億円 | - | - |
| 固定資産 | 133.79億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 4.03億円 | - | - |
| 無形資産 | 0円 | - | - |
| のれん |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 16.12億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -5.77億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 18.7% |
| 粗利益率 | 76.9% |
| 流動比率 | 559.1% |
| 当座比率 | 559.1% |
| 負債資本倍率 | 0.31倍 |
| インタレストカバレッジ | 90.74倍 |
| EBITDAマージン | 18.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -20.6% |
| 営業利益前年同期比 | -42.4% |
| 経常利益前年同期比 | -42.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +31.4% |
| 包括利益前年同期比 | +51.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 14.52百万株 |
| 自己株式数 | 98千株 |
| 期中平均株式数 | 14.42百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,981.26円 |
| EBITDA | 17.81億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 40.00円 |
| 期末配当 | 55.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| GameComic | 24百万円 | 18.45億円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社アカツキ(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高9,915百万円(前年同期比-20.6%)と大幅な減収、営業利益1,724百万円(同-42.4%)と利益面の調整が進みました。計算済み指標に基づく粗利益率は76.9%と高水準を維持しており、クリエイティブ/デジタルコンテンツ型の高付加価値モデルが示唆されます。営業利益率は約17.4%(営業利益1,724百万円/売上高9,915百万円)と、売上減のなかでも二桁を確保しましたが、売上弾力性を反映し営業レバレッジが高く、トップラインのボラティリティが利益に増幅される局面です。最終利益は1,853百万円(+31.4%)と増益で、経常利益1,676百万円を上回る点は特別損益・税効果等の影響が示唆されます(実効税率は0.0%と表示される一方、法人税等計上は1,262百万円であり、税率の解釈には留意が必要)。デュポン分解では、純利益率18.69%、総資産回転率0.167回、財務レバレッジ1.38倍の積でROEは4.31%と、収益性は高い一方で資産効率とレバレッジが低めなためROEが抑制されています。流動比率559%・当座比率559%と流動性は極めて厚く、負債資本倍率0.31倍と保守的な資本構成が継続しています。営業CFは1,612百万円で純利益対比0.87倍、利益計上に概ね裏付けがある一方で若干の差異が残ります。インタレストカバレッジは90.7倍と利払い耐性は非常に高く、金利上昇局面でも与信面の耐性は良好です。投資CFは未記載(0円表示)で、フリーキャッシュフローも未算出(0円表示)となっており、設備投資・投資回収の動態把握に制約が残ります。配当は年間0円、配当性向0%で内部留保優先の方針が窺えますが、FCFの未把握により持続可能性の定量評価は限定的です。バランスシートは総資産594億円、純資産430億円、負債131億円と自己資本優位で、景気変動への耐性は相対的に高い構造です。棚卸資産は開示上0円で、在庫負担の少ないビジネスモデルが示唆されます。売上の減速と営業利益の弾性から、短期的なレベニュー再加速が利益水準回復の鍵です。KPI(既存タイトルの運営収益、IPパイプライン、MAU/ARPU等)のトレンド確認が今後の見通し判断に不可欠です。なお、一部勘定科目に未記載(0表示)や数値不整合があり、粗利水準は計算済み指標を優先して評価しています。総じて、財務健全性は高い一方、トップラインのブレが利益に波及しやすい局面で、収益多角化と資産効率の向上が中期的な課題です。
ROE分解(デュポン): 純利益率18.69% × 総資産回転率0.167回 × 財務レバレッジ1.38倍 = ROE 4.31%。純利益率は高水準だが、総資産回転率が低く(約0.17回)、自己資本中心の資本構成(レバレッジ1.38倍)もあってROEは抑制。営業利益率は約17.4%(1,724/9,915)で引き続き二桁。EBITDAは1,781百万円、EBITDAマージン18.0%とキャッシュ創出力は一定の強さ。営業レバレッジ: 売上-20.6%に対し営業利益-42.4%で弾性は約2.1倍、固定費比率の高さを示唆。利益率の質: インタレストカバレッジ90.7倍と金融費用の影響は軽微。経常→当期の段階で純利益が上振れしており、特別要因(評価益/税効果等)が利益水準に寄与している可能性があり、コア利益の持続性評価では営業利益/EBITDAを重視すべき。粗利益率は計算済み指標(76.9%)を採用し、高付加価値モデルを確認。中期的には資産回転率改善(運転資本効率・投資資産の回転)と売上再成長がROEを押し上げる主要ドライバー。
