- 売上高: 49.33億円
- 営業利益: -8.60億円
- 当期純利益: -17.57億円
- 1株当たり当期純利益: -72.55円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 49.33億円 | 60.58億円 | -18.6% |
| 売上原価 | 53.49億円 | - | - |
| 売上総利益 | 7.10億円 | - | - |
| 販管費 | 18.23億円 | - | - |
| 営業利益 | -8.60億円 | -11.13億円 | +22.7% |
| 営業外収益 | 96百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.65億円 | - | - |
| 経常利益 | -10.45億円 | -11.82億円 | +11.6% |
| 法人税等 | 5.73億円 | - | - |
| 当期純利益 | -17.57億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -39.74億円 | -17.57億円 | -126.2% |
| 包括利益 | -46.30億円 | -14.69億円 | -215.2% |
| 支払利息 | 26百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -72.55円 | -40.79円 | -77.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 44.00億円 | - | - |
| 現金預金 | 16.05億円 | - | - |
| 売掛金 | 12.21億円 | - | - |
| 固定資産 | 113.84億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 82百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -80.6% |
| 粗利益率 | 14.4% |
| 流動比率 | 93.9% |
| 当座比率 | 93.9% |
| 負債資本倍率 | 0.75倍 |
| インタレストカバレッジ | -32.66倍 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 60.79百万株 |
| 自己株式数 | 642千株 |
| 期中平均株式数 | 54.79百万株 |
| 1株当たり純資産 | 119.62円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
KLab株式会社の2025年度Q3(連結・JGAAP)では、売上高が49.33億円と前年同期比18.6%減少し、トップラインの縮小が続いています。売上総利益は7.10億円、粗利益率は14.4%に留まり、収益性の低下が明確です。営業利益は▲8.60億円で営業赤字が継続し、営業利益率は約▲17.4%とコスト吸収に課題を抱えています。経常利益は▲10.45億円、当期純利益は▲39.74億円(EPS ▲72.55円)と損失が拡大し、純利益率は▲80.6%と大幅な赤字です。デュポン分析では、総資産回転率0.472倍、財務レバレッジ1.45倍、純利益率▲80.56%から算出ROEは▲55.23%で大幅な自己資本毀損圧力が示唆されます。流動比率は93.9%、当座比率も同水準で短期流動性は100%を下回り、運転資本は▲2.85億円とタイトです。インタレストカバレッジは▲32.7倍(支払利息2,633万円に対し営業赤字)で、営業CF創出による利払いカバーが難しい水準です。税金等は5.73億円計上されており、損失下での税費は繰延税金資産の評価性引当や恒久差異等の影響が想定されます。総資産は104.6億円、自己資本は71.95億円で、開示の財務レバレッジ(1.45倍)と整合しています。一方、貸借対照表の一部項目間に整合性の取りづらい点があり(例:負債合計と純資産の合計が総資産を上回る)、本分析では提供済みの比率・指標値を優先して評価しています。キャッシュフロー明細(営業・投資・財務)は不記載のため、キャッシュ創出力の定量検証には制約があります。配当は無配(年0円)で、赤字と流動性制約を踏まえると妥当と考えられます。モバイルゲーム事業特性上、タイトルライフサイクルの変動や新作寄与のタイミングが業績を左右し、今回の売上減少は既存タイトルの減衰や新規大型寄与の遅れが背景と推察されます。総じて、短期の損益・流動性リスクが高く、事業の再成長には新作ヒット、運営タイトルのLTV改善、固定費の再設計が鍵となります。今後は売上の回復速度、費用削減の実行度、潜在的な減損・税効果の動きが評価の焦点です。データ上の欠損(減価償却費、CF明細、株式数等)を踏まえ、結論の確度には留保が必要です。
