- 売上高: 10.87億円
- 営業利益: 49百万円
- 当期純利益: -2.29億円
- 1株当たり当期純利益: 2.41円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 10.87億円 | 12.15億円 | -10.5% |
| 売上原価 | 8.26億円 | - | - |
| 売上総利益 | 3.90億円 | - | - |
| 販管費 | 3.87億円 | - | - |
| 営業利益 | 49百万円 | 3百万円 | +1533.3% |
| 営業外収益 | 6百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 37百万円 | - | - |
| 経常利益 | 58百万円 | -27百万円 | +314.8% |
| 法人税等 | 22百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -2.29億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 32百万円 | -2.28億円 | +114.0% |
| 包括利益 | 25百万円 | -2.21億円 | +111.3% |
| 減価償却費 | 40百万円 | - | - |
| 支払利息 | 7百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 2.41円 | -17.00円 | +114.2% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 2.41円 | - | - |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 12.94億円 | - | - |
| 現金預金 | 7.92億円 | - | - |
| 売掛金 | 2.98億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 13百万円 | - | - |
| 固定資産 | 3.25億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.92億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -12百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 2.9% |
| 粗利益率 | 35.9% |
| 流動比率 | 156.0% |
| 当座比率 | 154.5% |
| 負債資本倍率 | 1.28倍 |
| インタレストカバレッジ | 6.64倍 |
| EBITDAマージン | 8.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -10.6% |
| 営業利益前年同期比 | +3.5% |
| 経常利益前年同期比 | +11.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 13.51百万株 |
| 自己株式数 | 148株 |
| 期中平均株式数 | 13.49百万株 |
| 1株当たり純資産 | 53.51円 |
| EBITDA | 89百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| BlockChain | 13百万円 | -42百万円 |
| Mobile | 10百万円 | 91百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 28.00億円 |
| 営業利益予想 | 1.50億円 |
| 経常利益予想 | 1.30億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 7.42円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
コムシード株式会社(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高10.87億円(前年比-10.6%)と減収ながら、営業利益4,900万円(+3.5%)・経常利益5,800万円・当期純利益3,200万円(横ばい)を確保し、コストコントロールにより利益水準を維持しました。粗利益率は35.9%と堅調で、販管費は約3.41億円(売上比31.4%)に抑制され、営業利益率は4.5%へ改善の余地を残しつつ安定しています。EBITDAは8,916万円、EBITDAマージン8.2%と、減価償却費4,016万円を考慮したキャッシュ創出力も一定の水準です。デュポン分解によるROEは4.43%(純利益率2.94%、総資産回転率0.65倍、レバレッジ2.31倍)で、収益性・効率性・資本構成のバランスから妥当な自己資本利益率を達成しています。営業キャッシュフローは1.92億円と純利益の約6.0倍で、利益のキャッシュ化は良好です。流動比率156%、当座比率155%と流動性は十分で、運転資本は4.65億円のプラスを維持しています。負債資本倍率1.28倍、インタレストカバレッジ6.6倍と、支払能力面でも余力を確認できます。総資産167.3億円に対し純資産72.3億円が計上されており、当社試算の自己資本比率は約43%と見られ、財務クッションは中庸です。売上は減少する一方で、利益を維持できている背景には、タイトル運営の効率化、開発費・広告費の選択と集中、コスト構造の見直しが示唆されます。税負担は2.16億円で、四半期特有の要因を踏まえると実効税率は概ね40%前後と推定されます(記載値は参考)。投資キャッシュフローは未記載のため、フリーキャッシュフローの厳密な算定は困難ですが、設備投資が限定的であれば実質的なフリーキャッシュ創出はプラスと想定されます。配当は無配(配当性向0%)で、内部留保を優先している段階です。営業レバレッジは一定に働いており、減収局面でも利益を守れている点は評価できますが、売上基盤の縮小は中期的にROE・キャッシュ創出の頭打ち要因になり得ます。短期的にはコスト規律とキャッシュ創出が下支えし、中期的にはパイプラインの成否・タイトルライフサイクル管理・規制やプラットフォーム変更への適応が重要です。財務バッファはあるものの、開発投資やIPライセンス費用の変動、ユーザー獲得コストの上昇が利益変動要因になります。総じて、収益性とキャッシュ化の質は安定、財務健全性は良好、成長の持続性は売上トレンドの反転に依存するという評価です。データは一部未記載項目があり、投資CFや現金残高、株式数等の開示不足には留意が必要です。
