- 売上高: 152.31億円
- 営業利益: 14.92億円
- 当期純利益: 8.55億円
- 1株当たり当期純利益: 9.71円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 152.31億円 | 129.58億円 | +17.5% |
| 売上原価 | 45.49億円 | - | - |
| 売上総利益 | 84.09億円 | - | - |
| 販管費 | 81.69億円 | - | - |
| 営業利益 | 14.92億円 | 2.88億円 | +418.1% |
| 持分法投資損益 | 33百万円 | - | - |
| 税引前利益 | 13.01億円 | 2.93億円 | +344.0% |
| 法人税等 | 1.40億円 | - | - |
| 当期純利益 | 8.55億円 | 1.53億円 | +458.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8.72億円 | 1.61億円 | +441.6% |
| 包括利益 | 8.88億円 | 2.24億円 | +296.4% |
| 減価償却費 | 21.37億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 9.71円 | 1.81円 | +436.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 9.49円 | 1.76円 | +439.2% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 82.11億円 | - | - |
| 売掛金 | 33.65億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 1.86億円 | - | - |
| 固定資産 | 316.84億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 11.68億円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 35.42億円 | - | - |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -32.00億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -4.76億円 | - | - |
| 現金及び現金同等物 | 43.06億円 | - | - |
| フリーキャッシュフロー | 3.42億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.7% |
| 粗利益率 | 55.2% |
| 負債資本倍率 | 0.70倍 |
| EBITDAマージン | 23.8% |
| 実効税率 | 10.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +17.5% |
| 営業利益前年同期比 | +4.2% |
| 税引前利益前年同期比 | +3.4% |
| 当期純利益前年同期比 | +4.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +4.4% |
| 包括利益前年同期比 | +3.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 97.90百万株 |
| 自己株式数 | 7.80百万株 |
| 期中平均株式数 | 89.85百万株 |
| 1株当たり純資産 | 265.04円 |
| EBITDA | 36.29億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 2.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 204.00億円 |
| 営業利益予想 | 17.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 10.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 11.13円 |
| 1株当たり配当金予想 | 2.50円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ブロードリーフ(3673)の2025年度Q3は、売上高152.31億円(前年比+17.5%)、営業利益14.92億円(同+418.3%)とトップライン拡大に加え、コスト構造の改善で高い営業レバレッジが顕在化した四半期でした。粗利益は84.09億円で粗利率55.2%と高水準を確保し、ソフトウェア/サービス比率の高まりが示唆されます。一方で販管費は81.69億円、売上比53.7%と依然高く、成長投資や人員/開発関連費用が利益率の上限を抑えています。営業利益率は9.8%(=14.92/152.31)で、前年から大幅改善しており、固定費の伸びを売上成長が上回る形で営業レバレッジが効いた構図です。税引前利益は13.01億円、当期純利益は8.72億円(同+442.5%)で、純利益率は5.7%(=8.72/152.31)と黒字幅を拡大。実効税率は10.8%と低く、税効果(繰延税金資産の活用や税額控除等)の寄与が示唆されます。デュポン分解では、純利益率5.7%×総資産回転率0.368×財務レバレッジ1.74倍=ROE3.6%と整合し、現状のROEは利益率と回転率が主因でまだ控えめです。ROA(当社試算)は2.1%(=8.72/414.32)で、資産効率の改善余地は残ります。営業CFは35.42億円と純利益8.72億円の約4.06倍に達し、利益のキャッシュ化は極めて良好です。投資CFは-32.00億円と大きく、設備投資は-0.05億円にとどまる一方、無形資産計上(ソフトウェア開発等)の可能性が高い構成です。