- 売上高: 7.19億円
- 営業利益: 46百万円
- 当期純利益: -57百万円
- 1株当たり当期純利益: 2.01円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 7.19億円 | 5.98億円 | +20.2% |
| 売上原価 | 1.59億円 | - | - |
| 売上総利益 | 4.39億円 | - | - |
| 販管費 | 5.29億円 | - | - |
| 営業利益 | 46百万円 | -89百万円 | +151.7% |
| 営業外収益 | 62百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 6百万円 | - | - |
| 経常利益 | 44百万円 | -34百万円 | +229.4% |
| 法人税等 | -15百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -57百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 23百万円 | -56百万円 | +141.1% |
| 包括利益 | 30百万円 | -44百万円 | +168.2% |
| 減価償却費 | 10百万円 | - | - |
| 支払利息 | 6百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 2.01円 | -4.87円 | +141.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 30.66億円 | - | - |
| 現金預金 | 16.73億円 | - | - |
| 売掛金 | 5.59億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 3百万円 | - | - |
| 固定資産 | 1.26億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.09億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -2.51億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.2% |
| 粗利益率 | 61.1% |
| 流動比率 | 125.2% |
| 当座比率 | 125.1% |
| 負債資本倍率 | 3.23倍 |
| インタレストカバレッジ | 8.05倍 |
| EBITDAマージン | 7.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.57百万株 |
| 自己株式数 | 317株 |
| 期中平均株式数 | 11.57百万株 |
| 1株当たり純資産 | 65.79円 |
| EBITDA | 56百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AdvertisingAgency | 32百万円 | 31百万円 |
| DigitalMarketing | 4.09億円 | -98万円 |
| TheMailOrder | 2.53億円 | 20百万円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ジェイ・エスコムホールディングス(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高が719百万円(前年比+20.2%)と堅調に拡大する一方、営業利益は46百万円で前年並み(+0.0%)にとどまり、営業レバレッジが発現しなかった点が特徴です。デュポン分解では、純利益率3.20%、総資産回転率0.377回、財務レバレッジ2.50倍からROEは3.02%と控えめで、資本効率の改善余地が残ります。粗利益率は61.1%と高水準で、ビジネスモデル自体の付加価値創出力は確保されていますが、販管費の上昇により営業段階での利益伸長が抑制された可能性が高いです。EBITDAは55.7百万円、EBITDAマージン7.7%で、営業利益マージン(約6.4%)との差は減価償却費の軽さを示します。営業CFは109.4百万円と当期純利益23百万円の約4.76倍で、利益のキャッシュ化は非常に良好です。財務CFは▲250.8百万円と大幅流出で、借入金返済や自己株対応など資本政策・負債削減の可能性が示唆されます(配当は0円)。流動比率125.2%、当座比率125.1%と短期流動性は一定の安全域にあり、インタレストカバレッジは8.0倍で金利負担耐性も良好です。一方、負債資本倍率3.23倍とレバレッジはやや高めで、今後の金利環境や返済計画の可視化が重要です。実効税率0.0%は、税効果・一時要因(法人税等のマイナス計上)による可能性があり、通期での平準化リスクがあります。売上成長が強い反面、営業利益が伸び悩んでおり、費用管理と価格政策によるマージン改善が焦点となります。運転資本は617.4百万円の正値で、営業CFの強さと整合的ですが、在庫は軽量(棚卸資産2.8百万円)でサービス/アウトソース色の強い収益構造が示唆されます。フリーキャッシュフローは0円と算出されていますが、投資CF0円との整合には注記(定義差/期間差)が必要で、FCF解釈は慎重に行うべきです。ROEは3.02%と資本コストを下回る公算が高く、収益性の底上げと資本効率改善が中期課題です。総じて、キャッシュ創出の質は高い一方、費用増によりレバレッジ効果が発現しにくい局面で、資本構成の最適化と利益率改善が次のカタリストとなります。データには一部表示・算定の不一致が見られるため、以下の分析は提供済みの「計算済み指標」を重視しつつ、明示の数値に基づく範囲で評価しています。
