- 売上高: 187.62億円
- 営業利益: 28.83億円
- 当期純利益: 10.38億円
- 1株当たり当期純利益: 128.77円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 187.62億円 | 160.20億円 | +17.1% |
| 売上原価 | 111.33億円 | - | - |
| 売上総利益 | 48.88億円 | - | - |
| 販管費 | 33.13億円 | - | - |
| 営業利益 | 28.83億円 | 15.74億円 | +83.2% |
| 営業外収益 | 74百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 92百万円 | - | - |
| 経常利益 | 29.20億円 | 15.57億円 | +87.5% |
| 法人税等 | 5.12億円 | - | - |
| 当期純利益 | 10.38億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 23.59億円 | 10.38億円 | +127.3% |
| 包括利益 | 21.09億円 | 11.33億円 | +86.1% |
| 支払利息 | 47百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 128.77円 | 56.67円 | +127.2% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 128.47円 | 56.54円 | +127.2% |
| 1株当たり配当金 | 27.00円 | 27.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 164.84億円 | - | - |
| 現金預金 | 51.05億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 11.44億円 | - | - |
| 固定資産 | 194.07億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 180.10億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 12.6% |
| 粗利益率 | 26.1% |
| 流動比率 | 262.3% |
| 当座比率 | 244.1% |
| 負債資本倍率 | 0.51倍 |
| インタレストカバレッジ | 61.20倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +17.1% |
| 営業利益前年同期比 | +83.1% |
| 経常利益前年同期比 | +87.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.3% |
| 包括利益前年同期比 | +86.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 21.36百万株 |
| 自己株式数 | 3.03百万株 |
| 期中平均株式数 | 18.33百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,335.60円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 27.00円 |
| 期末配当 | 27.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AutomobileAndRobot | 12万円 | 79百万円 |
| CareService | 14.16億円 | 93百万円 |
| DisasterPreventionAndConstruction | 1.49億円 | 12.14億円 |
| Fitting | 2.58億円 | 19.55億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 237.00億円 |
| 営業利益予想 | 29.00億円 |
| 経常利益予想 | 29.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 25.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 136.43円 |
| 1株当たり配当金予想 | 27.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
テクノフレックス(3449)の2025年度Q3(累計)決算は、売上高18,762百万円(前年比+17.1%)、営業利益2,883百万円(+83.1%)、当期純利益2,359百万円(+127.3%)と、数量拡大と採算改善の両面で大幅な増益を示した。営業利益率は15.4%に達し、前年からの顕著なマージン拡大が読み取れる。デュポン分析では、純利益率12.57%、総資産回転率0.507回、財務レバレッジ1.51倍からROEは9.64%と算出され、利益率主導でのROE改善が確認できる。粗利益率は26.1%と高水準で、価格転嫁や製品ミックスの良化を示唆する。インタレストカバレッジは61.2倍と極めて健全で、利払い負担は収益性に対して軽微である。貸借対照表は総資産37,027百万円、純資産24,482百万円、負債12,532百万円と、自己資本優位の保守的な資本構成である。流動比率262.3%、当座比率244.1%と流動性は厚く、運転資本は10,200百万円規模と潤沢で短期支払能力に不安は小さい。販売拡大に対して棚卸資産は1,144百万円とコンパクトで、在庫運転は良好とみられる。税負担は法人税等512百万円からみる実効税率はおおむね18%程度と推定され、税率の低位安定も当期純利益の押し上げに寄与した。営業外収支は支払利息47百万円に対し経常利益2,920百万円と限定的な影響にとどまる。キャッシュフロー情報(営業CF/投資CF/財務CF、現金等)、減価償却費、株式数などの重要項目は不記載であり、EBITDA等の一部指標は参考値に留まる。本分析では公表済みの非ゼロデータと計算済み指標に基づき評価し、未開示項目は定性的評価にとどめる。増収に対して利益の伸びが大きいことから、固定費の吸収と単価改善の双方が働いた可能性が高い。財務安全性は高く、拡大局面での投資余力も確保されている。配当は年0円・配当性向0%とあるが、キャッシュフロー不記載のため持続可能性評価は限定的である。総じて、収益性の改善と堅固なバランスシートが確認できる一方、キャッシュフローおよび資本政策の詳細不在が分析精度の制約となる。