ROEはデュポン分解で4.43%=純利益率2.94%×総資産回転率0.65×財務レバレッジ2.31で説明され、収益性・効率性・レバレッジがバランス良く寄与。営業利益率は4.5%(4,900万円/10.87億円)で、粗利率35.9%から販管費率31.4%(約3.41億円/10.87億円)を差し引いた水準。EBITDAマージン8.2%は、非現金費用を含めた利益創出能力の目安として妥当。営業外費用として支払利息737万円があり、経常利益率は5.3%と営業利益率を上回り、営業外収益の寄与が示唆されます。インタレストカバレッジは6.6倍で、利払い耐性は良好。純利益率2.94%は四半期の税費計上影響を踏まえると一定の防御力を示すが、売上縮小のなかでは更なる原価・販管費効率化がROE改善のカギ。営業レバレッジは、減収局面でも営業増益(+3.5%)を実現しており、費用変動比率の低下や固定費の吸収改善が進んでいる可能性。今後、売上の回復局面ではレバレッジが正に働き、営業利益率の上方バイアスが期待できる一方、追加の広告投下や開発費増加時にはマージン希薄化リスクも伴う。
売上は前年比-10.6%と縮小。既存タイトルのMAU/ARPPU低下、タイトルライフサイクル後半、ユーザー獲得投資の抑制などが背景の一般的要因として想定される。対照的に営業利益は+3.5%増で、費用最適化により実質的な利益の質は悪化していない。粗利率35.9%はコンテンツ・運営収益のミックス次第で変動するが、現状は安定的。減価償却負担4,016万円は売上比3.7%で、固定費負担は許容範囲。短期見通しは、既存タイトルの運営強化とコスト規律で横ばい〜小幅改善が基本線。中期的には新規タイトルのヒット確率やIPライセンス戦略、広告在庫・プラットフォーム方針の変化が成長ドライバー。売上のボラティリティが高い業態であるため、月次・四半期のKPI(DL数、課金売上、ARPPU、広告単価)のトレンド確認が不可欠。開発中案件の進捗・投入時期が前倒しできれば上振れ余地。反面、規制・ガイドライン変更やストア手数料改定は下押し要因。
流動資産12.94億円、流動負債8.30億円で流動比率156%、当座比率155%と短期の支払能力は良好。運転資本は4.65億円のプラスで、資金繰りの安定に寄与。総資産16.73億円、負債9.27億円、純資産7.23億円から当社試算の自己資本比率は約43%と中位の健全性。負債資本倍率1.28倍は、負債依存に傾き過ぎておらず、財務柔軟性は確保。インタレストカバレッジ6.6倍で利払い耐性は問題なし。短期借入等の構成は未開示だが、総負債の大半が流動負債(8.30億円)であり、資金繰り管理の巧拙が四半期ごとに問われる。資本政策(自己株、増資等)の詳細は未記載につき評価保留。
営業CFは1.92億円で、純利益3,200万円の約6.0倍とキャッシュ創出の質は高い。これは運転資本の改善(売上債権の回収、前受金の増加、仕入債務の活用等)が寄与した可能性を示唆。減価償却4,016万円を考慮すると、キャッシュベースの収益力は会計利益を上回る。投資CFは未記載で、当期の設備投資・ソフトウェア投資・無形資産化の実額は不明。よって厳密なフリーキャッシュフロー(FCF)の確定は困難だが、投資CFが限定的であれば実質FCFはプラス(概算で約+1.9億円)と解釈可能。運転資本は4.65億円のプラスで、短期の資金余力を生む一方、今後の新規投資・広告投下で再び資金需要が高まる可能性に留意。財務CFは-1,184万円で、利払い・借入返済等のネットアウトフローと整合的。キャッシュ残高は未記載のため期末流動性の把握は限定的だが、現状の営業CF創出力が短期の資金繰りを下支えすると想定。
当期は無配(年間配当0円、配当性向0%)。成長投資や開発費、タイトル運営強化に内部資金を優先配分している段階と評価。営業CFが潤沢で実質FCFがプラスであれば、将来的な配当原資は確保可能だが、投資CFが未記載であるため実際のFCFカバレッジ評価は保留。一般に同社のビジネスは売上変動が大きく、キャッシュ創出の安定性と投資パイプラインの規模により配当余力は左右される。現状の利益水準(EPS2.41円)とROE4.43%では、高配当政策よりも再投資優先が合理的とみられる。今後、売上回復と安定的な営業CFが確認できれば、段階的な株主還元を検討できる余地はある。
ビジネスリスク:
- タイトル依存・ヒット依存による売上ボラティリティ
- プラットフォーム(アプリストア等)ポリシー変更・手数料改定
- IPライセンスコスト上昇・契約更新リスク
- ユーザー獲得コスト(広告単価)上昇によるマージン圧迫
- 規制・ガイドライン(ガチャ等)変更による収益機会の制約
- 開発遅延・品質問題によるリリース遅延
- 為替・外注費の上昇(海外委託がある場合)
財務リスク:
- 流動負債比率が高い構成による短期資金繰り管理リスク
- 売上減少継続時の営業レバレッジ逆回転による利益急減
- 利払い増加(短期金利上昇時)の経常利益圧迫
- 無形資産の減損リスク(ヒット失敗時)
- 運転資本の変動によるキャッシュフローの振れ幅拡大
主な懸念事項:
- 売上の前年比-10.6%とトップラインの縮小トレンド
- 投資CF・現金残高の未記載によりFCF・流動性の精緻評価が困難
- 新規タイトル・大型アップデートの投入タイミングと成功確度
重要ポイント:
- 減収下でも営業増益・高い営業CF/純利益比6.0倍で利益の質は高い
- 流動比率156%、負債資本倍率1.28倍、インタレストカバレッジ6.6倍と財務健全性は良好
- ROE4.43%は中位、売上回復と費用最適化の両輪で改善余地
- 投資CF未記載のためFCF評価は暫定、実質FCFはプラスの可能性
- 無配方針は再投資優先の段階的判断で、中期の収益安定化が還元再開の前提
注視すべき指標:
- 月次KPI(MAU、ARPPU、課金売上、広告単価)とタイトル別売上構成
- 販管費率(特に広告宣伝費・外注費)の推移
- 運転資本回転(売上債権・仕入債務・前受金)の変化
- 投資CF(無形資産計上額、開発投資)の開示とFCF水準
- インタレストカバレッジと負債の期間構成
- 新規タイトルの開発進捗とローンチ時期
セクター内ポジション:
国内モバイル・コンテンツ/ゲーム同業小型株の中で、収益性は中位、キャッシュ化は良好、財務健全性は中庸〜良好。成長力はパイプライン依存度が高く、売上の反転確認が相対評価を左右。
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