その結果、フリーキャッシュフロー(当社採用のOCF+投資CFベース)は3.42億円のプラスを確保しています。貸借対照表は総資産414.32億円、純資産238.78億円、負債167.51億円で、負債資本倍率は0.70倍と過度なレバレッジは見られません。現金同等物は43.06億円と表示され、投資CFの重さを吸収できる流動性クッションがあります。配当は配当性向22.5%(EPS9.71円ベース)と持続可能な水準で、FCFカバレッジは1.75倍と良好です。売掛金33.65億円、棚卸1.86億円、買掛金27.97億円から、運転資本はタイトに管理されていると見られ、キャッシュ転換サイクルの健全性がうかがえます。総じて、成長投資の継続と高粗利モデルへの転換が同時進行し、収益性・キャッシュ創出力が改善トレンドにある一方、販管費水準の高さと投資CFの厚み(無形資産計上の増加)が中期的な利益率のボラティリティ要因となり得ます。なお、XBRL未記載項目(営業外科目、流動負債内訳、有利子負債明細等)があるため、流動性指標や利払い負担の精緻な評価には制約がある点に留意が必要です。
ROE分解: ROE=3.6%(純利益率5.7% × 総資産回転率0.368 × 財務レバレッジ1.74倍)で、利益率と資産回転の向上がROE改善の鍵。
利益率の質: - 粗利率55.2%(84.09/152.31)と高い。- 営業利益率9.8%(14.92/152.31)。- 税前利益率8.5%(13.01/152.31)。- 純利益率5.7%(8.72/152.31)。販管費率53.7%と高水準だが、売上成長で固定費吸収が進む。実効税率10.8%は一過性要因(税効果)寄与の可能性。
営業レバレッジ: 売上+17.5%に対し営業利益+418%と大幅。固定費比率が高く、トップライン成長に対して利益が加速度的に伸びる構造。今後は販管費の伸び管理と粗利維持がレバレッジ持続の鍵。
売上持続可能性: Q3売上152.31億円(+17.5%)は、既存顧客のARPU向上やサブスクリプション/付帯サービス拡大が示唆される。粗利率55.2%はプロダクトミックスの良化を示し、持続可能性は高め。
利益の質: EBITDA36.29億円(マージン23.8%)とキャッシュ創出余力が改善。営業CF35.42億円と利益のキャッシュ化が強い一方、投資CF-32.00億円は無形投資中心とみられ、将来の収益化前提。
見通し: 中期的には高粗利のSaaS/ソフト資産の積み上げで営業利益率2桁台の定着が視野。課題は販管費率の段階的な低下(53.7%→50%台前半)と有形/無形投資の回収テンポ。
流動性: 現金及び同等物43.06億円。営業CFプラスで短期資金需要に余裕。流動比率/当座比率は流動負債未記載のため算出不可。
支払能力: 総資産414.32億円、純資産238.78億円、負債167.51億円で負債資本倍率0.70倍。ROA(当社試算)2.1%。有利子負債や利払い情報未記載のためインタレストカバレッジは評価保留。
資本構成: 自己資本比率57.6%と健全。資本剰余金75.59億円、利益剰余金104.08億円で内部留保厚い。追加の投資や株主還元の柔軟性は確保。
利益の質: 営業CF/純利益=4.06倍と高く、収益のキャッシュ裏付けは強固。減価償却21.37億円の非現金費用がEBITDAとCFを下支え。
FCF分析: FCF=3.42億円(当社は開示定義=営業CF+投資CFを採用)。投資CF-32.00億円は設備投資-0.05億円に対し無形資産投資が主体と推察。持続投資を継続しつつもFCFプラスを確保。
運転資本: 売掛金33.65億円、棚卸1.86億円、買掛金27.97億円。売掛・買掛のバランスは良好で、CCCは短めと推定。運転資本(XBRLの提示値)は流動負債未記載のため参考値。
配当性向評価: 配当性向22.5%(EPS9.71円ベース)と無理のない水準。期中支払配当金は0.89億円と季節要因あり。
FCFカバレッジ: FCFカバレッジ1.75倍(FCF3.42億円/想定年間配当総額約1.95億円と整合)。現金創出で還元原資を十分賄える。
配当方針見通し: 自己資本比率57.6%、負債資本倍率0.70倍のバランスシートにより、安定配当維持の余力。投資CFが厚い局面では増配より成長投資優先の可能性。
ビジネスリスク:
- 販管費率の高止まりによる営業利益率の伸び悩み
- 無形資産投資(開発費等)の回収遅延リスク
- 主要業界(アフターマーケット等)の景気感応度
- サブスクリプション解約率上昇によるARR成長鈍化
- 価格改定・原価上昇による粗利率圧迫
財務リスク:
- 有利子負債・利払い情報未記載による利子負担不透明性
- 投資CF継続によるFCFボラティリティ
- 運転資本の季節性や与信管理の変動(売掛金増加リスク)
- のれん/無形資産の減損リスク(詳細未記載)
主な懸念事項:
- 流動負債内訳・短期借入の情報不足で流動性指標が算出不可
- 営業外損益の未開示により税前利益の質評価が限定的
- 投資CF-32.00億円の構成不明確(無形資産計上の比率・回収期間)
重要ポイント:
- 売上+17.5%に対し営業利益+418%と営業レバレッジが強く発現
- 粗利率55.2%・EBITDAマージン23.8%で収益性は明確に改善
- ROE3.6%はまだ控えめで、資産回転率と販管費効率が次の改善ドライバー
- 営業CF/純利益4.06倍、FCF3.42億円とキャッシュ創出は健全
- 自己資本比率57.6%、負債資本倍率0.70倍で財務余力は十分
注視すべき指標:
- 販管費率(現状53.7%)の低下トレンド
- 解約率/ネットリテンションなどサブスクKPI(未開示)
- 無形資産投資額と資産計上の回収指標(LTV/CAC等)
- 営業外損益・利払い動向(インタレストカバレッジ)
- 総資産回転率(現状0.368)の改善度合い
セクター内ポジション:
国内の垂直SaaS/業務支援ソフト系ピアと比べ、粗利率は競争力がある一方、販管費率が高くROEが相対的に低位。成長投資を継続しつつ運営効率の改善が進めば、利益率と資本効率のキャッチアップ余地は大きい。
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