ROEのデュポン分解は、純利益率3.20% × 総資産回転率0.377回 × 財務レバレッジ2.50倍 = 約3.02%で、報告ROEとも一致しています。純利益率は一桁前半で、粗利率61.1%のわりに営業利益・最終利益への波及が限定的です。営業利益46百万円に対し売上高719百万円の営業利益率は約6.4%と推計され、EBITDAマージン7.7%との差は減価償却が軽微であることを示します。営業利益横ばい(+0.0%)にもかかわらず売上高は+20.2%と伸びており、短期的には負の営業レバレッジ(販管費増、投資的費用、採用・外注費の上昇など)が働いたとみられます。インタレストカバレッジ8.0倍は、営業利益が金利負担に対して十分なバッファを持つことを示し、金融費用が利益を大きく圧迫していないことを確認します。実効税率0.0%(法人税等マイナス)は一時要因の可能性が高く、通期平準化により純利益率は若干低下するリスクがあります。総資産回転率0.377回は資産効率としては低めで、収益資産への再配分や過剰流動資産の圧縮が中期的なROE改善に寄与します。総じて、利益率の質は粗利段階で強い一方、販管費の吸収力が課題で、単価政策・ミックス改善・生産性向上により営業段階のマージン引上げ余地があります。
売上高は719百万円で前年比+20.2%と高成長。需要の底堅さ、案件単価の上昇、または新規サービスの寄与が示唆されます。営業利益が横ばいであることから、成長投資(人員増、広告宣伝、開発費など)や外注費の上振れが利益の伸びを相殺したと見られます。粗利率61.1%の維持は、価格決定力や高付加価値領域へのシフトを示し、売上の質は良好です。純利益は23百万円で横ばい、税負担は一時的に軽い(実効税率0.0%)ため、平準化後は純利益成長が売上成長を下回る可能性に留意が必要です。営業CFは109.4百万円と強く、成長局面における運転資金需要を吸収できています。足元の見通しとしては、- 価格改定や高マージン案件の拡大により、売上伸長の一部が営業利益に還元されるかが焦点。- 費用の前倒し投資が一巡すれば、営業レバレッジ改善が期待可能。- 一方、財務CF▲250.8百万円は借入抑制・返済に伴う成長投資余力の抑制リスクも内包します。総じて、売上の持続性は現時点で高いが、利益成長は費用コントロールに依存度が高い状況です。
流動性は流動比率125.2%、当座比率125.1%と一定の安全域。短期債務の返済余力は確保されています。インタレストカバレッジ8.0倍は金利上昇局面でもなお一定の耐性を示します。負債資本倍率3.23倍はレバレッジが高めで、資本のクッションは限定的。財務CF▲250.8百万円はレバレッジ低下(返済)や資本政策の可能性があり、今後の利払負担軽減につながるなら信用力改善要因です。自己資本比率は開示値が0.0%とされているものの、これは不記載・表示差の可能性があり、ここでは提供の負債資本倍率・カバレッジをもとに評価しています。総資産回転率0.377回は資産効率低めで、過剰な現預金・売上債権の回転改善が課題。運転資本は617.4百万円でプラス、短期の運転資金需要に対するバッファは厚めです。
営業CF/純利益比率4.76倍と高く、利益のキャッシュ化は非常に良好。減価償却費9.69百万円と軽量で、EBITDAと営業CFの連動性が高い可能性があります。投資CF0円で有形・無形投資は限定的と見られますが、案件の性質上、労務・外注などの運転資本型投資に比重がある可能性。フリーキャッシュフローは0円と算出値が示されていますが、投資CF0円との整合から、定義差(たとえば調整後FCFの採用、リース・保証金など非表示投資、期ズレ)の可能性があり、FCF評価は保守的に解釈します。運転資本は617.4百万円で、棚卸資産2.8百万円と軽量、売掛金・前払費用の管理がキャッシュ創出の鍵。財務CF▲250.8百万円は借入返済や資本取引によるマイナスとみられ、営業CFの創出力を超えるキャッシュアウトが発生している点は注意が必要です。
年間配当0円、配当性向0.0%で、当期は内部留保を優先。営業CFは潤沢だが、財務CFで大幅な資金流出があるため、配当再開には財務余力と方針の明確化が必要。FCFカバレッジ0.00倍の表示はFCF定義の不確実性があるなかでの機械的算出と考えられ、投資CFの水準や一時的資金需要の状況を踏まえた再評価が必要。持続可能な配当実施の前提として、- 営業利益率の改善(費用コントロール)- レバレッジの安定化(利払い・返済負担の見極め)- 通期での税負担平準化後の実力純利益水準の確認、が重要です。現時点では成長投資・財務安定化を優先しつつ、配当方針は慎重に運営されていると評価します。
ビジネスリスク:
- 販管費上昇による営業レバレッジ不発(売上+20.2%に対し営業利益横ばい)
- 人件費・外注費・広告宣伝費の上振れによるマージン圧迫
- 高粗利モデルに依存した価格決定力の低下リスク
- 顧客・案件集中度の上昇によるボラティリティ増大(定量開示不足)
- 税負担の平準化に伴う純利益率低下(実効税率0.0%の反動)
財務リスク:
- 負債資本倍率3.23倍とレバレッジ高め
- 財務CF▲250.8百万円の継続発生による流動性圧迫リスク
- 金利上昇局面での利払い負担増(現在のカバレッジは8.0倍で余力はある)
- 総資産回転率0.377回の低迷による資本効率低下
主な懸念事項:
- 営業利益が成長に連動していない構図の継続性
- FCF表示(0円)と投資CF0円の整合性に関する開示の不足
- 自己資本比率・純資産関連の整合性に関する追加開示の必要性
重要ポイント:
- 売上高は+20.2%と強いが、販管費増で営業利益は横ばい
- 粗利率61.1%と付加価値は高い一方、営業マージンは約6%台にとどまる
- 営業CF/純利益4.76倍とキャッシュ創出の質は高い
- レバレッジはやや高め(負債資本倍率3.23倍)だが、インタレストカバレッジ8.0倍で耐性あり
- 財務CF▲250.8百万円の継続性と資本政策の方向性が重要
注視すべき指標:
- 営業利益率(費用コントロールの進捗指標)
- 販管費対売上高比率(投資の一巡度合い)
- 総資産回転率・売上債権回転日数(資産効率)
- 営業CF/純利益・FCF(キャッシュ創出の持続性)
- 負債資本倍率・純有利子負債/EBITDA(レバレッジ)
セクター内ポジション:
当社は高粗利・軽資産型の特徴を持ち、営業CF創出力は同業小型銘柄平均を上回る一方、営業レバレッジの発現が限定的で、資本効率(ROE 3.02%)は同セグメント平均を下回ると推定。費用最適化と資本構成の是正が進めば、相対的ポジションの改善余地はある。
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