売上は9,915百万円(-20.6%)と減速。ゲーム/エンタメ領域における既存タイトルの収益逓減、イベント/プロモーションのタイミング、コンテンツ投入サイクルの一時的谷間などが想定要因。営業利益は-42.4%と下げが大きく、固定費の吸収が効かず。純利益+31.4%は非反復的要因の可能性があり、持続的な成長指標としては営業利益/EBITDAベースを重視。利益の質はOCF/純利益0.87と概ね良好も、運転資本の動きなどで一部差異。見通しは、- 新規/大型IP投入のタイミング - 既存タイトルの運営KPI(MAU、ARPU、課金率、イベント実施) - 海外展開や協業の収益寄与 が売上回復の鍵。短期(3-6ヶ月)は既存タイトル施策の効果測定期、中期(6-18ヶ月)は新規タイトル/新規事業のローンチがトリガー。トップラインの回復が確認できれば、営業レバレッジにより利益回復の感応度は高い。
流動性: 流動資産412億円、流動負債74億円で流動比率559%、当座比率559%。短期資金繰りは非常に厚い。支払能力: 負債合計131億円、負債資本倍率0.31倍、インタレストカバレッジ90.7倍で耐性は高い。資本構成: 純資産430億円、総資産594億円と自己資本優位。自己資本比率は未記載(0.0%表示)だが、BS構造上は高位と推定。棚卸資産は未記載(0円表示)で在庫リスクは低い。オフバランスのコミットメント/保証や賃借関連負債の開示が無いため、厳密なレバレッジ評価には制約。
利益の質: 営業CF1,612百万円/純利益1,853百万円=0.87で、利益に概ね裏付け。営業CFは販管費のキャッシュ性や前受/未収の変動でブレる余地。フリーキャッシュフロー: 投資CF未記載(0円表示)のため厳密なFCF算出は困難。便宜上、投資CFが小さいと仮定すると、暫定FCFは営業CF相当だが、実際には無形資産計上/投資有価証券の取得等で乖離し得る。運転資本: 運転資本は338億円と厚く、短期のキャッシュ緩衝は十分。棚卸資産が未記載で在庫消化の影響は限定的と推測。減価償却費57百万円と小さく、キャッシュ利益率は高めだが、無形投資(資本化開発費)の開示有無が重要。
配当は年間0円、配当性向0%。内部留保と成長投資を優先する方針と整合的。FCFカバレッジは未算出(0.00倍表示)で、有意な指標とみなさない。現状のキャッシュ創出力(営業CF1,612百万円)と低レバレッジを踏まえると、将来的な株主還元余地はあるが、売上回復の不確実性と投資CF未開示により持続可能性評価は留保。方針見通しとしては、投資案件/パイプラインの確度が高まるまで無配または限定的な還元を継続し、可処分キャッシュが積み上がる局面で機動的に自己株式/配当再開の余地。
ビジネスリスク:
- 既存タイトル収益の逓減と新規タイトルの立ち上げ不確実性
- コンテンツ/イベントのヒット依存度の高さによる売上変動
- プラットフォーム規約・広告規制・課金動向の変更リスク
- IPライセンス契約更新・ロイヤリティ条件の変動
- クリエイター採用・維持と開発スケジュールの遅延
- 海外展開におけるカルチャライズ/規制対応コスト
財務リスク:
- 売上ボラティリティに伴う営業レバレッジの顕在化(利益感応度の増幅)
- 投資CF未開示に伴うFCFの不確実性(無形投資の資本化など)
- 評価損益・税効果など非反復項目への依存度上昇のリスク
- 金利上昇局面での投資資産バリュエーション変動(利払い耐性は高いが運用側の価格変動)
主な懸念事項:
- 売上-20.6%に対し営業利益-42.4%と高い営業レバレッジが顕在化
- 経常利益より純利益が上回る特殊要因の影響と再現性
- 投資CF・現金同等物が未記載でキャッシュポジションの精緻把握が困難
- 総資産回転率0.167回と資産効率の低さがROEの重石
重要ポイント:
- 高粗利(76.9%)・二桁営業利益率を維持しつつも、売上減速で利益が弾性的に縮小
- ROE 4.31%は純利益率の高さに対し資産回転率・低レバレッジが抑制要因
- 流動性・与信は非常に健全(流動比率559%、カバレッジ90.7倍)
- 営業CF/純利益0.87で利益のキャッシュ裏付けはおおむね良好
- FCFと投資活動の把握に制約があり、還元余地評価は保守的に
注視すべき指標:
- 既存/新規タイトルKPI(MAU、ARPU、課金率、イベント頻度とARPPU)
- 売上成長率と営業レバレッジ(売上変化に対するOP感応度)
- 総資産回転率・運転資本回転の改善度合い
- 投資CF(無形資産計上、投資有価証券の取得・売却)と実質FCF
- 非反復項目(評価益、税効果等)の寄与と繰り返し性
セクター内ポジション:
同業エンタメ/ゲーム企業と比べ、流動性とレバレッジは保守的でディフェンシブ。一方で、タイトル依存による売上ボラティリティは同業水準並み〜やや高く、資産回転率の低さが資本効率の相対的な見劣り要因。新規IPの成功が短中期の相対パフォーマンスを規定。
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