ROEはデュポン分解で、ROE=純利益率(12.57%)×総資産回転率(0.507回)×財務レバレッジ(1.51倍)=約9.64%と整合的。純利益率は2,359/18,762=12.57%で大幅改善、営業利益率は2,883/18,762=15.4%と高水準。経常利益率は2,920/18,762=15.6%で、営業外損益の影響は小さい。粗利益率は26.1%で、原材料高の環境下でも価格転嫁・プロダクトミックスの良化・稼働率上昇が示唆される。税負担は法人税等512/経常2,920≒17.6%と低位で、実効税率が純利益率の押し上げ要因。営業レバレッジは、売上+17.1%に対し営業利益+83.1%と弾性が極めて高く、固定費比率低下や効率化の進展が窺える。支払利息47百万円に対し営業利益2,883百万円でインタレストカバレッジ61.2倍、金融費用の収益圧迫は軽微。減価償却費が不記載のためEBITDAは算定不能(掲載のEBITDA=0は不記載の反映)だが、営業利益率の水準自体が事業採算の改善を端的に示している。
売上は+17.1%と2桁成長。主力需要(プラント・半導体・インフラ更新等)に牽引された可能性が高い。営業利益は+83.1%、当期純利益+127.3%と、価格・数量・固定費吸収の複合効果。粗利率26.1%、営業利益率15.4%まで改善しており、当面は高採算体制を維持できる公算。売上の持続可能性は、受注残・ブックトゥビル・設備投資サイクル(特に半導体・エネルギー)に依存。棚卸資産が売上規模に対して小さく、供給制約に留意しつつも在庫効率は高い。税率が低位で純利益成長を押し上げており、今後の税率ノーマライズは成長率の見かけを抑制しうる。営業外費用は限定的で、成長のボラティリティは主に本業依存。キャッシュフロー不記載により有機成長と投資(増産・自動化・品質向上)バランスの検証は今後の開示待ち。中期的には顧客産業の設備投資計画、原材料価格と販売価格のスプレッド、為替動向がトップラインの持続性を左右。
流動性は流動比率262.3%、当座比率244.1%と非常に厚く、短期の支払余力は高い。運転資本は10,199.8百万円と潤沢で、成長局面の運転資金需要にも対応可能。負債資本倍率0.51倍、レバレッジ1.51倍と保守的な資本構成で、自己資本優位。総資産37,027百万円に対し純資産24,482百万円で自己資本比率は約66%相当(開示の0.0%は不記載表示と解釈)。支払利息47百万円、インタレストカバレッジ61.2倍で金利感応度は小さい。長期債務明細は不記載だが、負債総額12,532百万円規模は資本力に対して適正。現金同等物や借入の期間構成が未開示のため、満期集中・コミットメントラインの有無等の評価は限定的。
営業CF・投資CF・財務CFはいずれも不記載(0表記)で、営業CF/純利益比率やFCFは評価不能。利益の質は、営業利益率の大幅改善と利払い負担の軽さから見て概ね良好と推定できるが、減価償却費・設備投資・引当金の動向が不明なため信頼性評価は保留。棚卸資産は1,144百万円と売上規模に対して小さく、在庫日数は約30日前後(参考:推定売上原価ベース、粗い推計)とみられ、ワーキングキャピタル効率は良好。今後は営業CFの純利益に対する転換率(>80%を目安)、設備投資対営業CFの範囲内運営、運転資本の増減(特に売上債権・棚卸)を注視。FCFが黒字で継続するか、成長投資とのバランスが鍵となる。
年間配当0円、配当性向0%とあるが、資金需要や資本政策の方針説明は不明。営業CF・FCFが未開示のため、配当の原資カバレッジ評価(FCFカバレッジ)は現時点で不可。財務体質は強固(実質自己資本比率約66%、低金利負担)で、潜在的な配当余力は一定程度あると推測される一方、成長投資や設備増強を優先している可能性もある。今後の配当持続可能性評価には、通期ガイダンス、資本配分方針(内部留保・投資・株主還元配分)、手元流動性、FCFの推移の確認が必要。
ビジネスリスク:
- 顧客産業(半導体・プラント・インフラ)の設備投資サイクル変動による受注のボラティリティ
- 原材料(ステンレス・金属)の価格変動と価格転嫁タイムラグによるマージン圧迫
- 供給能力・稼働率の制約や人員確保難による納期・品質リスク
- 海外需要やサプライチェーン混乱(物流費・調達リードタイム)
- 製品不具合・品質クレームに伴う保証・リコールコスト
- 為替変動による輸出入採算の変動(海外売上・調達比率に依存)
財務リスク:
- キャッシュフロー情報不在による資金繰り・投資回収の可視性低下
- 金利上昇局面での借入コスト上昇(現状影響は限定的)
- 原材料市況急騰時の運転資金需要増大
- 税率ノーマライズによる純利益率低下リスク
主な懸念事項:
- 営業CF・投資CFの未開示により利益の現金化度を検証できない点
- 減価償却費・設備投資の不明確さによるEBITDA・FCF評価の制約
- 受注残・ブックトゥビルなど先行指標の情報不足による成長持続性の不確実性
重要ポイント:
- 売上+17.1%に対し営業利益+83.1%、純利益+127.3%と強い営業レバレッジが発現
- 粗利率26.1%、営業利益率15.4%へ改善し、利益率主導でROE9.64%を実現
- 流動比率262%、負債資本倍率0.51倍と財務安全性は高水準
- インタレストカバレッジ61倍で金融費用の制約は小さい
- キャッシュフロー・減価償却費未開示でEBITDA/FCF指標は評価保留
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益比率(目安80%以上)とFCFの継続性
- 原材料価格と販売価格スプレッド(粗利率の維持)
- 受注残・ブックトゥビル、主要顧客業界の設備投資計画
- 在庫回転日数・売上債権回転日数など運転資本効率
- 設備投資額・減価償却費の水準(増産余力と更新需要)
- 税率の動向(特別要因の剥落に伴う実効税率の平準化)
セクター内ポジション:
機械・配管関連同業内で、当四半期は利益率・財務健全性ともに上位水準。キャッシュフロー開示が限定的な点が相対評価上の留意点。
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