ROE分解(デュポン):純利益率▲80.56% × 総資産回転率0.472倍 × 財務レバレッジ1.45倍 = ROE▲55.23%。純利益率の低さがROE悪化の主因で、資産効率やレバレッジの寄与では補えません。売上総利益率は14.4%と低位で、運営費用の固定費比率が高いとみられ、売上減に対して赤字が拡大しやすいコスト構造です。営業利益率は約▲17.4%(▲8.60億円/49.33億円)で、営業段階での損失が常態化。経常利益率は約▲21.2%(▲10.45億円/49.33億円)で、金融費用等の影響もマイナス寄与。インタレストカバレッジは▲32.7倍と利払い耐性が低く、金融面の安全余裕度が乏しい。減価償却費の開示がなくEBITDAは不明(0表記は不記載を意味)ですが、営業赤字の大きさからEBITDAもマイナス圏と推定。費用の中でも開発費・広告宣伝の先行投資や運営コストが重く、ヒットタイトル不在時の営業レバレッジが高い構造。税費の計上(5.73億円)は損失下で異例に見えるものの、評価性引当金や繰延税金資産の取り崩し・恒久差異等の会計要因による可能性が高く、持続的負担とは限らない。
売上は49.33億円で前年同期比▲18.6%、既存タイトルの売上減衰が主因と推察。粗利率14.4%と低下が示唆され、マネタイズ効率やプラットフォームフィー・配信コストの上昇、または売上ミックス悪化が影響の可能性。営業利益は▲8.60億円で前年並みの赤字(+0.0% YoY)とされ、構造的な黒字化の遅れ。利益の質は税費の特殊要因や利息負担の影響を受け、持続性は現状低い。今後の成長は、新作タイトル投入タイミング、既存タイトルの大型イベント・コラボ施策、海外配信の拡大などの実行力に依存。数字面では総資産回転率0.472倍が示す資産効率の改善余地が大きく、パイプラインの早期立ち上げが不可欠。短期見通しは保守的(売上安定化と損失縮小が優先)。中期では固定費圧縮・選択と集中によりブレークイーブン売上の引き下げが鍵。
流動性:流動比率93.9%、当座比率93.9%で短期支払能力は100%未満、運転資本は▲2.85億円とタイト。手元流動性(現金等)はCF資料不記載のため定量評価不可。支払能力:インタレストカバレッジ▲32.7倍と利払い余力は不十分。負債資本倍率0.75倍、財務レバレッジ1.45倍からみて、過度なレバレッジではない一方、損失継続が自己資本を圧迫。資本構成:総資産104.6億円、自己資本71.95億円(自己資本比率は提供データでは0.0%表記だが不記載扱い)。貸借対照表の一部に整合性の取りづらい数値があり、資本構成の詳細分解は提供比率(レバレッジ、D/E)を優先して評価。
営業CF・投資CF・財務CFの明細は不記載(0表記)で、利益とキャッシュの連動性を定量検証できません。営業赤字(▲8.60億円)およびインタレストカバレッジ▲32.7倍から、営業CFは少なくとも弱含みと推定。運転資本は▲2.85億円と短期資金繰りに圧迫要因。減価償却費の開示がなく、EBITDAの算定不可のため、非現金費用による利益とキャッシュの乖離評価は限定的。フリーキャッシュフローも不明(0表記は不記載)。当面は開発投資の抑制、運営コストの可変化、広告効率の改善によるキャッシュ・バーンの縮小が必要。
現状は無配(年0円、配当性向0.0%)。赤字(当期純利益▲39.74億円)および流動性指標<100%を踏まえると、配当再開余地は限定的。FCFカバレッジは不記載で評価困難だが、営業赤字と利払い負担を踏まえると短期的な配当原資確保は難しい。方針見通しとしては、黒字化・キャッシュ創出能力の回復が先行条件で、再開は収益の安定化と自己資本の毀損リスク低下後とみるのが妥当。
ビジネスリスク:
- タイトルライフサイクル短期化・ヒット依存による売上ボラティリティ拡大
- プラットフォーム手数料・広告単価上昇による粗利率圧迫
- 新作投入の遅延・不発による固定費未吸収
- IPロイヤリティ条件や契約更改リスク
- 海外展開に伴う為替・規制・運営リスク
財務リスク:
- 流動比率93.9%・運転資本▲2.85億円による短期資金繰りリスク
- インタレストカバレッジ▲32.7倍による利払い耐性の低下
- 継続赤字による自己資本の毀損と潜在的な財務制約強化
- 税効果会計(評価性引当や繰延税金資産)の変動による損益ボラティリティ
主な懸念事項:
- 売上回復の不確実性(前年同期比▲18.6%)
- 粗利率14.4%の低位推移と固定費高止まり
- キャッシュフロー情報の不足に伴う資金繰り見極めの難しさ
重要ポイント:
- ROE▲55.23%と自己資本収益性が大幅マイナス、主因は純利益率▲80.56%
- 流動比率93.9%・運転資本▲2.85億円で短期流動性に課題
- インタレストカバレッジ▲32.7倍で金融余力が限定的
- 売上▲18.6%でトップラインの減速が継続、粗利率14.4%と低位
- 黒字化には新作寄与と固定費圧縮の同時進行が必須
注視すべき指標:
- 四半期売上成長率(新作・既存のKPI分解)
- 粗利率と広告宣伝費効率(CPI、ROAS)
- 営業利益率およびEBITDAの黒字転換時期
- 運転資本回転(日数)と手元流動性水準
- インタレストカバレッジと有利子負債の期ズレ
- 税効果会計の影響(評価性引当、繰延税金資産の変動)
セクター内ポジション:
国内モバイルゲーム同業内で、現状は収益・キャッシュ創出力ともに下位レンジ。ヒットタイトルの有無で短期業績の変動幅が大きく、資本効率と流動性の観点で防御力は相対的に弱い。コスト再設計とパイプライン実行度の改善が相対的ポジショニングの鍵。
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